STRIKE HOLE

【ジャンル解説】同人評論→真面目系、政治評論・電波→アレなアイタタ評論。真面目系と電波評論の二本立てです。 基本的に同人イベント関連の評論は真面目、他の評論は不真面目な傾向があります。同人評論のカテゴリーの内容以外はアフォ評論という事で斜め読みをお願いしますw

2011年03月

震災の中でも、前向きに頑張る即売会を応援する

東日本大震災により、数多くの同人誌即売会が、止む無く中止に追い込まれている。
やむなく中止に追い込まれたケースも多いだろうが、同人誌即売会のできる環境のところまでが、自粛する必要も無いと思う。

私が印象深く残っているのは、2004年10月の新潟県中越地震。
新潟県の魚沼地区で最大震度7、新潟市内も震度6を記録した地震だ。
そして、その2〜3週間後には、新潟市内で同人誌即売会「ガタケット」が開催を控えていた。
新潟市内も地震の爪痕深く、開催を危ぶむ声もあったが、ガタケットは決行を決断。
「こういう時だからこそ元気に盛り上がろう」とする前向きな思いの参加者も多く、普段よりもサークルの欠席率が少なく、大いに盛り上がったとの話を聞いた。

前向きな思いの「強さ」を、2004年ガタケットを通じ、私は学んだ。

報道等を通じ、東日本大震災の惨禍、被災者の境遇を聞くと、我々だけが「同人」という遊びを楽しむ事に、幾ばくかの後ろめたさや罪悪感も感じる。それは確かだ。
だが、ここで遊ぶ事を萎縮した所で、被災者にとって、何も得るものは無い。何も得にならない。
それならば、普段通りサークル参加したり一般参加したりで「同人」を楽しむ。
そして、一般参加者ならば本1冊買ったつもりで会場に設けられし募金箱に義捐金を突っ込んだ方が、サークルなら売れた分の一部でも義捐金に突っ込んだ方が、遥かに被災者の為になると思う。
そういう思いから、私は普段通り同人活動を営み、そして売上の一部を義捐金に回す事に決めている。
…まあ、自分たちだけ遊んで良いのかな?って後ろめたさは消えないのですが…

それに、震災に関係無い連中皆が同人活動を自粛すれば、同人誌印刷業者等同人を支える企業は軒並み潰れてしまう。
被災者の皆さんが、生活が落ち着いていざ同人活動を再開しようという時に、それを支える企業が潰れてるってのも寂しい話だ。
被災者が同人界に戻ってくるまで、同人界は残った人間が支えていかねばならない。
今この状況だからこそ、同人界を守るべく、普段通りの同人活動を頑張るべき、と私は勝手に考えている。


今回の「東日本大震災」で同人誌即売会が中止に追い込まれた所は数多いが、そんな中でも、開催を決行する即売会も、数は少ないものの存在する。
一番驚きだったのは山形のコミックライブ。山形も被災地の筈なのだが…震災2日後で交通機関もロクに動かぬ中、こういう時だからこそ元気に盛り上げたいとの思いで開催を決断した。参加者は少なかったが、普段有料のカタログを無料サービスするなど、少しでも参加者と共に場を盛り上げようとする思いを強く感じた。
他の開催を決行した即売会にも言える事だが、開催を決断した即売会からは、「こういう時だからこそ、前を向いて盛り上げていこう!」とする「強い思い」を共通して感じ取れる。

先週3月20日、本来は新潟の「ガタケット」にサークル参加予だったが、「ガタケット」が中止に追い込まれたのに伴い、予定を変更し、都内の同人誌即売会に参加した。
蒲田PIOで開催で開催された、なのはオンリー「リリカルマジカル」は、欠席サークルは普段以上に多かったものの、西日本から大量になのは厨が遠征参加。普段通りなのは厨どもが元気で、私もパワーを頂けたと感謝している。
また、同日「ハイライフプラザ板橋」にて開催された「東京とびもの学会」は、主催氏の挨拶が印象深かった。福島・茨城等被災地ゆえに参加の難しいサークルさんもいらっしゃったが、彼らから「自分は行けないが是非開催してくれ!」との激励をいただいた、との事。被災地の皆さんの中にも、即売会の開催を望む声はある。

その翌日の3月21日、私はTEAM Operations主催の「四コマ記念祭」に参加した。
この即売会も残念ながら、震災の影響でサークルの欠席率は高かった。
しかしながら、震災義捐金を募集するのみならず、被災地でもある【いわき市】から参戦したサークルさんと連携を図り、いわき市への支援物資の募集も行うなど、被災者への心配りが充実していた即売会であったと思う。
トイレットペーパーや水、医薬品等数多くの物資が集まり…というか集まり過ぎて1台の車に積みきれず、もう1往復する羽目になるというハプニングも。
私も物資提供に協力させていただいたが、少しでも当地の皆様の助けになれば幸いである。


普段通り同人活動を営む事は、同人関連企業を守り、同人世界を守ることにも繋がる。
同人誌即売会を開けば、人も集まり「元気」を生み出す。お金も動く。義捐金も支援物資も集まる。
同人活動を下手に自粛するよりも、「こういう大変な時だからこそ、元気に同人界を盛り上げよう」という思いを持って同人活動を営んだ方が、巡り巡って被災者の為にもなる。
私はそう信じ、「こういう時だからこそ即売会を決行しよう」と頑張る前向きな主催達を、最大限応援して参りたい。
そのように考える次第である。

今だからこそ「東方久遠境」(6/18の長崎の方)の告知方法を考える

前回記事にて、「大(9)州東方祭」の中止・日程順延が「東方久遠境」にもたらす影響について綴らせていただいた。
特に、告知面において、九州地区最大の東方オンリー「大(9)州東方祭」は、最も重要な告知の場面。それが失われた事は、「久遠境」にとっては、大きな痛手である。

だが、私は、頑張り次第で「久遠境」はそのハンディをいかようにも埋められる、とも分析する。
少し厳しい状況とはなったものの、決して悲観する必要は無い。
以下、「東方久遠境」が如何に告知を頑張るべきかの論を申し上げたい。

★尚、「東方久遠境」は6月19日「東方久遠境 転生/長崎」・11月23日「東方久遠境 転生/久留米」等があるが、ここでは、直近の6月19日「転生/長崎」について論ずる。続きを読む

