STRIKE HOLE

【ジャンル解説】同人評論→真面目系、政治評論・電波→アレなアイタタ評論。真面目系と電波評論の二本立てです。 基本的に同人イベント関連の評論は真面目、他の評論は不真面目な傾向があります。同人評論のカテゴリーの内容以外はアフォ評論という事で斜め読みをお願いしますw

2014年06月

6/23 サンシャインクリエイション内艦これプチオンリー「艦隊くりえいしょん」

この日、STRIKE HOLEは、都内開催のオールジャンル同人誌即売会「サンシャインクリエイション」(=「サンクリ」)にサークル参加させていただいた。

サンシャインクリエイションへのサークル参加は久々で、2012年4月以来約2年ぶり。
どうもサンクリと同じ日に、地方で東方オンリーやオールジャンルが開催されてバッティングする事が多く、「まあサンクリは年4回あるし、今回は地方を優先させるべー」などとサンクリを回避してしまう。
んで、それを繰り返す内に2年も経ってしまったと…(汗)

この日も、魅力的な即売会は多々あったが、しばらくサークル参加していない事もあり、今回はサンクリに参加を決めた。
それに、今回のサンクリには、気に掛けざるを得ないイベントがある。
それが、サンクリ内で開催された、艦隊これくしょんプチオンリー「艦隊くりえいしょん〜艦くり〜」である。

最近「艦これ」を始めるようになって以来、艦これオンリーへの参加が増えてきた自分。艦これオンリーにも積極的に足を運んで、色々レポートしたいと思い立つようになった。今回クリエイションに足を運んだのも、その一環である。
なお、夏コミでは、STRIKE HOLEとしては、艦これオンリー探訪の成果をまとめた新刊を刊行予定である。こちらにもご期待いただければ幸いである。


「艦隊くりえいしょん」は、サンクリの主催である、クリエイション事務局が自ら開催するプチオンリー。
昨今低迷傾向の続いていた「サンクリ」だったが、昨秋の「サンクリ」は、艦これ効果により、全盛期に匹敵する賑わいを見せていた。
私も当時ブログにて、こんな事を申し上げた。

>今の「艦これ」のムーブメントを突破口としてサークル集めに専心し、サンクリ復活への足がかりを掴むことが大切ではないか

艦これブームという絶好のチャンスを逃すな、そう申し上げていた。
サンクリ側も当然そこは考えていたようで、その答えとなる動きの一つが、今回の艦これプチオンリーなのだろう。

結果、「艦隊くりえいしょん」には164サークルが集まる。「砲雷撃戦!よーい!」や「蒲田鎮守府」などの先行イベントに比べれば規模は小さいものの、それなりに多くのサークルが集まったと思う。
サンクリ全体では1022サークル。惜しくも前年6月に比べ2サークル少なく、またしても前年割れとはなってしまったが…でもこのサークル数なら誤差の範囲で、事実上横ばいで踏みとどまったのではないかと思う。減少傾向を脱する契機になれば幸いである。
サンクリが前年とほぼ同数で踏みとどまったのも、164サークルを集めた「艦隊くりえいしょん」効果が大きい。数字上でも、「艦隊くりえいしょん」の効用の大きさが伺える。

開場後の人出も、以前とは異なっていた。

2年前に参加したサンクリだと、大手サークルが少ない事もあり、島中のサークルを訪れる参加者も、初動1時間余りが一番多く、その後は閑散傾向だった。
13時以降に当サークルに足を運ぶ方は一人もいなかった…なんて寂しい時すらあったw

今回は、「艦隊くりえいしょん」に大手サークル多く、初動で皆大手に吸着。大手がひと段落ついた、開場1時間後の12時ぐらいから、島中を回り始める買い手が増えていった、という状況だ。
実はこの動向は、全盛期のサンクリでよく見られていた傾向だ。今回は、全盛期に近い雰囲気で、盛り上がれたのではないか?とも感じた。
ここにも、「艦隊くりえいしょん」の効用が現れている。


プチオンリーの弱点は、親イベントの意向に左右され、オンリーとしての独自性を発揮しにくい点だろう。
プチオンリーは、あくまで、親イベントのフォーマットの中で存在を許されるものでしかなく、その枠内でできる事は制限されている。その分、独自性を発揮するにも制約が科せられる。
その一方、艦これオンリーは全国各地に多数存在しており競争も激しい。独自性を出せなければ、間違いなく埋没してしまう。
艦これでプチオンリーを行うに当たっては、ここがジレンマとなる。

難しいところだが、「艦隊くりえいしょん」側も、色々知恵を絞ったと思う。
開催記念合同誌を発行したり、或いは主催スペースで体験プレイ・リプレイコーナーを開くなど、サンクリの枠内という制限の中で、可能な限り特徴を打ち立てようと頑張った。

ただ、私が感じた事としては、「艦隊くりえいしょん」は、大手サークルや著名サークルの多さが、他の艦これオンリーに比べ目立っていたなあ、という印象。
これが「艦隊くりえいしょん」の、実は一番の特色なのではないだろうか。

そして、この特長を最大限に生かし、また伸ばすことこそが、「艦隊くりえいしょん」の「独自性の発揮」に繋がるのではなかろうか。
…すなわち大手・著名サークルに対し営業しまくって、徹底的に誘致・勧誘しまくれ!ということになるのだがw
まあ…言うは易く行うは難し、なのは百も承知しているが(汗)、それができれば「艦くり」も盛り上がるし、それは親イベント「サンクリ」の復興にも繋がると思う。クリエイション事務局の皆さん頑張ってくださいまし…

今後も「艦隊くりえいしょん」の開催を通じ、艦これサークルを多く集めて、盛況を目指していただきたい。
そして、親イベントである「サンクリ」に対しては、今回は「艦くり」効果で活況が戻ったが、今後もその活況が続くよう頑張って欲しいと思う。

6/15 北海道夕張市開催「夕張まんがメロン祭り」(後編・論評中心)

前回記事(前編)において、6月15日北海道夕張市開催「夕張まんがメロン祭り」の参加レポートをまとめさせていただいた。
「夕張まんがメロン祭り」は、事前の期待値の低さに反し(申込時点では余り乗り気ではなかった)、参加して良かったと思える、楽しいイベントだった。

