STRIKE HOLE

【ジャンル解説】同人評論→真面目系、政治評論・電波→アレなアイタタ評論。真面目系と電波評論の二本立てです。 基本的に同人イベント関連の評論は真面目、他の評論は不真面目な傾向があります。同人評論のカテゴリーの内容以外はアフォ評論という事で斜め読みをお願いしますw

2012年05月

5/13 長崎市開催オールジャンル同人誌即売会「気分は上々」

5月13日、私は長崎県長崎市の同人誌即売会「気分は上々」に一般参加させていただいた。
この「気分は上々」は、長崎市を地盤に10年以上も継続開催し続けている老舗の即売会。
今回が49回目、次回が節目となる50回記念とのこと。

以前から名前は知っていたが、これまでは都合が付かず来訪は叶わなかった。
今回は日程にうまく都合を付ける事ができたので、私の野望【全都道府県即売会制覇】の一環としての目的もあり、急遽参加を決めた。

会場の長崎市民会館は、路面電車の停留所が目の前でアクセス便利。
駐車場が無いのが車組には気になるだろうが、会場周辺はコインパーキング等もそこそこあるので、さほど困らないだろう。
立地的には、決して悪くない。

「気分は上々」のサークル数は、上下動が少し大きめで、小さい時は30、大きい時は100に近づくレベル。平均は50前後だろうか。
今回は58サークル・75sp。平均より「やや多め」のレベルと見ている。

ジャンル傾向は、イナズマイレブンが10以上と突出していたが、他に取り立てて参加サークルの多いジャンルは無かった。
敢えて申せば、タイバニ・うたプリ・ポケモン・銀魂・バサラ・無双・テイルズ・ボカロ・東方…これらのジャンルが3〜5サークル程度でほぼ均等に並んでいるといったところか。

即売会の配置は、ジャンル毎・場合によってはカップリング毎に分けるのが主流だが、「気分は上々」は少し違う。
「気分は上々」の特徴は、ジャンル考慮せずのバラバラ配置である事。
バラバラ配置は、一部の地方オールジャンル即売会にて、稀に見かける。
100sp未満で全sp巡回出来る程度の規模のイベントが、特定ジャンルのみ訪問するのではなく他のジャンルも含め回って欲しい、との願いを込めて実施している。
このやり方は、隣接サークルが異なるジャンルだと仲良くなりづらい、という欠点がある。個人的には、余り好きじゃあない方法だw
ただ、こういう考え方も一つのやり方だとは思うので、小規模な即売会ならば、選択肢の一つとして検討しても良いのでは、という気もする。

「気分は上々」での配置の面白い所は、バラバラ配置としつつも、同ジャンルの2サークルを1単位として、その単位ごとに配置している所。例えば、

【うたプリ→うたプリ→イナイレ→イナイレ】で並んでたり

【ボカロ→東方→東方→ボカロ→ボカロ→テイルズ→ボカロ】と並んでたり。

バラバラ配置はバラバラ配置でも、片方の隣だけは同ジャンルのサークルとなるよう工夫し、バラバラ配置の欠点を補っている。

全スペ楽に巡回できる規模だし、参加者からとりわけ苦情も聞かれない。
思い切った方法だとは思うが、一つのやり方かな、とは思う。
寧ろ、複数ジャンル掛け持ちの「よろず」ジャンルのサークルさんだと、下手にジャンル分けされるよりも、頒布物を売りやすいかもしれないし。


開場は11時だが、意外に初動は少なめ。
開場直後のサークルの欠席率は、20%ぐらいで高め。コスプレイヤーも全然いない。
正直大丈夫か?とも思ったが、レイヤーもサークルも一般も、開場後に姿を見せる方が多い。
どうやら初動が弱く、尻上がりに来場者が増えるという展開のようだ。

12時手前になると、だいぶ人出が増してきた。欠席のサークルさんも減っており、単なる遅刻参加だったと分かりひと安心。
サークルさんの中には、一般が集まりダマができているサークルさんもいるほど。
13時近くに来場した友人曰わく、コスプレイヤーでごった返してたとの事なので、やはり「尻上がり」に参加者が増えるという事か。
なんだ普通の盛況即売会ぢゃねえか。初動に惑わされたわw

但し、この日は長崎市内の中学校の多くで運動会が開催されたとの話。中学生の参加が見込めない日なので、普段だったらこれに中学生の参加も上乗せされ、更なる盛況を見せたであろう。


この「気分は上々」の特徴は、スタッフに高校生スタッフやコスプレスタッフを積極的に登用している所。
今回初スタッフの方もそこそこいらっしゃるようだ。
どうやら、学生がスタッフ参加するに敷居が低い雰囲気がありそうだ。