「博麗神社例大祭」順延は、大(9)州東方祭以外にも飛び火する

東日本大震災の影響が、九州同人界にも飛び火してしまった。
日本最大5000sp規模の東方オンリー「博麗神社例大祭」中止順延。そしてその順延日が、九州最大規模にして国内第3位の規模の東方オンリー「大(9)州東方祭」の開催日に被り、「大(9)州東方祭」が中止順延の決断を余儀なくされた。
これは、先の記事でもお話させていただいた通りだが、大変に重いご決断。誰を責める事もできない決断であったと思う。

私の周囲でも、「博麗神社例大祭」の日程決定・「大(9)州東方祭」の中止順延の報は話題となるのだが、その中で、こんな話が出た。

「東方久遠境は、どうするんだろう?」

東方久遠境は、昨年九州で開催された東方オンリー。
久留米・佐世保2箇所で開催され、中でも久留米開催の折は100サークル・1000人参加の大台を達成した即売会である。
先日、2011年の復活開催が発表され、6/19長崎市・11/23久留米市で開催するとの事。主催/運営メンバーも前回から入れ替わり、より若い世代になった模様だ。

2月に広島で「東方椰麟祭」が開催された時、私も主催氏及び関係者にお会いさせて若干お話をお聞きしたが、九州を元気に盛り上げたい、「月刊 東方久遠境」と名付け「同人誌即売会」の枠にとらわれず何らかの楽しい東方系のイベントを企画したい…溢れんばかりの意欲を感じ、内心密かに期待を寄せていた。

だが、「東方久遠境」公式サイトhttp://qon.cc/を拝見すると、3月21日付でこのような発表が成された。

>「月刊 東方久遠境」取りやめについて (2011/03/21)
>当初、本年06月から11月まで毎月「東方久遠境」として何らかのイベントを開催する「月刊 東方久遠境」なるコンセプトを掲げていましたが、情勢が大きく流動化し、安定した実施が確約できなくなりました。
>すでに開催が決定している06/19「転生/長崎」・11/23「転生/久留米」、ならびに「フットサル部(仮)」は変更なく実施しますが、それ以外に企画中のイベントはすべて棚上げとなります。

ええと、「フットサル部(仮)」ってのが凄い気になるのですがw
どう見ても東方サッカーな香りがゲフンゲフン…行きてええええええ!!

…少し話が逸れてしまったが、「情勢が大きく流動化」という事で、温めていた構想「月刊 東方久遠境」を棚上げした、という事。

そして、「情勢が大きく流動化」が、何を指すか?
東方、そして九州で情勢の流動化と言えば、「博麗神社例大祭」の日程決定・「大(9)州東方祭」の中止順延。これ以外に考えられない。
例大祭・大(9)州がweb上にて発表した3月20日の翌日・3月21日付の発表というタイミングも、これを裏付けよう。

地震により「博麗神社例大祭」が中止、そして順延。
その余波を受け、「大(9)州東方祭」も中止順延。
「大(9)州東方祭」の新たな日程が不明瞭な現状、「久遠境」が新しいイベントを立ち上げるには勇気がいる。一旦の「棚上げ」は賢明な判断だと思う。
既に日程が発表されているものはともかく、それ以外については、「大(9)州東方祭」の日取りを見てから発表の方が無難だと思う。

いずれにせよ、「博麗神社例大祭」が「大(9)州東方祭」に影響を及ぼし、「大(9)州」が「久遠境」に影響を及ぼす。
一つのイベントの順延が、ドミノ倒しの如く波及している印象だ。

そして、「久遠境」に及ぶ影響は、新イベントの棚上げだけに止まらない、かもしれない。
現在、「大(9)州東方祭」は新しい日程を決めるべく、必死に手配・調整活動を行っている最中だろうが、想定する最悪のシナリオとして、【取れる会場が6月19日しかなかった】という事態…これが無いとは言えない。
つまり、「大(9)州」の順延が(長崎の)「久遠境」に被さる可能性がある、という事である。
被さったら、久遠境は終了だ。長崎東方クラスタの過半は、大9州に吸い寄せられようから、日程の変更も考えねばならない。

この最悪のシナリオを回避する為、「久遠境」側にできる事は余り多くないが…誰かしらの人を介して大(9)州関係者との連絡を密にし、大(9)州の状況を見極める事が必要ではないか。
また、6/19という日程は、web上での発表のみであり、チラシを撒くには至っていない。大(9)州の状況を見極めるまでは、チラシの印刷発注は控えた方が良いかもしれない。

もし仮に何とか「久遠境」と「大(9)州」とで上手く日程バッティングを避けられたとしても、「久遠境」にはもう一つクリアせねばならぬ問題がある。

本来ならば、「久遠境」は「大(9)州東方祭」に照準を合わせて、告知宣伝を行う予定だったはずだ。
「久遠境」開催の1ヵ月半前という絶好の告知タイミングで、九州最大規模の東方オンリーだ。
大(9)州参加サークルにきっちり営業をかければ、成果は間違いなく上がろう。
だが、「大(9)州東方祭」が順延。「久遠境」は、「大(9)州東方祭」という最強の告知機会を喪失してしまった。
「久遠境」にとって、これは極めて痛恨の展開だ。

冒頭に申し上げた「東方久遠境は、どうするんだろう?」というのは、「大(9)州」という貴重な告知機会を失って、「どうするんだろう?」という意味である。

そこで次回記事では、「久遠境」が、今後どのように告知を図れば、サークルや一般参加者に恵まれ盛り上がるイベントとなり得るか。
「大(9)州」という告知機会を失ったハンディを、如何に埋めるか。
頑張り次第でそのハンディは埋められると思うのだが、どうすれば良いのか。
そこを掘り下げて論じてみたい。

東日本大震災に伴う、多くの即売会の中止・延期に思う

3/11発生の東日本大震災は、同人世界に与えしダメージも甚大である。
全国各地…主に東日本で開催される即売会が、次から次へと中止に追い込まれている。
津波・地震等直接的な要因もさることながら、これらが間接的な要因となり中止に追い込まれた即売会も決して少なくない、というのが特徴だ。

本来であれば、即売会の中止・延期・日程変更等はタブーであると思う。
だが、今回の東日本大震災は、未曽有の大震災だ。被害も大きく、また、多くの人がが被災し、被害を蒙っている。
交通機関の麻痺、相次ぐ余震、そして関東の電力事情…今もなおその影響が続いている事を考慮すると、今回の震災に起因する中止・延期・日程変更等を、平時のように「タブー」として捉えるわけには行かない。特例中の特例である。
多くの即売会の中止・延期等は、真剣に悩み考え抜いた末の選択であり、決して責められるものではない選択であると思う。即売会を楽しみにして期待し、中止を聞いて残念に思う方も多いだろうが、主催者達の苦渋の決断にも、是非ご理解をお願いしたいと考える。