中でも、前回まで下降線ながらも今回劇的に参加者を増やし、オワコン同然だった催事を見事に復活させた点は、特筆に値するだろう。
「夕張まんがメロン祭り」には、全国各地の下降気味で苦戦中の即売会が、復活を果たすための「ヒント」がある。
この点についても、分かり易く指摘できるよう努めていきたい。


【主催「夕張まんがメロン祭り」の運営体制】

ここでまず、「夕張まんがメロン祭り」の運営体制について、触れておきたい。
この催事の運営は、個人主催や企業主催等とは明らかに異なる。
端的に申せば、「複数の団体・企業による連合体」である。

2010年、「夕張まんがまつり」名義にてスタートしたこの即売会。
「男の娘」等のオンリーイベントを主催するイベント主催団体「モノリス」と、北海道を地盤に開催される同人誌即売会「カオスフェスティバル」主催氏とが意気投合し、開催しようという話になったと聞く。
これに、道内でコスプレイベント・痛車企画する「LayerComp」も加わり、「夕張まんがまつり」の盛り上がりに大きく貢献した。

2011年から、「カオスフェスティバル」が、徐々に運営からフェイドアウト。
また、夕張市内で旅行業等を営む「(株)夕張ネクスト」が運営陣に加わった。

2013年頃より、これまで運営に積極関与していた「LayerComp」がフェイドアウト。
代わって、2014年より、東方大手サークル「幽閉サテライト」が運営に加入した。

幽閉サテライトは、2012年から、「夕張まんがまつり」へ企画参加する等協力的な姿勢を見せていたが、本年の「夕張まんがメロン祭り」から、より積極的に運営に乗り出すようになった印象だ。
昨今、「森羅万象ノ宴」名義にて、全国各地で音楽ライブを開催。土地によっては同人誌即売会も併催。
積極果敢な動きが目立つ幽閉サテライトだが、夕張への積極関与も、この動きの一環として良いだろう。
ちなみに、大阪で幽閉サテライト「森羅万象ノ宴」と同時開催し協調を深めている「コスプレ&痛車フェスティバル」も、運営陣に名を連ねている。

また、いつの間にか(たぶん今回から?)、東方オンリー「東方DimensionS」等道内での即売会開催実績を持つ主催団体「Two dimensionS」も運営に参画。
「カオスフェスティバル」や「LayerComp」が抜け、道内在住の関係者が手薄になった穴を埋めたと分析できる。

とこんな感じで「夕張まんがメロン祭り」の運営形態を振り返ってみたが、ずいぶん参画団体が入れ替わっているなあ、とも感じる。
初回から通しで運営に参画しているのは、イベント主催団体「モノリス」ぐらいだろう。(モノリスは、事務作業を一貫して担当し、安定感がある)

この「夕張まんがメロン祭り」は、どこぞの女性アイドルグループが、メンバーが新陳代謝的に入れ替わりながらも、グループとしては息長く存続するのと同じ構図で、長く続いている。
まず、この点を押さえておきたい。


【過去の「夕張まんがまつり」を成功に導いた要因】

「夕張まんがメロン祭り」は、「即売会の開催を通じた町おこし」である。
「町おこし」である以上、人を呼んでナンボ、である。人が来れば成功、来なければ失敗。そう断じて良いと思う。

2010年の「夕張まんがまつり」は、のべ700人以上が参加した。
2011年の「夕張まんがまつり」も、500人は来場していたので、そこそこ成功だろう。
これは、過去の記事でも触れたが、当時運営陣に参画していた、道内でのコスプレ/痛車イベント主催団体「LayerComp」の力に因るところが大きかった。

「LayerComp」は、道内の痛車連合やコスプレイヤーを多数招聘。
これが、当時の高い動員力の源となった。
「LayerComp」の得意分野である痛車・コスプレで集客の成果を得た一方、どちらかと言えば経験の浅い「サークル集め」においては、その力量を発揮できなかった。
ただ、痛車勢力やコスプレイヤーが、最初の1時間だけとはいえ即売会にも顔を出してくれたお陰で、サークルの売上は上々だったという側面もあった。

しかしながら、「LayerComp」が運営から徐々にフェイドアウト。
発揮される筈の彼らの力は弱まり、それは「夕張まんがまつり」の動員力の衰退にも繋がった。
地下アイドルのライブや、幽閉サテライトによるFLASHアニメ上映などテコ入れ企画が打ちだされるも、結果には結び付かなかった。
こうして、事実上のオワコンとなった「夕張まんがまつり」。ここで終わっても、おかしくはなかっただろう。

だが、「夕張まんがメロン祭り」と改題された今回は、これまでとは異なる様相を示した。
前回記事にも触れたように、総来場者は推計700〜800人。サークル数も28サークル39spで、過去最大の規模だ。
一般来場者の大半が、幽閉サテライト主催の音楽ライブ「森羅万象ノ宴」目当てであり、これが高い動員力をもたらした。
【高い動員力を持つ企画を導入】したことが、今回の盛況に繋がったことは、言うまでもない。

加えて、幽閉サテライトの立ち位置の変化と、それに伴う「夕張まんがメロン祭り」の運営体制の変化も、今回の盛況における重要な要素である。
これまでの幽閉サテライトは、企画参加やサークル参加という形で、「夕張まんがまつり」に関与してきた。
だが今回の「夕張まんがメロン祭り」においては、運営陣に参画している。

運営側に立つ事により、「やりたいことがより自由にできる環境」が整った。
もちろん、音楽ライブ「森羅万象ノ宴」もその一つだ。
「森羅万象ノ宴」に知己の音楽サークルを招聘。彼(女)らが即売会側にもサークル参加してくれたから、サークル参加数が押し上げられた。
A-One・幽閉サテライト両サークルがMCを務める夕張行きのバスツアー、なんて企画もあったが、これも、幽閉が運営に参加してやりたいことができる環境になったからこその賜物だろう。

幽閉サテライトの力の大きさは言うまでもないし、どうしてもそこに目を奪われてしまうが、大事なのはそこだけではない。
私は、この「夕張まんがメロン祭り」が、【今までにない新しい力を戦力として受け入れ、新戦力に自由にやらせた事】。この事が「夕張まんがメロン祭り」の活性化に、大きな力をもたらしている、と考える。