高校生にスタッフが務まるのかと不安な向きもいらっしゃるかもしれないが、経験のある方とペアで業務を行っており、経験者がフォローしてくれるからそんな問題は無いだろう。
経験者に助けられ指導を受けつつ、若手スタッフの成長を促せる仕組みにもなっているだろう。

ペアを組めるという事は、それだけスタッフが豊富な事でもある。スタッフは20人以と結構多い。
高校生が気軽にスタッフとして参加できる敷居の低さゆえ、スタッフが多く集まるのだろう。
そして、集った若い人達の感性やパワーを、この「気分は上々」は上手く取り入れている。

例えば、「上々カード」という企画が、参加者間の交流を促す目的で、新たに導入された。
「告白カード」の要領で、サークルさんなりコスプレイヤーさんなりに、メッセージカードを渡すだけの簡素な企画。
ただ、文字にする事で、お気に入りのサークルさんやコスプレイヤーさんに、感想を伝えられる。
交流のきっかけになるだろうから、面白い企画だとは思うが…これ30代40代の主催には決して思い付かない発想だぞ?
どう考えても、こういう告白カードっぽい企画は、10代(ないし20代前半までだろう)の女の子の発想だ。
主催氏は、10年以上に及ぶ主催経験をお持ちの、超ベテランだ。この発想を思い付く年代でも無い。
若い世代が企画を発案し、主催がそれをバックアップ/フォローしている構図と考えるのが自然だろう。

こうして見ると、この「気分は上々」というイベントは、高校生ら若い世代を大事にし、彼女らの若い感性や力を、上手に活かしている。
そういう構図が浮かび上がる。

開場までの待機中、スタッフミーティングやってるのが目の前で聞こえたが、主催氏は、決して細かいことをガミガミ言わない。
「スタッフも楽しみましょう」「但し参加者には笑顔で!」と最低限の心得を説いただけだった。
この言葉の遣り取りからも、下手に規律等で雁字搦めにせず、スタッフにのびのびと仕事をさせている様子が窺えた。
そういうのびのびと仕事をさせる方針が、若い世代のスタッフ参加への敷居を下げる。
結果、若い世代がスタッフとして活躍し、彼女ら若い感性がイベント運営の力となる。
若い世代の人材活用という点で、このイベントは非常に優れており、他イベントのお手本ともなるだろう。

地方即売会は学生など若い人々が主力参加層だから、若者の力を運営に活かすことは、若者目線の運営にも繋がる。
そして、要所要所を締め若手をフォローするのは、主催氏らベテランの経験。
若手とベテラン、双方の長所が生かされた運営になっていると感じた。

そういう若手とベテランとのハーモニーが生んだ企画は、他にも様々存在する。
「30秒CM」は、サークルの宣伝紹介を、30秒の制限時間の中で行うというもの。サークルさんの自己アピールに繋がる企画だ。
マイクは利用するが、ステージを利用するほどでもないので、サークル頒布への悪影響は無いだろう。
他、「アナログTwitter」などの落書き系企画や、萌えジャンルの人気投票企画があったり。
セルフサービス制のドリンクサービスがあったり、駄菓子を用意してつまみ放題なんて趣向もあった。

パンフレットを拝見すると、「オタク的観光MAP」と称した読み物が面白い。
長崎を舞台にした作品紹介と、どこが舞台になったかの解説が盛り込まれている。
「闇の末裔」の舞台が長崎だったとは、私も初めて知ったw

パンフレット内・コスプレ諸注意のコーナーも面白い。
単なるマナーの啓蒙に留まらず、コスプレイヤー向けに有用なアドバイスも盛り込まれている。
例えば、「ツーショットは目線を交差させると絵になる」「とか衣装が黒いと動きが分かりづらいから注意」とか。
コスプレイヤーの目線に立ったアドバイスを掲載する辺りが独特であり、運営がコスプレイヤーの目線に立っている事も示している。

そして私が最も感銘を受けたのは、コスプレ諸注意欄の、このセリフだ。

>「同人誌即売会」は「コスプレイベント」ではなく「コスプレが許可されているイベント」なんです。
(中略)
>双方とも目的を持って参加しているから互いに尊重しあおう

サークル、コスプレイヤー双方を思いやったコメントに、大いに同感した。
…あ、パンフレットの注意書き関係は、重要な注意点を散りばめつつも、適度に遊び心があって、自分好みだったりしますw

ここまで述べてみて、このイベントは【コスプレ・サークル双方を尊重したイベント】という顔が見えてきた。
コスプレに対しては、先述の親切なアドバイスに加え、即売会終了の15時以降に即売会会場を丸々コスプレ会場として運用。さらには、コスプレ用の小物貸出、別途専用撮影ルームを用意…コスプレイヤーに対しての親切な取り組みが多々ある。
一方、サークルに対しての取り組みは、先述の30秒CM・上々カードなどの企画もあるし、加えてパンフレット内に「頒布上のワンポイントアドバイス集」を掲載している。コスプレイヤーへの相互尊重を求める呼びかけも、サークルの為になっているだろう。

