STRIKE HOLE

同人関係者に役立つ補助金の申請を支援します。補助金申請通らなかった方は、ご相談ください!採択される確率を、確実に上げます。 サークルとしては、同人誌即売会・アニメ聖地町おこしの評論中心にやっています。 【ジャンル解説】同人評論→真面目系、政治評論・電波→アレなアイタタ評論。真面目系とアホ評論の二本立てです。

2012年07月

2011年9月開催の東方オンリー「東方因幡祭」を今更ながら総括する(前編)

今更ながらも、昨年9月に開催された東方オンリー「東方因幡祭」について、総括して論じる事にしたい。
私も昨年春に、「「東方因幡祭」への期待と提言」http://blog.livedoor.jp/analstrike/archives/51781405.htmlと題した記事を書いた手前、終わった後には総括しての記事を書きたいとは思っていた。
しかし、開催から1年近くも経過して、ようやくの記事化。ずいぶん間が空いてしまったが、これには理由がある。

因幡祭を語る上で、決して避けて通れないのが、東方オンリーチラシ蒐集家を名乗る三澤通明氏の存在だ。
氏は、ブログ「これはかなわんワニ」http://16421304.at.webry.info/において、昨年2月から東方因幡祭を批判し続けた人物。因幡祭が終了し8か月が経過した今も尚、因幡祭批判を続ける執拗さだ。
仕舞いには、東方キャラ酒の頒布について、因幡祭に許可を出した事を理由に、著作権者たる上海アリス幻楽団/ZUN氏すらも批判する。
(つうか、キャラ等著作物の使用を誰に認め誰に拒むかは、著作権者たるZUN氏に与えられた権利。著作権者の自由だ。ただのチラシ蒐集家ごときが著作権者の意向に文句を抜かすはおこがましい。どこのWC社(仮名)ですか全く。)

東方因幡祭を総括する上で、この人物に触れる必要がどうしても出て来るのだが…ぶっちゃけ、三澤氏の論は、論理の飛躍や破綻等突っ込み所が多く、それは3桁から4桁のオーダーに達する。
真面目に反論したら、幾ら時間があっても足りない。というか、長すぎて誰も読まないw
如何に三澤氏への言及を最小限に抑えつつ、因幡祭について総括するか?の論理構成を考えてたら…時間が無駄にかかってしまったw

一方、三澤氏の論は突っ込み所の多さゆえ、マトモに取り合う人や賛同する人は、殆どいない。
最近こそ、「共通の敵」って事で、一部の「アンチ因幡祭」「アンチ・とっとりアニカルまつり」のクラスタが注目してくれるようにはなった。
(注・「とっとりアニカルまつり」内の子イベントとして、「東方因幡祭」は開催された)
だが、それ以外は、基本的に誰も相手にしない。

三澤氏が、因幡祭の件で、様々な即売会関係者にメール等で質問を投げたものの、「とっとりアニカルまつり」と揉め事が発生している「花鳥風月」を除き、殆ど返信が来ずスルーされてしまった事は、三澤氏が「相手にされていない」事を証明している。
(ちなみに私は、三澤氏と思しき人からメールが来た…という報告を、複数の即売会関係者から受けている。皆面倒だし無視する意向だったようだが…)

また、三澤氏は昨春、サークル向けに「東方因幡祭へのサークル参加見合わせ勧告」なるものを出したが…因幡祭の参加サークルは、過去山陰で開催された東方オンリーの倍近くという好調さ。
これは、一義的には因幡祭の告知努力の成果だが、同時に、三澤氏の主張に賛同しなかったサークルさんが、少なくなかった事の現れでもあろう。

私は、「「東方因幡祭」への「批判」に、因幡祭運営はいかに対応すべきか」http://blog.livedoor.jp/analstrike/archives/51781560.htmlにおいて、三澤氏の言い分が世間的に認められる事はないと考え、因幡祭関係者に対し、三澤氏は構ってちゃんだから、反論してもヒートアップするだけ。三澤氏は一切無視するべき、と主張した。
それはSTRIKE HOLEの執筆方針においても同様だ。過去三澤氏が如何に噛みつこうとも、STRIKE HOLEとしてはブログでは何も反論せず、放置を決め込んできた。(せいぜい、Twitterで一言二言呟いたぐらいかな)
因幡祭を総括するに当たっては、流石に三澤氏は放置できないが…まあ三澤氏対応は優先順位低いよね…という事で後回しにし続けていた。
その結果が、今更の遅すぎる総括である(汗)

随分遅くなったが、以下、因幡祭について自分なりの総括をさせていただきたい。


【告知展開の類いまれな充実】

同人誌即売会を始める以上、サークル集めの為に告知をせねばならない。
告知展開は、同人誌即売会を営む上で最も大切な要素、と考える。

因幡祭の告知展開に関しては、群を抜いて高い評価となる。
全国各所の東方オンリー、地元鳥取県内の同人誌即売会、都会の大規模即売会。押さえるべきところをきっちり網羅した。
地元の即売会への告知で地元サークルを押さえ、大規模即売会や他東方オンリーで遠征クラスタも押さえた。
こみっく☆トレジャー前日の開催故、サークル数が減るかも?との懸念はあったが、この日程が逆に幸いし、因幡祭→トレジャーの連戦組も少なからず居た。
トレジャー参加のついでに、因幡祭に参加という感覚なのだろうか?
私の心配は、杞憂だったようだ。

成人向け作品を頒布不可としたことで、成人向けのサークルの参加を拒む結果となり、サークル集めにはハンディとなった。
それにも関わらず、地元の他東方オンリーを凌駕する70sp以上を集めたのは、こういう熱心な告知の成果と言えよう。

但し、告知の初動においては、チラシ記載のURLに繋がらない等の不手際はあった。
これはその後の告知サイトの整備と充実、そしてチラシ撒きの充実とでカバーできたが、やはり初動のつまずきは反省点である。

また、詳細は後述するが、因幡祭の関係者が、近隣地域・松江の同人誌即売会「花鳥風月」の不興を買い、5月以降のチラシ配布を断られている。
「花鳥風月」は山陰最大規模の同人誌即売会である。ここを締め出された事は、地元山陰での告知活動に痛手であった。

この二点を除けば、他の即売会の見本ともなる、素晴らしい頑張りを見せた告知活動であったと思う。


【成人向け作品不可の是非と、自治体主催ゆえのネック】

東方因幡祭では、サークルを集めるに当たり、成人向け作品の頒布不可を明言している。
2010年秋に山梨で開催された東方オンリー「凱風快晴」が類似事例だが、両者共、地方自治体が主催として名を連ねている事が共通項だ。
地方自治体が主催だと、どうしても成人向けは不可とする事でお茶を濁したがる模様だ。
そりゃあ行政側も、「血税使ってエロマンガ売ってる!」なんて言われると面倒くさいだろうし、気持ちはよく分かるw
…できれば成人向けも許容いただければ、表現の幅を広がるし、より多くのサークルさんに門戸が開かれるから、それがベターだとは思うが、事なかれ主義・前例踏襲傾向のお役所に、そこまで求めるのも酷だろう。
お役所主催である以上、そこまで思い切った事は出来ない。それがお役所主催の「限界」なのだろう。

但し、成人向け禁止というルールそのものについて、私は問題視も批判もしない。
今のままでも良いけど、成人向けも許容してくれればベターかなぁ、程度のニュアンスだ。
過去、成人向け禁止の即売会を幾つか拝見したが、特に大きな問題は見られなかった事も、問題視しない理由となろう。