新しい人たちは、旧来の運営陣とは違った「引き出し」を持っている。発想が違う。
違った「引き出し」が、今までと異なる新しい機軸の企画を生む。新鮮味があり、マンネリ化の防止効果もある。
新しい力を取り入れ生かす事こそが、即売会活性化に当たっての、大切な事である。

確かに、幽閉サテライトのような、「森羅万象ノ宴」というキラーコンテンツを持つ「新戦力」を生かしたからこその今回の大化けだ。
ただ、「新しい力」に、彼等ほどの力が無くとも、相応に活性化はもたらすだろう。
幽閉サテライトのような力量ある所に出会える機会は中々無いが(夕張はそういう意味では「幸運」とも言える)、もっと身近な所で考えてみれば良い。
サークルやスタッフから、こういう事やってみたい!と声が上がれば、それを積極的に採用するだけでも、イベントに新風を吹き込める筈だ。
大事なのは「新しい力を取り入れ、新しい風を起こす」という姿勢である。
その姿勢こそが、即売会の活性化に繋がる。上手く行けば、今回の夕張のような大当たりも有り得る。
そういう意味で、今回の夕張の成功例は、全国の低迷即売会に対し、活性化を促す貴重なヒントを示唆しているのではないか。


【今後の課題】
多数の来場者を集め、低迷から復活を遂げた「夕張まんがメロン祭り」の成功は喜ばしい。
だが、気になる点も幾つかある。

一つは、「コスプレ」と「痛車」に盛り上がりを欠いた事だ。
そもそも、当初の「夕張まんがまつり」は、コスプレと痛車で動員力を発揮していた。今回は、その頃の面影が全く見えない。
当時は、道内で痛車&コスプレイベントを行う「LayerComp」の存在感が大きく、痛車やコスプレイヤーの動員に大きく貢献した。
しかし現在、「LayerComp」は運営から離脱している。
代わりに「コスプレ&痛車フェスティバル」が運営に入ったが、ここは関西地盤の団体。当日の切り盛りはできたかもしれないが、「LayerComp」のように道内の痛車/レイヤーへの誘致までは荷が重い。
やはり、「LayerComp」のような痛車やコスプレのイベントを手掛ける【道内の主催団体】を、パートナーとして迎え入れ助力を得ないと、彼らの誘致は難しいと思う。

二つ目は、「マンネリとの戦い」だ。
今回は良企画を盛り込み成功を収めたが、同じ事を繰り返すだけでは、動員は縮小するのみ。
それこそ、これまでの「夕張まんがまつり」と同じ道を繰り返すだけになる。
新たな企画を盛り込む。また、新たな戦力を運営に取り込む。そういう努力を重ね、マンネリ化を打破すると共に、更なる活性化を目指すべきであろう。

今回のV字回復を無駄にしないためにも、今後継続させるのならば、これらの課題に向き合う必要があると思う。

6/15 北海道夕張市開催「夕張まんがメロン祭り」(前編・当日レポート)

6月15日、私は「夕張まんがメロン祭り」にサークル参加させていただいた。
元々この即売会は、2010年より、「夕張まんがまつり」名義にて、同人誌即売会のを通じての「まちおこし」という理念を持ち、開催されていた。
私も、色々事情あり、夕張とのご縁が深い身。夕張を応援したいとの思いもあり、2010年〜2012年の計3回参加させていただいた。(但し2010年は本人が行けず、他の方に売り子をお願いした)

【参考リンク】
2010年「夕張まんがまつり」論評(前編) http://blog.livedoor.jp/analstrike/archives/51655859.html
2010年「夕張まんがまつり」論評(後編) http://blog.livedoor.jp/analstrike/archives/51655898.html
2011年「夕張まんがまつり」論評 http://blog.livedoor.jp/analstrike/archives/51812163.html
2012年「夕張まんがまつり」論評 http://blog.livedoor.jp/analstrike/archives/51891280.html

…ただ、2012年の「夕張まんがまつり」が正直イマイチだった事もあり、参加する気が失せたのは、今だから言える事実。
2013年は参加せず。「夕張まんがメロン祭り」と改題した今回も、参加する気は無かった。

折しも「艦これ」のレア軽巡艦・夕張が、いくら挑戦しても入手できなかった時期。
「夕張ちゃん入手したら夕張まんがメロン祭りに参加する!」と私は宣言した。
夕張が入手できないと見越し、これを「夕張まんがメロン祭り」不参加の口実としようという算段だった。

その宣言の僅か3日後…あっさり夕張が手に入った。
こうして私は、意図に反し、「夕張まんがメロン祭り」に、サークル参加する事となったw

今回の「夕張まんがメロン祭り」は、左前で衰退傾向、オワコン寸前の即売会だったのに、新たな力が吹き込まれV字回復。これまでに無い盛り上がりを見せて復活蘇生した。
そういう即売会だった、と私は位置付けている。
「夕張まんがメロン祭り」には、全国各地の衰退傾向の即売会にとって、衰退からの脱却、そして復活への道標となる「ヒント」が隠されている。
意図せず参加を強いられた即売会ではあったが、結果的に、「行って良かった」と断言できる即売会であった。
以下、当日の状況を振り返りつつ、この即売会の「復活」「成功」の要因を指摘して行きたい。

朝6時成田発のLCC・バニラエアは、無事7時30分に千歳に到着した。
ここから乗り継ぎを経て、南千歳から、帯広行の特急「スーパーとかち」に乗車。
新夕張で降り、夕張行きの汽車に乗る…これは2年前の「夕張まんがまつり」に参加した時と同じルートだ。
新夕張は特急停車駅とは言え、周辺人口も数百人程度の閑散とした駅。2年前は、私以外、誰も降りる人はいなかった。
…ところが。今回は、新夕張駅の階段を降りる私の後ろから、大量の足音が聞こえてくる!
後ろを振り返ると、30人以上の大軍が駆け足でこちら(が歩むのと同じ方向)に向かっているではないか…!

じぇじぇ!これはただ事ではない!