例えば3月には、宮城県の気仙沼市や、岩手県の宮古市でも即売会が予定されていた。
だが、この即売会が開催されないからと言って、誰が不満に思うか…というか明らかにそれ以前の問題だ。ニュース見てればご理解いただけようが、私に言わせれば「主催生きてて良かったよ!」のレベルだ。
即売会の公式サイト上にて、中止のアナウンスが成されたが、これは、主催氏ご本人が生きていた事の証であり、無事だった事にホッとした位である。
復興への道のりは非常に厳しいものがあろうし、こんな事を語るには余りにも尚早に過ぎるだろうが…ある程度落ち着いたら、当地の同人者の心の支えになる同人誌即売会を開いて欲しい。
相当先だろうが、いつの日か、そういう日が来る事を願っている。

宮城県仙台市で開催される「仙台コミケ」の中止も、会場の「夢メッセみやぎ」の立地を考えて欲しい。
実際昨今の現地を拝見した訳ではないが、どういう状況になっているかは、立地場所を考えるに、想像に難くない。
残念ながら、当面の間は開催不能だろう。

計画停電による影響を受ける即売会も、決して少なくない。
即売会の開催期間中に計画停電の時間がかぶってしまうと、安全面を考慮し、会場が貸し出しを中止する。
東京都内の会場の過半は計画停電の範囲に含まれていないが、東京以外の地域で影響が大きい。
私が昔参加した千葉県東金市の「RING」も、計画停電の範囲に含まれる恐れありとの事で中止を決めた。

3月27日に神奈川県川崎市で開催される「男の娘☆10」も、計画停電の影響で中止も検討されたが、即売会会期中の停電が無い事が判明、何とか開催に漕ぎつけた。
ただ、開催時間を30分ずらす事とし、かつ夜に実施予定の第二部『ディナー&ショー』が計画停電の時間に当たる為、夜の部は中止を余儀なくされた。
また、埼玉県桶川市開催のコスプレイベントのように、高崎線の間引き運転による運行の不安定を考慮して中止したケースもある。


ガタケットの中止は、極めて特殊な事情ながら、これもやむを得ないケースである。
新潟は特に被災の影響も無く、通常通りの開催を予定していたものの、隣県・福島県の原発事故に伴う避難所として指定され、新潟県側の意向で会場が召し上げになってしまった…。
私もサークル参加を予定していたが、事情が事情だけに、誰を責める事も出来ない。

長野県松本市の良即売会「メガマニアック」も、代替日を5/1として延期となった。
メガマニアックは、パンフ原稿入稿後で開催に向け全力で突き進んでいる状態だったようだ。
中止か決行か、だいぶ迷ったという話も漏れ聞く。
だが、長野県内でも震度6の地震が起こっている。そしてその後の余震も多く、ガソリン不足に起因する交通事情の悪化もあった。また、余震が続き状況が悪化すれば、会場が「避難所」として召し上げられる可能性も…
そういうリスクの大きい状況であることから中止を決断し、代替日を定め延期とした。

これらは、あくまで氷山の一角に過ぎない。
他にも、中止になった即売会は数多くある。
一部、中止の理由説明が意味不明だったり、あやふやだったり、首を傾げる理由だったりもするのだが…未曾有の大惨事を前に、主催も思考が止まり正常な判断ができないケースも考えられる。
疑問を抱く理由であっても、非常時ゆえそれを責め立てるのも、酷ではなかろうか。

但し、一つだけ、今回の「震災に伴う中止」に関して、青龍刀を振りかざす即売会が存在した。
それは、神戸の「KOBE COMIC ISLAND」である。
この即売会、3/19〜20の2日間開催で両日各1000sp募集と大きく出ておきながら、告知も弱く、果たしてサークルが集まるのか、いや即売会として成立するのかすらも疑問視されていた。
(関西の皆様にとっては、1000sp募集・7sp参加の伝説即売会「COMIC KINGDOM」を彷彿させる展開だ)

この即売会が「震災の為中止します」と言われても…おい待てよ、場所、神戸だろ?
停電もないし交通機関も平常運行。神戸の震度は2〜3程度だったはず。
…サークル数集まらず主催にやる気無さそうな部分も考えると、どうも「震災便乗」の色が濃いように映る。
震度2〜3で開催中止だ?開催したくても泣く泣く断念した即売会は世の中山ほどあるんだぞ?分かってんのか、おい。青龍刀振り回されてえか?

震災中止は、このように便乗臭溢れる一部を除き、基本的には、仕方のないものと考えている。
でも、いつかは復活し、日常に戻らないといけない。
自粛や中止を繰り返しても、前には進めない。

だからこそ、震災の中でも頑張って明るくイベントを開こうとする主催達が居れば、私はそれをガンガン応援したい。
中止しても仕方ない状況下、前向きに進もうとするパワーは、私も見習いたい所である。

今回も、震災翌々日の3/13には、山形で「おでかけライブin山形」が決行した。
交通インフラの復旧すらおぼつかない中、参加者数は少なかっただろうが、会場の安全性を確認した上で、「こういう時だからこそ元気に盛り上げたい」との思いからの開催だ。
地元被災地の仙台から参加した猛者もいらっしゃった。

私自身は、3/13に川崎のリトルバスターズ! 来ヶ谷唯湖オンリー同人誌即売会「ちょっぴりお茶目なゆいにゃー3」に参加した。
やはり震災後の混乱もあり、参加サークルさんは少なく、欠席率も高かったが、主催氏がリトバスドンジャラを持ち込んで皆で遊んだり、交流会的に楽しもうとする姿勢が見て取れた。
こういう時だからこそ、元気に頑張って開催していきたい、というお話も頂戴した。

震災により中止を検討せざる得ない状況において、敢えて開催への道を模索し、そして即売会の開催を通じ、少しでも盛り上げていこうとする主催達には、心からの敬意を表したい。


