前回、9月19日開催「博麗神社例大祭SP」http://www.reitaisai.jp/に関する雑感を、自分なりの立場から論じさせていただいた。
他のイベントにも迷惑かかるし、こんなイベント始めんじゃねー!というのが自分の本音なのだが、そういう類のネガティブ系の言いたい事は、全て前回語り尽くした。
今回は、「博麗神社例大祭SP」で主催が何を実行したいのかを分析・予測し、今後「博麗神社例大祭SP」に期待したい事を、自分なりに論じてみたい。
平たく言えば、もう少し前向きな話、未来に期待を持たせる話をしてみたい、という事である。
【昔の雰囲気を懐古する?「博麗神社例大祭SP」】
「博麗神社例大祭SP」は、「東方Projectオンリー同人誌即売会&参加者SPイベント」と謳っている。
単に同人誌即売会と謳うわけではない。その後に「&参加者SPイベント」と付けている。これが大きなポイントになる、と私は考える。
博麗神社例大祭SP公式サイト内「代表ごあいさつ」http://www.reitaisai.jp/greeting.htmlでは、主催氏の思いが以下の通り綴られている。
>今回の「博麗神社例大祭SP」をやりたいと考え出したのは
>昨年頃ですが、最近の例大祭で昔は出来ていたアフターイベントや
>即売会以外の企画物だけでイベントを開きたいと思った所からでした。
確かに、サークル数が3桁だった頃の例大祭…都産業貿易センター浜松町館やサンシャインシティで開催されていた頃は、他の中小規模のオンリーイベント同様、即売会終了後にアフターイベントを開催していた。
サンシャインシティ時代には、アフターに1000人以上が参加、という伝説をもつくり出した。
また、即売会から暫くの時を経た後には、「見本誌読書会」も開催されていた。
コスプレイヤーも交えた交流会の色が強く、一部買い手の皆様には読書に集中できないと不評だったが、「東方好きな方々の交流の場」として開催している節があり、それはそれで一つのイベントの在り方だとも思う。
事前の予約無く、当日昼間に気の赴くままに、気軽に参加できた読書会(交流会)だったと認識している。
だが、例大祭の規模が倍々ゲームのごとく膨れ上がるにつれ、そのような企画を実行する余裕は無くなった。
2008年の例大祭では、会場の人口密度が上がりすぎ、雨中入場制限をかける事を余儀なくされた例を挙げるまでもなく、激増する来場者対応に追われ、当日のイベントを何とか回し切る事だけで精一杯になってしまう。
この2008年の例大祭では、元々アフターイベントを開催する予定も、当日混乱の影響もあり、アフターイベントは中止になった。
そしてその後も、即売会終了後にアフターが開かれる事は無くなったのだが…、3000sp,4000spにまで膨れ上がった例大祭、中小規模のオンリーイベントの感覚でアフターイベントを実施する事は、最早不可能だろう。
読書会にしても、これまでは誰でも自由に参加可能だったが、2008年以降は事前受付制。抽選となる事もある。
読書会後にアフターイベントを開催する等、中小規模の即売会だった頃の名残りが読書会には残っていそうだが、以前に比べ遥かに敷居が高くなった事は否定できない。
中小規模のオンリーだった頃の「例大祭」には出来た事も、規模の拡大・来場者の増加により、今では出来なくなってしまった。それは、時代の流れ。致し方ない事かもしれない。
ただ、主催氏が、昔の懐かしい雰囲気を求め懐古に走っても、決して不思議は無いと思う。昔出来て今出来ない事を、いっぺんやってみたい、という思いもあろう。
これは私の【予想】だが、主催氏は、昔の「読書会」の雰囲気を、アフターイベントの雰囲気を、規模を大きくしてビッグサイトで実行したいのではないかと考える。
ビッグサイトで開催すれば、普段の読書会のように人を制限する事なく、大勢押しかけても充分対応できるだろう。
【「例大祭SP」は、「大(9)州東方祭」から何を盗むか?】
今回の「例大祭SP」で開催する企画は、「読書会」や「アフターイベント」といった昔を懐かしむ系統の物ばかりでは無いと思う。
