STRIKE HOLE

【ジャンル解説】同人評論→真面目系、政治評論・電波→アレなアイタタ評論。真面目系と電波評論の二本立てです。 基本的に同人イベント関連の評論は真面目、他の評論は不真面目な傾向があります。同人評論のカテゴリーの内容以外はアフォ評論という事で斜め読みをお願いしますw

2012年06月

6/3インテックス大阪「comic communication」と「関西オンリーフェスタ」

6月3日、私は、インテックス大阪にて開催された二つの即売会「comic communication」「関西オンリーフェスタ」に参加させていただいた。
前者「comic communication」は、男性向け主体の老舗オールジャンル即売会。後者「関西オンリーフェスタ」は、ユウメディアが主催する3オンリーの合同開催。

この二つのイベントが、共に同じインテックス大阪で開催された事は、様々な意味で対照的と言えた。
一方は個人主催で一方は企業主催。一方はオールジャンルで一方はオンリーイベント。そして一方は男性向け、一方は女性向け。
様々な意味で対照的なこの両即売会について、本日はレポートさせていただきたい。

「comic communication」(以下略称の「コミコミ」と表記)は、関西では10年以上も前から開催され続けてきた即売会である。
一時期は1200spを超え、盛況著しい即売会であったが、最近は漸減傾向。
特に今年は、前週に巨大東方オンリー「博麗神社例大祭」が開催された影響もあってか、東方サークルが例年よりも大幅に減少したとの話も聞いた。

本来私は、普段は他用事との兼ね合いあり、当日長く会場に居られないという事情から、普段のコミコミへのサークル参加を控えていた。
しかし、今回はコミコミがサークル集めに苦戦しているとの話を聞き、無理矢理予定を調整し、少しでも助けになればとの思いから、サークルとして参加させていただいた。

最終的に、コミコミの規模は、864sp。決して少ない数字ではないが、以前の1000sp超を知る身からすると、物足りなさは否めない。
従来利用されてきたインテックス2号館/5号館から、より面積の小さい3号館に移動したほどてある。
サークル参加案内の到着も1週間前と極めて遅かったが、これはより多くのサークルを集めようと締切を延長した事の影響だろう。
サークル案内の遅れはけしからんと青龍刀を発動するよりも先に、コミコミの窮状が透けて見えた。そんな構図である。

当日運営は手慣れており、つつがなく終了したものの、自分が想像していた以上にコミコミは苦戦されている。その思いを強く抱いた次第である。

そもそも、オールジャンルの即売会の苦戦・退潮傾向は、昔から若干見られていたが、この1〜2年、より強まっている印象だ。
地方オールジャンル即売会の退潮は10年前から目立ち始め、今は減り具合が一段落着いた地域が少なくないものの、全般的に、今なお微減傾向だ。

その反面、東京・大阪都会の即売会は、サークル規模を増大させ、一見都心への一極集中にも映る。
だが、去年あたりから、都心の即売会である「サンシャインクリエイション」もサークル規模を減少させている。
地方即売会だが、サークル数を安定させていた「ガタケット」も、サークル数が集まらず、恥も外聞もかなぐり捨てて、サークル参加を皆に懇願する事態にまで追い込まれた。

つまり、これまで地方のオールジャンルが衰退傾向の中、サークル数を集め安定してきた即売会にも、サークル減少の波が押し寄せた。
そしてそれは、都会の即売会も例外ではない。
コミコミの勢いの衰えも、その文脈の中で捉えるのが自然であろう。

その一方、オンリーイベントの人出は、もちろんジャンルの流行り廃りの差があるので一概には語りにくいが、オールジャンル以上に勢いを持つジャンルも決して少なくない。
東方オンリーは特例中の特例としても、創作オンリーは「コミティア」が5000spを突破するし、他の創作オンリーも安定的に盛況だ。
ボーカロイドオンリーも、押し寄せる多数の来場者を捌こうと、主催が日々苦心されている様が伺える。
ヘタリアやイナヅマイレブン等のオンリーも、時期や場所にもよるが、600〜1000サークル集める事も珍しくない。
そして、インテックス大阪で、6/17に赤ブーブー通信社が開催したイベントも、忍者オンリー「忍FES」が、オールジャンル「コミックシティ」の2倍集めに至る。
これらの事例を間近に見ると、地方から東京への一極集中の時代は終わり、オールジャンルから(有力ジャンルの)オンリーイベントへ移行が進む時代に入っているのではないか?そんな予感も漂う。