私は慌てて、夕張行きの列車に急いだ。
いや、快速ムーンライトながら到着後の、大垣駅での接続列車の座席争奪戦…所謂「大垣ダッシュ」と同じ臭いを感じまして。
でもさぁ…ここ…新夕張ですよね…(汗)

結局、座席に座れないという事は無かったものの、1両編成に30人近くが乗り込み、ほぼ満員状態。
3月にお邪魔した、岩手県遠野市で開催された東方オンリーへのアクセス列車の混雑に比べるとスケールは小さいが、夕張にも、遠野の時と同じ雰囲気を感じた。
あ、ちなみに、2年前の同じ列車には、3人しか乗って無かったと思います(汗)

こうして、同業者を多く乗せた列車は、夕張駅に到着。
昨年までは、夕張駅前のリゾートホテル「ホテルマウントレースイ」内のレストランを、即売会会場として充てていた。
だが今季は、マウントレースイが混み合い会場としての利用が困難な状態。
そこで、会場を、駅から1km弱北の「アディーレ会館ゆうばり」(旧・夕張市民会館)に移して開催することとなった。
近くには夕張市役所、ハローワーク、商工会議所、警察署等もあり「官庁街」的な立地だが、この地区(本町地区)の人口流出は夕張の中でも特に著しく、現在地区の人口は1000人程度。空き家も多く、人通りも少ない、閑散とした街並みだ。
会場のアディーレまでは、駅から徒歩10分程度、そんなアクセスも悪くは無い。
ただ、荷物も重たい上起伏のある道のりだったので、タクシーを利用して会場入りする。

会場「アディーレ会館ゆうばり」目の前の駐車場は、痛車展示場として充当。
痛車展示の復活は、素直に嬉しい。
ただ、痛車は4台ぐらいしかなく、せっかく広めの駐車場を用意したのに、残念な展開。ここは盛り上がりに欠けた。
後述するが、痛車展示の活性化は今後の課題となるだろう。

今回は、「まんがメロン祭り」用にのぼりを随所に立てている。
痛車展示場にも立っているし、会場入口にも立っている。
こういう小道具もまた、場の盛り立てに貢献している。
と同時に、今までの「夕張まんがまつり」とは、気合いの入り方が違ってるな…とも感じた。今までのぼりを用意したことも無かっただけに、そう感じざるを得なかった。

今回は来場者も尋常ではなかった。
会場一時間前の時点で、待機列は100人を突破。最終的にどこまで伸びたかはカウントしていないが、200人近くに達したのではないか。
イベントパンフレットは、開始30分もしないうちに300部が完売。
狭い会場なので段階的に入場制限を掛けたが、全員会場に入り切るのに40分近くもかかった。

最終的には、700〜800人来場とも囁かれている。これは、相当の盛り上がりを見せた、2010年の「夕張まんがまつり」に並ぶ水準。
昨年は300パンフ刷って100以上は余ったと聞くので、昨年との入場者数の差は、歴然としていよう。

このイベントは、前日からジンギスカンパーティーを「前夜祭」的に開催しているが、これも数十人集ったと聞く。
ホテルでの宿泊プランも、30〜40人が利用。
共に、例年を上回る数字。来場者の多さを裏付けているだろう。

今回は、サークル参加も尋常ではなかった。
このイベントは、東方オンリー「東方嶺水祭」も併催しているが、今回は更にこの地に因み、艦これ・夕張メイン軽巡オンリー「お、置いてかないでよぉ!」も併催。
オールジャンル側に9サークル。艦これ夕張オンリー側に5サークル。東方側には14サークルが集まった。
3イベント合わせ、28サークル39spという数字は、これまでに見られない水準。間違い無く、過去最高の規模だ。

とは言え、ここまで来場者が多いのには、当然理由がある。
お昼12時過ぎから、東方大手サークル「幽閉サテライト」が手がける音楽ライブ「森羅万象ノ宴」が、この即売会との併催形式で、開催される。
ライブ出演サークルの面子も豪華で、集客力も高い。ライブ目当てに夕張に引き寄せられた参加者が多数、というのは言うまでもない。
ライブ出演サークルは、即売会側にも出店し、参加サークル数も押し上げている。

サークルの立場としては、こう考えた。
ライブ目当ての参加者が多いから、ライブ開催中は皆そちらに吸着される。その間は、作品も売れないものと諦めよう。
…俺も音楽ライブ見たいし、その間は無人店舗にしてやるw
しかし、ライブ目当てとは言え、ライブが始まるまでは、皆さんサークルを回ってくれる筈…STRIKE HOLEとしては、開場からライブ開始までの60分が勝負。その間に頑張って売ろう。
そんな風に作戦を練った。

それに、これまでの「夕張まんがまつり」だって、最初の30分にどっと人が押し寄せ、それ以後は人出もまばらだった。
元々、そういう傾向が強いイベントなのだ。
今回は、ライブの登場で、それがより一層顕著になった、というだけの話だ。

ただ、12時にライブが始まっても、入場制限で遅めに会場入りした人が残っていたせいか、減ってはいるものの少なからず巡回者はいた。
巡回者も無くなり、人出もまばらになったのが12時30分過ぎ。
そこでようやく無人店舗化し、サークルを離れた。

併催オンリーの影響を大きく受けてか、艦これと東方のBGMが流れる館内を抜け、外の様子を見る。
用意された野外コスプレ広場には誰もおらず。会場内のレイヤーさんも、幽々子や霊夢、レミリア、金剛がちらほら見かけた程度で、余り多くない。
コスプレ参加者が、以前に比べ明らかに激減している。これも、このイベントの課題となろう。

会場周辺を散策。
普段閑散とし人っ子一人見ない市役所の近辺だが、今日は若いのがちらほら。「まんがメロン祭り」効果で、少しは人の往来が出てきた。
近隣のカレーそば屋「吉野家」は、夕張のB級グルメ・カレーそばを提供する老舗の蕎麦屋だが、ここも若いのでごった返す。島風のトートバック持ってる方もいらっしゃったので、間違い無く同業者だw
周辺で他に食事をとるお店もなかなか見当たらない、という事情もあるにせよ、夕張でこの混雑は、やはり異様であろう…