博麗神社例大祭SP公式サイト内「代表ごあいさつ」には、このような思いが綴られている。
>今回の企画系イベントはこれから色々と発表出来ればと思っております。
>皆様には心からお楽しみ頂ければ幸いでございます。
この文章の行間から、私は、主催側が、普段の例大祭では出来ない「やりたい事」を色々と実現したそうな雰囲気を感じ取っている。
ポイントとなりそうなのが、4月29日に九州で開催された「大(9)州東方祭」http://www11.atpages.jp/daikyusyutohosai/である。
様々な伝手から聞いた話だが、例大祭の主催氏は、同日ビッグサイト開催の「COMIC1」に参加した後九州に移動し、小倉の「大(9)州東方祭」にハシゴで参加したそうな。
「大(9)州東方祭」の館内アナウンスでも、主催氏がマイクを握り挨拶。「次回の例大祭はまだ発表できる段階にはありませんが…」等とお話された模様だ。
「まだ発表できる段階にはありません」という表現が微妙な所で、恐らく、この段階では9月19日の開催を視野に入れ、他有力即売会との水面下調整を実行していた頃なのだろう。その調整が終わっていないから、「まだ発表できる段階にはありません」という表現なのだろう。
「大(9)州東方祭」は、即売会部門だけを見ても、300サークル超と九州では異例の規模に育った東方オンリーだ。「COMIC1」のような大規模オールジャンル、同じ東方ジャンルでは「東方螺茶会」とバッティングし、苦戦が予想されつつも、前回開催を上回る規模に成長した良即売会である。
ただ、「大(9)州東方祭」の特長は、単にサークル数を集めたのみに止まらない。
主催氏が同人誌即売会の枠を超え、東方ファン全体のお祭りを志向した事もあり、即売会以外の企画も盛りだくさんである。
ゲーム大会は、「東方非想天則」128人参加トーナメントと異様に大掛かりだし、痛車展示は、西日本各地から実に65台も集結した。東方カードゲームの可能な交流スペースも用意、「チルノのパーフェクトさんすう教室」等の「踊ってみた」企画は、実に100人ものダンサーが集い、100人が一同に介し踊る様は圧巻の一言に尽きる。
そしてアフターは、リコーダーの名手・中雑魚酒菜氏、東方音楽の大家・TAMUSIC/TAM氏、SWIN GHOLIC氏らを招いての東方コンサート。
企画の充実振りは、東方界隈・同人界隈でも右に出る者無し、といっても過言ではない。
この「大(9)州東方祭」を、「博麗神社例大祭」主催氏が訪問した。
私のような物好きが行くならともかく、氏のようなご多忙な方が、わざわざ遠く離れた九州まではるばるお越しになる…その訪問には「理由」があると思う。
・「博麗神社例大祭SP」では、企画ものを色々考えている。
・「博麗神社例大祭SP」発表の僅か半年前に、わざわざ九州に足を運んだ。
・訪問した先は、企画ものの豊富な「大(9)州東方祭」である。
この3点から、以下の仮説が導き出される。
主催氏は、今後開催予定の「博麗神社例大祭SP」においての企画ネタ探し、或いは構想は決まっているが(その構想は「大(9)州東方祭」の企画に近似)実際には如何なる感じで動くのかを自らの目で確かめる為に、「大(9)州東方祭」に赴いたのではなかろうか。
「博麗神社例大祭SP」の企画は、恐らく「大(9)州東方祭」に近い物になるのではないか、と予測させていただきたい。
もっとも、この予測通りだと面白くない。
例大祭独自の企画を提示するなど、「良い意味で」この予測が裏切られる事を期待したい。
「大(9)州東方祭」の企画を単に踏襲しただけなら「二番煎じ」と揶揄されるかもしれないが、例え二番煎じだとしても、東京の例大祭でするのならば、それは極めて意欲的な試みだと思う。
例えば、チルノダンスの企画を例に取ろう。
人口の(比較的)少ない九州で、チルノダンスをやって100人が集まった。それでも、実に圧巻極まりない光景であった。
人口の多い東京で、そして「例大祭」でそれをするならば、その数倍は集まるのではないか。一体どうなることか?