唯一気になった事としては、サークル入場がやや遅め(10:30)なことだろうか。
開場時間が11:00だから、サークルの準備時間が30分しかなく、サークル的には慌ただしい。

設営は9:00頃からやっているので、一時間半かけてのじっくりとした設営。
スタッフの要員が不足している訳でもないのだから、もう少しスピードアップして、設営時間を短縮する余地もありそうだ。
仮に何らかの事情で10:30まで準備に充てないと辛いという事なら、11:30開場にして、サークルの準備時間にも余裕を持たせてはどうだろうか。
今回を見る限り、参加者の動員は尻上がりだし、サークルも遅刻が多い事から、11:30開場に遅めた方が、参加者の実情に沿うかもしれない。
この当たりは、今後の検討材料としても良いだろう。


総じて見て、この「気分は上々」は、高校生ら若手の感性や力を活用し、運営に活かしている同人誌即売会と言えよう。
また、サークルの立場、コスプレイヤーの立場、双方を尊重し配慮する事により、楽しい場をつくり上げようとしている即売会、とも位置付けられよう。
この二点が、この即売会の極めて優れた点であり、他の即売会の運営にも参考になりそうな特長と言えようか。
長崎まで足を運んだ甲斐を感じた、良即売会であった。

4/29幕張メッセ開催「ニコニコ超会議」

4月28日から29日の2日にかけて開催された、ニコニコ動画のファンイベント「ニコニコ超会議」。
ニコニコ動画のほぼ全てを再現するというコンセプトの元、政治経済や学問といったお堅いテーマから、「踊ってみた」「歌ってみた」といった市井のニコニコユーザーによる表現に至るまで、数多くのコーナーが出展された、ニコニコ動画の「一大博覧会」とも言えるイベントであった。
私は、ニコニコ超会議内開催「東方不敗小町」サークル出展者としての参加だが、サークル出展の合間を縫ってフードコーナーで食事したり、陸上自衛隊の出展コーナーにて防弾チョッキの試着を体験したり、限られた時間の中ながらもニコニコ超会議を満喫させていただいた。

とは言え、ニコニコ超会議のコンテンツは極めて広範であり、その全てを包括し論じる事は、極めて困難である。
STRIKE HOLEは「同人誌即売会評論」のサークルであるから、今回のニコニコ超会議を語るに当たっては、ニコニコ超会議内で開催された3つの即売会に絞り、語る事としたい。
今回ニコニコ超会議内で開催された即売会は、ボーカロイドオンリー「VOCALOID M@STER」・東方オンリー「東方不敗小町」・ニコニコ動画オンリー「ニコつく」の3つである。
各イベント共、ニコニコ超会議という親イベントがあり、その枠内の1コンテンツとなる。普段の主催即売会とは勝手が違う難しさがあったと思うが、その制約の中でも上手くやりくりして即売会を完遂したと思う。
今回記事では、STRIKE HOLEとしてサークル出展を果たした「東方不敗小町」をメインに、ニコニコ超会議内で開催された他の同人誌即売会(「VOCALOID M@STER」「ニコつく」)にも触れたい。


【東方不敗小町】

東方不敗小町のニコニコ超会議内での開催は、今年初頭の発表。突如として決定した感がある。
それゆえ募集期間は短く、サークルを集める上ではハンディとなった。
それでも、100spを突破する辺りは流石だとは思うが…

サークル準備の為、開場2時間前に入場。
そこで私が感じた不安は、「配置」であった。
配置と言ってもサークル配置のことではなく、ニコニコ超会議内における「東方不敗小町」自体の配置のことである。
「東方不敗小町」の近くには、「ニコニコ運動会」や「陸上自衛隊」等のコーナーが隣接されておりそれは問題ではないのだが、問題は、近くに存在するライブステージ…

即売会会場におけるステージイベントの開催は、その音量の大きさ故、参加者の注目がサークルから音の出る方に向き、サークル頒布の妨げになる。
酷いケースでは、音量が大きすぎ、サークルスペースでの会話に支障を来すことすらある。
そういう事例を、星の数ほど目の当たりにしてきた。

今回の「不敗小町」自体の配置を見て、ライブの音量が支障を来すのでは…?と嫌な予感がした。
その予感は的中し、ライブ開催中は会話に支障が出るレベルの音響。
頒布時間の1/3ぐらいがそういう状況であり、非常に閉口したものである。
とは言えこれは「不敗小町」の責ではない。「不敗小町」には、ホール内の音響を司る権限が与えられていないからだ。
親イベント・ニコニコ超会議の配置に、その責がある。
不敗小町が、ニコニコ超会議の運営の瑕疵に巻き込まれた。そういう構図で解釈すべきである。

