STRIKE HOLE

【ジャンル解説】同人評論→真面目系、政治評論・電波→アレなアイタタ評論。真面目系と電波評論の二本立てです。 基本的に同人イベント関連の評論は真面目、他の評論は不真面目な傾向があります。同人評論のカテゴリーの内容以外はアフォ評論という事で斜め読みをお願いしますw

2012年04月

ガタケットは今後どうあるべきか〜その方向性と論点〜(後編)

ガタケット活性化策について論じるこのシリーズも、随分長くなってしまった。
前回中編では、ガタケット活性化には、若年層対策・年長者対策、この二本柱を両立させるべき、と申し上げた。
若年層対策について具体策を述べ、年長者対策について2点述べたところで、前回記事は終了した。
今回は、年長者対策の残った部分を提言し、最後に当記事のメインテーマに外れた所感を、アットランダムに語りたい。

【ガタケット活性化の具体策(年長者対策)】
★(1)(2)は前回記事参照願います

(3)【コスプレスペース以外】でスペースを埋める努力を
…昨年2月に刊行した拙書「STRIKE HOLE同人即売会漫遊記」において、ガタケットもご紹介させて頂いた。
その中で、委託参加サークルの多さや、コスプレイヤー勢力の増大が、直接参加サークルのフラストレーションを呼ぶ危険性を指摘した。

委託サークルは、当時200近く参加しており、質量共に豊富。
委託ブース入場に整理券を配布するほどの人気で、買い手の目が直接参加サークルに向かない事を懸念した。
ただ、例の参加呼びかけ前の委託参加数は60程度(呼びかけ後に183サークルに上昇したが)。委託サークルが急減し状況も変わっている中、昔の話を持ち出すのも適さない。この件については当面様子見とさせていただく。

もう一つの懸念点・コスプレ勢力の増大については、以前論じた時と、余り状況は変わっていないようだ。
実際、「ガタケットはコスプレ偏重ではないのか?」という意見もQ&Aには見られた。
ただ、コスプレ登録者についての正確な数字は把握していないが、見た限り、言われている程に数が増えている訳ではないようにも見える。
では、コスプレイヤー数が言われるほどの増え方でもないのに、何故コスプレ偏重だ勢力増大だという話になるのか。

ガタケットも、他の地方即売会同様にサークル参加数は減少している。
サークルが減れば、その分館内のスペースに「空白」が生まれる。
その空いたスペースは、通常コスプレスペースとして充当される。
だが、コスプレスペースが広くなると、コスプレイヤーもそこに滞留しがちとなる。
広いコスプレスペースにレイヤーが溜まっていると、コスプレイヤーの実際の数は関係なしに、そこが賑わっているかのように見える。
コスプレ勢力が増大しているかのように錯覚してしまう。

コスプレイヤーも、滞留できる場所が広ければ、ついその場に長居してしまう。サークルスペースに立ち寄らず、コスプレスペースに張り付きの構図だ。

サークルから見れば、コスプレイヤーは、コスプレスペースに貼り付いて自分達と関わりを持とうとしない集団に見える。
コスプレスペースが広ければ広いほど、コスプレイヤーがより増大しているかのように感じ、居心地も悪くなる。
サークルは、「コスプレイヤーはサークルに目を向けてくれない」と感じ、レイヤーに不満を募らせる。そしてそれは、最後はイベントに対しての不満へと進化する。
「コス禁ガタケット開催」を求める声は、その延長線上のものと捉えて良いだろう。

このサークルの不満を解消する為には、イベント会場内においての、コスプレスペースを狭める事が必要となる。
とは言え、元々サークル数が減少しており、どうしても空きスペースが生まれてしまう。
空きスペースがあれば、自然にそれはコスプレスペース化するだろう。
運営側がコスプレスペースと定めなくとも、それは写真撮影可のスペースとしないだけの話。フリースペースである以上、コスプレイヤーらの溜まり場になるだろう。

通路幅やサークル島を広く取るなど、配置を工夫して、サークルスペースを広くし空きスペースを減らす。そういう手法もあるが、ガタケットもベテラン主催だ。その程度当然やっていると思う。
サークルが減る中、配置で工夫しても賄い切れずスペースが空いてしまう。そう考えるべきだろう。
となると空くスペースは、他の方法で埋めるしかない。
具体的には、「特別企画」や「併設即売会の開催」といった方法が考えられる。

7月1日のガタケットでは、大御所的存在の漫画家・平野耕太氏の原画展が実施されることになった。
今回のガタケの片が付いてもいない内から次回の企画発表…というタイミングに異論はあるが、それは置いておく。
こういう展示企画は、スペースを埋める事は勿論、ヒラコーなら行ってみっぺとばかりに、参加を促す効果もある。
音を出さないので、サークル頒布の邪魔にもならない。
こういう類の企画ものでスペースを埋めつつ、参加者増を狙いたい。

アニソンライブだの声優トークライブだのも、Q&Aでは「不要」との声もあったが、スペースの穴埋め・参加者増の両効果により、決して不要とは思わない。
但し、即売会頒布時間中はNGだ。
大音響だから、どうしても参加者の目も、サークル作品からライブに向かってしまう。サークル作品頒布の邪魔となる。
ライブ系はアフターイベントに回す、程度の配慮は欲しいところだ。


11月25日のガタケットは、4月1日に開催したばかりの東方オンリー「新潟東方祭」が、急遽ガタケット内にて開催される事に。
新潟東方祭側が、ガタケ救済の意味も込め開催を決めたようだ。
これも、新潟東方祭にある程度スペースを分け与えれば、空きスペースを埋める効果もある。
また、東方クラスタを呼び込めるので、参加者増も期待できる。
但し、新潟東方祭は音を出す企画が少なくない。先のライブの話同様、頒布時間中に音が出れば、そっちに注意が行き、頒布の邪魔に。サークルに余計な不満を与える。
てか、頒布の時間内にそれやったら、東方祭主催氏は、私の浣腸系大技「スクリュー一輪挿し」で尻の穴が抉られ、天国と地獄を同時に味わう事ぐらいは覚悟すべきだw

…最後変な文言入れてしまったが、他には「コミティア新潟」をガタケ内で併催する方法も考えられる。
コミティア新潟は100sp程度。ガタケの空きスペースを埋めるに手頃な規模だ。
一つの会場に集約する事で、経費の節減にもなる。