恐ろしくカオスで、そして恐ろしく圧巻の光景が堪能できる事だろうw
「例大祭SP」には、同人誌即売会というよりも、寧ろ「東方ファンのお祭り」…すなわち交流会的な面で、個人的な期待が大きい。
【懸念すべき点】
「例大祭SP」に関して、懸念すべき点も決して少なくない。
前回でも触れたが、後出しジャンケンで数多くの即売会とバッティングしている。
「東方紅楼夢」「新潟東方祭」といった東方オンリーもそうだし、同日開催の「よんこま小町」「米原こみゅにけっと」「リトバスパーティー」他、多くのイベントが例大祭の直撃を受けていよう。
彼ら他主催にとっては、例大祭SPの存在はただの迷惑に過ぎない。
ぶっちゃけ、反感を買って、余計な敵も作りかねない。
余計な敵を減らす為にも、一度各主催にはお詫びの挨拶一つぐらいは入れておいた方が良さそうだ。
もう一つ気になるのは、主催団体「博麗神社社務所」スタッフ内の軋轢だ。
例大祭のカタログ編集に携わる有力スタッフの一人(注:3月の例大祭でもカタログ奥付に当該人物の編集後記が掲載されている)が、例大祭SPに対する不満を述べられている。
例大祭スタッフには、今回の開催の件について何も知らされていない、協力要請も無い、という事らしい。
(参照リンク:例大祭SP界隈を知る為のまとめhttp://anond.hatelabo.jp/20100519062731及び元記事http://togetter.com/li/22196)
氏の言い分にも若干の気になる点があるため、これを100%鵜呑みにする事は出来ない。また、「例大祭」主催氏にも言い分があるだろう。ここでは、その是非・真偽は棚上げする。
一つ言える重要な事としては、(内容の是非や真偽はともあれ)【中核スタッフが公然と不満を吐露している】という事。
普通、主催やスタッフという者、不満を愚痴るにしても、公にしてはヤバい内容も多いから、この手の内部事情の暴露・不満の吐露と言った行為は内々で行うはず。
メールですらも、形に残ると色々厄介だから控え、電話とか口頭とか、記録に残らない形でその手の不満を吐き出す。
それが、敢えて全体公開のtwitterという公の場で、内部事情を吐露する。普通、有り得ない事だ。
私は、主催団体「博麗神社例大祭」内部でのモラルハザードが起こっているのでは?と予感した。
今回・例大祭SPがどのような運営体制で行われるかは存じ上げないが、これだけは言える。
スタッフが協力してくれなければ、イベントは回らない。自身のイベントを成功させる為にも、主催は、スタッフを大事にするべきである。
一般論になるが、主催氏自身が、不満を抱えるスタッフとコミュニケーションを取りフォローを図るなど、不満の芽を摘む努力が求められるのではなかろうか。
少なくとも、普段開催をしないイベントを開催する事で、周辺への影響も大きい。
良くも悪くも、数多くの人を巻き込む影響力の高いイベントを開催しているという事を自覚し、懸念点の解消に努力いただける事を願いたい。
他のイベントにも迷惑かかるし、こんなイベント始めんじゃねー!というのが自分の本音なのだが、そういう類のネガティブ系の言いたい事は、全て前回語り尽くした。
今回は、「博麗神社例大祭SP」で主催が何を実行したいのかを分析・予測し、今後「博麗神社例大祭SP」に期待したい事を、自分なりに論じてみたい。
平たく言えば、もう少し前向きな話、未来に期待を持たせる話をしてみたい、という事である。
【昔の雰囲気を懐古する?「博麗神社例大祭SP」】
「博麗神社例大祭SP」は、「東方Projectオンリー同人誌即売会&参加者SPイベント」と謳っている。
単に同人誌即売会と謳うわけではない。その後に「&参加者SPイベント」と付けている。これが大きなポイントになる、と私は考える。
博麗神社例大祭SP公式サイト内「代表ごあいさつ」http://www.reitaisai.jp/greeting.htmlでは、主催氏の思いが以下の通り綴られている。
>今回の「博麗神社例大祭SP」をやりたいと考え出したのは
>昨年頃ですが、最近の例大祭で昔は出来ていたアフターイベントや
>即売会以外の企画物だけでイベントを開きたいと思った所からでした。
確かに、サークル数が3桁だった頃の例大祭…都産業貿易センター浜松町館やサンシャインシティで開催されていた頃は、他の中小規模のオンリーイベント同様、即売会終了後にアフターイベントを開催していた。
サンシャインシティ時代には、アフターに1000人以上が参加、という伝説をもつくり出した。
また、即売会から暫くの時を経た後には、「見本誌読書会」も開催されていた。