また、即売会のルール決めは、基本的に主催の専決事項。ルールを決めるのは主催の自由だ。
但し、主催のルールに何らかの問題があれば、参加を見合わせる人は増えるだろうから、そのルールにある程度の理解が得られねばならない。
今回因幡祭の70sp以上という数字は、米子の既存即売会に勝るとも劣らぬ数字。一般来場者も、台風の中ながら数百人単位だ。
成人向けオンリーのサークルさんにご遠慮頂いた分目減りしてこの数字だから、決して悪くは無い。
数字を見る限り、参加者にとって、受け入れ難いルール設定ではなかった。そう考えられよう。


【問題スタッフの到来】

これは因幡祭ならびに、親イベントたる「とっとりアニカルまつり」の管理不行き届きの問題になるが…
因幡祭立ち上げ初期、因幡祭の「営業担当」を名乗るスタッフ…これを仮にK氏と名付けよう。

このK氏は、島根の同人誌即売会・花鳥風月のスタッフでもあると称していたが、先の三澤氏のブログにコメントを記した。
それ自体は何の変哲もない、当たり障りの無いコメントであった。
単に、三澤氏の因幡祭批判に対し、運営の後手で不信感を与えてしまった事へのお詫びである。
これに対し、三澤氏は何故か激怒する。K氏が花鳥風月/因幡祭のスタッフである云々の証明が無いとか言い出し、花鳥風月他幾つかの同人誌即売会主催に、事実確認を求める。(同人誌即売会・花鳥風月と三澤氏の間には、これを契機にパイプが築かれているものと思われる)
私の見解としては、正直三澤氏は勘ぐり過ぎだし、K氏の文章に非礼も見当たらない。激怒する三澤氏の方が異常であり、K氏の非は小さい。
敢えてK氏の非を取り上げるとすれば、相手する価値も無い人物に、礼を尽くそうとした馬鹿馬鹿しい行為に対してだろう。こんな奴相手する暇あるんなら、サークル集めに力入れろってんだ。
後は、迂闊に「花鳥風月」というよそ様のイベントの名を出した事も挙げられるが、これはこの時点では大きな問題ではない。(後で尾を引くのだが、そこは後述する)

K氏と三澤氏のやり取りそのものに関しては、K氏を責める要素は少ない。
問題は、その後である。

そのやり取りの少し後、2011年4月に愛媛で開催された同人誌即売会「美柑たると。」において、私はK氏と懇談する機に恵まれた。
(私も因幡祭もサークル参加。因幡祭はK氏が売り子だった)

私はK氏に、三澤氏と花鳥風月との間に、K氏の事でやり取りのあった事実を踏まえ、K氏にこう申し上げた。

「Kさん、三澤氏がらみで、花鳥風月の主催氏に迷惑を掛けているだろうから、花鳥風月の主催に一回フォロー入れといた方が良いんじゃないすか?」

因幡祭と花鳥風月との間に、余計な波風が立つと、因幡祭にとってもマイナスだろうと想定しての話だ。
これに対し、K氏は、花鳥風月の主催とも話したけど、何も気にしてないようですよ!と応じた。
私もK氏の言を信じ、花鳥風月と因幡祭との間を、K氏が上手く取り持てば、因幡祭の花鳥風月における告知活動にも、有利に働くだろうし安心だ。そう思っていた。

…ところが、である。まあこの2記事を見ていただきたい。

花鳥風月の名称等を不正使用する「とっとりアニカルまつり実行委員会」関連団体について(花鳥風月公式サイト内)
http://www.kacho.ne.jp/kacho/2011attention.htm

(三澤氏ブログ内)「おたくのイベントから数百人お客さんを来させてよ。簡単でしょ」【シリーズ東方因幡祭】
http://16421304.at.webry.info/201106/article_3.html

つまり、花鳥風月側の言い分によると、K氏は「とっとりアニカルまつり」関連の業務(アンケート調査等)を、花鳥風月スタッフの名を名乗り執り行っているとのことだ。
そしてそれは、花鳥風月主催氏の許可を得ず、勝手に執り行っているとの事だ。
花鳥風月は、これに対する措置として、「とっとりアニカルまつり」関連一切のチラシ配布の拒否を宣言した。
勿論、その中には子イベントたる「因幡祭」も含まれる。

果たして、花鳥風月側の言い分が本当かどうか、疑わしい部分もある。
というのは、このK氏は、花鳥風月のスタッフでもある。
この偽スタッフ事件、見方を変えれば、花鳥風月主催氏の部下・K氏に対する「管理不行き届き」でもある。
しかし花鳥風月側は、声明の中でこの事実を伏せている。
自身の管理不行き届きを棚に上げ、とっとりアニカルまつりを責めている、とも言える。
花鳥風月側も、自身に都合の悪い点を伏せている節があり、流石に花鳥風月側の言い分を鵜呑みにするには憚りがある。
(三澤氏あたりは普段「このコメントが●●のものか疑わしい」とか抜かしてる癖に、こういう所だけは素直に信じてるのね…)

花鳥風月側の言い分は、素直には信じられない。
だが、スタッフK氏の問題も、これで浮き彫りになった。

先ず一つに、K氏は私に「嘘を付いた」。
花鳥風月主催との意志疎通が出来ているかのような物言いを、私は松山で聞いた。
だが、本当に意志疎通が出来ているなら、花鳥風月がこんな声明を出すはずがない。
K氏に対する「疑わしさ」を拭う事はできない。

…とここまで書いた所で字数制限に引っ掛かるので、ここで筆を置く。続きは次回に。

7/22 鳥取市の同人誌即売会「月面着陸」

STRIKE HOLE花羅・全国全都道府県即売会制覇の一環として、鳥取の同人誌即売会「月面着陸」にも参加させていただいた。
率直申し上げて、先々週宮崎、先週大分に次いでの3連戦は、金銭的にもそうだが、体力的にも極めて厳しい。

しかしながら、鳥取県内で開催される即売会は、今いささか少ないように思う。
この「月面着陸」以後、即売会の開催予定は無い。
今日現在、この機を逃せば、次いつ鳥取で即売会が開催されるか、分からない。
そういう観点から、無理無理参加する事にした。
(てか自分で言うのも何だが、自分は一体何にとりつかれているのだろう…)

この「月面着陸」は、鳥取市を地盤に開催されている同人誌即売会。
昨年7月に開催されて以来、1年ぶりの開催である。

会場の「鳥取県立福祉人材研修センター」は、鳥取県社会福祉協議会などの公共団体が入る福祉施設だが、何故か市役所や県庁から遠く離れての立地。
今回は鳥取駅からバスを利用してのアクセスだったが、距離にして15km!
市街地から相当離れたロケーションで、鳥取駅から30分もかかった。
…こんな時間かかるとは思わなかったw
たぶん、私が過去参加した即売会の中でも、交通アクセスの悪さは一、二を争う凶悪さであるw

ただし、この会場選定は、主催氏の「こだわり」の賜物でもある。
アクセスの悪さを承知の上、敢えてこの会場にした。それだけの「こだわり」があっての事だ。
その「こだわり」については別途後述させていただきたい。
また、会場は不便ながらも、公式サイト上でバス時刻表へのリンクが掲載される等、交通案内が充実していた事は、特筆すべき親切さと感じた。

バス停を下りると、会場は目の前。広大な駐車場が広がる。
アクセスが不便だと申したが、それは公共交通機関の利用を前提とした話。
車組から見れば、この広大な駐車場は、逆に参加しやすい環境だろう。