吉野家で昼食を済ませ、アディーレ会館ゆうばりに戻る。
この会場の入口入って右手側の、元レストランだった空き部屋が、即売会会場だが、今回は左手側に向かう。
こちらには、ステージ付のホールがあり、ここで音楽ライブ「森羅万象ノ宴」が行われている。

よくよく考えてみれば、このホールは、世界的にも著名で、夕張を「映画の街」としても知らしめた「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」のメイン会場である。映画祭の時は、ここで映画の上映や式典が開催される。
そういう由緒のある会場でライブ、というのも贅沢だなぁと感じる。
ホール内の音響もしっかりしている。防音も完璧なので、以前「夕張まんがまつり」の時に指摘したような、隣のライブの音量がサークルの頒布や交流の妨げになる、ということもない。

今回は普段の会場が使えず、やむなく会場をここに移したが、「音楽ライブ」という企画は、新しい会場の特性と相性が良い。
災い転じて福となす、という訳ではないが、新しい会場の特長を上手く活用した企画を打ち立てることに成功した、とも感じる。

ホール内は数百席の客席。映画祭の来場者を収容する為には、このぐらいの規模でないと間に合わないのだろうが、今回の来場者規模からすると、少し大きめかも。
ライブで盛り上がりたい方は、サイリウム持参でステージ前方に陣取り、まったり鑑賞したい方は、後方の席ががら空きなので、自由に座れば良い。
自分のペースに合わせて楽しめたライブだったと思う。
見た感じ200〜300人は常時居り、前方の皆さんの熱狂的な盛り上がりもあり、上々にライブも終わった。

14時30分にライブ終了。ここから15時の即売会終了までが、サークルとしても頑張りどころ。
ライブを観た皆さんが、即売会会場に戻り、再び開場直後の活況が蘇る。
私もサークルスペースに戻り、作品の頒布に励む。
最後のラストスパートでそれなりに捌けた。珍しい展開だが、これも今回のタイムスケジュールゆえの特徴だろう。

こうして、今回の「夕張まんがメロン祭り」は、これまでにない盛況を見せ、終了した。
「成功」と評して問題は無いだろう。
次回記事(後編)では、「夕張まんがメロン祭り」成功の要因を論じつつ、今後の課題についても少し触れていきたい。


6/14 山梨県山梨市・オールジャンル同人誌即売会「メイプルフェスティバル」

6月15日、私は北海道夕張市で開催される同人誌即売会「夕張まんがメロンまつり」にサークル参加させていただく予定である。
前日6月14日出発。朝、中野の某病院で診療の予約を入れたので、先ずは中野に向かう。
診療を無事に終え、夕張に向かいたい所であるが、夕張行きの道中、少し時間が余ったので、時間調整を兼ねて山梨市のオールジャンル同人誌即売会「メイプルフェスティバル」に顔を出すこととした。

元々この同人誌即売会は、山梨英和大学の学園祭内で開催されていた同人誌即売会であった。
最近、学生の皆さんの間でひそかに流行の兆しを見せている、【大学学園祭内の同人誌即売会】であった。
ただ、主催陣の都合上(たぶん大学を卒業したとかじゃないかしら)で、山梨英和大学の学園祭から独立。
現在では、場所も山梨市に移し、小規模ながらも定期開催を続けている同人誌即売会である。

私も、この即売会に関しては、以前よりその存在を存じ上げていた。
たぶん、「コミックチャレンジ」や「COMIC BREAKER」以外で何か山梨で即売会ないかしら?と探して見つけたのだと思う。
ただ、土曜開催という点がネックとなり、なかなか参加できずにいた。
今回、6月14日昼間のスケジュールが空いたので、この機を逃して次いつ参加できるのよ?と思い立ち、急きょ山梨市に寄り道した次第である。

会場の「街の駅 やまなし」は、JR山梨市駅から徒歩3分。
平たく言えば、地域住民向けのコミュニティセンターだが、足湯やレンタサイクルなど、観光客向けの設備も併設されている。
この施設の、多目的ホール(と思われる)にパティーションを設けて、会場として充てている。思ったよりも狭く、25sp程度が限界だろうか。

今回は、参加9サークル。正直、即売会としては極小規模であろう。
これでいいのかと正直思うが、前回は7サークル(但し台風の襲来により欠席多数で、実際には3サークルのみが来場とか…)なので、毎回この水準で継続開催している模様だ。
たぶん、会場費も安く抑えるなど低コストを心がけ、この規模であっても、継続運営ができるように工夫を図っているのだろう。
(昨年秋に参加した、隣県・長野県は伊那市のオールジャンル同人誌即売会「I,C,I」に通じるものを感じている。この即売会も、小規模ではあるが、低コスト運営で継続開催を続けている)

個人的には、オールジャンル同人誌即売会は、規模を大きくして求心力を高めるべきだとは考えているが、規模拡大を頑張り過ぎて息切れし、即売会休止となっては元も子もない。
無理のない範囲の低コスト・省エネ運営で、継続性を重視する、という方向性も有りだとは思う。

んで、何故か9サークル中2サークルが知己、というよく分からない展開だがw
彼らに挨拶させていただき、周辺サークルも眺める。

ジャンル傾向…といっても9サークルでジャンル傾向もあったもんじゃないとは思うが…でも何故か特徴は列記できるw
どうしてなのか分からないが、艦これが3サークル以上で目に付いたのですが…。
他に、複数のサークルで取扱いをしているジャンルとしては、ボーカロイドや東方・評論・創作も挙げられる。
男性向け系統に類するジャンルからの参加が多いのかな?とも感じた。

一般参加者も、流石に数えるほどな訳だが、私が見た時には男女比半々ぐらい。
ジャンル傾向的に、女性の参加は考えにくいかな?と思ったが、普通に女子学生が買い物していて、少し意外な感も。
(私が居たのは13時頃なので、他の時間帯はまた違った傾向かもしれない)

この来場者でサークル的には手応えどうなの?と心配にはなるが、友人サークル曰わく「手応えはある」との事。…ああ、だから何回もこのイベントにサークル参加してるのか。
サークル数が少ないから、一般来場者も、1サークル1サークルをじっくり眺める構図。それが、結果的に、サークルとしての「手応え」に繋がるのだろうか。
機会あれば、私も今度はサークルとして挑んでみようか。