以上のような工夫を重ね、スペースを埋める。

念のため申し上げるが、コスプレスペースを【無くせ】と申している訳ではない。今のままだと【コスプレスペースが広すぎるから是正せよ】と申し上げている。
コスプレスペースがもう少し狭く収まれば、コスプレイヤーの滞留者が減る。見かけ上だが、コスプレイヤー優遇だとかコスプレイヤー勢力に圧迫されるだとか、そんな印象はサークルも抱きにくくなる。
それは、サークルの居心地の向上、ひいてはリピーター率の向上に繋がる。
そこを見据えての提言たることをご理解いただきたい。



【GCP(ガタケットコスプレパーク)をどう評価するか】

新潟の中心部・繁華街に立地する万代バスターミナル。
ここから程近い所に、コスプレ撮影専用スタジオ「ガタケットコスプレパーク」(以下略称「GCP」と表記)がある。
ガタケットが、コスプレ偏重である事を示す根拠として位置付ける向きも多いが、果たしてそうだろうか。

企業経営の観点からすると、GCPの設置は、これまで即売会事業と店舗事業を営んできたガタケットの、新事業展開・事業多角化の一環として捉えられる。
事業多角化については、無関連な分野の多角化よりも、関連した分野の多角化の方が、既存の経営資源を流用できるので、事業展開も容易。シナジー効果が発揮し易い。
ガタケットに関して言えば、これまで培ってきた即売会運営の中で得られたコスプレ対応のノウハウを、コスプレスタジオ事業に転用可能であり、無理の無い多角化である。

多角化を企業が進めるメリットは色々あるが、大きなメリットは「潰しが利く」という事。
一つの事業がコケても、他の事業でカバーできれば、業績の悪化は緩和できる。
ダメージを食らっても、そのダメージを最小限に抑える事が出来るので、倒産等のリスクもその分低くなる。
ガタケットに関して言えば、即売会事業の減収(サークル数の減少から想定可能)を補うべく、新規事業としてのコスプレスタジオ事業を立ち上げ、新たな収入の柱にしよう。
そういう狙いがあったと思われる。

即売会事業だけではジリ貧。企業としての存続も怪しくなる。これを打破したいとする思いは、理解できる。
そして、企業としての存続が難しければ、即売会事業も継続不可能である。

つまりGCPは、ガタケットという企業の新たな収入源とすることにより、企業としてガタケットの存続、そして即売会としてのガタケットの存続をも図る新規事業と言える。
GCPは、コスプレ偏重化の為に在るのではない。即売会存続の為に存在するのである。

しかし、新規事業立ち上げには、投資が必要だ。
新潟市商工会議所のデータベースhttp://www.niigata-cci.or.jp/db/search/detail/id/13677によると、特例有限会社ガタケットの資本金は300万円。改正前の旧会社法における、有限会社の最低資本金額そのままである。
この資本金だけで投資額を賄えない。金融機関からの借入金にて、投資額を賄っている。
Q&Aによると、借入金返済を含めて収支はトントンとのことであり、借入金の返済が滞る最悪の事態は回避できているものの、期待していた収入の増加には至っていないようだ。

折角借金や投資してまで立ち上げたGCPだ。
GCPには、十分な利益を上げて貰わなければ、投資した甲斐がない。
ガタケット存続の為にも、GCPの活用と増収が求められると思う。

…とは言え、GCPの利用状況・利用実績を把握しているわけでも無ければ、GCPをこの目で見た訳でもない。
正直、私に具体的なGCP活用の提言を為す能力は無い。
もっとGCPに詳しい方に、その役割は譲りたい。

ただ、GCPを見た某イベント関係者は、音楽機材が設置されているのを見て、ライブとかに使えそうだと漏らしていた。
オタク系のクラブイベントだとか同人ライブだとか、コスプレ撮影に囚われずに様々なイベントを誘致。GCPの稼働率を上げる事が、GCP増収への道ではないかという気がする。
GCPの稼働率を上げる具体策があれば、皆様是非ご提言いただきたい。GCPの業績向上もまた、ガタケット安定の為に必要な要素だ。



【最後に】
ガタケットへの提言について、これまで四回の記事で長々書き記した。
ガタケットの存続に向けた道は、正直簡単なものではない。
参加しての「支援」も、今回だけだと一時しのぎにしかならない。今後の継続性も求められる。
今後ガタケットに対し何ができるか。どういう貢献ができるか。
ガタケットを応援したい!という意欲をお持ちの皆様方には、今後もそれを考え続けていただきたい。
当ブログの記事が、ガタケットの今後の支援や安定化を考える上での、一つの参考材料となれば幸いである。

ガタケットは今後どうあるべきか〜その方向性と論点〜(中編)

前回記事において、私は、(1)地方即売会の実情(2)ガタケットを取り巻く環境(3)即売会が大規模を維持する事の必要性について述べた。
即売会の規模縮小傾向は避けられぬ環境ではあるものの、今の規模を可能な限り維持(できれば拡大)するべきと考える。
そこで今回は、何を為すべきか。より具体的に掘り下げて論じたい。


【ガタケットの方向性・その2〜年少者・年長者双方へのバランスを〜】

一般の地方即売会においては、学生等若い世代が、参加の主力層となる。
ガタケットにおいても、若い世代が多く参加している。

同時に、ガタケットは、年長者・リピーターによっても支えられてきた即売会である。
年長者の支持を得たからこそ、これまで大崩れせずに持ち堪えてきた。
年長者のより一層のリピーター化が、ガタケット存続の為には欠かせない。

一方、年長者が増えつつある事は、見方を変えれば、若年層の参加が弱まりつつある事の裏返しでもある。
ガタケットにおいては、若い世代の新規参入が少ないのでは?との疑問も湧く。
若い世代が新規で入って来なければ、サークル数は伸びない。
少子化の現況で実現するのは困難だとも思えど、若き血が入って来ないのも存続に影を落とす。
ガタケットには、若い世代の同人者の掘り起こしも必要だ。

つまり、【若い世代】【年長者】を、ガタケットを支えてくれる二本柱と位置付け、双方の参加者に気配りを図る。そういう方向性にて臨むべきと考える。
注意せねばならぬ事としては、どちらか片方に「偏らない」事が大切だ。
若い世代に特化する、もしくは年長者に特化するという方向性も検討したが、どちらもリスクが大きい。

若い世代向けへの特化は、若年層同人者開拓の効果が期待される一方、リピーター化している年長者の離反が懸念される。
ぶっちゃけ、若い世代向けの即売会は、ガタケット以上に苦戦している他の地域の即売会の姿である。
今以上の苦戦は明らかだ。