コスプレイヤーも交えた交流会の色が強く、一部買い手の皆様には読書に集中できないと不評だったが、「東方好きな方々の交流の場」として開催している節があり、それはそれで一つのイベントの在り方だとも思う。
事前の予約無く、当日昼間に気の赴くままに、気軽に参加できた読書会(交流会)だったと認識している。
だが、例大祭の規模が倍々ゲームのごとく膨れ上がるにつれ、そのような企画を実行する余裕は無くなった。
2008年の例大祭では、会場の人口密度が上がりすぎ、雨中入場制限をかける事を余儀なくされた例を挙げるまでもなく、激増する来場者対応に追われ、当日のイベントを何とか回し切る事だけで精一杯になってしまう。
この2008年の例大祭では、元々アフターイベントを開催する予定も、当日混乱の影響もあり、アフターイベントは中止になった。
そしてその後も、即売会終了後にアフターが開かれる事は無くなったのだが…、3000sp,4000spにまで膨れ上がった例大祭、中小規模のオンリーイベントの感覚でアフターイベントを実施する事は、最早不可能だろう。
読書会にしても、これまでは誰でも自由に参加可能だったが、2008年以降は事前受付制。抽選となる事もある。
読書会後にアフターイベントを開催する等、中小規模の即売会だった頃の名残りが読書会には残っていそうだが、以前に比べ遥かに敷居が高くなった事は否定できない。
中小規模のオンリーだった頃の「例大祭」には出来た事も、規模の拡大・来場者の増加により、今では出来なくなってしまった。それは、時代の流れ。致し方ない事かもしれない。
ただ、主催氏が、昔の懐かしい雰囲気を求め懐古に走っても、決して不思議は無いと思う。昔出来て今出来ない事を、いっぺんやってみたい、という思いもあろう。
これは私の【予想】だが、主催氏は、昔の「読書会」の雰囲気を、アフターイベントの雰囲気を、規模を大きくしてビッグサイトで実行したいのではないかと考える。
ビッグサイトで開催すれば、普段の読書会のように人を制限する事なく、大勢押しかけても充分対応できるだろう。
【「例大祭SP」は、「大(9)州東方祭」から何を盗むか?】
今回の「例大祭SP」で開催する企画は、「読書会」や「アフターイベント」といった昔を懐かしむ系統の物ばかりでは無いと思う。
博麗神社例大祭SP公式サイト内「代表ごあいさつ」には、このような思いが綴られている。
>今回の企画系イベントはこれから色々と発表出来ればと思っております。
>皆様には心からお楽しみ頂ければ幸いでございます。
この文章の行間から、私は、主催側が、普段の例大祭では出来ない「やりたい事」を色々と実現したそうな雰囲気を感じ取っている。
ポイントとなりそうなのが、4月29日に九州で開催された「大(9)州東方祭」http://www11.atpages.jp/daikyusyutohosai/である。
様々な伝手から聞いた話だが、例大祭の主催氏は、同日ビッグサイト開催の「COMIC1」に参加した後九州に移動し、小倉の「大(9)州東方祭」にハシゴで参加したそうな。
「大(9)州東方祭」の館内アナウンスでも、主催氏がマイクを握り挨拶。「次回の例大祭はまだ発表できる段階にはありませんが…」等とお話された模様だ。
「まだ発表できる段階にはありません」という表現が微妙な所で、恐らく、この段階では9月19日の開催を視野に入れ、他有力即売会との水面下調整を実行していた頃なのだろう。その調整が終わっていないから、「まだ発表できる段階にはありません」という表現なのだろう。
「大(9)州東方祭」は、即売会部門だけを見ても、300サークル超と九州では異例の規模に育った東方オンリーだ。「COMIC1」のような大規模オールジャンル、同じ東方ジャンルでは「東方螺茶会」とバッティングし、苦戦が予想されつつも、前回開催を上回る規模に成長した良即売会である。
ただ、「大(9)州東方祭」の特長は、単にサークル数を集めたのみに止まらない。
主催氏が同人誌即売会の枠を超え、東方ファン全体のお祭りを志向した事もあり、即売会以外の企画も盛りだくさんである。
ゲーム大会は、「東方非想天則」128人参加トーナメントと異様に大掛かりだし、痛車展示は、西日本各地から実に65台も集結した。東方カードゲームの可能な交流スペースも用意、「チルノのパーフェクトさんすう教室」等の「踊ってみた」企画は、実に100人ものダンサーが集い、100人が一同に介し踊る様は圧巻の一言に尽きる。
そしてアフターは、リコーダーの名手・中雑魚酒菜氏、東方音楽の大家・TAMUSIC/TAM氏、SWIN GHOLIC氏らを招いての東方コンサート。
企画の充実振りは、東方界隈・同人界隈でも右に出る者無し、といっても過言ではない。