今回6/3にユウメディアの主催として開催された「オンリーフェスタ」は、その時流に乗り成功をおさめた即売会である。
元々ユウメディアは、「コミックライブ」「おでかけライブ」等のオールジャンル同人誌即売会を全国各地で開催し続けてきたが、先述のように地方イベントの衰退に苦しみ続けてきた。
ユウメディアも企業である以上、収益を上げ社員を食わせないといけない。
そこでオンリーイベントの開催に活路を見出し、オールジャンルの衰退に伴う減収を、オンリーイベントの成功でカバーしようと、努力を重ねているのだろう。

今回は、イナズマイレブンオンリー「大阪青春カップ」(746sp)、ヘタリアオンリー「大阪世界会議」(180sp)、タイバニオンリー「僕のヒーロー 大阪で握手!」(210sp)の3イベント合同だ。
人気3ジャンルの合同により、1000spを超える参加者を集め、インテックス大阪の4号館をきっちり埋めた。
一般来場者も、コミコミの倍以上に来場者を集め、コミコミ以上の盛況を修めた。
オールジャンルを取り巻く苦境とは対照的に、(有力ジャンルの)オンリーイベントの好調さを感じ取った。

ユウメディアは、予め会場を押さえ、かつ旬ジャンルへの嗅覚を鋭く持ち、タイミングを見計らいつつ手配した箱に旬ジャンルのオンリーを嵌め込む事で、ジャンルの人気が燃え盛るタイミングに上手くオンリーイベントを投入。成功を修めている。
男性向けでは「ケットコム」が、この手法で数多くのオンリーを成功に導いているが、ケットコムは東京という地域限定でそれを行っているに過ぎない。
対してユウメディアは、それを全国規模で実行している点が、ケットコムとの大きな違いだろう。

イナズマイレブンオンリー「青春カップ」を例に取ると、大阪や東京のみならず、仙台・金沢・札幌・北九州・福岡と、全国各地で広範にオンリーイベントの開催を展開している。
イナズマイレブン以外でも、タイバニ・ヘタリア・テニプリ・ポップン・うたプリ・Fate等数多くのジャンルオンリーが、同様の全国展開を図っている。
元々ユウメディアは、全国各地でオールジャンルを開催し続けており、地域を選ばず全国各地で即売会を開催できるノウハウを有している。
そのノウハウは、オンリーイベントにも当然転用可能だ。
これまでのイベント開催の中で培ってきたノウハウがあってこそ、オンリーイベントの機敏な全国展開を可能としているのである。

さて、そんな感じでユウメディアは、オンリーイベントへの注力に励み、上手くやっているので良いとして…
問題は、オールジャンルのコミコミの方である。

先にも申し上げたが、現在、オールジャンルからオンリーイベントへの移行が進んでいる。
そんな時代の流れの中、コミコミがその流れに抗するのは、確かに厳しい。

しかし、だからと言ってオールジャンル即売会の旗は、決して下ろして欲しくない。
どんなマイナーなジャンルだろうと、間口を広く受け入れてくれる点が、オールジャンルならではの特長だ。
ジャンルを絞ったオンリーイベントに、それは決してできない。
というか、オールジャンルが無くなってオンリーイベントだけになったら、オンリーに該当しないジャンルは、どこで活動すれば良いのか?
コミコミには、人気ジャンル以外のサークルにも、活動の場を提供するという、重要な使命がある。
最悪でも今の規模の維持を、願わくば規模の回復を図るべく頑張っていただきたい。

コミコミは、昔に比べ広報力が衰えたきらいがある。
コミコミのチラシは見ないが、(同じ関西開催の)「こみっく☆トレジャー」のチラシを見掛ける、なんてケースも増えてきた。
これを改善すれば、少しは違った結果に導かれるのではないか。

ここは一念発起し、東京・関西・名古屋三大都市圏の男性向け系イベントは全て網羅してやるぐらいの勢いで、イベントでのチラシ配布を実行すべきではないだろうか。
できれば福岡とか中四国とか北陸とか、関西に足を伸ばすサークルの多い地域への配付も実行したい。
労力は相当だが、コミコミの過去の運営実績の中で培われたツテを総動員すれば、決して絵空事ではなく、実現可能な施策である。