一方、年長者・リピーター向けに特化したとすると、リピーターは付いて来るから、短期的には、サークルの減少も抑えられるかもしれない。
年長者ならサークル参加費を値上げしても来てくれるだろうから(現在のサークル参加費は1sp2600円と、年長者向けの即売会にしては安い)、値上げによる増収で経営の安定化を図れる。
しかし、リピーターは付いていくだろうが、いつもの面子・変わらぬ雰囲気なのでその内飽きが来る。
新しい血を入れたくとも、若い世代は、ジジババばかりの雰囲気を敬遠するから、絶対来ない。
既存リピーターサークルは次第に飽きて減少、新規も入らないから、中長期的に見ればジリ貧の末路だ。

そもそも地域の即売会には、若い世代の同人入門の場として、同人者の新規開拓を図る役割がある。
年長者への特化は、その役割を自ら放棄する事にもなり、私は賛同できない。

では、今後ガタケットは何をすべきか。以下、これまで論じた方向性に基づき、稚拙かもしれないが具体策を論じたい。
「二本柱それぞれバランス良く」という観点から、年少者向け/年長者向け双方の献策を申し上げたい。


【ガタケット活性化の具体策(年少者対策)】

ガタケットの高年齢化は、若い世代への新規開拓が弱い事を意味する。
若い世代が入って来なければ、参加する面子は変わり映えしない。イベントの雰囲気も単調になり、飽きも来る。
若い世代に、如何に「ガタケット」の存在を知って貰うか。あわよくばサークル参加して貰うか。そこを考えたい。


(1)学生をターゲットとした告知の強化
…ターゲットは、大学や高校。NSGグループ等専門学校もこれに含まれる。
これらの学校の、漫画研究会等の課外活動を行う団体に、チラシを渡しつつ、ポスターを貼って貰ってはどうだろうか。
漫研構成員が興味を持って参加してくれるかもしれない。
また、部室にポスターを貼ってくれれば、ポスターは人目を引きやすいから、漫研以外の生徒に、興味を持って貰えるかも?との期待もある。
クリエイターを養成する専門学校なら、生徒全員が表現者。生徒全員がサークル参加候補だ。全員に申込書を配るぐらいの勢いでも良いだろう。(思い付きだが、ガタケットへの参加で単位取得となれば面白いかも)

ちなみに、ポスター戦略は、福井県敦賀市での成功例だ。
この方法で若い世代に同人イベントの存在を伝え、興味を持って貰う。一般参加で顔を覗かせた若者が、次はサークル参加しようとなる。
結果、若い世代の掘り起こしに成功し、人口6万の町にながら、80サークル参加という成果を残している。

(2)新潟県他地域での、ミニ即売会出張開催
…ガタケットとは別に、他地域での小規模即売会を開催するという方法も提案したい。
既に新潟県長岡市では、地元の即売会・長岡コミニケと共催にて関わっているが、新発田・上越・柏崎・佐渡等、他地域でも出張開催する。
ターゲットは、地元在住の中学生や高校生。新潟市内まで遠征するには金銭的に厳しいであろう若い世代だ。
ガタケット本体とは異なり、50sp以下の小規模なもの、参加者は地元中高生特化型になるだろう。
サークル参加費も1000円未満と思い切って安くしたい。(会場費との兼ね合いもあるが…)

狙いは、新潟市まで足を伸ばせない若い世代に、「同人誌即売会の楽しさ」を知って貰う事。
地元に同人誌即売会が存在すれば、好奇心旺盛な若い世代が足を運んでくれる。同人活動そのものに興味を持つ方も出てくるだろう。
興味を持った彼(女)らは、将来のガタケット参加者候補となる。
つまり、将来のガタケット参加者の増加を最終目的とした、県内同人者の新規開拓である。
前項との違いは、前項(1)は新潟市ないしその周辺地域における若年層開拓に対し、本項(2)は新潟市から離れた地域での若年層開拓である。

ガタケット自らの出張開催を想定しているが、限りある人手がそればかりに割かれるのもどうかと思う。
開催回数は年1回程度に絞り、地域も広げ過ぎない。
また、やる気のある人材が居れば任せ、ノウハウ提供等後方支援に徹する等、手間を可能な限り省力化する事も必要だ。


(3)サークル参加費の思い切った見直し
…若い世代に参加を推し進めるに当たって、1sp2600円という参加費は、高校卒業以後ならともかく、高校卒業前の学生には厳しい値段だ。
イベントパンフ代も同様だ。
そこで学生参加者を増やす目的で、中高生だけでも良いから、【学割制度】を導入し、学生にも参加しやすい環境を整えてはどうだろうか?

無論、学生のみの優遇は、平等から外れる事になる。
既存サークル等から反発を受けるリスクは、想定せねばならない。
他のサークル参加者に予め趣旨を説明する(今回のQ&Ahttp://gataket.com/121/ のように丁寧に説明すれば理解は得られよう)、参加者アンケートで意見を聞く…等然るべき手順を踏み、その上で参加費改訂に踏み出したい。


【ガタケット活性化の具体策(年長者対策)】

年長者がリピーターとして参加し続ける事によって支えられしガタケットだが、全ての参加サークルがリピーター化しているわけではない。
他の地域同様に、地元のイベントを「卒業」し、活動の舞台を都会イベントに移すサークルも少なくはない。
既に参加し続けているサークルさんに、「卒業」されることなく、如何に今後も継続して参加いただけるか。
または、既に地元を見切ってしまったサークルさんに、如何にして地元に目を向けていただけるか。そういう観点から論じたい。


(1)可能な限りの日程調整を。それが難しければ開催回避も検討を。

年長者のサークルを追い求める以上、年長者になればなるほど、都心のイベントに参加する傾向があるから、都会の大規模イベントに影響されない日程を模索せねばならない。
当然ガタケット側もそれは行っている筈だが、現実、会場を借りるに当たって、土日は過密日程。中々主催側の希望は通らない。
今回も希望が通らず4/29開催となり、結果大規模イベントを優先させガタケットを回避するサークルが続出。(最終的には回復できたものの)サークル数が落ち込んでしまった。

やはり、可能な限り大規模即売会に影響されない日程にて手配できるよう、努力を図っていただきたいと思う。
そこは行政や地域団体とも交流や親交を密にした中で培われた、主催氏の顔の広さに期待したいが…

★マンガ同人誌即売会/「ガタケット」運営支援策の検討を示唆−−新潟市長 /新潟 http://dream.mainichi.co.jp/hope/servlet/AuthNews?k=aum&id=20120406ddlk15040008000c なんて記事も出たが、会場予約の優先順位を上げてくれるような形の「支援」とかにならないかしら…?

