STRIKE HOLE

【ジャンル解説】同人評論→真面目系、政治評論・電波→アレなアイタタ評論。真面目系と電波評論の二本立てです。 基本的に同人イベント関連の評論は真面目、他の評論は不真面目な傾向があります。同人評論のカテゴリーの内容以外はアフォ評論という事で斜め読みをお願いしますw

7/30 岡山県倉敷市水島・オールジャンル同人誌即売会「Comic Foutune」

以前より参加しないかとお誘いを受けてはいたものの、他の即売会と日程が被るなどしてなかなか参加できなかったものの、都合をつけてサークル参加させていただいた。

元々岡山県は、オールジャンル同人誌即売会「ぶちすげぇコミックバトル」が定期・継続開催されてはいたものの、それ以外の即売会が全く育っていない土地柄だ。(即売会が育たない理由は色々考察できるが、本題から外れるので割愛)
かねてから当方も、岡山の即売会が事実上「ぶちすげぇ」のみになってしまう現状は憂慮しており、他の即売会の勃興を待ち望んでいた。
そんな中、倉敷で昨年より開催された同人誌即売会が、この「Comic Foutune」である。応援の意味も込め、サークル参加を決めた。

「Comic Foutune」という即売会は、過去に「ぶちすげぇ」主催元の岡山コミックイベント連合により主催されていたこともあったが、後に立ち消え。
この名称を引き継いではいるものの、「ぶちすげぇ」とは別の主催の下(といっても「ぶちすげぇ」スタッフの方が主催と聞くが)、新規に立ち上げた即売会として位置付けられるだろう。続きを読む

7/16 香川県観音寺市開催・結城友奈は勇者であるシリーズオンリー「勇者部満開」

2014年に放映されたアニメ「結城友奈は勇者である」(以下「ゆゆゆ」と記す)は、香川県観音寺市を舞台としている。アニメ自体は、1クール12話で終わったもの、その後も関連作品が連載されるなど、細々ながらメディア展開は続く。
大ヒットというわけではないが人気は根強く、舞台・観音寺市には聖地巡礼に訪れるファンも徐々に増え始める。

2016年2月には、同人誌即売会主催団体「SDF」により、聖地・観音寺での初開催となる「ゆゆゆ」シリーズのオンリー「勇者部満開」が開催。
市中心部商店の協力も得つつスタンプラリーも併催され、これは、その後の市ぐるみによるアニメ町おこし展開の下地を築いたものと意義付けられよう。
時を同じくして、アニメ町おこしを目的とした「地方創生加速化交付金」を、観音寺市は国から受けることが決定。これを受け、市もこの交付金を財源としてのアニメ町おこし補正予算を計上した。

1年間の準備期間を経ての2017年。観音寺市は、町おこし施策として、地域事業者と提携しての「ゆゆゆ」コラボグッズを展開。町中でのスタンプラリーも開催した。
また、舞台となる観音寺中学校を会場に、声優を招聘してのステージイベント「讃州中学文化祭」を開催。観音寺への誘客を試みた。
なお、この「讃州中学文化祭」に呼応するかのごとく、同イベントの前日にちゃっかり開催したのが、聖地2回目開催となる「勇者部満開」であった。

私も、観音寺市の町おこしの実態をこの目で見聞きしつつ調査しようと思い立ち、「勇者部満開」「讃州中学文化祭」合わせでの観音寺入りを決意。
当初は一般参加を予定していたが、どうせならある程度事前に観音寺の町おこしのことでも調べて薄い本出した方が面白いかな?という軽い気持ちでサークル参加に切り替えた。
これが、ゆゆゆ沼への壮絶なる転落への幕開けとも知らずに…続きを読む

7/9 三重県多気町・「聖地創造」のコスプレイベント「おたコス」

「おたコス」は、人口1万ちょいの小さな町・三重県多気町が舞台。
「聖地創造」をスローガンに、サブカルチャーを通じての「町おこし」を志向しているコスプレイベントだ。