同人誌即売会として、この小規模さは、正直戸惑う。
ただ、会場のキャパシティとかを考えると、小規模での安定開催を志向しているように捉えられる。
こういう形態の即売会も、即売会開催の一つの在り方なのかもしれない。

6/8 京都・オールジャンル同人誌即売会「ComiCon」

6月8日は、東方Project・古明地姉妹オンリー「古明地こんぷれっくす」にサークル参加した自分であったが、同じ建物「みやこめっせ」の別フロアでも、同人誌即売会が開催されていた。
同人誌即売会「全国制覇」を果たしたとは言え、まだまだ未踏の即売会も数多い。
まだ見ぬ即売会があれば、積極的に足を運びたい…そういう思いから、古明地こんぷれっくすを抜け出して、同じ建物の3階に足を運んだ。

今回お邪魔した同人誌即売会「ComiCon」は、20世紀から続いている老舗の同人誌即売会だ。
関西を地盤とし、主に大阪・堺と京都を舞台として、定期的に同人誌即売会を開催している。
特に京都は、数年前に「コミックワールド」が撤退して以来、(オンリーイベントの開催を除けば)京都に根ざした唯一のオールジャンル同人誌即売会だ。この日も、地元の若者中心に多くの方が参加していた。
(もっとも、同人誌即売会の規模縮小傾向はこの即売会にも当てはまる。かつては月一ペースも、今は年数回ペースに回数が減少。反比例して、コスプレイベント「COSJOY」の開催に注力が目立つのだが。)

サークル規模としては、約140spぐらいであろうか。
昔は数百sp規模だったようだが、相変わらず続く地場オールジャンル即売会の減少傾向もある以上、100sp台を維持できているだけでも充分健闘だろう。

ジャンル傾向は、相当バラバラな印象。
目に付いたジャンルとしては、ボカロ・進撃・ダンガンロンパ・Free!・黒子・ハイキュー・東方・艦これといった所。
地方即売会で必ず見かけるジャンルのサークルは、この即売会でもお見かけする。
また、京都市内の大学漫研がサークル出展、というケースも複数見かけた。
ただ、特に強い勢力のジャンルがあるわけでもなく、各ジャンルとも2〜4サークル程度で、満遍なく分布しているといったところだ。
ちなみに、地下で東方オンリーが開催されているにも関わらず、「ComiCon」に申し込んだ剛のサークルは、確認できただけでも4サークルいらっしゃった。皆艦これとの掛け持ちで活動しており、何故オールジャンルの方を選んだか、その一端が垣間見える。
ちなみに、今回のカタログ表紙は、艦これ・大和さんだった。

参加者の傾向としては、やはりその大半が、地元の中高生。地方即売会の参加者傾向そのままだ。
今回は、同じ館内で開催という特殊事情もあってか、「古明地こんぷれっくす」からのハシゴ組もチラホラ。同会場別ホールでの開催は、都産業貿易センター浜松町館の例しかり、ハシゴがしやすく、互いのイベント間の相乗効果がある。
その他、家族連れの参加も見られ、全般的にのどかな雰囲気が漂う。

頒布物傾向としては、キーホルダーとラミカが多い印象。こは地方即売会ありがちな傾向。
また、その一方で、同人誌を頒布するサークルもちらほら。地場の即売会にしては、本率が高いかな?とも感じた。

また、コスプレ参加もOKなのだが、地場即売会ありがちな「コスプレ過多」という感じにはならず済んでいる。
サークルとコスプレイヤーとのバランスが偏っておらず、悪くない。サークルも居心地悪くなる心配はなさそうだ。
コスプレイヤーにとっても、背景布を豊富に用意され、撮影しやすい雰囲気。コスプレイヤーにも居心地悪くなさそうだ。

総じて見て、この「ComiCon」は、歴史があり、かつ地元に根ざしたイベントという印象だ。
コスプレとサークルのバランスも偏りはなく、どちらの方にも参加し易い雰囲気だ。
地方即売会衰退の影響はどうしても受けていようが、その中でも踏みとどまって、地場の同人者のために「場」を守っていただいている。
決して環境は楽観できないのかもしれないが、今後も頑張って、この地で定期開催を続けていただきたいものである。

6/8 京都・東方Project古明地姉妹オンリー「古明地こんぷれっくす」

6月8日は、京都みやこめっせで開催された、東方project・古明地姉妹オンリー「古明地こんぷれっくす」にサークル参加させていただいた。
今回は、東方界隈でも人気の高い古明地さとり・こいし姉妹のオンリーという事もあり、サークルも103サークルを集めた。
関西においては4月の「げんましんクエスト」以来、久々の東方オンリーという事もあり、また晴天にも恵まれ、多数の来場者で賑わったオンリーイベントであったと思う。カタログも、お昼過ぎには完売した。
当サークルにも、多数の方がお立ち寄りいただいた。ご来訪の皆様に、心からの御礼を申し上げたい。

会場の「みやこめっせ」は、地下と1階・3階にホールを設けているが、今回は「地下」ホールでの開催。
「東方地霊殿」にちなんで、地下のホールになったのだろうかw
(たぶん、たまたまとれたホールが地下だったというだけの話だとは思うが)

ちなみに、この日3階では、京都を地盤に定期開催を続ける古参のオールジャンル同人誌即売会「ComiCon」が開催されていた。
この即売会にもちょっと顔を出したので、これについては別途レポートさせていただきたい。
(ところで…「古明地こんぷれっくす」の略称は「こめこん」なのですが…偶然だよねこれ…汗)

100以上のサークルを集め盛況だったこのオンリーだが、特徴的なのは女性サークルの多さであろうか。
一般参加者も、女性陣がやや多めかな?という印象だ。
サークルも一般も、普段の東方オンリーに比べ2割増しぐらいだろうか。
古明地姉妹ら「東方地霊殿」登場キャラは女性に人気がありそうな雰囲気だが、女性率の高さの裏付けとなるのかもしれない。
このあたりは、今後他のオンリーを見ながら検証してみたい。

