ゴールデンウイークの5月3日、私は、オンリーイベント集合型同人誌即売会「都産祭」に一般参加させていただいた。
都産祭は、2006年からスタート。東京・浜松町の、産業貿易センター浜松町館を舞台とした即売会だ。
様々なオンリーイベントをプチオンリー的に併催させ、それをまとめ上げての数のボリューム(総参加サークル数は平均500ぐらい)をもって、求心力を高めているイベントだ。
毎年5月のゴールデンウイークに開催。私も、スケジュールに余裕があるときは、必ず足を運んでいる。5月の「風物詩」的な存在とも言えよう。
ここ何年かは、2日間に分けて開催されている。
2日目(5月4日)は、茨城県大洗町のガールズ&パンツァーオンリー「セーラー服と戦車道」に参加する関係上、足を運べなかったが、1日目(5月3日)はスケジュールに空きがあり、一般参加で顔を出した。
「都産祭」の会場はは広い。1フロアに200サークルは収容できるが、これを3フロア以上借りている。
これだけの広さを埋めるべく、「都産祭」は、多くのサークルを集める必要に迫られる。
サークルを集め会場を埋めれば、賑わいも増すし、興行面でもプラスになる。
サークルを集める為にはどうするか?
傘下のオンリーイベントを増やし、各オンリーの力でサークルを集める。
都産祭がサークルを集めるには、傘下のオンリーも増やす必要がある。
例年、各日毎に7〜8程度のオンリーイベントが、都産祭にエントリーされているし、実際2日目(5月4日)は、7つのオンリーイベントが集合しての開催だ。
ところが、今回(5月3日)に限っては、僅かに3つのオンリーイベントのみで開催という、極めて特異な状況だ。極めて少ないオンリーイベント数だ。
その一方、参加サークルは850サークル以上。スペース数ベースなら、1000近くに達する。
これは逆に、普段の都産祭よりも参加サークル数の多い、異例の盛況である。
エントリーイベントは普段より少ないのに、参加サークルは普段より多い。明らかに異例の事態である。
その「原動力」となった存在が、この日「都産祭」内で開催された、艦隊これくしょんオンリー「砲雷撃戦!よーい!9戦目!」であろう。
オンリーイベント主催団体「SDF」が主催するこのオンリーイベントは、「艦隊これくしょん」人気の急上昇を追い風に、急激に参加サークルを伸ばしている、ジャンル内最大手のオンリーイベントである。
呉・大湊といった聖地での開催や、地方での巡業開催等、多様な開催形態が「砲雷撃戦!よーい!」の特徴だが、都内で開催される時は、サークル数が集まり大規模化の傾向にある。
現に、今年の1月「砲雷撃戦!よーい!&浜松町軍令部酒保 合同演習」と題し、東京ビッグサイトで開催されたオンリーは、1000spを突破している。
今回の「砲雷撃戦!よーい!」は、東京ビッグサイト開催時には及ばぬものの、参加サークルは578。「都産祭2014」1日目の総サークル数は853だから、実に2/3を「砲雷撃戦!よーい!」で占めている。
いくら艦これが今一押しの旬ジャンルとは言え、ただ箱を用意するだけでサークルが集まるほど、世の中甘くはない。
主催団体SDFならびに親イベント・都産祭の実績や信頼性。2013年6月というサービス提供間もない頃から開催(艦これのサービス提供は2013年4月)するというチートな機動力。また、聖地を含め他地域での趣向を凝らした開催で評判を上げたこと。
これらの要素が加味され、「砲雷撃戦!よーい!」への期待感や信頼感が増し、それが参加サークル数に繋がっていると思う。
流石に「都産祭」内での開催という制約や、大規模化に伴う混雑対応等を優先させねばならぬ事情もあろうか、「都産祭」内の「砲雷撃戦!よーい!」においては、呉や大湊の時のようなエッジの尖らせ方は見られなかった。
せいぜい、公式グッズを頒布する程度だったと思う。