コスプレイベントは、同人誌即売会に比べ当方も理解に弱い部分が多い。参加することも、レポートすることも余り少ない。
ただ、当サークルも「コンテンツツーリズム取組事例集」を刊行しており、アニメ・マンガ等を通じての「町おこし」に興味・関心が高い。
その立場を取る当サークルとしては、このイベントは一度この目で見てみたい、との思いも強かった。
そして、「おたコス」はコスプレイベントながらも、同人サークル等クリエイターの出店も受け付けている…ということで自分も「同人サークル」として「出店」させていただくことにした。
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6/25 長野県松本市開催・東方オンリー「東方信州祭」

山梨県内を主な地盤とする同人誌即売会主催「アニメ倶楽部甲府」が、東方オンリー「東方甲州祭」を立ち上げたのは2013年12月。
当初は、東方ジャンルには馴染みの薄い(というか昔ながらの方法である)紙媒体での申込のみ受け付けなど不便さが目立つも、その後データ申込も可能とするなど、東方界隈に合わせた仕様を導入するなど改良。
さらには、東方音楽サークル大手「幽閉サテライト」とも提携し、「幽閉サテライト」主催の音楽ライブイベント「東方楽祭」を併催するなどの活性化も模索した。

「東方楽祭」の威力は、2014年6月、夕張市(北海道)で開催された同人誌即売会「夕張まんがまつり」が、「東方楽祭」の併催に伴い、低調・オワコン状態から一転して大盛況に導いた状況をこの目で見ている。(参照:2014年06月21日付『6/15 北海道夕張市開催「夕張まんがメロン祭り」(後編・論評中心)』
夕張を契機に、「東方楽祭」が地方開催の同人誌即売会の中で開催するという成功モデルが確立。秋田「響灯小町祭」や全国各地の東方オンリー等で、「東方楽祭」の併催が相次いだ。

このモデルは、幽閉サテライト・東方楽祭側にとっては、「東方楽祭」の全国展開を比較的容易に実現させられることや、即売会内でグッズ・CD等の物販も行えることなどのメリットがあると考えられる。
主催側にもメリットがある。「東方楽祭」の併催により、幽閉サテライトやその周辺のお仲間音楽サークルが出演する。これにより一般参加者の集客力が格段に上がるし、サークルもお仲間サークル込で10サークル以上のまとまった規模の参加が見込まれる。
「アニメ倶楽部甲府」主催の東方オンリーは、東方楽祭との提携により、一定数の参加を見込め即売会の安定感を増していった。(参照:2015年05月24日付『4/12 山梨県甲府市「コミックチャレンジ山梨最終回」「東方甲州祭」』続きを読む

「アニメ聖地88」 疑問視せざるを得ないその選出基準

2016年9月に立ち上がった「一般社団法人アニメツーリズム協会」は、いわゆる「舞台探訪」「聖地巡礼」の人気の高まりに呼応して立ち上がった組織。
「アニメ聖地88ケ所を選出する」という構想をひっさげたこと、また理事長に富野由悠季監督を擁したことが、オタク界隈でも話題になった。

訪日外国人観光客を強く意識している点も、この協会の特色として押さえておきたい。
立ち上げ時の声明における「設立の背景」として、真っ先に訪日外国人の急増を挙げ、これに対応する必要性を説いている。
設立時の理事会メンバーも、主導的役割を果たすKADOKAWAに加え、JTB・日本航空・成田空港から人を出しており、訪日外国人対応としての性質を裏付けている。
また、同年12月には、内閣府の「クールジャパン拠点連携実証プロジェクト」に同協会の事業が採用。国のお墨付きを得ると共に、訪日外国人対象のモニターツアーを実施している。

その一方、アニメ聖地88ケ所選出事業の前段階として、アニメ聖地投票を受け付けた。
国内ファンのみならず、中国語圏など海外ファンからの投票を広く受け付けた点が特徴だ。ここでも、同協会の訪日外国人に対する意識の強さが伺える。
この投票は、2016年10月・11月の2回「中間発表」を実施。翌2017年3月には、ファン投票の結果をベースとしつつも、協会側でアニメ関連施設を選定し加え、『訪れてみたい日本のアニメ聖地150』という題目にて発表された。続きを読む