「東方不敗小町」のもう一つの懸念は、このイベントのブースを示すPOPが少なく、目立たず分かりにくかった事にある。
せいぜい、東方不敗小町のポスターが、一カ所に貼ってあった程度だ。
ニコニコ超会議は、数多くのコンテンツを集めた総合博覧会である。そして、「東方不敗小町」は、数多あるコンテンツの中の一つに過ぎない。
数多くのコンテンツがわんさかある中、自分達のコーナーを「分かりやすく目立たせる」工夫が、もっとあっても良かったのではないか。
同じようにニコ超内の即売会として開催された「VOCALOID M@STER」は、壁に巨大なPOPを貼って分かり易く工夫している。
不敗小町も、ポスターを貼る場所を増やす、入り口にノボリを立てる…もうひと工夫があっても良かったと思う。


その二点を除けば、不敗小町は、普段通り順調に運営し得た、良即売会であったと思う。

ニコ超が前日4/28においてさんざん批判された、入場するまでの待ち時間の長さは、入場ゲートの増強もあり、4/29は大幅に改善された。
開場直後は閑散としていたが、30分経つと参加者もだいぶ会場の中に入り、不敗小町も賑わいを見せ始めた。

参加者層としては、とりわけ若い世代が多いという印象。
一般的な東方オンリーも若い世代が多いが、それに輪をかけて若い人たちが多い。
中学生クラスの参加も、決して珍しくはない。

また、普段の同人誌即売会とは違う参加者も多かった印象だ。
ニコニコ超会議というイベントは、同人クラスタだけが参加するイベントではない。
一般人も数多く参加するイベントである。
一回ニコ超に入場しさえすれば、即売会ブースには追加料金無しで入場可能。(パンフレットは全員購入制ではなく任意購入制)
だから、同人クラスタでなくとも、気軽に同人誌の世界に足を踏み入れる事ができる。
そういう事情により、普段同人誌の世界に馴染みの無い方も、多く足を運んで下さった。
これを機に、同人の楽しみに目覚める方々が増えてくれれば嬉しい限りである。

嬉しい誤算だったのは、チラシの捌けが良かった事。
私は地方即売会支援の一環として、他即売会のチラシ配布を請け負う事がある。今回の不敗小町も同様で、請け負ったチラシをチラシ置き場に置かせていただいた。
中には、100枚近く置いたチラシもある。
その殆どが、不敗小町で捌けてしまった。

理由としては、チラシ配布の場所にある。
チラシ置き場は、通路そばに設置され、不敗小町のコーナーに入場しなくとも入手できる環境であった。
ボカロオンリー「VOCALOID M@STER」参加者も不敗小町の横を通るから、ボカロ参加者も手にとってくれる。

不敗小町のチラシ置き場は、人通りの多い場所に置かれた、超の付く「特等席」であった。
ぶっちゃけ、ボーマスでチラシを置かせて貰うよりも、告知効果は高かったのかもしれない。
てゆーか不敗小町の皆さん、良い場所ご用意いただきありがとうございました!

音響を操作する権限がないため、以前注目した、DJを起用した館内アナウンスなどは為されなかったが、ゲームコーナーやアフターイベントは、通常通り実施された。
ニコニコ超会議の中での開催という事で、制約も少なくなかっただろうが、概ね普段通りの「不敗小町」を営む事ができたのではなかろうか。


【VOCALOID M@STER(ボーマス)】

ボーカロイドオンリー最大手「VOCALOID M@STER」も、ニコニコ超会議内で開催された。
かつては大田区産業プラザPIOでの開催中心も、最近はボカロジャンルの拡がりを受け、サンシャインシティでの開催が多い。
年数回ペースの開催で、規模的には400〜600spぐらいだろうか。

ボーマスは、サークルに対しての来訪者数も多く、往時の東方オンリーに匹敵する混雑ぶり。殺伐を極めた即売会であった。
今回は600sp規模と過去最大級。一般来場者も、詳細は不明だが、不敗小町の比じゃない多さなのは間違いない。
ただ、会場を広めに用意できた事もあり、通路幅も広く確保し得た。
その甲斐あってか、普段の殺伐即売会とは様相が異なり、快適にサークル回りができたのではないか。
運営自体も、経験豊富なケットコムの主催だし、(当日を見る限りにおいては)特に大きな問題は無かったと思う。(事前にちょいゴタゴタしてたっぽいが、ニコ超側の問題も含まれてるし…)

気の毒なのは、カタログが余り売れなかった事だろうか。
私が見た時も、カタログを入れた未開封の段ボール箱が、2桁レベルで積まれていた(涙)
…流石に気の毒になってきたので、1冊だがカタログを購入させていただいた。