同人誌即売会の開催に当たっては、多大なエネルギーを必要とする。
告知の為にサイトを立ち上げ、チラシを刷り、チラシを撒き…相当の労力を費やして、開催に臨む。準備期間は数か月単位だ。
それだけ長々と、労力をかけて開催しようとする即売会を、中止なり延期なりする…参加者も残念だと思うが、主催だって同じ気持ちだ。
主催だって、できる事なら中止は回避したい。開催に持ち込みたい。皆がそう考えているのだ…一部の震災便乗で中止しようとする不心得者を除けば。

即売会の中止・延期等は確かに残念だ。
だが、参加者も残念だろうが、これまで準備等で頑張ってきた来た主催達は、きっとそれ以上に残念な思いを抱きつつ、中止・延期の断を下しているのではないか。
主催を責め立てる前に、どうか主催の胸の内を少しでも推し量っていただきたい。
私は、そう訴えたい。

5/8「博麗神社例大祭」順延開催決定、大9州東方祭延期

何という、展開であろうか。
3月11日に起こった「東日本大震災」により、3月13日開催の「博麗神社例大祭」が開催中止となった。
5000サークルも集う、日本有数の同人誌即売会が、会場の安全性が確保されないとの理由で、中止の憂き目を見た。

しかし「博麗神社例大祭」は、既にサークル案内を参加サークルに郵送している。
また、カタログも書店等で前売りを行っている。おそらく万単位で売っている事であろう。
開催に向け、全力で駆け抜けしイベントであった。

そして何より、例大祭は1年に1度のお祭りだ。
全国の東方ファンが一同に介し、本家「上海アリス幻楽団」も体験版とはいえ新作を出す。
東方ファンにとっては、1年に1度の貴重な楽しみの場である。
何とか代替日程を見つけ、「延期」という形で「博麗神社例大祭」を実施していただきたい…そう多くの東方ファンが願っていたことであろう。

…だが、新たに決まった日程が、非常に衝撃的であった。続きを読む

3月11日発生「東日本大震災」に寄せて

3月11日に発生致しました「東日本大震災」。未曾有の大災害によりお亡くなりになられた方々に対し、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
また、被災された皆様方にも、心からのお見舞いを申し上げます。

私自身も、震災に関しては特にこれといった被害に遭う事なく無事でしたが、震災後諸々多忙な日々が続き、本日久々のブログ更新となります。委託イベントや直接参加イベントが中止になり、本来ならばそういったアナウンスもすべき所でしたが、ご連絡が遅くなりましたこと、心よりお詫び申し上げます。

この未曾有の災害に対し、私自身ができる事は限られております。自らの力の小ささを実感させられます。
せいぜい、サークルの売り上げの一部を義捐金として回す事ぐらいでしょうか。それは実行するつもりですが。

また、同人評論ブログ「STRIKE HOLE」の立場から申せば、この未曾有の災害に伴う同人関係者の対応に対し、関係者達が「止むに止まれぬ選択をした」というケースが多々ございます。
皆様方のそういったご選択は、真剣に悩み考え抜いた末の選択であり、決して責められるものではない選択も、非常に多いと捉えております。
そういった皆様方の苦渋のご選択に、ご理解をお願いする記事を記す事も、多くなると思います。


今は非常時です。我々日本人一人一人が助け合い、この難局を乗り切る必要があると思います。
実際、同人界も、安全面が確保されない等の理由による即売会の中止。物流の停滞。(関東では)計画停電による交通事情や電力事情の停滞、それに伴う即売会中止の断。工場の操業停止や紙不足による、印刷所の印刷業務の遅れも予想しております。
今まで通りの日常的なサービスを甘受できる時ではないでしょう。今後も、皆が不便を強いられると思います。

我々一人一人が、可能な限り負担を分かち合い、不便を我慢する。
そしてその上で、与えられた環境の中で可能な限り「同人活動」を通じ、同人界を、そして世間を元気にしていくべき、とも考えております。

私は関東の人間。せいぜい停電になったり、物が手に入りにくい、帰宅難民になった、という程度の被害しか受けておりません。
しかしながら、被害の大きかった町の皆様は、復興どころか、日々食べる物にも苦しんでいらっしゃる状況の地域もございます。
そんな中、我々だけが同人活動を営む事には、いささかの後ろめたさも、正直感じます。

その一方、さほどのダメージを食らっていない我々が萎んでいても、同人界も世間も、良い方向には進んでいかないものとも考えます。
同人界と世間を元気にできるような「同人評論」を模索する事こそが、私に課せられた役割と勝手に解釈し、今後も同人評論を続けて参りたい。そのような考えております。
今後とも「STRIKE HOLE」を宜しくお願いいたします。

3/6 惜別・「岐阜コミケ」

全国各地の同人誌即売会を行脚する私だが、全国行脚の程度が過ぎたようで、即売会でお邪魔した都道府県数は、ついに30を突破してしまった。
…もうこうなったら、日本全国・全都道府県を制覇してみようかなw

残っている都道府県は、北東北・西日本と、東京から見て少し遠めの都道府県に集中している。これらの都道府県の即売会にも、機会を見つけてお邪魔したいものである。
比較的近距離の都道府県で残っている所は、栃木県と岐阜県。栃木なんて私の住んでる県の隣県、その気になればいつでも参加できそうなのだが、何故か当地の都道府県には未だ参加していない。
もう一つの岐阜県も、何故かこれまで参加の機会に恵まれない。隣県・愛知の即売会はよくお邪魔するのだが…

岐阜という場所は、即売会が根付くには立地的に厳しい場所であるようにお見受けする。
1000sp規模の即売会を定期開催する「コミックライブin名古屋」を筆頭に有力即売会が多数存在する大都市「名古屋」も近く、名古屋に地域の同人者が「吸い取られる」ストロー効果の影響をダイレクトに受けるからだ。
それでも、「岐阜コミケ」という即売会が、地場の即売会として長らく定期開催を続けていた。「コミックライブ」と同様、ユウメディア主催の即売会だ。
(それ以外にも多治見・下呂・高山等で時折個人主催の営む即売会はあるが、継続性は無く単発物である)

その岐阜コミケについて、とあるサークルさんのサイトを覗いてみたら、こんな呟きをお見かけした。

「岐阜コミケは次回が最後かもしれない」

どうやら、次回以降の開催予定が一切発表されていないため、今回が最後の即売会になるのではないか?という事だ。
その真偽を確かめるべく、私は、会場の岐阜メモリアルセンターに急行した。
…実際は、青春18きっぷ(注・間違っても「青春18金魚」でわないw)でのんびり西進してるがw)