他にも、過去参加したものの今は参加していない離反サークルに足を運び、サークル参加をお願いする。
大手有力サークルに足を運び、参加をお願いする。
小まめにサークルに足を運び、参加を促せば、サークルも直接足を運んでくれた事を意気に感じ、サークル参加しようと考える所も出て来るだろう。

コミコミには、まだまだ取り組める余地が沢山残っている。
それをこなした上で、万策尽きたのならば、その時はグランキューブ大阪等、より小さい会場への移転も検討すべきかもしれないが…その前に、すべき努力をよりしっかりと取り組んでいただきたい。そう私は考える。

コミコミの頑張り、そして復活に期待を寄せつつ、この記事の結びとさせていただきたい。

6/10 夕張市開催「夕張まんがまつり」

故あって夕張市にご縁を持つ私。
夕張市で同人誌即売会が開催されるとあれば、可能な限り馳せ参じるように心掛けている。
今年も、夕張まんがまつりにサークル参加させていただいた。

今年参加しての感想としては、端的に申し上げれば、【これまでの夕張まんがまつりの特長が弱まった残念なイベント】であり、かつ【新企画の打ち立てに成功したイベント】と言えよう。

昨年参加時にも触れたが、夕張まんがまつりの特長は、先ず、コスプレイヤーと痛車を大量に動員させる事にある。
これは、コンセプトが「同人誌即売会を通じての町おこし」である事から、できる限り多くの人々を集めねばならない。その為に、痛車やコスプレイヤーの力を借りるのは、やむを得ない。
それに、彼らが参加サークルに目を向けてくれるからこそ、我々サークルも参加しての手応えを感じられ、参加し甲斐がある。
夕張まんがまつりは、痛車やコスプレイヤーが多く集い、彼らが即売会に押し寄せる事で、即売会での売り買いが成立する、という特長を持つ。

ところが、今回は準備不足が目立った。
例年遠征者向けに募集している【宿泊プラン】は、募集開始が開催日に近い時期となってしまった。
そして何より、「夕張まんがまつり」のメインコンテンツの一つでもある「痛車ミーティング」が中止になってしまった…
代わりに痛車用駐車場を用意したものの、訪れた痛車は例年の半数以下。
例年の賑いが薄れ、いささか淋しいイベントであった。

また、コスプレイヤーも減少傾向が強まっている。
同日に札幌・帯広・室蘭・遠軽と道内各地で即売会が開催され、かつ小樽のコスプレイベントと被った事も影響しているだろう。
ただ私は、「夕張」という地を「背景」とする事に、コスプレイヤー達の中に「飽き」が来てるのでは?と分析する。
3回目の開催となり、イベントとしては数をこなしているが、夕張の風景は変わらない。変わらない町並みを背景として撮るのにも、そろそろ飽きが来る頃では無いか?

結果、痛車・コスプレを大幅に減らした「夕張まんがまつり」は、トータルの来場者も大きく減らした。
即売会の来場者は、200人いたかどうか。個人的な事だが、サークルとしての売れ行きもイマイチだった。

これまで痛車・コスプレイヤーを両輪に、賑いを演出し続けていた「夕張まんがまつり」だが、今回はその両輪の特長を失ってしまった。
これまでの良さが消えてしまった事は、極めて残念な事態である。
来年の「夕張まんがまつり」では、入念な準備を整えた上で「痛車ミーティング」を復活させ、賑いの片輪を取り戻すべきであろう。
そして、コスプレイヤーが担う賑いのもう一つの片輪は、活性化の為のテコ入れが必要だろう。
コスプレ分野は、夕張という背景が陳腐化しつつある事を念頭に置き、これを乗り越えるだけの「魅力」を創出したい。思い切った活性策が求められる。
具体策としては、思い付きの度合が強くなるが…道内で顔の広いコスプレイヤーを招待誘致する(その人を核に芋づる式の参加を期待)、クラブイベントを併催、新たな「背景」の研究と提供、即売会会場・ホテルマウントレースイの客室を貸切スタジオとして提供…といったところか?
コスプレ界隈に余り詳しくないので、的外れと笑われるかも知れないが、夕張まんがまつり主催陣には、コスプレ界隈に熟知された方々も少なくない。彼らの叡智を結集すれば、私などの思い付きよりも、遥かに実効性ある活性化策が出て来る筈だ。