「東方地霊殿」関連のオンリーとしては、翌7月に、地域も比較的近い名古屋の地にて、「アンダーグラウンドカーニバル」が開催される。
アンダーグラウンドカーニバルは、3年前時点で名古屋では最大規模の東方オンリーであった「東方名月祭」の日程を踏襲。実質的な後継イベントと見なされたこともあり、毎回200sp規模を推移している。
このイベントを後ろに控えるから、日程的に厳しいのでは?とも思った。
それにもかかわらず、また艦これ等他ジャンルの躍進に押されがちなこのジャンルで、100サークル以上を集められたのは大したものであろう。
東方人気の充分な健在ぶりを見せたと思うし、各イベントでコツコツ告知に励んだ成果が出たのだろうと思う。
「アンダーグラウンドカーニバル」との日程近接を逆手に取り、両イベント間のスタンプラリーを実施するなど、相互の来場者を増加させる施策も、この盛況に貢献したであろう。

こうして「古明地こんぷれっくす」は盛会にて終わったが、課題を申し上げるとすれば、2回目以降をどうするか?であろう。
そもそも今回の盛況は、初開催ゆえ「ご祝儀」的に参加者が増えたから、という側面もある。
回を重ねるごとに、マンネリ化とも戦っていかなければならない。同じようなイベントの繰り返しだと、参加サークルも減少基調に陥いるだろう。
次回開催も決定しているが、次は「リピーター」となる参加者を「飽きさせない」工夫が必要だ。
新たな趣向の企画を引っ張るとかして、イベントにメリハリを付ける方向でお考えいただきたい。

現状、他にも東方オンリーは山ほどあるし、ましてや今は艦これオンリーという、新たなライバルも登場している。
油断していると、他の魅力的な東方オンリー/艦これオンリーの前に埋没するかもしれない。
「古明地こんぷれっくす」に限らず、他のあまたのオンリーにも言える事だろうが、東方オンリー(または艦これオンリー)だからといって、黙っててもサークルが押し寄せる時代は終わった。
今後は、他のオンリーに負けない何らかの「差別化」が求められるだろう。そして、それができないオンリーは、じきに大破/轟沈してしまうことだろう。

6/1 埼玉県川口市 ぽっちゃり系&筋肉系オンリー「にくけっと」

6月1日、私は、埼玉県川口市で開催された、ぽっちゃり系&筋肉系オンリー「にくけっと」に一般参加させていただいた。
会場は、JR川口駅前の公共施設「フレンディア」。新しめの駅前施設で、アクセスも便利だ。

最近は、都内も同人誌即売会の会場が不足気味。
会場を川崎や横浜に求めるだけでは追っ付かず。川口に会場を求めるケースが散見している。
埼玉、川口となると少し「遠い」イメージもある。横浜や川崎に比べ、都内の「代役」として起用されるケースが少ないのは、そういうイメージも作用しているだろう。
しかし、川口は決して遠くは無い。駅で言えば赤羽の隣の駅。所要時間も、池袋から10分ちょいで済む。イメージ程に遠い所ではないとも思っている。
地元民としても、是非川口の会場を使って、川口に触れる機会が増えれば嬉しい、という思いもあるので、東京で会場が取れなかったら是非川口に!と申し上げたいところであるw

今回開催された「にくけっと」は、筋肉&ぽっちゃり系のオンリーと銘打っている。
筋肉質な女の子やぽっちゃりな女の子など、その属性であればジャンルはこだわらない。
艦これだろうと、東方だろうと、何のジャンルだろうとOKだ。

参加者は、正直高めの年齢層だ。30代の男性陣が中心か。
サークルも、男性陣の比率が高いが、その一方で、コスプレに扮した女性サークルも少なくなった。
コスプレイヤーさんは、ぽっちゃりキャラが多く、この属性のオンリーイベントらしい展開だ。

驚いたのは、作品内容が多岐に渡っている事だろうか。
筋肉質な女の子・巨乳な女の子のエロ本、コスロム写真集、同人ゲーム…と様々。
各サークルとも、気合を入れてこのオンリーに照準を当て、作品を用意してきている。

規模的には、30サークル台とそんな大きくはない。
だが、熱気は、明らかにサークル数以上のものを感じた。
それだけ、1サークル1サークルの熱意がみなぎっていた、ということだろう。

今回は、前回から数えて7年ぶりに開催、とのこと。
7年の間に、サークルさんの創作エネルギーも、相当充電された、という事だろうか。
この日の並々ならぬ参加者の熱意を見るに、この属性の皆さんが待ち望んだ結果、ようやく開催に漕ぎ着けた即売会…そういう印象を抱いた。

今後の開催については触れられはていないが、そもそも今回の開催に漕ぎ着けるまで7年掛かっているし、次の予定もきっと立て辛いのだろう。
しかしながら、サークルさんの意欲は相当高い。次があれば、今回同様に参加するサークルも、少なくないだろう。
次の「にくけっと」開催の動きは具現化されてはいないが、今後もしそういう話が出てきたら、是非前向きにご検討いただきたいものである。

5/25 長野県松本市オールジャンル同人誌即売会「コミックファクトリー」

5月25日、私は長野県内最大規模の同人誌即売会「コミックファクトリー」にサークル参加させていただいた。
松本で開催される「コミックファクトリー」への参加は、2008年秋以来、実に6年ぶり。
(但し、2010年秋、山梨県での出張開催分に参加している)

過去のイベントレポートは、以下記事をご参照いただきたい。(共に2008年秋の記事です)

元気の出てきた長野県の同人誌即売会 http://blog.livedoor.jp/analstrike/archives/51405719.html
11/23 長野県松本市 COMIC FACTORY http://blog.livedoor.jp/analstrike/archives/51406979.html

今回この記事を書くに当たり、当時の記事を読み返したが、当時と現在とで変わった点も多く、時代の流れを感じずにはいられない。
あの頃に取り上げたイベントの幾つかが消滅している一方、あの頃には存在していなかった「Quest Light」(長野市)が、地道にサークル参加を増やし、成長している。もちろん、今も昔も変わらず続いているイベントもある。