しかしながら、今回のように希望が通らない時も出てくるだろう。
その時は、無理に開催せず、「開催しない」という選択肢を検討しても良いのではないか。

「開催回数を減らす」という意見に対し、ガタケット側は、開催回数を減らしても、一回当たりのサークル数が増えない事を理由に、消極的である。
だが、無理に開催してサークルが集まらず赤字になるのならば、開催しない方が経営的にも楽であろう。
年5回の内一回程度なら、お休みを取っても良いのではないか。


(2)都会・大規模即売会等での告知強化
…ガタケットを「卒業」したサークルさんは、都会の大規模即売会に活躍の場を求める傾向にある。
いや、ガタケットに参加し続けているリピーターサークルであっても、やはり都会の大規模即売会に活躍の場を求める。
ならば、そういう大規模な即売会に告知を打つ事が、卒業したサークル・リピーターサークルといった年長サークルの掘り起こしに繋がるのではないか。
ガタケットは、ガタケットを卒業した方々にまた来て貰えるようにとの狙いから、アニソンライブ等各種企画を取り入れている。その試みは決して悪くはないと思う。
だが、卒業した方を掘り起こしたいのなら、彼らが新たな活躍の場とする【都会の大規模即売会】への告知にも、力を入れるべきである。

都会の大規模即売会への告知は、過去何度も継続開催し、安定してサークルを集めてきた「北陸本専」の取組が参考になる。
本専は、地元金沢の即売会には参加せず、都心の即売会に参加するサークルを地元に呼び戻したい、という思いを抱いている。
その思いの下に為された取組は、コミックマーケットでの、全スペースチラシ撒き。他にも「こみっく☆トレジャー」や「コミックシティ」などで、チラシ撒きを積極的に実施している。

勿論ガタケットも、毎回のコミックマーケットで同様の事は実践されている。コミティアでもチラシを毎回見ているし、先日のサンシャインクリエイションでも、チラシ撒きが始まった。
これを更に推し進め、コミックシティやCOMIC☆1、博麗神社例大祭等、都会の有力イベントを中心に、積極的に告知を実施したい。
金沢の北陸本専は東京・大阪両睨みでの告知だが、新潟はもう少し東に寄ってるから、大阪の比重を下げ東京の比重を上げても良いだろう。
これまで【同人誌即売会主催者連絡会】でリーダー役たる「発起人」を務め、他の即売会に顔も利いているはず。自身が足を運べない即売会については、他の即売会にお願いして代わりに配って貰う等、他の主催に助けを求める事も一案だろう。

つまり、都会即売会での告知を徹底的に、積極的に、という事だが、この効果は、ガタケットを卒業したサークルのみにとどまらない。
既存のリピーターサークルも、都会の即売会で活動する。そこでガタケットのチラシを見れば、ガタケ頑張ってるな、と努力している姿が印象付けられる。
首都圏等新潟以外のサークルもチラシを見るから、ガタケット頑張ってるからサークル参加しようかな?と検討するサークルも出てくるかもしれない。
都会の即売会で告知を強化する事は、遠征サークルの発掘や、リピーターサークルの地歩固めにも繋がるのである。


…とここまで書いた所で字数制限になってしまった。
もう一つ、年長者対策の(3)に当たる部分が残っているが、これは次回に回したい。

ガタケットは今後どうあるべきか〜その方向性と論点〜(前編)

前回記事にて触れた「ガタケット」の窮状。
4/29開催分のサークル数急減は、ガタケット支援に立ち上がった有志達の参戦もあり、サークル数も回復。何とか切り抜けられそうにはなった。
(但しサークルは集まったものの、一般参加者集めという課題も残る)

だが、決して現状で安心してはならない。
ガタケットの窮状は、今回のみに関して言えば「日程の悪さ」で説明が付く。
但し、中長期的に見れば、少子化等の事象によるサークル数の漸減傾向。これが根本的な原因だ。
サークル減少が進むこの流れを止める事はなかなか難しいかもしれないが、この現実に如何に向き合い、如何に付き合っていくか。
その手だてを考え、今後の即売会運営に生かさねば、今後も似たような窮状に陥るだろう。


【少子化と地方即売会衰退との関連】

少子化が地方即売会の苦戦の一因と繰り返しているが、その因果関係について簡単に触れたい。

そもそも地方の同人誌即売会は、中学生、高校生といった若い世代の参加が多い。
親御さんから貰うお小遣いを遣り繰りしながら同人活動を行う世代であり、経済力は極めて弱い。
コミケをはじめとする都会の大規模即売会への遠征は、資金的制約から極めて困難。
だからこそ、地元のイベントが活動の中心となる。
(余談だが、地方即売会で同人誌が少なく、ラミカやポスカが多いのも、これらが同人誌に比べ、少ない投下資金で頒布可能だからという側面もある。)

やがて彼(女)らが就職し都会に出る。
地元に就職先を見つけても、働いて経済力も付くから、都会に遠征する機会が増える。
自然に都会の即売会にウェイトを置くようになり、地元の即売会へは、足が遠のくようになる。
地方出身の同人者なら、殆どの方が通る道である。

地方即売会の担い手は、中学生〜大学生ぐらいまでの、若い世代が中心である。
少子化により若い世代の絶対数が減れば、その中の同人をたしなむ人口も、比例して減る。
少子化は、地方を支える同人者の人口の減少に繋がっているし、サークル数の減少という形で目に見える影響を及ぼしている。



【少子化以外の即売会衰退の要因】

以前私は、岡山の同人誌即売会「ぶちすげぇコミックバトル」について取り上げた。
(STRIKE HOLE2006年1月「地方イベントの課題 岡山「独自の」課題」http://blog.livedoor.jp/analstrike/archives/50293346.html参照)

正確には、2005年10月開催「ぶちすげぇ」イベントパンフ内コラム「GAKUYAOCHI」の文面について、である。
地方即売会が何故苦戦しているか。ぶちすげぇ主催氏が自ら分析しているが、当時その鋭さに感嘆し取り上げたものだった。
7年経ち2012年になった今でも尚通用する、的を得た指摘であると思う。
以下、氏の「地方即売会衰退」の理由についての分析文を抜粋する。