岐阜メモリアルセンターは、JR岐阜駅からバスで約20分の総合スポーツ施設。
体育館等の他、長良川球場や大小2つのドーム、Jリーグ・FC岐阜のホームグラウンドでもある「長良川競技場」等も建ち、相当な規模のスポーツ施設群である。
「岐阜コミケ」では会場内のアリーナを利用。といっても普段は体育館としての利用、土足厳禁。シートを敷き土足可能なように対応しているが、手間が掛かっていそうだ。

「岐阜コミケ」は普段なら50sp前後の規模だが、今回が最終回という噂を聞きつけたのだろうか?今回は110spと異様に多い。
例大祭前にもかかわらず東方厨は12spと全体の一割を占め、相応の勢力。ボカロの4spは普段とほぼ変わらず。ヘタリアやイナヅマイレブン等の人気ジャンルも、いつも通り多く占めている。
コスプレスペースは会場の約半分の面積を占めており、相当の盛り上がり。これも、他の地方即売会と同様の特徴と言えよう。東方厨の女装レイヤーがやけに目立つw
ラミカ・ポスカのサークルが多めなのも、他の地方即売会と同様の特徴だ。

こうして見ると、岐阜コミケも、他の地方即売会で変わらぬ特徴を有した即売会と言えようか。
唯一の違いは、参加者層。他の地方だと、地元の中高生中心で、それは岐阜コミケにも当然当てはまるのだが、岐阜は、年齢高めの方の参加も決して少なくない。
地元の同人者が、老若男女問わず、年齢層偏りなく参加、という印象だ。

そして、今回の最大の疑問でもある「岐阜コミケは、今回で終了なのか?」という問題。
私は直接、本部スタッフさんにお尋ねした。
スタッフさん曰く、岐阜コミケは今回で終了。次回以降の開催予定は無し、との事。
噂は、残念ながら真実だったようだ。

「岐阜コミケ」は、これまでのべ85回も開催され、地域に根ざし安定・継続開催を図ってきた即売会。
当地の同人世界の発展に大きく貢献した即売会でもあり、その終了は、極めて残念なお話である。

今後サークルさんはどうするか。
名古屋も比較的近いから、名古屋のコミックライブに足を伸ばし参加するという手もある。
だが、名古屋の会場までは岐阜から名古屋乗換えで約1時間、岐阜の方にとってはいささか不便である。
やはり、岐阜の街中で開催され、岐阜人が気軽に参加できる。そういう即売会が興れば…との期待は持ちたい所である。何か即売会が立ち上がれば、それが事実上の「岐阜コミケ」の後継イベントになるだろう。

岐阜県在住或いは岐阜出身の方で、主催としての力量に優れた方は案外多く、「名主催」というべき存在は片手に収まらぬほどお見かけする。
自分的には、岐阜は「主催人材の宝庫」である。
「申込先が岐阜県内な即売会は成功即売会だ」などという胡散臭げな法則を提唱したくなるほどだw

ただ、既存の主催関係者は、それぞれの事情、それぞれの活動フィールドをお持ちであり、彼らに期待するというわけにも行かない。
やはりここは、岐阜に即売会が無いのに寂しい…とお感じの、地元の方にこそ、新たに立ち上がっていただける事を期待したいものである。

9/3 鳥取県米子市開催東方オンリー「東方因幡祭」告知方法を考える

まあ、2010年10月28日「熊本の東方オンリー「幻想肥後ノ祭典」告知方法を考える」http://blog.livedoor.jp/analstrike/archives/51690061.htmlの二番煎じな訳ですがw

「STRIKE HOLE」は、諸々の事情ありまして、サークル参加する事になりました。
せっかくサークル参加する身としては、出来る限りサークルが多く来て、一般参加者が増えた方が望ましい訳です。

参加者を増やすためには、何が出来るか?
やはり先ず第一には、「告知」です。告知を積極的に行い、より多くの方にイベントの存在を知って貰う事。これこそが、参加者を増やすための最有力方法の一つでしょう。
そこで「STRIKE HOLE」は、自身が参加するイベントが盛り上がって欲しい!その願いを込め、「東方因幡祭」がサークルを集め成功するための「告知方法」を論じてみたいと思います。


同人誌即売会の告知方法は、過去記事「熊本の東方オンリー「幻想肥後ノ祭典」告知方法を考える」や拙書「コーマニズム宣言 告知論」でも触れたが、以下5つに大別される。

1.開催地・他即売会での告知
2.同人系店舗での告知
3.都心・大規模即売会での告知
4.インターネット上の告知
5.同ジャンル他オンリーでの告知

この中で、私が特に強調したい事としては、「他の東方オンリー」での告知も必要だが、寧ろ「地元」での告知を重視して欲しい、という事だ。

東方は遠征組も少なくないが、一番参加比率が高いのは地元の学生、地元の中高生だからだ。
遠征クラスタが多い「大9州」「椰麟祭」ですら、過半は地元サークルの参加だ。
地元を軽視する地方の東方オンリーは、泣きを見る事間違いない。
都心の大規模オールジャンル行く暇があるなら、寧ろ地元のオールジャンルで告知しろ、とまで言い切れる。

東方は遠征クラスタによるサークル数の押し上げも期待できるが、「因幡祭」に関しては、余り期待出来ないかもしれない。
開催日9/3は、土曜日。土曜の午前からの開催は、遠征のハードルを高める。
翌日4日は大阪で「こみっく☆トレジャー」も開催されるので、ハードルは更に高まる。(まあ、剛な方だと9/3因幡祭→9/4トレジャーのハシゴソリューションを採択する方もいそうだが、流石に少数だろうなあw)
そしてその翌週には、例大祭SPも控えている。
イベント過密なので、他イベント程の遠征クラスタの参加は期待出来ないだろう。

また、今回は残念ながら、募集時点で18禁表現作品の頒布をNGとしており、エロいの描いて下さるサークルさんは参加が難しい。彼らをターゲットとすることができない。
エロなサークルさんは都心で活動するケースが多く、他方、地方ではその手のサークルは、殆ど皆無に等しいほどにお見かけするのが難しい。