そして、その駐車場には、まさに予定調和の如く、様式美とも言えようが、数台の痛車が並ぶ。
見た限り、ジャンルは、化物語・俺の妹がこんなに可愛いわけがない・Fate・東方、そして「とっとりアニカルまつり」の車である。
昨年夏、鳥取県は米子市にて開催された「とっとりアニカルまつり」は、今年も開催される。この中で痛車ミーティングも開催される模様だが、それに合わせてた、アニカルまつり「そのもの」をテーマとした痛車が、一際目を引いた。
車のそばに、「のぼり」を立てている痛車も居たのが、他即売会では余りお目にかかれない、特徴的な光景であった。


会場内に入る。
会場は、照明も明るく、また外の陽の光の明るさも入り込み、屋内にしては相当明るく映える。
男女比は9:1ぐらいで、流石に女性陣優位か。
年齢層としては、主力は中高生だが、年長者のサークルもそこそこ参加している。
中高生サークルにラミカ・シールの頒布が目立つ一方、年長者サークルに本の頒布が目立つ。
買い手を見ると、中学生や小学生も少なくない。
年齢層は、相当上下にバラつきが有りそうだ。
別の見方をすれば、学生参加者が、年長者の作品に刺激を受け、より質の高い作品づくりに挑み、成長する事に期待できよう。

サークル数は28サークル・40spの規模。小じんまりとした規模だが、この規模で安定している。
総参加者は、200超えは間違いなく、250行くかも、との話も聞いた。
閑散でも混雑でもなく、適度に人の出入りのあったイベントと言えよう。

ジャンル傾向は、相当バラバラだ。1ジャンル1サークルの「オンリーワン」が殆どである。
創作、忍たまとfate/zeroが最大手…といっても3サークルに過ぎないが。
他、タイバニ、サンホラ、東方、ボカロ、うたプリ、イナイレと言ったところか。

この「月面着陸」は、主催氏やスタッフのホスピタリティが高いのだろうか?
ささやかながらも気の利いた「親切」が目立つのが特徴の一つだ。

例えば、本部では菓子パンと飲み物・お菓子と言った商品を販売している。
会場内に食堂は無いし、会場周辺にもコンビニ・スーパー等お店が無い。
不便な会場だが、本部で物を売る事で、最低限の供食機能を提供しているので、参加してもお腹を空かせずに済む。
ちなみに、スタッフさんの内の一人が商店を経営しており、そこが出張販売しているという形式のようだ。
飲み物も、お店の備品だろうか、クーラーボックスに詰め込んでおり、冷たいまま提供してくれるのが嬉しい配慮だ。

パンフレット内の読み物も、非常に親切で、かつためになる読み物だ。
「漫画を描いてみよう!」「コピー本をつくってみよう!」と言った、同人初心者をターゲットにした読み物を掲載している。
漫画をつくる/コピー本をつくるノウハウの解説に止まらず、漫画づくりの面白さや、コピー本の楽しさにも触れている。
この読み物を参考にする事で、今までポスカやシール等一枚絵の作品で勝負していたサークルさんが、漫画本にも挑戦してくれれば、サークルさんの表現の幅が、ひいては同人誌即売会即売会自体の表現の幅が広がる。
親切であり、かつ同人文化を育てる、ためになる試みだと思う。

今回は、主催氏とも直接お話する機会に恵まれた。
(そういえば月面着陸の主催氏とは、昔とあるご縁でメールのやり取りしたよな…とご挨拶する段になり思い出したw)
お仕事の都合で鳥取を離れる事になる、という事で次回以降の開催は未定だ、と去年当たりにお聞きはしていたのだが、鳥取市内は最近即売会も無いし…という事で今回の開催を決断したとか。(確かに、今回チラシ置き場を拝見しても、即売会の告知チラシは無かった。)
鳥取を離れても尚、鳥取の同人事情を気遣い、無理してでも即売会の「場」を提供し続ける。その根性に、私は最大級の敬意を払いたい。

事情あり、次回からは会場を移動する方向らしいが、明るい会場、特に野外でコスプレができる会場に「こだわり」をお持ちのようだ。
今回の会場も、外の光の明るさを取り入れるなどし、開放的な明るい雰囲気づくりを目指している。
だからこそ、アクセスの不便さに目を瞑っても、(光度的な意味での)明るさのある、この会場を敢えて選定しているのだろう。

会場の(光度的な意味での)「明るさ」にこだわり、その「明るさ」を以て、会場の雰囲気づくりに寄与したい。
主催側は、そこに「こだわり」を持っている。
今まで光加減のもたらす雰囲気への影響なんぞ考えたこと無かったが、確かに、言われてみれば一理ある。
一つの考え方、価値観として傾聴すべきものである。また一つ勉強になった。

まあ、ただ私としては…アクセス面でバス30分片道500円はなかなか大変なので…次の会場は、もっとアクセスの良い会場を選定いただきたい、とも思うが…

総括してみると、この「月面着陸」は、主催の「こだわり」と「親切」そして「地元鳥取への思い」、これらの目立つ即売会であったと思う。

鳥取県の即売会は、以前はもう少し、個人主催による即売会も多かったが、ここ最近はイベント開催が少ない。
鳥取市も、前はもう少し色々即売会があったはずだが、最近は開催の動きが見られない。
次いつ即売会が開催されるか分からない、と感じたからこそ、私も無理やり鳥取入りしているのだ。

鳥取を離れるなど、今後主催を続けるに制約が大きい事情は承知していても、数少ない定期開催の即売会。かけがえの無い良即売会だ。
何とか頑張って、次回以降も継続いただきたいものである。

鳥取は、西部(米子市など)も定期開催の即売会が減ってるが、それでも兵庫の同人誌即売会「S.I.N.」が米子に進出するなど、新たな動きもある。
仮に米子から即売会が消えたとしても、近隣の松江には、老舗の名即売会「花鳥風月」もある。花鳥風月に参加すれば事足りるかもしれない。
だが、鳥取市など東部は、松江も距離が離れており、若い世代が気軽に行ける環境でもない。
鳥取県東部に住む若い世代が、気軽に参加できる「場」を、松江に担わせるは無理筋である。
やはり、東部の代表都市である鳥取市内にこそ、即売会が必要だ。
その灯を守るためにも、「月面着陸」には頑張っていただきたい、と強い応援の意を申し上げる次第である。


最後に、このブログの記事について、補足で申し上げたい。
当記事は、2012年7月22日の即売会訪問後、帰りの汽車の中で書き上げ、即日アップしている。
しかしながら、急いで書いたせいか粗があり、配慮を欠いた不適切な発言が見られ、ご指摘もいただいた。
他の即売会主催と思しき方からの、自分達のイベントを否定された、とのご立腹のお声も拝見した。

STRIKE HOLEは、地域で頑張る同人誌即売会を応援する、という趣旨である。
そのような意図は決して持たない。というか持ってはならない。
…とは言え、そう申し上げた所で、言い訳にしかならないだろう。
そのように捉えられてしまったのであれば、それは、私の文章の拙さが生んだ自業自得であり、不徳の致す所である。
お叱りのお声は、甘んじて頂戴するつもりだ。

私は、事態を憂慮し、記事を上げた翌日に、一旦記事を取り下げた。
そして文章を精査。レポートの内容の大筋を変えないようにした上で、不適切な表現を見直し、再度掲載した次第である。

私の思慮の無い記事により、鳥取の即売会主催者及び関係者の皆様、そして鳥取の同人者の皆様方に多大なるご迷惑をお掛けした事を、謹んでお詫び申し上げたい。
特に、今回当方の記事に不快の念を示された他主催様には、一度直接お会いして頭を下げたいと思う。
今後仮に即売会を開催されるとするのならば、スケジュールの都合次第だが、サークルとして参加し、会場にて主催氏にお詫びしたいとも考える。
他の地域でチラシを配布すると言うのなら、チラシ配布等協力しても良い。
何かイベント運営の中でお手伝いできる事があれば、協力したい。