今月下旬の「全国ふるさと甲子園」が意外に面白そうな予感

コンテンツツーリズム関連で、少し気になる展開のイベントについて述べたい。
一昨年(2015年)より開催されている「全国ふるさと甲子園」は、「“ロケ地”と“ご当地グルメ”でふるさと対抗! 行きたいまちNo,1決定戦!!」と銘打った地域振興のイベントだ。
テーマが「ロケ地×グルメ」ということで、「聖地巡礼」だとか、アニメ・マンガで町おこしいわゆる「コンテンツツーリズム」だとか。そのあたりに興味関心をお持ちの方々にも向いているイベントだろう。

ちなみに、昨年2016年は、静岡県沼津市がグランプリに輝いた。
もちろん「ラブライブ!サンシャイン!!」の舞台に起用されての参加であることは言うまでもない。内浦地区の老舗和菓子屋「松月」の西浦みかんどら焼きをひっさげてのグランプリ受賞である。

自治体としても、ロケ地としての観光資源と、特産品という地域資源とをPRできる貴重な機会
年を追うごとに参加地域は増え、今年は55地域が参戦している。
(「ロケ地」という括りでの参加なので、アニメ・マンガ以外にも、ドラマ等のロケ地が参加するケースも少なくない点はご注意いただきたい)

で、55地域も参加すると、興味深い地域も決して少なくない。
チケット代4000円は値が張るが、それをおしてでも行きたい、と感じさせるほどには。

アニメ・マンガ関係だけをピックアップしても、今回は以下の地域が参加する。

・山形県山形市・高畠町・新庄市「3月のライオン」
・千葉県いすみ市/新潟県十日町市「孤独のグルメ」
・埼玉県久喜市「らき☆すた」
・岐阜県大垣市「聲の形」
・岐阜県飛騨市「君の名は。」
・静岡県静岡市「ハルチカ」
・静岡県沼津市「ラブライブ!サンシャイン!!」


昨年グランプリの沼津は、今年は「ペッシュールサンド」の出品で勝負をかける。(個人的には、「沼津バーガー」がええんじゃないかと思うのですが…)
他にも、「らき☆すた」や「君の名は。」などの著名作品も登場。

この他、大河ドラマからは長野県上田市(「真田丸」)福島県会津若松市(「八重の桜」)が参戦。朝の連続テレビ小説からは岩手県久慈市(「あまちゃん」)や茨城県県北地域(「ひよっこ」)などが参戦。
人気・著名ドラマ舞台からの参戦も多く、昨年王者の「ラブライブ!サンシャイン!!」と言えども王座を守るのはなかなか大変そうな雰囲気。

この他、アニメ聖地ではあるものの、アニメではなく別作品のロケ地として出展する地域も。
「君のいる町」舞台の広島県庄原市高野地区は、今回は映画「雪女」ロケ地としての出展だし。「結城友奈は勇者である」派生作品「乃木若葉は勇者である」の舞台・香川県丸亀市は、今回は映画「HONETSUKIDORI」での出展。艦これ聖地・鹿児島県鹿屋市は、今回「永遠の0」での出展。
…ん、まあ。地域側だってタダで出店してるわけじゃないし、参加するならばよりPR効果の高い道を選ぶのは当然のこと。より知名度の高い作品で推すのは、これは仕方ないか(汗)

そういう「別作品を推すアニメ・マンガ聖地」を加えれば、アニメ関連の地域は結構な数になる。見どころは相当多いと思う。
というわけで、コンテンツツーリズム研究やってる人間の視点から、この「全国ふるさと甲子園」の面白みが案外高まっているのでは?と感じ、ご紹介申し上げた次第である。

夏コミ新刊第1弾「解説!全国同人誌即売会事情」刊行のお知らせ

夏コミの新刊、昨日入稿を済ませ、無事発表出来る見込みとなりましたのでご報告申し上げます。

【刊行物概要】
●書名…「解説!全国同人誌即売会事情」

●B5サイズ 表紙カラー・本文モノクロ 56ページ

●頒布予定…8/13「コミックマーケット」3日目 配置・T35b
 サークル「STRIKE HOLE」にて頒布
 コミケ以後も、「STRIKE HOLE」サークル参加イベントにて頒布予定

zenkokusokubaikai_hyoushi


(内容については以下に続きます)続きを読む
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