(エッジが利いてるのは、今回オンリーの2日後に「打ち上げ」と称し開催された「砲雷撃戦!よーい!水交社SP」だろうか。水交社SPの詳細は別途。)
今回は、規模が大きく、来場者多数で阿鼻叫喚の盛況。ジャンル内最大手の風格を見せたオンリーイベントだった、という以外には、取り立て特徴は無かっただろうか。
多数の来訪者に対し運営の安全性を高める、という目的に注力していたと思う。
規模が小さく、もう少し小回りの利いた「砲雷撃戦!よーい!」でないと、SDFらしいエッジの利いたものを出しにくいのかな?とも感じた。
なお、この日は他に2つのオンリーが併催されていたので、これらにも、簡単に触れていきたい。
(正確にはアイドルマスター・シンデレラガールズ大槻唯オンリー「愛されています」もあるが、これはアイマスオンリー内プチオンリーとしての扱い)
1つはアイマスオンリー「MyBestFriends」。毎年の都産祭に必ずエントリーされる定番のオンリーだ。
「砲雷撃戦!よーい!」登場前は、都産祭内最大勢力のオンリー。今回は艦これの後塵を拝したが、それでも252サークルを集めている。
モバマス(シンデレラガールズ)登場以降新規ユーザーが増え、益々盛り上がるこのジャンル。
アイマスは、世に出て10年に差し掛かろうとしているが、いまだその勢いは衰える気配が無い。息の長いジャンルである。
もう1つは、咲オンリー「あンた、背中が透けてるじぇ!! 東京2」。東海地区と都内を基盤に活動する「アイノベルシステム」の手による主催。
「咲」人気が落ち着いてきた事もあろうが、20サークルと少し少なめ。
麻雀卓を用意する定番企画が人気を博していた。
総じて見て、3つのオンリーそれぞれに特色を感じたものの、やはり 「砲雷撃戦!よーい!」…というか艦これの勢いが、どうしても印象に残ってしまう。
普段の都産祭とは少し雰囲気が異なり、明らかに艦これ色が強い。
ケットコムの「スキマフェスティバル」などもそうだが、複数ジャンル集合型のイベントは、その時に勢いあるジャンルの色が強まるし、これは仕方ない。
逆に、そういう色合いの移ろいを眺めるのも、多ジャンル集合型イベントの楽しみ方だと思っている。
【6/1 追記】
このオンリーイベントの2日後、秋葉原にて、「合同打ち上げ」としての位置付けにて、艦これ同人カフェ「砲雷撃戦!よーい!水交社スペシャル 〜秋葉原海域 夜戦ふたたび〜」が、レンタルカフェ&バー「オトトリズム」にて開催された。
中々独創的な企画多く、自分でも項を改めレポートするつもりだったが、アキバblogさんが私の書きたい事をほぼ全て書かれていたので、私からのレポートは控えさせていただきたい。
当日の様子は、こちらを参照いただきたい。
http://blog.livedoor.jp/geek/archives/51436352.html
都産祭は、2006年からスタート。東京・浜松町の、産業貿易センター浜松町館を舞台とした即売会だ。
様々なオンリーイベントをプチオンリー的に併催させ、それをまとめ上げての数のボリューム(総参加サークル数は平均500ぐらい)をもって、求心力を高めているイベントだ。
毎年5月のゴールデンウイークに開催。私も、スケジュールに余裕があるときは、必ず足を運んでいる。5月の「風物詩」的な存在とも言えよう。
ここ何年かは、2日間に分けて開催されている。
2日目(5月4日)は、茨城県大洗町のガールズ&パンツァーオンリー「セーラー服と戦車道」に参加する関係上、足を運べなかったが、1日目(5月3日)はスケジュールに空きがあり、一般参加で顔を出した。
「都産祭」の会場はは広い。1フロアに200サークルは収容できるが、これを3フロア以上借りている。
これだけの広さを埋めるべく、「都産祭」は、多くのサークルを集める必要に迫られる。
サークルを集め会場を埋めれば、賑わいも増すし、興行面でもプラスになる。
サークルを集める為にはどうするか?