現在の鳥取市には、今後開催される即売会の予定は無い。
だが、今後何かしら即売会を開催すると言うのなら、鳥取の同人世界の盛り上がりに繋がる。私も応援したい。
これから、新たな即売会の開催予定が出てくる事を、心から祈念申し上げたい。

7/15 「おでかけライブin大分」

7月15日、私は大分の同人誌即売会「おでかけライブin大分」(主催・ユウメディア)に一般参加させていただいた。
大分の同人誌即売会は今回初めてだったが、色々と新たな発見もあり、参加して有意義だった良即売会であった。

ちなみに、この大分訪問をもって、STRIKE HOLEは九州全県の同人誌即売会を制覇!
即売会訪問県は44都道府県。即売会未踏県は、鳥取・山口・山形の3県を残すのみとなった。


会場の「大分イベントホール」は、ホテルと健康ランドを運営する「豊の国健康ランド」の併設施設。
健康ランドでの開催というユニークな展開。
即売会帰りにお風呂で一汗流して…なんて展開もOKだw

アクセスは、大分駅から徒歩10分。
若干遠さを感じたので、バス使おうかとも思ったが、適切な路線が無いので、素直に歩いて会場入り。
この程度の距離の歩きなら、参加者も十分許容できる程度の距離だろう。

地方の即売会は、車社会ゆえ車での来場に対応できる環境が望ましいが、この即売会は、広大な健康ランドの駐車場を利用可能で有り難い。
サークル参加者やコスプレ参加者等、荷物の多い方中心に、車での来場が多い印象だった。

サークル参加規模は172sp。
昨今のオールジャンル即売会の縮小傾向や、大分の商圏人口を考えると、健闘している部類に当たると思う。
健闘の理由としては、大分県内唯一の即売会であること、3連休中日という絶好の日程であること、この二点が考えられるだろう。

ジャンル傾向を申し上げたい。
最大手は、イナズマイレブンの17。ここのところ、地域問わずイナズマイレブンの人気は手堅い。
次いで雑貨アクセサリーの15。これも、頒布物にグッズ系の多い地方即売会ならではの数字。
そして、それに次ぐのがボカロの14、東方の12である。
以下、NARUTO9、ヘタリア8、歴史ゲー8、ポケモン7といった所。
他の地域で強い傾向のあるタイバニや忍たまは5sp。大分ではいささか弱い。
アニメのTV放映地域に関する事情もあろうが、アニメ系よりゲーム系統が優位。そんな傾向を感じる。
また、詳細は後述するが、この即売会は、地方開催の即売会にしては、いささか年齢層が高い。創作JUNEが7spと一定勢力を占めている事は、車組の多さと共に、この即売会が年齢層高めたる事を裏付ける、傍証となるだろう。

初動列は300人以上、地方即売会としては相当盛況な部類に入るだろう。
ただ、列の長さが200m以上と無駄に長くなっており、適切な列整理が為されていない点が課題となろうか。
原因は外警スタッフを【置いてない】事になる。出来れば、外警スタッフは常駐させたい。
とは言え、駐車場が余りにも広大で、他のお客様に迷惑はかからない。この事自体は、課題は課題でも、喫緊のものではない。

寧ろボトルネックは、入場処理の遅さである。
入場時にその場でカタログを売る、という方式ゆえ、どうしても入場は停滞してしまう。
今回私は、200番目ぐらいに並んだが、入場までに15分以上を要した。

おでかけライブのカタログは、他地域は700〜800円が多いが、ここ大分は、500円と安い。
若い世代の参加が多いイベントだし、このくらいの値段の方が、参加者的にはありがたいのだが…。
しかしながら、ワンコインで済む料金設定、精算も比較的スムーズに進む筈だ。
にも関わらずこの入場の遅さは、入場・パンフ販売部分が相当に滞っている事を示している。

入場・パンフ販売は2名の要員で回しているが、ここを一時的に増員する事ができなかいものか。
仮に増員できなくとも、カタログ販売要員2名の内1名を待機列に巡回させ、待機列でカタログ売る事はできないものか。
スタッフ各部署ごとの担当業務も、時間によって暇な時もあれば、忙しい時もある。忙しい時間に入った部署に加勢するといった程度で良いので、臨機応変な対応を取る事で、即売会運営も改善できると思う。

こうして会場内に入ったが、入ってみての感想としては、満足感の高い良即売会、といった所か。
老若男女誰でも、間口広く楽しめる同人誌即売会かな、と感じた。
会場はいささか古めだが、逆に言えば「使い慣れている」会場とも言える。使い勝手もそんな悪くなさそうな雰囲気。

特筆すべきは、頒布物の傾向だろうか?
一般的な地方即売会の傾向としては、ラミカ・ポスカ・便箋・シールといった小物類が多いが、ここ大分に関しては、オフセット本が目立つ。
全体の3割は占めているだろう。地方即売会では有り得ないレベルの比率だ。

グッズ系サークルも、ある程度の資本を投下し、業者に頼んで製作した良質のものが目立つ。
オフセット本にせよグッズにせよ、中高生サークルの財力では難しい。財力ある年長者だからこそできる芸当で、作品を頒布している。
勿論、手づくり感溢れる小物を頒布する学生サークルも決して少なくはないが、明らかに他の即売会より比率が低いと思う。
頒布物の傾向からも、年長サークルの比率の高さが読み取れる。

参加者全体を見ても、年長者の多さが目立つ。
確かに高校生ぐらいの学生層が一番多いが、年長者も少なくない数見かけるので、年長者もアウェイ感を抱かずに参加できるだろう。
男女比にしても、流石に女性陣が多いが、男性も2割以上は居り、男性もアウェイ感を抱かずに済む。
地方即売会にしては珍しく、老若男女問わず幅広い層が気軽に参加できた即売会であったと言えよう。
過去訪問したユウメディア主催即売会で言えば、「おでかけライブin青森」「岐阜コミケ」に、傾向が似ているかと思う。

ちなみに、コスプレ参加者は、意外と多くない印象だ。
約300人の待機列の内、コス組(カート引いてる数で判断)は、全体の3割ぐらい。意外と多くはない。
会場内見てもコスプレ参加者はほどほどのレベルであり、コスプレイヤーが多すぎてサークルが居辛い、といった事象は発生しないだろう。
参加形態のバランスの良さもまた、サークル参加し易い環境を培っている。

買い手側も、本を購入する意欲が高いとお見受けする。
買い手が参加サークルに立ち寄るのは勿論、委託コーナーも少なくない買い手が立ち寄った。
この「おでかけライブin大分」は、YOUCLUB等のサークルからの委託販売も引き受け、専用のコーナーも設けている。
ここにも、一般参加者はそこそこ立ち寄っている。
(もっとも、最近は委託コーナーを出さない「おでかけライブ」も多いので、このコーナーが在るという事自体が、それなりに売れる事の証左とも言えるが…)

但し、委託にスタッフの多くが割かれているのが、少し気にはなった。
委託コーナーが3つあり、それぞれに2〜3人ずつが常駐している。そこに割かれる要員は、7〜8人。
入場とパンフ販売が2人、外警がゼロというのを間近に見た身としては、要員配置のバランスが欠けているように映る。
販売準備等で色々業務が立て込んでいるのかもしれないが、11時過ぎまでは、委託に割く人員を、外警・パンフ販売に割くなど、やりくりを工夫できないだろうか?とは思った。


総じて見て、今回参加した「おでかけライブin大分」は、地方即売会にしては珍しく、男性や年長者も参加するに障壁の低い即売会と言える。
買い手も購入意欲が比較的高いので、勿論サークルさんにより個差はあるだろうが、結果を出せるサークルさんも少なくないだろうとも感じた。

おでかけライブ参加後、大分在住のサークルさんと食事に行って少し話した。
文章系のサークルさんだが、おでかけライブに自分が参加しても大丈夫なのか?という意の質問を受け、私はこう答えた。

サークルさんにより相性や個人差は在るかもしれないが、案外売れた!なんて可能性はそこそこある。
一度試しに参加してみて、手応えあれば次参加しても良いのでは?