普段のカタログは全員購入制だが、今回はニコ超入場自体で既に1000円取っている事もあり、ボーマス入場自体は無料。
イベントカタログは、任意購入制で1冊1000円。
ただ、ニコ超入場時に既に1000円支払い、更にもう1000円払おうとする人、果たしてどこまで居るだろうか?(今までカタログが完売だったのは、それがないと会場に入れないから)
購買者の心理や需要の予測を読み誤った事が、今回の失敗であろう。
主催のケットコムは、この手の商売的な需要予測能力に優れた方、という認識はあったが…正直、珍しい事もあるものだ。

アフターイベントでのジャンケン大会実施において、景品受取にはカタログを必要とするなど、カタログの購入を促す施策は取られたようだが、効果も限定的だろう。
もう少し思い切った施策…単価を下げるとか、カタログに記念アンソロジーなり記念CDなり(ジャンル特性を考えると音楽で攻める手も十分アリかと)を入れるとか。カタログを購入したくなる作戦を取れば、もう少し売れたかもしれない。


あ、一部界隈で話題になった、ケットコム主催氏がガタケットのサークル参加呼びかけ文をを改変ツイートした件については、

「とりあえず主催氏は、罰としてガタケットにサークル参加の刑ねw」

とだけ申し上げておきます。新潟の地酒と食い物は美味いですよ。
ぶっちゃけ氏を叩いても、ガタケットには何の足しにもならない。
んだったらガタケに参加していただいた方が、遥かに前向きじゃないかと思う。
ケットコム主催氏には、自身のイベント宣伝を兼ねつつ、新潟の食い物と地酒をご満喫いただける事を、強くお勧めしたいw


【ニコつく】

ニコつくは、私の本拠地であった不敗小町から配置が離れていた事もあり、余り顔を出さなかった。
ただ、不敗小町やボーマス以上に人で溢れ返っていた印象だ。
「ニコニコ動画オンリー」というコンセプトゆえ、ジャンルに専門特化しているボーマスや東方よりも、一般ニコニコユーザーに受け入れられたはず。それが作用しているのではないか。
開催時間は17時までと遅かったが、終盤まで、来場者の絶えないイベントであったと思う。

一つ気になった事としては、イベント内の企画。
「描いてみた」「踊ってみた」「撮影してみた」など、ステージを用意し、ステージ発表の場を用意するという企画は、ニコニコ動画オンリーにふさわしい企画だと思う。
同人の枠に囚われず、様々な表現を許容する事の面白さは、「コミッククリエイション」や「つるかめざっか」等で体験しているが、それに近い雰囲気を感じる。

…ただ、ステージそばには、どうしても人だかりができる。
そして、ステージとサークルスペースの距離は、最短で2〜3メートル。
人だかりが、サークルの頒布を邪魔するという、宜しくない展開となってしまう。スタッフが列整理に励んでいたが、人だかりとサークルスペースの間に、人一人通るスペースを作るのがやっとである。
かつて私は、ステージ企画が、ステージに近いサークルの頒布の邪魔になる危険性について、何度か指摘したが、今回も正にその指摘通りの展開であった。
ここは配置のミスであり、主催側も反省すべき所であろう。


【最後に】

総じて見て、ニコニコ超会議という一種の「博覧会」。
これを親イベントとし、その枠内で同人誌即売会を開催する、という試みは滅多に無い。主催氏及び関係者の苦労も大きかっただろうと察する。

そもそもニコニコ超会議自体も、初めての試み。慣れていないが故の瑕疵も少なくない。
それに振り回された節も、随所に見られた。
不満を漏らす向きの気持ちも分からないでもないが、これは各即売会よりもニコ超に向けるべきだろうか。
即売会側に向けるのは気の毒では?と感ずる事もある。

とは言え、ニコ超も初めての試み。
イベント運営に不慣れなニコ超を責める気も、余りしない。
次があるかは分からないが、次がもしあるのなら、もう少し慣れて洗練されるのではないか。

運営の瑕疵は、初めての試みだから仕方ないものと割り切り我慢しつつ、トラブルも笑い飛ばすぐらいが、ニコニコらしい楽しみ方じゃないかと思えてくる。

4/22 福岡県北九州市の東方オンリー「大(9)州東方祭6」

九州最大規模の東方オンリー「大(9)州東方祭」。
今回も足を運び、サークル参加させていただいた。
「大(9)州東方祭」への私の注目度は高く、過去何度も参加し続けてきた。
前進の博多東方祭も加えると、過去7回開催。内実際に足を運んだのは、今回が4回目。
関東在住の私が、九州開催のこのイベントに、既に4回も足を運んでいる。考えてみれば珍しい話である。