◎インターネットの発達により、自己主張の手段としてわざわざ苦労して同人誌を作らなくても満足出来る方法(ホームページや掲示板)が生まれた事。

◎地方で開催されるイベントにわざわざ直接参加しなくても、同人誌を扱う書店が全国に出来た事。

◎自分が直接地方のイベントに出向かずとも、地方の人との交流はインターネットを介してチャットででも出来る事。

◎〆切に悩まされながら苦労して同人誌を作らなくても、自分のホームページにイラストをアップしておけばそこを訪れる人の反応も判るから満足出来る事。

こう言う理由で、大抵の場合作るのに苦労と努力をしなければいけない同人誌を作らなくなったり特にイベントに参加しなくても不自由さを感じなくなったために、サークル参加をしなくなったのです。
ただ、コスプレに関しては直接イベントに参加して仲間と交流しないと面白くありませんから、ドンドン参加してくれているのです。

(引用ここまで)

ネット環境の発達により、作品発表の機会が広がった反面、発表の場としての同人誌即売会の価値は、サークルからすると、相対的に低下している。
但し、直に会う事にこそ価値のあるコスプレは別で、直に会える「場」たるイベントの価値は、コスプレイヤー的に見て、低下していない。
「地方はコスプレイヤーばかり」と言う感想はよく聞くが、もしかしたら、コスプレイヤーが増えているのではなく、サークルが減っているから、相対的にコスプレ率が高くなり、コスプレばかりが増えているかのよう「見える」だけなのかもしれない。(これはもう少し要検証か)

何れにせよ、サークルは「急減」、コスプレは「横ばい」ぐらいのイメージで考えたい所である。



【ガタケットは何故これまで持ち堪えてきたか】

前二項において、地方即売会をとりまく厳しい状況について、語らせていただいた。
しかしながら、その割には、ガタケットの健闘ぶりは異様(あ、一応ほめ言葉です)である。
2005年頃と今とを比較するに、他の地域だと規模が半減したり、或いはその地域から撤退してしまう所すら見受けられる。
ガタケットは、2005年時点で約1000sp前後。今回500spまで低落する危機に陥るも、普段なら800spは確保している。
減っているには減っているが、他の地域のように減りが激しくない。
ぶっちゃけ、地方即売会の中でも、異様に健闘していると言える。

その理由は、今回公式サイト上で4月1日に公表されたQ&A http://gataket.com/121/の中に隠されている。

>参加者の低年齢化を指摘される方もいますが、ここ数年で参加サークルの平均年齢は20歳から26歳に上昇しています。

私も初めて知った事実だが、ガタケットの参加サークルの平均年齢は、他の地方即売会に比べ、明らかに高い。
地方即売会は、平均年齢20歳代前半の所が多い。若い世代の多いと言われる東方オンリーも、その位の平均年齢だ。
これに比べ、ガタケットの平均年齢は明らかに高い。平均年齢20歳代後半と言う数字は、比較的年長者が多いと目される男性向けジャンルのオンリー等で見られる数字だ。

先にも述べたが、学生達が担い手の中核たる地方即売会においては、彼らが年を取るにつれ、即売会から足が遠のく。
だが、ガタケットにおいては、年を取っても尚サークル参加の戦列に残り続ける方が多いのだろう。サークル参加年齢が高い理由は、そこに求められる。
加えて、ガタケットの高名を聞きつけ、他地域から遠征するサークルも、参加年齢を押し上げていると言えよう。これらのサークルは、遠征するぐらいだから、それなりに経済力のある年長者が多い。

つまり、急激な少子化にも関わらず、ガタケットがこれまで大きくサークル数を減らさずに済んだ理由。
それは、年長になってもガタケットを「卒業」せず残ってくれたサークルの存在。そして遠征サークルの存在。
この2つは、他の地方即売会の多くに恵まれず、ガタケットに恵まれたものでもある。
この2者の存在が、ガタケットのサークル減少を食い止めているである。


余談だが、「年長者を取り込む」という方向性は、苦戦する地方即売会が今後も存続する上での、一つの「キーポイント」になり得る。
例えば、コミックマーケットやコミックシティは、年長者のが「卒業」することの少ない即売会だ。年長者が定着する即売会である。
コミティアを筆頭とした創作系オンリーイベントにも、同じ事が言えるだろう。
これらの即売会は、年長者が残留し、かつ若年層中心に新規参入組も少なくない。卒業するサークルが少なく、新規が入ってくるので、参加サークル数は今も尚増えている。
年長者が参加し、リピーター化する即売会こそ、生き残り易いのではないだろうか。


【ガタケットの方向性・その1〜規模の維持に足掻くべし〜】

ここまで、(一般的な)地方即売会ならびにガタケットの現状について、可能な限りの分析を行ってきた。
ならば、今後のガタケットはどう在るべきなのか。
そこに切り込んでいきたい。

先ず、4月1日掲載の問答集http://gataket.com/121/でも触れられていたし、ネット界隈でも触れられていたが…500サークルしか集まらない現状を素直に受け入れ、【会場の縮小・移転】をもって対応するという方向性について述べる。
この方法については、規模の縮小が続くようなら、将来的には検討せねばならぬ案件だろう。
だが、今時点で検討すべき案件ではない。

オールジャンルの同人誌即売会は、規模の大きさが求心力となる。
規模が大きければ、その分来場者も増える。
人が増えた分、自分の作品を手にとってくれるチャンスも増えるし、人と会う楽しみも増す。
その期待感が、サークル参加しようという意欲に繋がる。
サークル規模が大きいほど、正のスパイラルとなる。

オンリーイベントならば、好きなジャンルのみに絞ったイベントだから、たとえ規模が小さくとも、そのコンセプトが求心力となる。
だが、多ジャンル混合のオールジャンルには、それがない。
オールジャンルの求心力は、やはり「規模」しかないのである。

仮に規模を縮小し、より小さい箱を借りたとしよう。
しかしその行動は、イベント規模を小さくしましたよ、とのメッセージの発信でもある。
参加者も、会場を確認し、規模縮小と判断する。
規模が小さいなら参加しなくてもいいやとなり、求心力も急落する。
今以上のサークル数急落が想定され、今以上にジリ貧…それこそイベント終了にもなりかねない危険も孕む。

過去には、福岡のコミックネットワークが、福岡ヤフードームを撤退し、より小さい箱たる国際センターに会場を移した事もあった。
だが、その結果は散々なものだった。僅か一年で、サークル数4桁→2桁の凋落。最後は中止&撤退の寂しい末路だ。
この凋落の原因には、コミックネットワーク自身の運営の粗末さも当然含まれようが、それに加え、九州大規模即売会の象徴たる「福岡ヤフードーム」から撤退した事による「求心力の低下」も挙げられるだろう。