「夕張まんがまつり」のもう一つの特長は、【企画力の高さ】【チャレンジ精神の強さ】である。
夕張行貸切列車、ダンパ、カラオケ付の交流会、スタンプラリー、観光学者・山村高淑氏を招いての萌えおこし講義、廃線跡探訪ツアー、萌えリキュールの販売…
これらの豊富な企画は、全て前回・前々回で為されたものである。
その豊饒な企画力、そして企画に取組むチャレンジ精神の強さは、もっと評価されてしかるべきだろう。
というか、この企画群も、夕張まんがまつりに人を呼び込む「力」となり、痛車・コスプレイヤーという賑わいの後押し役を果たしている。

今回の「夕張まんがまつり」は、残念ながら余り企画が多く打ち出せなかった。
先述の通り準備不足のきらいもあり、それが打ち出す企画の数に影響していようか。
但し、それでも尚新たな光る企画が打ち出せた点は、流石夕張まんがまつりである。

今回の秀眉は、東方同人アニメの上映会。
東方有力サークルと提携し開催されたこの上映会は、多くの参加者を集め盛り上がる。秀麗な映像には心惹かれるもの多く、これを観ただけでも夕張に来た価値があると断ぜるレベル。
副次的効果として、サークル同士の横の繋がりもあろう。他の有力東方サークルも参加、東方側が豪華な面子揃いとなり、即売会にも華を添えている。
更に有力サークルの参加は、有力東方オンリー主催/幹部クラスの来訪も生み出した。
(チラシ置き場に、某有力東方オンリーの売れ残りイベントカタログが、何故か大量に置かれた(そして瞬く間に捌けた)事は、そういう意味合いでお察し下さいw …いや、北海道は、距離的な制約で東方イベントに遠征参加できない方も多いから、このサービスは結果的に良かったと思うが。)
一つのサークルとの提携が、他サークルを呼び、一般参加者も増やす。夕張まんがまつりは、場を盛り上げる力を持つ、素晴らしいパートナーとの関係を築く事に成功したと言えよう。
上映会終了後、サークル側のトークで、来年も継続したい旨おっしゃっていた。
夕張まんがまつりの今後の発展を願うのならば、極めて心強い話である。

その一方、流石に失敗だったのは、併催された地下アイドルライブである。
地下アイドルが同人誌即売会とマッチングするのか?という疑問もあるが、そこは敢えて置いておく。
夕張まんがまつりは、様々な企画へのチャレンジ精神に富んだイベントだし、それが彼らの長所でもある。
地下アイドルも、そのチャレンジの一環であろうから、そういう意味では、評価しても良いだろう。

問題は、ライブ会場が即売会の会場に隣り合わせだった事だ。
ライブが始まって約2時間。大音量が響き、両隣サークルとの会話もままならない状態が続く。
これでは、サークルとしての頒布活動も、ままならない。
2年前、大州東方祭が同じ事やらかした時、私は主催のチ●ンコ氏を青龍刀片手にボロクソ批判した身。大州を殺って、夕張まんがまつりを看過する事は不公平だ。それは流石にできない。
ここは今回の反省点として、きっちり指摘したい。

運営側の言い分としては、元々地下アイドルライブは、即売会会場外で実施するつもりだったが、雨天の為屋内に持ち込んだとの事。
だが、私に言わせれば、予め最悪の事態を想定し段取りを組むべきであったと思う。
私なら、地下アイドルライブは、即売会終了後のアフターイベントに回す。仮に雨天で屋内開催になったとしても、サークルには迷惑がかからず済むからだ。
今回は、アフターに東方アニメ上映会が控えていたが、これは即売会中に移行する。上映時間は30分程度、音響もライブほどキツくは無いので、サークルにかかる迷惑の度合は、圧倒的に緩和されよう。