全国数多くの即売会を行脚する関係上、同じ即売会に何度も足を運ぶことは、実は案外少ない。
どうしても、「広く浅く」になりがち。
もちろん、在住地が関東なので、関東のイベントには、何度も足を運ぶ。
だが、関東以外で開催されるイベントを見ると、ここまで何回もリピーター化して足を運んだイベントは、過去の九州でも「tenjin.be」だけである。他地域を見ても「こみっく☆トレジャー」「勧業祭」「comic communication」「東方紅楼夢」「北陸本専」ぐらい。
大(9)州東方祭への熱の入れ方は、極めて稀な部類である。

何故ここまで「大(9)州東方祭」に足を運ぶのか。
色々理由はあろうが、やはり「参加して楽しい」。これに尽きるだろう。

サークル数が多く集まるという事は、全国各地から東方クラスタが遠征して参加する事でもある。
過半数は九州在住のサークルだが、残りの半数近いサークルは、九州島外からの参加。北海道・関東・関西・名古屋・中四国…全国幅広い地域から参集する。
結果として、「大(9)州東方祭」は、全国各地の東方クラスタと出会える貴重な場となる。
即売会の楽しみの一つでもある「人と会う」楽しさ。これを味わえる事が、「大(9)州東方祭」の大きなメリットであり、そして楽しみである。
そして、「踊ってみた」企画(所謂「チルノダンス」)等、独特の賑わい豊かな企画が、「大(9)州東方祭」の楽しみを彩る。


私が参加しなかった前回の大(9)州は、1日目に同人サークルによるライブ演奏。2日目に即売会+各種企画という2日間の日程での開催だった。
ところが、2日目の即売会に関しては、「企画ばかりに偏重したおかげでサークルの売り上げが減少した」「企画がサークル頒布の妨害になった」等の批判を数多く受けた模様だ。

正直、私に言わせれば、今更その批判かよ!との思いが強かった。
そもそも大(9)州東方祭の企画が豊富なのは、3年前に開催された大(9)州1の時からの伝統である。何も今に始まったことではない。
また、サークル頒布の妨害になるレベルの会場内の音響の大きさは、大(9)州2開催後、STRIKE HOLEでもボロクソに批判しているし、その後相当改善されていたはず。
大(9)州1〜2の段階で批判されて然るべきが、今更湧き出して来る事には、違和感が拭えない。

とは言え、前回の大(9)州5で、サークル参加者から不満が噴出したのは「事実」である。
大(9)州側としては、事実を事実として受け止めた上で、それに対し処方箋を打たねばならない。

そこで今回の大(9)州においては、これまでの企画を大幅にカット。
今回の企画は、カートゲームブースを用意。そして、撤収後のアフターに、チルノダンス企画とじゃんけん大会を実施した程度に留めた。
同人サークル生ライブやゲーム大会・痛車展示等、派手な企画ものの多かった大(9)州にしては、珍しく大人しい。
実施企画を、【サークルの頒布に影響を及ぼさないもの】のみに絞り、「作品の売り買い」という、即売会本来の本義を強調した即売会を目指したのが、今回の大(9)州である。

…とは言え、新しもの好きの大(9)州東方祭。何かしらの新しい要素を取り入れようとする進取の精神は、企画を大幅カットした今回ですらも健在だ。
今回は、カードゲームブースに【東方麻雀】の卓を置き、自由に遊んで貰えるように取り組んだ。
また、都内のイベントのアフターでは定番の【じゃんけん大会】も、実はこの大(9)州においては、初めての試み。

手を替え品を替え、新しいものを打ち出していければ、毎回違った驚きや感動を与えられる。
今後も大(9)州が開催を継続したいのならば、このような進取の精神を貫くことで、マンネリ防止を図ると良いだろう。


残念ながら、サークル参加規模は、前回の600spから540spに数を落とした。
5/27開催・博麗神社例大祭の1ケ月前という日程も影響しているだろう。
だが、一般参加者は4300人。前回開催と同水準をキープした。
サークルも減り、企画の大幅カットで企画目当ての層が参加を見合わせるのでは?と私は心配したが、それは杞憂に終わった模様だ。
終わってみれば、いつも通りに盛り上がった大(9)州東方祭であった。

サークルが減って参加数そのままなら、1サークル当たりの参加者数(動員係数)は上昇する。
企画も少ないから、企画に目を奪われる事なく、参加者の目もサークルに向きやすくなる。
結果、今回売上が上昇に転じたサークルは少なくない。
サークルも売上が上がれば、参加へのモチベーションも上がる。サークルのリピーター化に繋がる好材料であったとも言えよう。