ちなみに、ヤフードームの日程が確保できず、コミックシティ福岡が長期にわたり開催を控えていた頃、私はコミックシティの関係者の方に「国際センター等他の会場での開催は考えないのですか?」と疑問をぶつけたことがある。
これに対しシティ側の答えは、小さい会場になるとその分サークルもガクッと減るので、会場移動は考えていないとの事であった。
コミックネットワークの凋落と、辛抱しヤフードームにこだわったコミックシティの繁栄が、対照的であり、小さい箱に移す事のリスクを示している。
つーかヤフードームが無ければ、国際センターでもマリンメッセでもいいじゃん…と仰る向きは、コミックネットワークの凋落から何を学んだのかしら?
国際センターやマリンメッセは、ヤフードームの代わりに成り得ない。

話がだいぶ逸れてしまったが、九州の事例に照らし考えるならば、ガタケットが会場を小さい箱に移そうものなら、それを機に凋落が加速するのでは?との懸念が湧く。
ガタケットの今後の存続や繁栄を考えるならば、会場を移すのは「最後の手段」と心得た方が良いだろう。
規模維持ないし拡大の為にありとあらゆる手段を駆使し(とは言え今回の泣き落とし戦術はもう使えないだろうが)、あらゆる手を使って万策尽きた時こそ、会場移転・縮小を考えるべきである。

では次に、いかにして規模の維持に臨むか。その具体策や方向性について論じたいが…
だいぶ長文になってしまったので、ここで一旦区切り、次回に回したい。

ガタケットの危機を受け、サークル参加という行動を通じ支援の意を表明する

地方で開催される同人誌即売会はどこも苦戦傾向にある。
しかしながら、新潟で開催される「ガタケット」http://gataket.com/は、苦戦する地方即売会の中でも、最も健闘している部類に属しているであろう。

サークル参加数は、800〜1000sp程度。
全盛期の2500sp時代に比べれば見劣りは否めない。
だが、人口80万都市というマーケットで開催される即売会にしては、集めるサークル数は群を抜いて多い。
他の同規模人口の都市で開催される即売会は、おおよそ100〜300spであり、これと比較すると、ガタケットの健闘は顕著に際立っている。
というか、東名大の3大都市圏以外において、800spだの1000spだの集められる即売会は、ガタケ以外には皆無同然である。(他には福岡コミックシティの約1600〜2000spぐらいだろう)

サークル参加数の多さに加え、昔からの歴史と伝統もある。
また、自治体と連携しての活動、同人誌即売会主催達による全国組織「同人誌即売会連絡会」の発起人となる等、イベント外での積極的な活躍も目立つ。
これらが相まって、「ガタケット」という同人誌即売会は、只の一地方で開催される同人誌即売会に留まらず、同人誌即売会の世界を代表する即売会、【地方即売会の雄】としての地位を築いていった。

私個人の「ガタケット観」を申し上げるならば、ガタケットについては、低迷する地方即売会の中でも、参加サークルの減少を最小限に抑え、神がかり的な健闘を見せている即売会。そう捉えている。
他の即売会が100spだ200spだのご時世、ガタケットはそれでも800〜1000spだ。明らかにケタの違う動員力だ。他の即売会に比べて、圧倒的に成功を見せている即売会と位置付けている。
「地方即売会の雄」という表現は決して間違ってはいないにせよ、寧ろ私は、「地方即売会成功の手本」としてこの即売会を捉えたい。

そのガタケットが、ホームページ上で悲鳴を上げたのは、3月末の事であった。
以下、その文面を一部抜粋する。

>「ガタケット121」の参加サークル総数が500〜550サークルでほぼ確定

>ここ数年の参加サークル数でこのまま推移していくとなると、ガタケットの運営維持は向こう1年以内に行き詰まります。

>もし皆さんが今後のガタケットの存続を願い、ご協力を頂けるのであれば、不都合の多い日程である事は十二分に承知していますが、どうか「ガタケット121」へのサークル参加をお願い致します。


ガタケットが、今のままでは一年以内に運営が行き詰まるであろう窮状を述べ、サークル参加という形での支援を求める、言わば「泣き落とし」の文面である。

開催日4/29は、同日に幕張の「ニコニコ超会議」と被るのみならず、以後に「SUPER COMIC CITY」「COMIC☆1」「コミティア」と大規模即売会が続々と控える日程だ。
サークル的には、大規模即売会合わせの原稿を優先させ、ガタケを控えるサークルも少なくはない。
この日程条件の悪さこそ、普段に少なくとも800sp集める即売会が、500〜550まで数を落とす理由である。
だが、会場の新潟市産業振興センターは、1000〜1500spは収容できる広さ。今のままでは、会場の半分程度しか埋まらず、極めて厳しい状況。どう考えても、大赤字確定である。

そこで地方即売会を応援する立場を貫く「STRIKE HOLE」としては、同日のニコニコ超会議内東方オンリー「東方不敗小町」にサークル参加の立場ながらも、ガタケットへのサークル参加を決意した。

ガタケットに関し論をこねくり回す事はいつでも出来る。それよりも先ずは行動だ。
何としてでもサークル参加し、ガタケットを支援したい。そう思うようになった。

問題は、誰に足を運んでいただくか、である。
私自身は、先述のように幕張メッセの「ニコニコ超会議」内「東方不敗小町」サークル参加予定を入れている。当日新潟に足を運ぶ事は不可能だ。
幸いにも、北陸地盤に活動されている評論サークル「横浜新聞研究所」様のご協力をいただき、売り子の目処は付いた。
2spで申し込み、横浜新聞研究所様の作品も置いてOKという事にした。事実上、STRIKE HOLEと横浜新聞研究所様との合同spという按配だ。
こうして、STRIKE HOLEは、急遽4/29「ガタケット」にサークル参加する事に決定した。


さて、ここで私が申し上げたい事が一つある。
即売会が泣き言漏らし助けを求めるからと言って、STRIKE HOLEは必ず支援するという訳ではない。
相手が悲鳴を上げ、助けを求めている状況を放置するのもいたたまれないものあるが、最終的には、その即売会の有り体を総合的に見て、支援に値するかどうかを自ら判断している。

例えば昨年秋頃には、とある地方で、震災後参加者が半減したという即売会があり、主催氏が泣き言を漏らしていた。
あと半年以内に状況が好転しなければイベントを止めるとアナウンス。会場内で、イベント資金のカンパも募っていた。
だが、私はこの即売会に対しては、一切手を差し伸べなかった。
運営の粗相が極めて多く、STRIKE HOLEでも批判した事あったが、一切の改善が見られない。
サークルの離反も顕著で、4〜5年前立ち上げ当初の半分以下に減少。一度も上昇に転じた事がない。
自業自得の感強く、支援しても回復の見込み無しと判断した。
こういうイベントに助けを求められても、流石に私も断らざるを得ない。