夕張まんがまつりは、他の即売会に無い独特の特長を持ったイベントであると共に、動員力の強さで、寂れた町である夕張の活性化に寄与する所大きいイベントである。
だが今回は、その特長の一部を喪失し、良かった所もあったがそれ以上に反省点が目立ってしまった。
来年以降も開催を予定されているとの事。今回の反省点を改善しつつ、運営体制を立て直し特長を取り戻して欲しい。
そして、パワーアップした「夕張まんがまつり」として、夕張の町の活性化に寄与いただきたい。
そういう思いを抱いたイベントであった。


次回以降の「夕張まんがまつり」の復活に期待したい。

5/20 金沢市・同人誌オンリー「北陸本専6」

2012年5月20日(日) 、私は北陸・金沢で開催されし同人誌販売オンリーイベント「北陸本専6」http://book-only.sakura.ne.jp/にサークル参加させていただいた。
昨年はスケジュールの都合上、委託でのサークル参加であったが、今年はスケジュールに都合が付いたので、直接足を運んでのサークル参加。直接参加は2年ぶりである。

会場は、おなじみの「ITビジネスプラザ武蔵」。金沢駅から繁華街・香林坊を結ぶバス路線の途上にある「武蔵が辻」バス停下車。
バスも3〜4分に1本ペースの運行であり、アクセス面で不便を感じる事はない。
とは言え、2年前にお邪魔した時は富山での開催だから、ITビジネスプラザ武蔵に顔を出したのは、実に3年ぶりという事になろうか…おなじみの会場のはずが、私にとっては久々という不思議な展開であるw

過去何度も参加したこの即売会だが、今回気づいた点を中心に、新たにレポートをさせていただきたい。


【参考リンク・過去の北陸本専レポート】
2007年07月05日「北陸本専 今後の課題」
http://blog.livedoor.jp/analstrike/archives/50881572.html

2007年07月04日「6/24 北陸本専 サークル参加しました」
http://blog.livedoor.jp/analstrike/archives/50877184.html

2009年06月20日「6/14 石川県金沢市「北陸本専」(前編)」
http://blog.livedoor.jp/analstrike/archives/51513869.html

2009年06月21日「6/14 石川県金沢市「北陸本専」(後編)」
http://blog.livedoor.jp/analstrike/archives/51514300.html


今回の参加サークル数は、直接参加76サークル88sp・委託参加27サークル。
前回の直接参加70サークル78sp・委託24サークル24spに比べると、ほぼ横ばいと言えようか。
直接参加は若干減っているものの、これは誤差の範囲内だろう。
一見減ったようにも見えるが、博麗神社例大祭前週の開催で東方サークルが参加しにくい環境(事実10サークル近くが2サークルに激減)、地元の同人誌即売会「金コミ」の翌週開催というスケジュールの近接。これらサークル数減少に繋がる要素を抱えており、それも考慮すると、思った以上に健闘していよう。

もっとも、2007〜2010年までの開催においては、常時100sp超。
あの頃に比べると見劣りするのは事実であり、もう少し参加サークルが回復してほしいよなあ、というのは正直な気持ちだがw

ジャンル構成は、過去の本専に比べ大幅に変動している。
かつて過去3割近くを占め最大勢力であった情報・評論は、今回5サークルに留まる。
情報・評論から何故か独立した鉄道ジャンルも7サークルなので、計12サークル。
かつて「情報・評論」(当時は「鉄道」含む)で3割を占めたこのジャンルも、少し落ち着いてきたのだろうか。
その代わり、最大勢力に躍り出たのは、創作ジャンル。21サークルと全体の約3割を占めている。

ジャンル構成を見ると、サークルを集めたいのなら、コミティアを始めとした【創作オンリー】での告知を強化するべき、という結論になる。
創作オンリーは、東方ほどではないが、地域問わずサークル数増加傾向。サークル数を減らす即売会の多い中、堅調なジャンルと言える。
サークル向けの告知媒体としても、創作オンリーの価値は高まりつつある。
また、創作以外では「鉄道」「情報・評論」両ジャンルのサークルも、創作オンリーには参加している。これらのジャンルからの、更なる参戦も期待できる。
言わば、北陸本専の「強み」をより一層伸ばす、という考え方である。