傘下のオンリーイベントを増やし、各オンリーの力でサークルを集める。
都産祭がサークルを集めるには、傘下のオンリーも増やす必要がある。
例年、各日毎に7〜8程度のオンリーイベントが、都産祭にエントリーされているし、実際2日目(5月4日)は、7つのオンリーイベントが集合しての開催だ。
ところが、今回(5月3日)に限っては、僅かに3つのオンリーイベントのみで開催という、極めて特異な状況だ。極めて少ないオンリーイベント数だ。
その一方、参加サークルは850サークル以上。スペース数ベースなら、1000近くに達する。
これは逆に、普段の都産祭よりも参加サークル数の多い、異例の盛況である。
エントリーイベントは普段より少ないのに、参加サークルは普段より多い。明らかに異例の事態である。
その「原動力」となった存在が、この日「都産祭」内で開催された、艦隊これくしょんオンリー「砲雷撃戦!よーい!9戦目!」であろう。
オンリーイベント主催団体「SDF」が主催するこのオンリーイベントは、「艦隊これくしょん」人気の急上昇を追い風に、急激に参加サークルを伸ばしている、ジャンル内最大手のオンリーイベントである。
呉・大湊といった聖地での開催や、地方での巡業開催等、多様な開催形態が「砲雷撃戦!よーい!」の特徴だが、都内で開催される時は、サークル数が集まり大規模化の傾向にある。
現に、今年の1月「砲雷撃戦!よーい!&浜松町軍令部酒保 合同演習」と題し、東京ビッグサイトで開催されたオンリーは、1000spを突破している。
今回の「砲雷撃戦!よーい!」は、東京ビッグサイト開催時には及ばぬものの、参加サークルは578。「都産祭2014」1日目の総サークル数は853だから、実に2/3を「砲雷撃戦!よーい!」で占めている。
いくら艦これが今一押しの旬ジャンルとは言え、ただ箱を用意するだけでサークルが集まるほど、世の中甘くはない。
主催団体SDFならびに親イベント・都産祭の実績や信頼性。2013年6月というサービス提供間もない頃から開催(艦これのサービス提供は2013年4月)するというチートな機動力。また、聖地を含め他地域での趣向を凝らした開催で評判を上げたこと。
これらの要素が加味され、「砲雷撃戦!よーい!」への期待感や信頼感が増し、それが参加サークル数に繋がっていると思う。
流石に「都産祭」内での開催という制約や、大規模化に伴う混雑対応等を優先させねばならぬ事情もあろうか、「都産祭」内の「砲雷撃戦!よーい!」においては、呉や大湊の時のようなエッジの尖らせ方は見られなかった。
せいぜい、公式グッズを頒布する程度だったと思う。
(エッジが利いてるのは、今回オンリーの2日後に「打ち上げ」と称し開催された「砲雷撃戦!よーい!水交社SP」だろうか。水交社SPの詳細は別途。)
今回は、規模が大きく、来場者多数で阿鼻叫喚の盛況。ジャンル内最大手の風格を見せたオンリーイベントだった、という以外には、取り立て特徴は無かっただろうか。
多数の来訪者に対し運営の安全性を高める、という目的に注力していたと思う。
規模が小さく、もう少し小回りの利いた「砲雷撃戦!よーい!」でないと、SDFらしいエッジの利いたものを出しにくいのかな?とも感じた。
なお、この日は他に2つのオンリーが併催されていたので、これらにも、簡単に触れていきたい。
(正確にはアイドルマスター・シンデレラガールズ大槻唯オンリー「愛されています」もあるが、これはアイマスオンリー内プチオンリーとしての扱い)
1つはアイマスオンリー「MyBestFriends」。毎年の都産祭に必ずエントリーされる定番のオンリーだ。
「砲雷撃戦!よーい!」登場前は、都産祭内最大勢力のオンリー。今回は艦これの後塵を拝したが、それでも252サークルを集めている。
モバマス(シンデレラガールズ)登場以降新規ユーザーが増え、益々盛り上がるこのジャンル。
アイマスは、世に出て10年に差し掛かろうとしているが、いまだその勢いは衰える気配が無い。息の長いジャンルである。
もう1つは、咲オンリー「あンた、背中が透けてるじぇ!! 東京2」。東海地区と都内を基盤に活動する「アイノベルシステム」の手による主催。
「咲」人気が落ち着いてきた事もあろうが、20サークルと少し少なめ。
麻雀卓を用意する定番企画が人気を博していた。
総じて見て、3つのオンリーそれぞれに特色を感じたものの、やはり 「砲雷撃戦!よーい!」…というか艦これの勢いが、どうしても印象に残ってしまう。
普段の都産祭とは少し雰囲気が異なり、明らかに艦これ色が強い。
ケットコムの「スキマフェスティバル」などもそうだが、複数ジャンル集合型のイベントは、その時に勢いあるジャンルの色が強まるし、これは仕方ない。
逆に、そういう色合いの移ろいを眺めるのも、多ジャンル集合型イベントの楽しみ方だと思っている。
【6/1 追記】
このオンリーイベントの2日後、秋葉原にて、「合同打ち上げ」としての位置付けにて、艦これ同人カフェ「砲雷撃戦!よーい!水交社スペシャル 〜秋葉原海域 夜戦ふたたび〜」が、レンタルカフェ&バー「オトトリズム」にて開催された。
中々独創的な企画多く、自分でも項を改めレポートするつもりだったが、アキバblogさんが私の書きたい事をほぼ全て書かれていたので、私からのレポートは控えさせていただきたい。
当日の様子は、こちらを参照いただきたい。
http://blog.livedoor.jp/geek/archives/51436352.html