人により差は当然出てくるとは思うが、手応えある人も少なくないだろう。
地方の即売会なんてどうせ女子中高生向け、俺の本なんか売れねえよ…という事で参加を躊躇っている地元のサークルさんに対しては、一度試しに行ってみることをお勧めしたい。
サークル参加を躊躇うのは、行ってみて結果が伴わないと解った時でも、決して遅くはない。

6/24 大阪・東方従者オンリー「東方鈴仙祭2〜うどんげと愉快な従者たち〜」

6月24日、私は、大阪市内で開催された東方Projectオンリー「東方鈴仙祭2〜うどんげと愉快な従者たち〜」に一般参加させていただいた。

元々、このオンリーは、東方Projectの登場人物である鈴仙・優曇華院・イナバ(うどんげ)のキャラオンリーとして開催されていた。
前回の開催は、2011年5月。
主催氏は、大9州東方祭他幾つかの東方オンリーでスタッフ経験を積み続けていたが、「自分でもオンリーを始めてみたい」と一念発起してこのイベントを立ち上げた。

最初の発表は、2010年の京都「勧業祭」でのイベントアピールの席上だったと記憶している。
しかし、この時にはwebもチラシも出来上がっておらず、実質的な告知が一切できていない状況。
これらが完成し、本格的に告知できるようになったのは、2011年の1月下旬。イベントの僅か4ヶ月前の事であった。

正直、名の知れているイベントならいざ知らず、初登場のイベントが4ヶ月前からの告知というのは、いささか遅めじゃないかとは思った。
出来れば、冬コミや「こみっく☆トレジャー」といった、冬季に開催される巨大イベントでもチラシ撒きに励みたい所。
出だしの遅さは、流石に否めない。
それ以後の東方オンリーで一生懸命告知し巻き返しを図ったが(特にうどんげが登場する「東方永夜抄」のオンリーでサークル誘致に積極的)、やはり出足の遅さが響いたか、2011年5月の「鈴仙祭」は、30サークル程度の小じんまりとした規模に止まった。

その反省を生かしてか、今回2012年の「鈴仙祭」は、極めて早期から告知活動に励んだ。
私が知っている限りでは、開催8ヶ月前に当たる、2011年10月に香川で開催されたうどんげオンリーや大阪の「東方紅楼夢」で、既にチラシが撒かれていた。
その後も、東方オンリーや大規模イベント中心に、着実に告知を重ねていった。

その成果が実り、今回の「東方鈴仙祭」では、実に116サークル(142スペース)を集める「大躍進」を遂げたのである。
綾瀬なずな氏のブログ「@++(あっとまーくいんくりめんと)」http://blog.livedoor.jp/increment/によると、サークル数ベースで前回比363%との事。
東方界隈は無論、同人誌即売会史上でも五指に入る、屈指の成長率と言えよう。

更に申せば、今回の鈴仙祭、会場キャパシティの都合上、落選サークルをも出している。
実際の申込数は、更に上である。
もし会場のキャパシティが許されるのであらば、この数字以上の大躍進となったであろう。

さて、今回の躍進は、告知の充実以外にも理由を求められよう。
コンセプトの変更もまた、参加数躍進の大きな要因である。
昨年2011年の「鈴仙祭」は、あくまで「うどんげ」という単一キャラのオンリーイベントに過ぎなかった。
これに対して、今回2012年の「鈴仙祭」は、「うどんげ中心5面ボス(=従者)達のオンリー」としている。
これは、参加者から寄せられた要望を元に実現させたとの事だが、これにより参加の間口が広がっている。

5面ボス(従者)の対象となるのは、十六夜咲夜、魂魄妖夢、東風谷早苗、火焔猫燐、虎丸星、物部布都、そしてうどんげ。
対象には、東方界隈においても人気の高いキャラが複数含まれている。
流石に「鈴仙祭」というだけあって、うどんげ中心が全体の約4割・約40サークルと最大手だが、それ以外は他キャラでの参加だ。
他キャラにも間口を広げ、より多くの方に参加しやすい環境となった事で、今回の大躍進が生み出された事が読み取れる。

元々うどんげオンリーとして始まっただけに、うどんげ分が弱まった事は否めないが、参加者の意見を取り入れてのコンセプト変更ならば、それは否定されるべきものではない。
参加者在っての即売会だ。
参加者の意向に沿ってイベントが変質するのなら、それはそれで自然の流れであり、否定されるべきではない。


会場は、道頓堀にもほど近い、なんば駅から徒歩5分の「難波御堂筋ホール」。
会場代は高めだが、立地は極めて良く、きれいな会場だ。
数年前より、女性向けの小規模オンリーイベントで使われていたのは見ていたが、100サークル以上・そして東方オンリーでの起用は、初めてである。
最盛期の動員数には劣るものの、それでも尚他ジャンルに比べ高い人気を保ち続ける東方だ。果たして会場は持つのか?いささか心配ではあった。

一般参加者は推定500人以上。初動は350人いたとか。
会場近辺は繁華街、飲食店街。都心の一等地ゆえ、人を並べるには難しい環境だ。
過去のイベントでは、なんば駅地下通路に待機列を置いた事もあったようだ。
今回は事前に警察への申請を行い、占有許可を取得。御堂筋の幅が広めの歩道を、待機列に充て対応した。

その甲斐あって、大きなトラブルもなく参加者の誘導に成功。
最悪を見越し入れ替え制も想定。整理券も用意していたようだが、幸いにもそこには至らずに済んだ。
主催氏は鈴仙祭が初主催、他のイベントでスタッフ経験は積んでいるが、主催としての経験は弱い。
だが、他の即売会主催/スタッフ経験者のノウハウを活かしつつ、上手く運営を回していった印象も持つ。
当日手伝いのスタッフも豊富に居り、他の即売会でスタッフ参加しながら、スタッフ人脈を上手く築けていけた故の賜物であろう。

こうして、若く経験少ない方であっても、努力を重ね、即売会が育つのみならず、主催としても成長していく。
東方というジャンルは、若い世代が主催として手を挙げやすい土壌があると思う。
鈴仙祭主催にしても然り、他の東方主催もそうだが…経験乏しくとも若い世代が立ち上がる。
経験の乏しさ故、時に粗相や失敗をする事もあるかもしれないが、そういう経験も経て、彼らは主催(またはスタッフ)として成長する。
また、周りに居る経験豊富な年長者が助け舟を出すこともあり、彼らの力を借り、またノウハウを盗む事で、より一層主催は成長する。

私は、「鈴仙祭」の躍進を目の当たりにし、東方ジャンルからから輩出される若手主催の成長を、改めて実感した。
そして、若い主催を生み、育てる。東方ジャンルの同人界に果たす役割の大きさも、改めて実感したのであった。