では何故、ガタケットを支援すべき、と私は判断したのか?
他にも苦しいイベントは沢山ある。それを差し置いて、何故ガタケットだけを支援するのか?
それは、ガタケットを【特別に支援すべき存在】と判断したからだ。

そもそもガタケットは、これまでも800〜1000spと数多くのサークルを集め、他の地方に比べても賑わい豊かな即売会であった。
【地方即売会の雄】という言葉も用いたが、ガタケットは、地方開催の即売会の中でも、【最も賑わい成功している即売会】である。「地方即売会成功のお手本」でもある。
ガタケットの存在が励みになり、また或いは刺激を受けた、地方即売会主催も少なくない。
…そんな存在のガタケットが、仮に潰れたならば、これまでガタケットに刺激を受け頑張ってきた即売会主催に、どんな影響を与えるだろうか?
「ガタケットが駄目ならウチはもっと駄目だ」と動揺し、萎縮するのではないか。悪影響しか与えない。
ガタケットが潰れるだけならまだしも、それが他の地方の即売会に波及し、連鎖する。
私はそこを重んじ、ガタケットを支援する事にした。

それ以外にも、過去何度かガタケットに参加し、雰囲気の良さを知っていた。
良即売会としての印象強く愛着も強い即売会だった事もある。
また、ここで動かねば、地方同人誌即売会を応援するSTRIKE HOLEとしても、普段から申している「地方同人誌即売会を応援する」という文言も、掛け声だけに聞こえるかもしれない。行動を起こす事で、口先だけだとの批判を受けるのを回避したいとの思いもあった。
そういう思いもまた、私の心中を駆け巡り、ガタケット参加を後押しした。
だが、やはり一番大きな理由は、他の地方即売会への波及を恐れて、である。


この文面の後、反響も大きく、支援の輪も広がった。
最終的なサークル数は、「直接860サークル・委託183サークル」との事。sp数ベースでは、久々に1000の大台を超えただろう。
ちなみに、件の告知以後に申し込んだサークル数は、【直接参加360サークル・委託参加120サークル】との事。
とりあえず、今回のサークル数減少という問題に関して言えば、これで切り抜けられたと言えよう。

だが、これで終わりではない。
サークルが集まり結果に繋がったからといって、そこで安心してはならない。
今回立ち上がったサークルも、ガタケットで作品を手にとって貰えなければ、次回以降参加してくれるだろうか?
今回せっかく参加してくれるサークルをリピーター化させる為にも、一般参加者に来て貰う努力が必要だ。
何もサークル参加だけが、ガタケット支援ではない。一般参加者としてガタケットに参加する事も立派に支援だ。引き続き、ホームページ上で一般参加で来て頂く事を通じての「支援」をお願いするのも手である。
地元の同人ショップ等にチラシを撒く、ポスターを貼る等、人目に触れる努力も必要だ。
ガタケットの公式サイトを見ると、次回7月1日に原画展を実施するとか告知されていたが…そんなのより直近イベントの人集めの方が先決だろう。
「人集め」は、サークルを集めてそれで終わりじゃない。一般参加者もまた、イベントを構成する重要な要素である。そこにも目を向けねば片手落ちとなる。


#蛇足/今回の参加だけが、ガタケット支援ではない。ガタケットは今後も続いていく。次回以降参加し支援しても良いと思う。


そもそもサークル数の減少は、少子化等により引き起こされる構造的な問題だ。
今の状況を放置すれば、同じ事がまたきっと起こるだろう。
その時に、今回のような人情に訴える手法は、きっと使えない。
使っても「またか」で終わり、今回のような呼応は見られないだろう。

次回記事では、ガタケットの今後の「在り方」「方向性」について、幾つかの論点を交えながら論じて参りたい。

STRIKE HOLE最新刊のお知らせ+発刊初日(4/15サンクリ)での対応方

STRIKE HOLEでは、4/15「サンシャインクリエイション」を皮切りに、新刊を発刊する事となりました。

●タイトル 「STRIKE HOLE同人誌即売会探訪・拾遺集〜今昔即売会列伝〜」

●内容…来訪した全国各地の同人誌即売会を評論・レポート
★過去の同人誌に収録しきれなかった「昔」の即売会と、主に2012年に来訪した「今」の即売会。即売会の今昔を渡り歩く、というコンセプトです。

●装丁…オフセ印刷・40ページ・B5サイズ
★表紙は誰か絵師さんにお願いしたかったのですが…思い立ってから入稿まで3日しかなかったので無理でしたorz 地味な表紙ですのでご了承下さい


●頒布予定
4/15以降の参加予定即売会全てで頒布予定

●委託頒布 … 現在検討中ですが、順調ならいつも通り、都内と名古屋と金沢の某店舗様になるかと。

●頒布予定価格 … 一冊400円を予定

初売りは4月15日【サンシャインクリエイション】となります。(スペースNo.→イ08a)
多くの皆さんのお越しをお待ちしております!…と申し上げたい所ですが…サンクリお越しの皆様には、注意点がございます。

実は、同日蒲田で開催される、東方Project・伊吹萃香オンリー「すいかといっしょ」にも顔を出す事となりまして…
このオンリーに顔を出すため、サンクリは【13時撤収】とさせていただきます。
STRIKE HOLEご来訪の皆様、サンシャインクリエイション関係者の皆様には、多大なるご迷惑をお掛け致しますが、何卒ご了承とご容赦の程をお願い申し上げます。

4/1 神戸市・創作オンリー「そうさく畑」

b9fafebc.jpg以前より興味を抱いてはいた、創作オンリー「そうさく畑」。
これまでは機会に恵まれず、参加が叶わなかったが、今回念願叶い、ようやくだがサークル参加させていただく事になった。

主催は、コミックシティ等の大規模即売会やオンリーイベント等を定期的に手がける「赤ブーブー通信社」。
但し、この「そうさく畑」に関しては、赤ブーブー通信社っぽいテイストが、余り感じられない。
一応企業主催のイベントという事になってはいるものの、個人主催の如き手づくり感溢れるイベントになっている。
全般的に、殺伐さとは無縁。和やかで、温かみのある雰囲気だ。

普段の赤ブーブー通信社イベントが、spベースで1000単位の大規模イベントに対し、そうさく畑は350sp。規模の違いが、雰囲気の違いを生んでいる部分もあろう。
また、創作オンリーというイベントの特性も、普段のイベントとの違いに繋がっているのだろうとも思う。
ただ、一番の違いは、そうさく畑のリーダーでもある、【赤ブーブー通信社・コックローチ武田氏の色が極めて濃ゆい】所にあると思う。