これらの理由より、参加サークルを増やすのなら、地元サークルの参加を促すべく、【地元重視】の告知が重要となってくる。


「1.開催地・他即売会での告知」について。多分これが最優先だろうか。

米子からも近い松江市には、老舗の名即売会「花鳥風月」が存在する。山陰という市場の小さい地域で、200sp以上のサークルを集め、山陰最大規模のオールジャンル同人誌即売会だ。
3/13・5/08・7/03・8/21と四回の開催が予定されている。
「S.I.N.in米子」等米子開催他即売会、山陰の東方オンリー「東方萃神祭」も、ここでの告知は決して外さない。
まあ、ぶっちゃけ、ここで告知しなかったら氏ねというか大●州東方祭主催と仲良く俺に折檻調教されろというかそんな感じだ。

鳥取県内の告知も大切だ。残念ながら県内での即売会も多くは無いが、鳥取市・とりぎん文化会館で時折開催される。
3/06開催の「273-拾漆-」は地元で安定継続開催の即売会だし、4/03にも「花衣〜はなごろも〜」という即売会が開催される。
松江に比べ距離は離れるが、同じ県内という事で、これも押さえておきたい所。
余裕があれば、距離はあるが特急一本で米子に直結する岡山も、地元に準じた地域と位置付け、告知の「魔の手」を広げても良いだろう。
岡山には、「ぶちすげぇコミックバトル」「おでかけライブin岡山」といった名即売会があるし、特に「ぶちすげぇ」は東方厨な痛車軍団が活気溢れる。こういう素敵な皆さんが米子に集結したら、面白くないですか?w
但し、「ぶちすげぇコミックバトル」「おでかけライブ」とも、チラシは事前申請必須なので要注意だ。

もちろん、これらの即売会に参加の際は、ジャンルを問わず全サークルにチラシを撒く。
地方の即売会には、様々なジャンルに手を出す、「よろず」のサークルも少なくない。メインがヘタリアやイナヅマイレブンでも、東方にも興味を持つサークルも居るから、東方オンリーへの参加を促す呼び水になるかもしれない。ジャンルの違いは気にせず告知すべきである。


「2.同人系店舗での告知」も大切だ。東方に力を入れる「ホワイトキャンパス」や「メロンブックス」の各店舗に置いて貰うのも良いが、残念ながら山陰にはこれらの店舗が無い。(一番近いのは岡山のメロンブックス)
地元重視という観点で考えると、先ずアニメイト米子サティ店・松江の「コミサイト」は誰もが考えつくだろう。ここは山陰随一のその手の店舗だからだ。
他、鳥取市にはホワイトキャンバスのフランチャイズ店もあるし、島根には「明治書店」もある。
また、先述した鳥取市の即売会「273」「花衣〜はなごろも〜」でチラシを置かせて貰ってるお店も要チェック。鳥取市や倉吉市の、オタクが集まるお店も網羅できよう。
余裕があれば岡山のメロンブックスや、岡山県内は津山や倉敷も網羅してる「ブックメイト」各店、そして平田食事センターも押さえたい。

「3.都心・大規模即売会での告知」については、距離が離れてる事もあるので、東京のサンクリやCOMIC1は、「余裕があったら」で良いと思う。
寧ろ、インテックス大阪開催の「こみっく☆トレジャー」「コミコミ」を押さえたい。
1月のトレジャーでもチラシを撒かれていたようなので、多分6月のコミコミでも告知に励むだろう。

「4.インターネット上の告知」
まあこれは問題ないかと。東方はオンライン申込み率が極めて高く、オンライン申込みは「必須」とも言えるが、同人誌即売会支援サイト「ToMiCo」のシステムを利用してオンライン申込みも整備した。
(自前でオンライン申込みを用意できない主催さんにとっては「ToMiCo」は便利なサービスだね)


「5.同ジャンル他オンリーでの告知」…すなわち他地域の東方オンリーも必須だ。
東方オンリーに関しては、「椰麟祭」など幾つかの東方オンリーでチラシを拝見しており、積極性が見られるから、正直余り心配してないが…
私が主張する「地元重視」の観点からすると、米子から近場の東方オンリーは絶対押さえたい所だ。

4/17 松江・くにびきメッセ「東方萃神祭」
5/22 CONVEX岡山「東方おかやま桃太郎まつり」
7/10 広島市中小企業会館「東方瀬戸祭 第二弾」

この3つは必須。ここにチラシを撒かなければ、変態神・花羅イエスに「腹を切って死ぬべきである」と宣告され、地獄の火の中に投げ入れられる運命が待ち構えていようw
尚、「東方瀬戸祭」は先の「おでかけライブ」同様、チラシ撒きには事前申請必須であり要注意。

また、この他、「博霊神社例大祭」「大9州東方祭」など規模の大きい有力即売会は必須。それ以外の東方オンリーも、可能な限り押さえたい所だ。

個人的に提案したいのは、「永夜抄」関係の重点告知である。
因幡=白兎という事で、「永夜抄」特に「うどんげ」「てゐ」と繋がる。
実際、うどんげとてゐが、チラシ絵に起用されているし。
という訳で、「うどんげ」「てゐ」が出てくるイベントを重点とするのが面白いかも?
具体的には、

2011/03/27 蒲田PIO・耳キャラオンリー「みみけっと24」
2011/04/10 蒲田PIO・東方永夜抄「月の宴」
2011/05/15 大阪産業創造館・うどんげオンリー「東方鈴仙祭」

の3イベント。ここにチラシを投下し、告知に励むのも一案だろうか。

鳥取は人口規模も人口規模だし、サークルの集まりにくい環境だ。
オールジャンルの即売会でも、三桁のサークル数は集まらない市場。
そんな中、オンリーを開くなんてのも冒険だと思うが、東方は、地方でも人気が高い。地元サークルを掘り起こし、(可能なら)遠征クラスタの呼び込みに成功すれば、18禁サークルの参加の難しさ等のハンディもあろうが、十分戦える。
その為には、先ずは「告知」である。東京等他地域東京オンリーでの告知も大切だし、同時に地元も開拓する。二面作戦で大変かもしれないが、頑張ればその分結果に繋がるし、是非告知の強化を図っていただきたいものである。

「VOCALOID FESTA」(ボカフェス)から「博麗神社例大祭」へと繋がる取り組み

2月12日、私は新規に立ち上がったボーカロイドオンリー「VOCALOID FESTA」(以下「ボカフェス」と表記)に一般参加させていただいた。
「ボカフェス」の主催は、イベント主催団体「ウッドベル」での名義。同団体の代表者が、東方オンリー「博麗神社例大祭」の主催でもある事から、実質的には「例大祭」と同一主催と考えて良かろう。
実績豊富な「例大祭」の主催氏が営むイベントという事もあり、信頼性と安定感の極めて高いイベントであったと思う。