6/17 名古屋市・なのはオンリー「ユニゾンイン」

6月17日、私は名古屋開催・なのはオンリー「ユニゾンイン」に一般参加させていただいた。

このオンリーは、過去2回、2009年並びに2010年の2月に開催。100サークル近くを集め盛況のオンリーイベントである。
なのはオンリーは遠征参加者の多いジャンル。東京や大阪のオールジャンル同人誌即売会やなのはオンリーで積極的に告知した事が奏功し、サークル集めに成功したと言えよう。
主催氏自身、若い方ながらも、名古屋で実績を上げるオンリーイベント「ツインテールカーニバル」「VOCALOID PARADISE」や東京・大阪のオールジャンルでスタッフ経験を豊富に積み、ノウハウは充分。
不安を感じさせない運営を貫けた事も、サークルを集め結果を出せた一因になるだろう。

今回は3回目の開催だが、前回が2010年2月の開催だから、実に2年半ぶりの開催となる。
2年半の空白が空いた理由としては、この間九州でなのはオンリー「Stand by Ready!」が開催され、東京・大阪でもなのはオンリーが健在。開催頻度がいささか過多となり、開催のタイミングが取りづらかった事が挙げられよう。

今回6月開催に至った理由としては、以下の三点が想定される。
前後になのはオンリーの開催が無く、他のなのはオンリーとの「食い合い」が無かった事。
7月に劇場版が公開され、もう少し人気が盛り返すだろうとの期待感。
そして、昨年までこの時期に開催されていたひぐらし/うみねこオンリーが無くなり、そこにイベントをぶち込み易くなったという事情。
特に最後の三点目は、これまでひぐらし/うみねこオンリーにスタッフ参加していた方に誘いを掛けやすくなるという、スタッフを集め円滑な運営を図るという観点からも、地味に重要な要素かもしれない。

とは言え、2年のブランクのせいか、今回は52サークル58スペースと、以前の勢いから衰えてはいる。
他地域開催のなのはオンリーも、軒並みサークル数を減らしているから、ジャンルの縮小という文脈の中で捉えることもできるだろう。
最盛期からの衰えはいささか残念だが、2年半のブランク、そしてジャンルの縮小傾向を鑑みると、致し方ない部分も少なくないだろう。
個人的には、参加者を集めるにハンディとなる要素の少なくない中、充分健闘した即売会として位置付けたい。

会場は、名古屋駅から徒歩5分のウインクあいち。
会場代がやや高めなのは欠点だが、駅から近く、かつ新しい会場なので人気も高い。
名古屋のオンリーイベントにおいて、定番となりつつある会場だ。

5階の小ホールを借りての運用だが、この小ホールは2つの小部屋に分かれている。
今回は片方の部屋にサークルを集中配置。もう一つの部屋は、本部ブース、そして一般参加待機列兼コスプレスペースとしての運用。
…とは言え、コスプレ参加者は余り多くなく、即売会開催期間中はスペースが余り気味、スペースを持て余していたかも?
もう一方の部屋は、サークルを集中配置。参加者の大半は、ここに滞留していた模様だ。

初動待機列は150人となかなかの人出。
ジャンルの勢いが衰えたとは言えども、それでも尚会場は熱気に溢れ、流石はなのは厨といったところだw
主催側が用意した、キャラクターの等身大パネルも、会場を彩った。
総じて見れば、「好きな人が集まる」という、オンリーイベントのあるべき姿を体現した良即売会と言えよう。

次回の開催は未定だが、ジャンル自体の勢いが弱まりつつあるのは否定できないので、ジャンルの状況を見ながら判断するのでは無かろうか。
このジャンルが今後いかに推移するかの見通しは、安易に予想はできないものの、今後盛り返すのではないか、との期待感もある。
カタログを拝見するに、「まだまだ新しいサークルが増える」とある。他のオンリーの動向は不明だが、少なくともこの「ユニゾンイン」では、新しいサークルが増えている模様だ。
新規参入のサークルが増えれば、このジャンルもより面白くなるだろう。
加えて、今月から劇場版が公開されている。劇場版が燃料となり、なのは熱が再燃する可能性も期待される。
なのはジャンルは、確かに最盛期よりは衰えたが、上記の事象により、人気の盛り返しも期待される。
その時は、「ユニゾンイン」の次回開催を、是非ご検討いただきたいものである。

7/8 宮崎市開催「こーとりーみやざき」

db45e433.jpg7月8日、私は宮崎の同人誌即売会「こーとりーみやざき」にサークル参加させていただいた。
かねてから一度は宮崎の即売会も見てみたいとは思っていたが、全国全都道府県の即売会を制覇したいとする野望を持つ昨今、その思いは更に強くなった。
(宮崎の即売会に参加すれば、43都道府県を制覇。残るは山口、大分、鳥取、山形のみとなる)

加えて、悪のマジキチ組織「UPFG」http://upfg.lullsound.com/の代表・東村光氏が、「飛行機を貸し切って九州のファミレス・ジョイフルに行くツアーに参加しないか」等と意味不明な妄言をほざき始めた。
(東村氏と私は、互いに尻の穴を狙い合う間柄であるw 詳細はhttp://togetter.com/li/220804 http://togetter.com/li/220805 参照のこと)
折角のお誘いという事で、私も急遽このツアーに参加。
ツアーは団体行動だが、途中離団し宮崎に行くという形で調整し、宮崎の即売会にも参加する事とした。

即売会開催前日は、伊丹空港に集合。
熊本空港行きの天草エアラインをUPFGの貸し切りとし、一路九州へ。
(画像=残念な搭乗券/特に名前のあたり)
熊本空港到着後は、熊本の東方オンリー「幻想肥後之祭典」で「萃香のお酒」が話題となった焼酎の販売元でもある、蔵元を訪問。ファミレス「ジョイフル」での夕食を経て宿へ。

即売会当日は、UPFG本体が球泉洞観光に励むのを尻目に、私は離団して宿から人吉市まで移動。
九州道人吉インターバス停から、宮崎行きの高速バスに乗車し、即売会会場にたどり着いた。
九州は高速道が充実し、高速バスの運行も盛ん。私の宮崎入りもそれに助けられた。

今回お邪魔した即売会「こーとりーみやざき」は、芸術支援目的の公共施設「アートセンターみやざき」での開催。
宮崎市中心部の繁華街・橘通りに面し、カリーノ宮崎や山形屋といった商業施設にも近い。言わば街中の開催だ。
街中の開催ゆえ、車組は駐車場探しに骨が折れるだろう。車組には不便かもしれない。
しかしながら、県内各所から宮崎に向かうバスの殆どが、近隣の停留所に停まる。バス等公共交通機関の利用ならば、さほど不便はしないだろう。

主催は、NPO法人の「宮崎文化本舗」さん。
宮崎を地盤に、地域に根ざした活動を幅広く営んでいるNPO法人だ。特に、芸術関係の支援事業が多いようだ。
同人誌即売会の開催も、芸術支援活動の一環なのだろう。

この宮崎文化本舗は、NPO法人として、宮崎市内一部公共施設の指定管理者として受託業務を行っている。
把握する限りでは、宮崎キネマ館、宮崎市自然休養村センター、そして今回の会場たる「みやざきアートセンター」。これらの施設管理業務を請け負っている。
つまり、この「こーとりーみやざき」は、会場運営者が自ら即売会を主催する、という極めて珍しいタイプの即売会である。

「こーとりーみやざき」のスタッフは、皆ポロシャツの制服を着用。
しかしよく見ると、みやざきアートセンターの事務所常駐のお姉さんも、同じ制服だ。
つまりこの制服は施設のものであり、施設職員がスタッフとして従事してる構図が伺える。