この「大(9)州東方祭」を、「博麗神社例大祭」主催氏が訪問した。
私のような物好きが行くならともかく、氏のようなご多忙な方が、わざわざ遠く離れた九州まではるばるお越しになる…その訪問には「理由」があると思う。
・「博麗神社例大祭SP」では、企画ものを色々考えている。
・「博麗神社例大祭SP」発表の僅か半年前に、わざわざ九州に足を運んだ。
・訪問した先は、企画ものの豊富な「大(9)州東方祭」である。
この3点から、以下の仮説が導き出される。
主催氏は、今後開催予定の「博麗神社例大祭SP」においての企画ネタ探し、或いは構想は決まっているが(その構想は「大(9)州東方祭」の企画に近似)実際には如何なる感じで動くのかを自らの目で確かめる為に、「大(9)州東方祭」に赴いたのではなかろうか。
「博麗神社例大祭SP」の企画は、恐らく「大(9)州東方祭」に近い物になるのではないか、と予測させていただきたい。
もっとも、この予測通りだと面白くない。
例大祭独自の企画を提示するなど、「良い意味で」この予測が裏切られる事を期待したい。
「大(9)州東方祭」の企画を単に踏襲しただけなら「二番煎じ」と揶揄されるかもしれないが、例え二番煎じだとしても、東京の例大祭でするのならば、それは極めて意欲的な試みだと思う。
例えば、チルノダンスの企画を例に取ろう。
人口の(比較的)少ない九州で、チルノダンスをやって100人が集まった。それでも、実に圧巻極まりない光景であった。
人口の多い東京で、そして「例大祭」でそれをするならば、その数倍は集まるのではないか。一体どうなることか?
恐ろしくカオスで、そして恐ろしく圧巻の光景が堪能できる事だろうw
「例大祭SP」には、同人誌即売会というよりも、寧ろ「東方ファンのお祭り」…すなわち交流会的な面で、個人的な期待が大きい。
【懸念すべき点】
「例大祭SP」に関して、懸念すべき点も決して少なくない。
前回でも触れたが、後出しジャンケンで数多くの即売会とバッティングしている。
「東方紅楼夢」「新潟東方祭」といった東方オンリーもそうだし、同日開催の「よんこま小町」「米原こみゅにけっと」「リトバスパーティー」他、多くのイベントが例大祭の直撃を受けていよう。
彼ら他主催にとっては、例大祭SPの存在はただの迷惑に過ぎない。
ぶっちゃけ、反感を買って、余計な敵も作りかねない。
余計な敵を減らす為にも、一度各主催にはお詫びの挨拶一つぐらいは入れておいた方が良さそうだ。
もう一つ気になるのは、主催団体「博麗神社社務所」スタッフ内の軋轢だ。
例大祭のカタログ編集に携わる有力スタッフの一人(注:3月の例大祭でもカタログ奥付に当該人物の編集後記が掲載されている)が、例大祭SPに対する不満を述べられている。
例大祭スタッフには、今回の開催の件について何も知らされていない、協力要請も無い、という事らしい。
(参照リンク:例大祭SP界隈を知る為のまとめhttp://anond.hatelabo.jp/20100519062731及び元記事http://togetter.com/li/22196)
氏の言い分にも若干の気になる点があるため、これを100%鵜呑みにする事は出来ない。また、「例大祭」主催氏にも言い分があるだろう。ここでは、その是非・真偽は棚上げする。
一つ言える重要な事としては、(内容の是非や真偽はともあれ)【中核スタッフが公然と不満を吐露している】という事。
普通、主催やスタッフという者、不満を愚痴るにしても、公にしてはヤバい内容も多いから、この手の内部事情の暴露・不満の吐露と言った行為は内々で行うはず。
メールですらも、形に残ると色々厄介だから控え、電話とか口頭とか、記録に残らない形でその手の不満を吐き出す。
それが、敢えて全体公開のtwitterという公の場で、内部事情を吐露する。普通、有り得ない事だ。
私は、主催団体「博麗神社例大祭」内部でのモラルハザードが起こっているのでは?と予感した。
今回・例大祭SPがどのような運営体制で行われるかは存じ上げないが、これだけは言える。
スタッフが協力してくれなければ、イベントは回らない。自身のイベントを成功させる為にも、主催は、スタッフを大事にするべきである。
一般論になるが、主催氏自身が、不満を抱えるスタッフとコミュニケーションを取りフォローを図るなど、不満の芽を摘む努力が求められるのではなかろうか。
少なくとも、普段開催をしないイベントを開催する事で、周辺への影響も大きい。
良くも悪くも、数多くの人を巻き込む影響力の高いイベントを開催しているという事を自覚し、懸念点の解消に努力いただける事を願いたい。