前回不評だった雨天時の対応も、今回は改善を図った。
この大(9)州東方祭は、主催氏の行いが【淫ら】にして【悪行三昧】なことのバチが当たったのだろうwww
過去6回開催して4回雨天と、高確率で雨に祟られるイベントである。
お昼頃は快晴となる程度に回復せども、朝は大降りであった。
そこで今回は、会場側と事前に綿密な交渉を行った。
屋根の付いたテラスを待機場所に充て、傘をささず並べるよう配慮しつつ、他イベント参加者との混同も防いだ。

毎回好評のペーパーバッグは、有償ながらも、今回も頒布された。
紙袋は記念になるのみならず、一般参加者の買い物にも役立つ。買い手の購入を促す効果も見込めよう。

また、過去実施し好評だった弁当業者の出店は、今回も実施された。
参加者の食糧事情改善にも貢献するこの取り組み。今回は、ミスティアのかしわめし・紅美鈴の中華弁当=写真参照=など数種が販売された。
特にかしわめしは、北九州の名物駅弁として名が知られていることもあり、早々に完売した。
d652307e.jpg

唯一気になったのは、コスプレ受付の対応である。
コスプレ参加者は、一般参加列と別の待機列を形成する、コスプレ登録用紙の記入台を豊富に設置する、等多人数押しかけても対応可能なように設定されていた…はずであった。
特に男子更衣室の広さは、過去の大(9)州に比べ明らかに拡大している。
…にも関わらず、男子更衣室の待ち時間は、以前よりも長くなり、不満も強かった模様だ。とあるコスプレ参加者曰く、大(9)州のコスプレ列に並びながらも、「今からコスプレピクニックに参加したくなってきた」との事。
コスプレピクニックは、同日に大(9)州とバッティングし、近隣の門司港で開催されたコスプレイベント。コスプレイヤーには、大(9)州とコスプレピクニック、2つの選択肢が存在した。その中で大(9)州を選んできてくれた参加者に、そう言わせてしまうことは、大(9)州にとっても宜しくない事である。
更衣室へのエレベーターを利用した導線がネックになったとのことだが、原因が判明しているのならば、次回以降の改善をお願いしたいものである。


今回の大(9)州は、企画を絞り「作品の売り買い」という同人誌即売会の本義を強調し、かつそれを促すという方向性の元開催された即売会であり、普段のお祭り路線とは一線を画していた。
結果として、サークル数は微減したものの、一般参加者は横ばい。1サークル当たりの参加者数(動員係数)は上昇、サークルの売り上げも全般的に上がった。
運営側の狙いは、達成されたと見て良いだろう。

また、企画の減少は、スタッフの業務量を軽減させた。
撤収等の作業も例年より早めに終わらせる事ができた。
企画の絞り込みは、スタッフの負担軽減の効果もある。
スタッフの過重勤務が心配であった大(9)州だが、過去に比べると今回は、相当に改善され楽になったと思う。

ただ、今回はこの路線で良いが、次回以降同じ路線で進む事には反対する。
次回以降同じ路線で進めば、マンネリ化が心配されるからである。
マンネリ化が進めば、参加者にも「飽き」が来て、サークル数の減少・一般参加者の減少と衰退に結びつく。

次回以降は、以前の大(9)州4で好評だった「東方カラオケ」だとか、過去の大(9)州でもあったアフターにライブを復活させるとか、或いは新たな企画を入れるとか。
同じものを続けるよりも、多少のアクセントを付け、変化を出した方が、参加する側にも刺激が与えられ活性化に繋がる、と私は考える。
大(9)州は「進取の精神」に溢れたイベントである。企画を大幅に減らした今回ですら新しい企画を取り入れているぐらいである。決してそれは、出来ない事ではないだろう。

月日には、大(9)州の派生イベント的に、チルノオンリーの開催が決定している。
場所は福岡のスターレーン。普段の大(9)州より規模が小さい分、小回りが利く。このオンリーならではの企画も色々考えている模様だが、そこで好評だった取り組みを、次回以降の大(9)州に取り入れても良いだろう。

次回の大(9)州は東方祭は、例年秋の開催だが、会場手配が難航しており例年通りには行かない見込みだ。
会場内でのイベントアピールにおいては、「来年のなるべく早い時期に開催したい」との意向が示されている。何らかの形で、必ず次回は開催されるはずだ。
次回以降の、大(9)州東方祭の新たな進化にも期待したいものである。

4/15 東方project伊吹萃香オンリー「すいかといっしょ」

4月15日、私はサンシャインクリエイション(池袋サンシャインシティ)にサークル参加した身ではあるが、同日開催のオンリー「すいかといっしょ」も気になり、サンクリを早めに切り上げ、「すいかといっしょ」に一般参加させていただいた。