会場内では、そのスタッフさん(というか職員さん)が、次回開催案内のチラシ(12/16開催との由)を配布していた。
それと一緒に配られていたのは、CLAMP原作の劇場版アニメ公開予告のチラシ。
このアニメ、市内の映画館「宮崎キネマ館」で近日公開との事だが…この「宮崎キネマ館」もまた、宮崎文化本舗が管理業務を請け負っている施設である。

イベントカタログは簡易リーフレット形式。
B4の紙を六つ折りという珍しい装丁のものである。
ここにも、余ったページの広告に、スマイルプリキュアのミュージカルショー(宮崎市民文化ホール/8月14日開催)のお知らせが掲載されている。
これもまた、宮崎文化本舗の主催事業である。(正確には地元テレビ局との共催)
宮崎文化本舗というNPO法人、その活動の幅広さに驚嘆する。
と同時に、その業務の広さを活かして、自身主催事業の告知を充実させられるという「強み」もある。
今回は、同人誌即売会の中で、アニメ映画やアニメミュージカルの告知を行った。
これは、互いに親和性を持つ関係であり、効果的な告知に成り得るだろう。
そしてそれは、逆の関係も成り立つ。
即ち、宮崎キネマ館(特にアニメ映画上映時)やミュージカルで、同人誌即売会の告知も効果的ではないか、という事。
親和性のある事業間で相互に告知し合う事により、相乗作用をもたらす。それが、「こーとりーみやざき」含め、宮崎文化本舗主催各事業の強みとなるだろう。

さて、即売会「こーとりーみやざき」に話を戻す。
会場「みやざきアートセンター」には、会場一階のフリースペースに、大量の参加者が並んでいた。
その殆どがカートを持っており、サークル参加の方々かと錯覚したが、サークル入場が開始されても尚列は伸びる。
サークルだからカートなのではなく、コスプレ衣装が入っているから、カートなのだろう。
最終的に、初動の待機列は、100人以上に膨れ上がった。勿論、その殆どが女性である。

サークル参加数は、規模は30サークル48sp。
最大手はイナズマイレブンの10サークル、全体の2割以上を占める規模で、これだくが突出している印象。
他は皆ジャンルがバラバラな為、最大手イナイレに次ぐジャンルは、事実上存在しない。
敢えて申せば、テニプリ・ペルソナ・ボカロが各2サークルといった程度か。

珍しい事象としては、女性向け中心の地方即売会、どんな地域であっても必ず存在する筈の「東方Project」が参加サークル「ゼロ」な事。
以前、大9州東方祭のカタログで、九州各県や本州からサークルを集めても、宮崎だけがサークル参加ゼロだった、という話も載っていたが、今回のこの現象とは無関係じゃないかもしれない。

チラシ置き場等での東方オンリーのチラシはそこそこ捌けているし、コスプレイヤーは東方キャラを多く見かけている。
だから、東方需要の無い地域、というわけでも無い筈だろうが…。
コスプレや作品購入等で東方需要はあっても、同人活動としての東方創作が、他地域のように根付いていないのか。或いは単に「たまたま」なのか。ここでは結論が出ないが、変わった現象という事で取り上げさせていただいた。

開場は11時。一般参加待機列の大半がカート持ち…即ちコスプレ参加者であるためか、初動はまったりとしたもの。
しかしながら、12過ぎになるとコスプレイヤーも増え、会場内は人で溢れかえる。
この即売会の長所としては、BGMのチョイスがセンスに優れているが、ボカロ曲やチルノのパーフェクトさんすう教室、ゆるゆり主題歌等、若い世代にも親しみやすいヲタ曲が多い。
コスプレ参加者の中には、曲に合わせて踊る人の出る一幕も。(まあでもほどほどにした方が良いですよ/汗)
コスプレ参加者を中心に、盛況だったのではないか。

この即売会の特色は、参加者層がとりわけ低い所。
地方の即売会は、おしなべて参加者は低年齢だ。高校生〜大学生の参加が主力層だろう。
ただ、この即売会は、一般来場者は小学生〜大学生ぐらい、サークルは中学生〜大学生ぐらいが中心。
他の地方即売会に比べても【群を抜いて】若い方が多い印象である。スタンダードな地方即売会に比べ、二回りぐらい年齢が低い印象。

そのせいか、サークルの頒布物は、ラミカ・便箋・ポスカといった小物中心。
買い手もとりわけ若い方々が多いから、そういう50円100円で買える小物の方が、買って貰いやすいという側面もある。
私のように、印刷所にかけて本を出す方は、皆無とまでは言わないが、数は少ないだろう。
…まあ、買い手の実態とマッチした頒布物じゃないから、売れないのは当たり前かな(汗)

14時30分、閉会30分前にコスプレは終了。更衣室が混み合うから早めに切り上げているのだろうか。
そして15時に即売会は終了。取り敢えず無事には終わった模様だ。(私はUPFGとの合流があったので終わりまでは見届けず14時30分に撤収)

こうして「こーとりーみやざき」は無事終わったようだが、この即売会を語る上では、主催団体・NPO法人宮崎文化本舗の存在感が一際目立った感もある。
地域の芸術支援活動の一環としての同人誌即売会というコンセプトはユニークだし、即売会以外の活動にも目を見張るものが多い。
即売会にしても、宮崎は即売会が少なく、即売会が開催される事自体に稀少価値がある。
定期・安定開催を継続する事で、宮崎の同人者に貴重な「場」を提供する。
同人活動は一種の創作活動だが、創作活動を広義の芸術活動と捉えるならば、場の提供を通じ、創作という名の芸術活動の支援に繋がっている言える。

会場から徒歩3分の商業施設「AGAIN」には、アニメイト宮崎店が立地しており、私も訪問した。
実はここには、宮崎文化本舗の本部事務所が在る。
また、アニメイトの隣は映画館「宮崎キネマ館」もあり、運営者・宮崎文化本舗の手により、劇場版アニメも放映されている。
更に申せばこの宮崎キネマ館が、京アニ公式ショップも委託運営しており、けいおん!等のアニメグッズも販売している。
宮崎文化本舗は、芸術活動の支援活動が盛んな団体だが、結果的に、当地宮崎のヲタ文化の広がりにも、地道に貢献している。
即売会「こーとりーみやざき」は無論、それ以外の宮崎文化本舗主催各事業にも、注目していきたいものである。

東方オンリー「諏訪風神祭」の告知方法を考える

5/27開催の東方オンリー「博麗神社例大祭」において、私は、信州諏訪にて今秋開催の東方オンリー「諏訪風神祭」の主催氏とお話する機会に恵まれた。
酒の席だったので一部記憶が曖昧なのだが(苦笑)、主催陣は皆、地元諏訪の方らしい。
地元諏訪の東方好きな若い方々が集い、東方オンリーを立ち上げた。そういう構図である。

私も、せっかく立ち上げた即売会だし、一生懸命努力し、成功して貰いたいと思う。
成功すれば、自信が生まれ、今後も何らかの即売会を開こうとする意欲や野望も出て来よう。
そうなれば、彼らの即売会を契機として、信州同人界の活性化にも繋がろう。

という訳で私は、諏訪風神祭には、是非成功して欲しいと考える。
何をもって成功とするかは異なるが、一般的には、サークルも一般参加者も集まり、盛況に終わる事であろうか。
そこで私も、如何なる告知方法がサークル/一般参加者集めに役立つかを、主催氏にお話させていただいた。
…とは言え酒の席でのしゃべりなので、どこまで皆さんの記憶に残っているか?
今回の記事は、酒席でお話したことをベースに、「諏訪風神祭の告知方法」を視覚化できる文章という形でまとめ上げ、主催氏に供する目的からの執筆である。