元々この「そうさく畑」は、おおよそ20年にも及ぶ長い歴史を有するが、赤ブーブー通信社主催の各イベントとは、別個の歴史を辿ってきた。
元来、当時関西を地盤に活躍されているコックローチ武田氏の、個人主催イベントとして開催され、それが長年続いていた。
その後事情あって、武田氏の個人主催イベントから、武田氏のお勤め先である赤ブーブー通信社の主催として体制変更。現在は、赤ブーブー通信社主催のイベント事業として、武田氏がリーダーとして切り盛りされている。

そういう歴史を鑑みると、この「そうさく畑」…赤ブーブー通信社の色が弱く、一方でコックローチ武田氏の個性が、お腹いっぱいなぐらいに色濃く表出しているわけだが、それも極めて自然な流れであろうw
事実上の、コックローチ武田氏個人主催のイベントと見て、全く差し支えはないだろう。というかそう解釈しないと読み違えるw

だいたいサークル参加案内が来る。
必要な案内が色々書いてあり、まあそれはそれで良いのだが、武田氏ご本人のイラスト・挿絵がやたら多い。
この段階で、この「そうさく畑」が武田氏のスメル溢れるイベントである事が、容易に実感できる。
封筒は赤ブーブー通信社の企業然、整然としたパッケージだが、中身を開けると武田氏の香りが充満している、という構図だw

そもそも即売会が開始されるに当たって、【オープニングカウントダウン】なんて始めるが、流石にそんな展開初めてであるw
私の中では、新潟の同人誌即売会・ガタケットで12時になると歌い出される【ゴッドシグマ】に勝るとも劣らぬ衝撃であったw

他に特徴的な所としては、参加者を呼ぶに、「参加者の皆様」でも「お客様」でもなく「ご町内の皆様」とアナウンスするあたりだろうか。
即売会全体を「町内会」と模しており、サークルスペースも、【●丁目●番地】との表記だ。
そう言えば、サークル間でやりとりされるブロックノートも、「そうさく畑」では「回覧板」と称している。
これは参加者的に分かり易いメリットもあるが、スタッフが全員【エプロン】をしているのも、特徴的である。

お酒好きの武田氏らしく、そうさく畑には終了後、サークル・一般・スタッフの垣根を超えて交流が可能な「打ち上げ宴会」がある。
「打ち上げ宴会」は、やはり武田氏手がける「こみっく☆トレジャー」のそれが有名だが、トレジャーの打ち上げ宴会も、そうさく畑から取り入れたもの。「打ち上げ宴会」の元祖は、そうさく畑である。
トレジャーの打ち上げ宴会は何度も行ったが、そうさく畑の打ち上げ宴会はどういう雰囲気なのだろうか?
今回は電車の都合で参加を見合わせたが、そうさく畑の打ち上げ宴会にもチャレンジしたいものである。

初動は100〜200人程度だろうか。
殺伐・混雑とは全く無縁で、全般的にまったりムードでの進行だ。
そうさく畑カタログの挨拶文には、交流重視の旨が主張されている。売上一辺倒では寂しい、即売会での人と人との交流を重んじたい、という事だ。
私もその理念には賛同したい。
そもそも「そうさく畑」のこのまったり感は、交流を図りやすい環境でもある。
短い時間ではあったが、関西地方中心に様々な方々とお話が出来、大変楽しかった。お会い、お話させていただいた全ての皆様に、心からの感謝を申し上げたい。

とは言え、折角参加する以上、自分の作品が売れるに越した事はない。
そうさく畑でも、買い手にサークル作品への興味を持って貰おうと、色々と試みている。
その一つは、以前から実施されている「図書館方式」。
見本誌を各ブロック島(そうさく畑的には「丁目」)単位に展示している。平たく言えば見本誌展示コーナーだが、展示いただける事により、その分買い手に興味をお持ちいただける機会が増えるので、サークル的にも有り難い。
ちなみに、見本誌の主催側への提出は任意である。見本誌を提出しなくても良いが、提出すると、コミックシティ内で開かれる見本誌読書会で展示されるそうな。
私も、コミックシティ内の見本誌読書会にお邪魔した事あったが、常時人だかりができ人気だった。女性陣に自分の作品を見ていただける好機、と前向きに捉え、見本誌を提出した。

これ以外の取り組みとしては、これは今回からの取り組みとはなるが、スタンプラリーが挙げられる。
全サークルにPOPとシールが配布され、サークル作品の購入者は、カタログのスタンプ台帳にシールを貼る。
シールが溜まったら、本部にて記念品が進呈される。
取組としては決して悪くはないが、スタンプラリーの台紙となるカタログ自体、一般参加者も自由購入制である。
全員購入制ではないから、効果もその分弱まったのかも…?
そこら辺は始まったばかりの取り組み、今後の検討が必要だろうか。


「そうさく畑」は、参加者を楽しませようと、企画も豊富だ。
背景としては、コミックシティ等大規模なイベントでは実現が難しい企画も、小規模な分小回りも利きやすく、実現しやすい、という点が挙げられる。
特別原画展として、「ヒーロークロスライン原画展」が開催され、この中で岡崎つぐお先生のサイン会も開催。
更には、突発企画として【村枝賢一先生イラスト争奪ジャンケン大会】が急遽実施されるサプライズも。
また、サークル参加者には、そうさく畑名物の特製せんべい(画像参照/イラスト担当はそうさく畑責任者・コックローチ武田氏ご自身)とドリンクが、巡回するスタッフにより振る舞われる。
その後一般参加にもドリンクが振る舞われ、本部でのドリンクサービスが最大手列となる一幕もw
この他、画材屋「赤豚堂」や駄菓子屋が出店。この辺りだけは、赤ブーブー通信社主催イベの恒例出店で、赤ブーブー通信社のカラーの表れか。

総体的に見てこの「そうさく畑」は、赤ブーブー通信社の色は「良い所取り」の一部を除き殆どなく、寧ろコックローチ武田氏の色が強い。
そして武田氏の個性が、「そうさく畑」の個性を作り上げ、和やかな雰囲気も見せている。
殺伐としていない分、来訪者一人一人とのコミュニケーションも密に取りやすく、交流もしやすい。
売り買いのみを目的とする人にはこの即売会は向かないかもしれない。だが、設けられた即売会の「場」にて交流を図りたい方には、その環境は整っており、楽しめる即売会である。
「そうさく畑」は、そういう人のための良即売会である。参加してそれを感じた次第である。


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