とは言え、サークル数は100サークルちょい。正直、期待していた程は伸びなかったような気がする。
最近のボカロオンリーは、東京の「THE VOC@LOiD M@STER」(ボーマス)は、200〜400サークルを常時集める。
関西も、今春京都開催「VOCALOID PARADISE」は300サークル近くを集める。
また、どんな地方の即売会でも、ボカロと東方は必ず最低2〜3サークル以上はお見かけする。
都会・地方両方で根付き定着し、ジャンル者人口も増している。今一番伸びを見せているジャンルの一つではないかと思う。
そういうジャンルで、しかも他ジャンルとは言え実績豊富な方が立ち上げたイベント…という事で私の期待も大きかったのだが…やはり後発イベントという部分が不利に働いたのだろうか。或いは立ち上げからの準備期間の短さが響いていようか。

とは言え、即売会自体は、既存のボーカロイドオンリーには見られぬ新しい取り組みをふんだんに取り込んでおり、興味深いものが多かった。
今後の成長に期待したいものである。

本部では、「ボカフェス公式開催記念コンピレーションCD」を頒布。他の同人誌即売会だと、参加サークルから作品を集め記念誌を頒布する事もあるが、媒体がCDに変わるのあたりが、ボカロらしい取り組みかも。
ヤマハの協力を得つつ開かれた企画【みんなのボカロ計画】は、新しいボーカロイドのキャラクターを募集するという、これまでのボーカロイドオンリーに無い参加型の企画と言える。

そして、もう一つの新しい取り組みは、動画撮影・動画配信の許可制。
これは賛否両論噴出しそうだが、私は、参加サークルに迷惑掛からない等の「条件付」であれば、決して否定する立場を取らない。
新しい取組みをハナから否定するのも嫌、と言うのもあるが、動画撮影も「表現」の新しい手法。単に禁止するだけではなく、可能な限り許容し他と共存させる道を取る方がより前向き、と考えるからだ。

動画撮影の許可制については、「ボカフェス」http://vocafes.com/douga内の動画撮影に関するページにて、その経緯を説明している。
要約すると、無許可での撮影・配信等マナーを守らぬ人が増えた。しかし、これを放置しても「黙認」になる。ならば許可制にして撮影にルールを定める、という方法を取れないか。そういう考え方からのようだ。
(この他、イベントに参加できない方に会場の様子を伝えられる、という点にも触れられている)

一つの考え方であり、決して否定されるべきものでもないだろう。
ただ、「撮られる」事を嫌がる人は少なくないのも、また事実。
同人誌即売会の会場は基本撮影禁止、撮影可能なコスプレ広場だって、無断撮影は禁止だ。

「撮られる」事を嫌がる人との折り合いをどう付けるのか?

そこがこの取組みに求められる条件となろう。

「ボカフェス」では、動画撮影についてルールを定めている。
主なルールはこんな所か。

・コスプレ登録、カメラ登録とは別登録
・撮影禁止スペースでの撮影は全て禁止
・大きな撮影機材の使用は禁止
・登録時に、身分証明証の提示要。撮影許可証として動画撮影証(ゼッケン)を貸与。
・動画のストリーミング配信に際しては、動画登録・生放送登録を行う事。
・生放送はニコニコ生放送のみOK

身分証明書を提示させ身元を明らかにさせた上で登録。動画撮影者は「ゼッケン」という目立つ形での撮影を求める、というルールだ。
また、生放送はニコ生のみとし、即売会開催中リアルタイムでの管理も可能なよう、工夫している。

さて、そこで気になる事としては、「撮影禁止スペース」の範囲は何処までなのか?という事。
先に課題として述べた【「撮られる」事を嫌がる人との折り合い】と言う観点からすると、少なくとも、サークルにカメラを向ける事だけは、避けねばならない。そう私は考える。
サークル以外の区域だったら、その区域を撮影可とするか否かで賛否分かれそうだが、撮られたくなければ、そこに近寄らないという選択肢も取れる。
一般参加者だったらカメラを向けられても、嫌なら逃げる事ができる。
だが、サークルは自身のスペースがあるから、容易に動けない。逃げたくとも逃げにくい不利さがある。そこにカメラを向けられるような環境は、過半のサークルが望まない。

今回のボカフェスにおける「撮影禁止スペース」は、正直申し上げて、範囲が明確に示されていない。
初めての取組みという事もあり、スタッフへの徹底も不充分だったのかもしれないが…スタッフに聞いてもよく分からないような感じだった。
(つーか、何処が撮影できるの?と聞いて「ホームページを確認して下さい」と聞かれたときはマジ焦ったw…ホームページにも書いてないよーw)
大きな騒ぎにはなってないし、多分サークルは撮影禁止区域に入ってるような気はするが…
サークルの不安を和らげる意味でも、もう少し撮影可/不可の区域を分かりやすく明示頂ける事を望みたい。


さて、ここで来たる3月13日に開催される東方オンリー「第8回博麗神社例大祭」に話題を移したい。
3月3日に公式発表されたが、「例大祭」でも、ボカフェス同様、動画の生放送配信の許可制を取り入れる意向の模様だ。
「例大祭」は、「ボカフェス」と事実上の同一主催が営むオンリーイベント。ボカロと東方というジャンルの違いはあれど、ニコニコ動画等の動画投稿サイトを通じ、ジャンルの人気が過熱している点は共通している。
「ボカフェス」で取り入れた手法が、大きな問題も無く終わったのならば、それを「例大祭」にも取り入れよう、という論理は理解できる。

撮影ルールや登録方法等は、ニコニコ動画「東方Projectポータル」http://info.nicovideo.jp/toho/register.htmlに記されているが、基本的には「ボカフェス」とほぼ同一のルール設定である。
唯一の相違は、例大祭では、撮影可能なスペースが明確に示されている所。

「撮影可能スペースは、コスプレエリア、企業ブースエリアのみとなっています。それ以外の場所での撮影は全て禁止されています。」

とされており、サークルスペースにカメラを向けられる事態は無さそうで一安心だ。
撮られたくなければ、撮影スペースに極力近寄らないという選択も取れる。

「ボカフェス」から「博麗神社例大祭」へと続く、【動画許可制】という新たな取組み。
緒に付いたばかりであり、今後も手探りで色々進めていくのだろうか。
今後どういう展開になるかは読み切れないが、不安と期待とが半々と言ったところか。
大きなトラブルにならず、動画配信の分野にも一定のルールや秩序が形成され、参加者の安心に繋がる事を願いたいものである。