「すいかといっしょ」は、数ある東方オンリーの中でも、登場キャラの一人・伊吹萃香に焦点を当てたオンリーイベントである。
昨年5月の「博麗神社例大祭」にて初めてチラシをお見かけし、その後も数多くの東方オンリーにて、チラシが配布された。
主催氏は、もともとは、全国各地の東方オンリーに遠征するサークル者。自身がサークル参加するイベントでチラシを撒くという構図で、数多くの東方オンリーにてアピールされ続けていった。

普段サークルとして活動されている身という事は、主催やスタッフとしての経験は、失礼ながらそんな豊富ではない、とも言える。
事実、カタログ挨拶によると、今回初主催との事。
しかしながら、事務担当者にイベント主催として実績を挙げている人物を起用したこともあり、即売会自体はさほどの問題もなく、安定的な運営を実現した。

「すいかといっしょ」の規模は、スペース数ベースで約110sp。
単一キャラのオンリーイベントとしては、なかなかの健闘を見せている。
理由としては、サークル活動を営みながら告知に努力した事が、先ず挙げられる。
また、主催氏自身の同人活動歴は長く、サークル活動の中で有力サークル含む数多くのサークルと、交流を培ってきた。
その他サークルとの交流の幅広さが、多くのサークルを参加させる原動力となった。
これはサークル出身主催ならではの「武器」であり、その武器をフル活用した結果こそが、今回の大健闘とも言える。

確保した会場は、大田区産業プラザPIO・大ホール。
ただ、この会場は、200sp〜400sp程度の規模が適している。
100sp集めたのは充分凄いとは思うが、流石に箱が大きかったたような気もする。
そこでこのイベントでは、会場の半分にサークルを配置。残り半分は「コスプレスペース」「飲酒スペース」「カードゲームコーナー」「DDRコーナー」などを配置して対応した。


今回のこのオンリーの特色は、即売会としては珍しく、飲酒を「可」としているところである。
伊吹萃香というキャラが「酒飲み」キャラという事もあり、萃香オンリーを飲酒可とするのは、気持ち分からないでもない。

だが、過去飲酒可の東方オンリーを紐解くと、参加者が飲みすぎで救急車で運ばれた、なんて事例が時折起こっている。
これと同じ騒ぎを起こすのも、余り宜しくない。

そこで今回このイベントでは、飲酒について厳しい制限を設け、過度の騒ぎとならないよう配慮している。
まず、飲酒可とはしているものの、参加者自ら酒を持参し飲む事を禁じている。
主催側で無料の振る舞い酒を用意し、それを所定の飲酒スペースで飲む事のみを可としている。
また、振る舞いのお酒も一人3杯までと制限し、参加者の「飲み過ぎ」を自制する仕組みをつくり上げている。
1人3杯なら、酔い潰れない量である。
結果として、サークル参加・一般参加ともに、泥酔者は出なかったし、救急車騒ぎにもならずに済んでいる。

お酒の提供に当たっては、本部でリストバンドを用意。身分証明書を提示し、成人であることを確認できた参加者にのみ提供という形で、チェック体制を厳格に行っている。
数量制限についても、リストバンドにスタンプを押すという形で、参加者が何杯飲んだかをチェックしている。
提供するお酒、ならびに参加者全員の飲酒量をコントロールすることで、事故や騒ぎを未然に防ぐ仕組みを構築したと言えよう。

提供するお酒は、主催氏自らが用意した【樽づくりの日本酒】がメイン。
私は立ち会えなかったが、開場時に樽開きが行われた模様だ。
日本酒が苦手な方向けに、ビールやソフトドリンクも用意されている。
他、参加者から寄贈された焼酎や地酒も、振る舞われた。
主催氏自らが、生き生きと参加者にお酒を注ぐ姿も、時折見られた。主催氏も、こういう「お酒を酌み交わし交流を図る」というオンリーをやってみたかったんだろうなあ、と思った。いや、酒を注ぐ主催氏、凄い楽しそうだったもんw

今「交流を図る」と申し上げたが、このオンリーは、一般参加者も余り多くなく、ゆったりと交流を図る事ができたオンリーイベントであった。
理由としては、サンクリとバッティングした事で、一般参加が来づらい環境であった事が挙げられる。
参加者が少なくまったりとしたイベントであったが、それは交流が図りやすい環境であった事も意味している。
「飲酒可」というコンセプトも、交流の図りやすさを後押ししている。

この「すいかといっしょ」は、お酒をたしなみながら、ゆったりと参加サークルを巡り、本を買う。
サークルとも交流を図りつつ、穏やかな時を過ごす。
そういう楽しみ方をすべきイベントであったと思う。
単に物の売り買いのみに主眼を置く向きには、余り楽しめないイベントだったであろ思う。
だが、他参加者とのんびり交流を図りたいのなら、満足度は高くなる。そういうオンリーイベントであった、と私は考える。
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

過去ログ