このやり方を取れば、サークル数は伸びるだろう。
だが、それは特定ジャンルだけが伸びる事になるから、ジャンル間のバランスが歪になる危険も。
特定ジャンルが増え過ぎて、他ジャンルサークルが居辛くなるのもまた、考えものである。
女性陣が多く参加するコミックシティや、金沢の金コミをはじめとした北陸3県のオールジャンルイベントでの告知も併せて強化し、他ジャンルからの参加も促しバランスを取りたいところである。


特に、地元での告知は重要である。
今年は過去の北陸本専に比べ、一般参加者が明らかに減っている。
今年のデータが公開されていないので、昨年のアンケート結果http://book-only.sakura.ne.jp/enquate_result_5.htmlを引き合いに出すが、これによると、来場者は北陸3県からの来場が、全体の8割を占めている。

元々北陸本専は、地元の同人誌即売会やら地元の有力店舗やらを相当精力的に回り、充実した告知活動を営んできたイベントではある。
今でも尚、相当充実した告知活動に臨まれているイベントだと思う。
ただ、それも石川・富山両県に限定されている。

福井にだって、石川・富山ほどではないが、同人誌即売会も店舗も存在する。
福井から金沢に足を延ばす人も、それなりにいるのだから、不足している福井での告知も強化するべきだろう。

石川・富山両県にしても、長くやっていれば、どうしても「中だるみ」は出てくるもの。本専初期の時代に比べ、告知にかけるパワーがいささか薄まっているかのように感じる。
これに機に初心に戻り、「地元での告知の更なる強化」を意識すべきと思う。


地元での告知強化は、一般参加者の増加だけに留まらず、将来的なサークル参加者の増加も期待できる。
元々地元の即売会は、中高生中心、若い世代が多い。若い世代が多いという事は、年を取ってくれば「卒業」するという事でもある。
そして本専は、参加者に年長者の多い即売会だから、地元イベントを卒業する年長者の「受け皿」としての役割も期待される。
地元イベントで若い世代のサークルに告知する事は、彼(女)らが地元イベントを卒業した後の「居場所」をアピールする事でもある。2〜3年先を見据えた「青田刈り」としての効果もある。
本専の今後を考えるならば、地元での告知を、是非とも今以上に強化させ、そして充実させて欲しいものである。


運営面においては、相変わらずの丁寧な対応で、これといった問題も不満も無かった。
一時期懸念されたスタッフの人材不足についても、若い世代を中心にスタッフに名乗りを上げる方が増え、大幅に改善された。

ただ、本専の古参スタッフと、最近加入した若手スタッフとの間で、ちょっとした溝を感じる。
別に喧嘩して仲悪いって訳じゃないんだろうけど、多分今まで生きてきた世界が違いすぎるから、余り交流が無いんだろうなあ、と思った。
前者は、女性向けで活動されるサークル出身。後者は、男性向けジャンルでの買い手or他イベントでのスタッフ活動が中心。確かに、生きてきた世界は違う。交流が無さげなのも、仕方ないだろうw

しかしながら、後者・若手スタッフの今後の成長を考えるならば、本専の古参スタッフと話す機会を増やした方が、彼らの益になるだろうな、とは思った。
本専の古参スタッフは、元々女性向けジャンルでサークル活動を営んでおり、その事は、サークル目線での運営に繋げられるという北陸本専ならではの「強み」となっている。
こういう人たちと交流を持つことで、サークルとしての視点、特に女性サークルのマインドを学ぶ事ができる。スタッフである以上、サークルと接する事も少なくない。「サークルを知る」ことで、スタッフとしての更なる成長が期待できる。

★蛇足ですが、自分でイベント立ち上げ主催をやるんなら、尚の事役に立つと思います。主催に「サークル目線」が無ければ、サークルが離反するから、サークルを集めるに苦労するでしょうし。


以上、大変長くなったが、久々に「北陸本専」に出ての感想を申し上げた次第である。
運営的には全くといって良いほど問題は無かったと思うが、一般・サークルともに参加者数が減っているので、もう少し気合を入れて告知活動に臨む事が望まれる。
また、スタッフ間の交流が薄い印象もあり、折角様々な世界から人が集まってるのだから、違う世界から学べば成長に繋がるのに勿体無い。そんな思いも抱いた。
少し細かい所を突いた気もするが、今後の改善に繋げられそうな点を、取り上げさせていただいた次第である。

訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

過去ログ