2/27 「東方不敗小町」に見る差別化の一手法

横須賀の「Black Rose」にお邪魔する前、私は東方オンリー「東方不敗小町」に一般参加させていただいた。
「東方不敗小町」は、東方オンリーの中では、歴史の古い部類に当たる即売会。
しかしながら、他の東方オンリーが東方人口急増の波に乗りサークル数を伸ばす一方で、不敗小町のサークル数は、余り伸びを見せなかった。
それは一体どうしてなのだろう?以前から、気にはなっていた。

以前から申し上げている事だが、東方オンリーは開催数が膨大だ。それは、サークルから見れば、参加するイベントを選びたい放題という事でもある。
数多くの東方オンリーの中から、自身のイベントを選んで貰い、参加して頂くためには何が必要か。
自身のイベントならではの特長を出す事…すなわち「差別化」が必要だ。
差別化が出来ず、漫然と開催するだけのオンリーイベントならば、淘汰され生き残れないだろう。

今回初めてご縁あり「不敗小町」に参加させていただくに当たり、「不敗小町」は他の即売会に比べ「差別化」が図れているのだろうか?という点が私は気にかかった。
今回のレポートは、「差別化」という観点からのものとなる事をご留意いただきたい。

今回の「不敗小町」会場は、浅草橋の文具共和会館。100spに満たない規模のオンリーイベントで用いられる会場だ。
今回は「ぷちこまち」と題しているが、それはこの会場の小ささ故、「普段よりも、少し規模を小さくした東方オンリー」との位置づけなのだろう。
とは言え、東方は来場者の多いジャンルだ。
他の東方オンリーではもっと広い会場を使う事が殆ど。この小さい会場だと、キャパシティオーバーになるのでは?との心配もあった。
しかしながら、蓋を開けて見ると、会場が人で充満する事無く、巡回にも支障を来たさないレベルの混雑度合だった。

一言で申し上げれば、ちょっと規模が小さいだけで、「普通の東方オンリー」という印象だ。
だが、「普通」という事は、悪く言えば「差別化」が図れていない、とも取れる。
私の「不敗小町」に対する第一印象は「差別化が図れていない」だった。
ただ、色々見てみると、「決して差別化できていない訳じゃない」という結論に行き着いた。
では、「不敗小町」が、他との差別化に成功している部分はどこだろうか。

普段実施している「東方ゲーム大会」は、不敗小町の一つの「カラー」だと思う。
今回はゲーム大会が出来なかった模様だが(会場の狭さという制約が原因?)、その代わり、フリーゲームコーナーを設置。気軽に「星蓮船」「紅魔郷」を楽しめた。
地方の東方オンリーはともかく、都内の東方オンリーでは、ゲームを企画として行うイベントは、皆無に等しい。ゲームも気軽に遊べる即売会は、都内では「不敗小町」だけだろう。

東方カードゲームを気軽に遊べる「カードゲームスペース」にも、同様の事が言えると思う。
「カードゲーム」という特色を強化し、カードゲーム大会なんてやってみるのも一案かもしれない。

会場内の放送に力を入れているのも、「不敗小町」ならではだろう。
「東方 music hour」と称し、DJを起用しての放送を実施している。「こみっく☆トレジャー」の館内FM放送に近い物があると思う。
音響が若干気になったが、極端に目くじら立てるレベルでも無かったと思う。
試みとして面白かったのは、音楽サークルに自身の同人音楽作品の持ち込みを推奨し、それをBGMで流すという手法。以前「まいばらこみゅにけっと/まいこみ東方祭」でもお見かけした試みだが、音楽サークルが「音」という形で自らの作品を発表できる試みであり、音楽サークルに優しい試みだと思う。

ここまで見ると、「不敗小町」は、物を売り買いする「即売会」としての機能に止まらず、それ以外の「お祭り」的な企画の部分にも力を入れた即売会、という印象だ。
都内他の東方オンリーは、あくまで即売会の「物の売り買い」という機能が中心で、派手に企画をやっている所は余り無い。企画の豊富さは、「不敗小町」ならではの特色であろう。

ただ、ゲーム大会にせよカードゲームにせよ、即売会との親和性は決して良いものではない。
地方のコスプレ偏重の即売会は、コスプレイヤーが多くサークルスペースに寄り付かない。レイヤーの数の多さに圧倒される。…等コスプレが、サークルのフラストレーションのターゲットになる事もあるのだが、それと同様の懸念が、ゲーム大会等の企画にも言えると思う。
ゲーム等に注目が集まって、サークルに注目が行かない、と不満の種になる危険はあるので注意は必要だ。

お祭り色豊かな企画は、必ずしも、サークル参加者に最適化された企画とは言えない。
「不敗小町」は、決して「差別化」を図れていない訳ではない。
だが、その差別化の方向性ゆえに、差別化がサークル参加数に直結しない、という事だろう。

ただ、そういう即売会も一つの方向性、充分に「有り」じゃないかと思う。
サークル数を伸ばす事を重んじず、その代わり変なこと面白いことを色々やってみたい。
都内でも数多くある東方オンリー、1つぐらいそういう即売会があっても良いのではないか。
…まあ、余り賑やかにやり過ぎると、サークルの頒布を阻害しかねないので、頒布の邪魔にならないよう細心の注意は必要だろうが…。

そういう意味では、「不敗小町」関係者には、「大(9)州東方祭」への参加をお勧めしたい。
九州が遠ければ新潟でも良いが、兎に角「東方祭実行委員会」主催のイベントに参加する事をお勧めしたい。
彼らの営む東方オンリーは、ある意味「不敗小町」以上にお祭り色が豊か、企画も多彩だ。
そして、企画が多彩であるが故に、良い点も目立ち、そして悪い点も時折出てくるw
良い点は見習い、悪い点は反面教師にすれば良いのだが、「大(9)州東方祭」等彼らのイベントは、良い点も悪い点も、山ほど出てくるイベントだw
その分量が非常に多いからこそ、勉強になる量も多いと言える。
「大(9)州東方祭」等に参加し、その有り様を自らの眼で見る事は、「不敗小町」が自身の特長を伸ばせるきっかけになるのではなかろうか。そう私は考える。
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