過去にも何度か申し上げたが、同人誌即売会における告知の「五本柱」を再掲したい。

1.開催地・他即売会での告知
2.同人系店舗での告知
3.都心・大規模即売会での告知
4.インターネット上の告知
5.同ジャンル他オンリーでの告知


これを基本に、ジャンル特性を考慮しつつ、どこに告知の比重を置くかを検討する。
例えばアイマスやなのはのオンリーならば遠征者中心だから、都内の大規模即売会や他地域開催のオンリーに告知の比重を置く。地元の即売会は、無視しても問題ないレベルだ。
オールジャンルなら、地元の学生・若者が中心で他地域からの遠征も少ないから、地元密着の告知を行えば良い。

東方の面白い特徴は、地元の学生・若者のの参加比率が高く、これを最重視すべきではあるが、同時に、遠征参加者も馬鹿に出来ない比率であることだ。
まずは地元での告知を最重視し、その上で全国各地の東方オンリーにも可能な限り告知する。これが基本線となろう。

即ち、先ず最初に重視すべきは、

1.開催地・他即売会での告知


となる。
私は、主催氏とお話した際、6/3松本開催の「COMIC FACTORY」でチラシを配る予定が無かった事について苦言を呈した。
そして、その場でファクトリー主催氏を紹介。ファクトリーでチラシを配って頂けるようお願いした(ファクトリー主催さん、その節はありがとうございました)。
中信地区老舗にして最大規模の即売会で告知を図らないのは、諏訪風神祭に大きなマイナスと判断したからである。

東方オンリーにおいては、地元から参加するサークルは、決して少なくない。地域により異なるが、全体の3割〜7割はいる。
仮にオールジャンルの即売会において、タイバニやヘタリアやボカロで活動してようとも、地方は複数ジャンルの掛け持ち組が多い。
東方オンリーの存在を知れば、東方で本を出そうと意欲を燃やすサークルも出てくるだろう。
地元オールジャンルでは、東方以外で活動するサークルさんも含め、全サークルにチラシを撒きアピールすべきである。

今後、長野県内では、7/15「アリスのお茶会」(松本市)、7/22「QUEST LIGHT」(長野市)、9/2「あむこみっ!」(松本市)、9/30「メガマニアック」(松本市)と数々の即売会が控えている。
これらの即売会は、一つ残らず告知に励むべきである。

さて、開催場所の諏訪地方(岡谷市)は、中央本線の沿線だ。山梨からもJR一本で便が良い。
そして、過去同地にて開催された東方オンリー「御射宮司祭」においては、山梨在住のサークルも少なからずいらっしゃった。
これらの点を踏まえ、山梨を「準地元」として扱い、長野県内同様に重視すべき告知先とする事を、私は提案したい。
とは言え山梨は即売会も少なく…9/16甲府開催の「COMIC BREAKER#4」ぐらいしか目ぼしいのが無さそうだが…出来ればそこでも告知を図りたい。
ちなみに、「COMIC BREAKER」は松本の「COMIC FACTORY」の影響の強い所で、すたを手伝いに加勢してるようなので、関係者に6月の件に御礼の挨拶をしつつ、チラシ撒きすれば良さげな気がするw


2.同人系店舗での告知

現在、諏訪風神祭の公式サイトには、以下記載されている。

>諏訪では丸多田中屋様、笠原書店本店様、下諏訪JOKO様、喫茶山里様、平安堂諏訪店様、神長守矢史料館様。ララ岡谷内ではおそうざい三幸様、LCVデジタルパークOKAYA様に。

地元密着という事で、同人店舗にこだわらず、色々なお店にチラシを置いている。
秩父開催のあの花オンリーで、秩父の街中の一般店舗や資料館に告知を図った例。敦賀のオールジャンルでコンビニやコミュニティーセンターに告知を図った例もある。
地元密着を深化させた告知と言う事で、これはこれでOKだと思う。

但し、諏訪以外の地域でも告知を図りたい所である。
具体的には、長野・山梨両県のアニメショップがこれに当たろう。
具体的店名の掲示はここでは控えるが(具体的店名は主催氏に別途メールします)、これらのお店にもチラシを置いてもらいたい所だ。

また、東方は全国各地からの遠征クラスタの多きジャンル。
現在は県外なら「D―STAGE」にチラシを設置しているようだが、もう少し告知の幅を広げたい。
全国津々浦々の店舗をカバーしろとまでは申さないが、効率的にチラシの全国展開を図りたい所。
「とらのあな」や「メロンブックス」のような、東方に力を入れかつ全国展開を図る店舗なら、協力的な筈だ。
具体的には、本部にお願いし全国のお店にチラシを流して貰う形になろう。


3.都心・大規模即売会での告知

コミケは無論だが、加えて9/2大阪「こみっく☆トレジャー」が有力候補だ。
全スペース配布が理想だが、余裕がなければ東方ジャンル限定でも充分だ。
というか、コミケだと東方限定としても相当大変だと思うが…
この両イベントは、東方サークルも多く集まるので、きっちり押さえておきたい。
また、コミケは事前申請が必須なので、今のうちから段取りを整えたい。


4.インターネット上の告知

これはホームページを通じて告知を図り、オンライン申込みも完備している。
特に問題は無いだろう。
驚いたのは、今回、申込みをオンライン限定・郵送申込みを不可としているところだ。
正直、思い切った事をするなあ…とは思った。

他のジャンルなら、郵送申込みもそこそこ居ようから、郵送申込みの道を閉ざすこの措置は、サークル数を目減りさせる要因ともなる。
しかし、こと東方に関しては、オンライン申込み率が極めて高い。大(9)州東方祭は99%がオンライン申込…とあの淫らなマシュマロ腹の主催が言ってた。
このジャンルなら、オンライン限定にしても、数を減らさず済むだろう。


5.同ジャンル他オンリーでの告知

これも非常に大事なファクターである。
先にも申し上げたが、東方は地元の参加者が多いジャンルであり、かつ遠征サークルの多いジャンルG。
今年前半、私は札幌・夕張・広島・鹿児島・熊本・小倉と東方オンリーに遠征したが、その何処に行っても必ずお会いするサークルさんが、何サークルかいらっしゃるw
…このジャンル怖いw

そして、東方風神録の聖地・諏訪での開催は、遠征者をより増やす要素となる。
遠征サークルを取り込み、サークル数を積み増しすべく、地域を問わず、あらゆる東方オンリーでの告知を図りたい。
主催直々に全部回りきるのは物理的に難しいだろうが、協力者を探し依頼する等して、可能な限りカバーしたい。


以上、5本柱全てについて詳細に解説を加えた。
4は既に完備しているから良いとして、1〜3、5については、取り組む余地が充分残っている。
これらは全てこなすべきだが、敢えて優先順位を付けるとしたら、1と5が当たるだろう。
1は地元サークル集め、5は遠征サークル集めの狙いがある。

勿論、2〜3も重要な要素だ。2の店舗設置は、買い手へのアピールとして重要だ。例えサークルを集めても買い手が来なければ、サークルの不満も溜まりやすくなる。
3は東方サークルが多数集まるから、多数のサークルにアピールするメリットがある。
やや優先順位が劣ると言うだけで、外したくない告知先である事は間違いない。

これを全部こなすのは確かに大変だ。
ただ、東方オンリーは、努力の量が成果として実りやすいジャンルである。やればやっただけ、サークルも集まる。
やれば効果が出るのは間違いないから、そういう意味でやり甲斐の大きいジャンルではなかろうか?
きっちり告知を頑張り、成果として実る事を期待したい。

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