コミックファクトリーも、当然ながら、大幅に変わっていた。
サークル数も、あの頃は180spあったが、その後減少傾向に。2011年時点だと、私の記憶が定かなら130spぐらいだろうか。最近は100sp台前半辺りを推移していた。

これは、主催氏がリアル生活の都合上、松本を離れねばならず、松本での営業活動・告知活動が思うようにままならなかったことが、影響していたと思う。
それでも、副主催を置いていた頃は、副主催氏が事務及び宣伝活動等を代わりに行う等のフォローがあり、それほどの影響は受けていなかったと思う。
この副主催氏は、事務能力が結構高く、氏が居る頃のファクトリーは、事務の滞りも見られなかった。宣伝もしっかりしていた。
だが、諸々の事情あって、副主催氏がコミックファクトリーを抜けてからは(同氏はファクトリーから独立、長野市や松本市を地盤とする同人誌即売会「七味」を立ち上げている)、事務及び宣伝活動が弱くなっていった。
要となるスタッフが抜け、それを埋める体制を整え切れず、宣伝活動が弱体化。そのことこそが、サークル数減少の一因として見做せるだろう。
(今回も、チラシ作成・web更新等サークル募集の本格化は、2月に入ってからであり、5月開催という事を考えると、動きが遅いと言える)

一方、この「コミックファクトリー」は、サークルのロイヤリティ(忠誠心)が高い。
これは、6年前に参加した時も感じた事だが、今も尚変わることはない。
主催氏が、1サークル1サークルを大切にし、各サークルとのコミュニケーションを密に取っている。その結果として、サークルのイベントに対するロイヤリティ(忠誠心)が高まり、サークルも前向きに参加を考えるのである。

昨年冬、コミックファクトリーについて論じられた「せーやさんブログ」http://goo.gl/8tSVwfを拝見した。
この記事は、サークルの立場からの率直な意見であり、サークル目線を養う意味でも、全国全ての即売会主催/スタッフにご一読いただきたいとまで考える良記事だが…
この記事に、こんな事が書いてある。

>コミックファクトリーに参加したサークルなら知ってると思うけど、江戸yはかならずサークルに挨拶に回ります
>そのとき、必ず作品をみていってくれます
>時には感想をくれたり、たまに買っていったりしてくれます
>それは、普段ほとんど相手にされない ピコ手サークルにとって、非常に嬉しいものです

文中「江戸y」とは、コミックファクトリー主催氏のペンネームである。

私は、今年2月に長野市の同人誌即売会「QUEST LIGHT」にサークル参加させていただいた。
この記事を読んだ後だったので、気になってコミックファクトリー主催氏の動きを、サークルスペースから、可能な限り追っていった。
12時半過ぎから1時間弱は会場を離れていたが、それを除くと、11時の開場から、15時の閉会まで、ほぼ誰かしらのサークルと談笑し続けていた…
…この人、よくここまで、会話が続くよなあ(汗)…会話のネタ切れとか、起こさないのかしら?

こうやって、サークルとのコミュニケーションを深めていき、その積み重ねで、コミックファクトリーの「ファン」となるリピーターのサークルを増やしていったのだろう。
だからこそ、たとえ事務が弱くとも、宣伝が弱くとも、或いは他のイベントとくだらない諍いが起きお騒がせしたとしても、それでも崩れる事はない。
減ってはいるものの112spを集め、(ある意味別格な諏訪の東方オンリーを除けば)県内最大規模即売会としての地位を、キープしているのである。

先述せーや氏のブログにもあるが、主催氏は、ただ挨拶するだけでなく、必ず作品にも目を通し、活動内容を把握している。
イベントパンフの後書きを読み返して気付いたが、そこには、チラシイラストや挿し絵等で協力されたサークルさんに、御礼の言葉が記されている。だが、それだけでは終わらない。
一言二言程度だが、このサークルさんはこんな良さがあるから必見だよ!みたいな形で、簡潔ながらも、サークルさんの特長を紹介している。
参加サークルの作品に目を通し、その良さまで含め把握しているからこそ、こういうコメントが出てくる。
こういう感じで、作風まで把握して、1サークル1サークルを大切にしようとするからこそ、サークルのロイヤリティも高いのだろうか?
そしてそれが、多少の粗相があってもその影響を最小限に抑え、サークル参加数に繋げているのだろうと考える。

(今は無き、九州のジャンプ系作品オンリー「ジャンプ大血戦!」の雰囲気に似てるなあ…とも思った。 参照・12/23 福岡モルティ天神開催「ジャンプ大血戦!」に参加しました http://blog.livedoor.jp/analstrike/archives/51161669.html)


「コミックファクトリー」は、参加者間の「交流」も重んじている即売会だ。これも、6年前と変わらない。
6年前は、意識もバラバラになりがちな、サークルとコスプレイヤーとを、いかに交流させ一体感を保たせるかに、苦心していた。
今回は、そこら辺については特段手を打った様子は無かったが、主催氏が「てめーしつけーよ聞き飽きたわそろそろ黙れ」と言いたくなるレベルで、「交流」を連呼していたw
それだけ、皆に「交流」を図って貰いたい、との思いが強いのだろう。
まあそこまで連呼されれば、我々も、「交流せねあかんのかなあ」と意識に刷り込まれるw
私も、普段なかなか会えない遠方の友人に会えたり、また、新たな出会いもあったり…色々なご縁が深まり、収穫も大きかったと思う。
様々な方々との交流こそが、同人誌即売会の「醍醐味」。そう感じさせる同人誌即売会であった。

即売会自体は、全般的にまったり進行だろうか。
人出もそんな多くないし、決して売れるイベントとは言えないが、その代わり、ずっとしゃべり続けていたような気がするw

ジャンル傾向としては、創作・オリジナルが多い。
この即売会は伝統的に創作・オリジナルが多く、そこは6年前と変わらない。
他はバラけており、特に目立って多かったジャンルは無かったと思う。

少し気になるのは、頒布物傾向と参加者層である。
頒布物傾向としては、アクセサリーやラミカ等の小物類が多いのは他の地域と変わりは無い。
ただ、同人誌を頒布するサークルが多いな、とも感じた。

これは参加サークルの年齢とも関連している。
サークルが年長であればあるほど、同人誌を頒布するサークルは増える傾向にあるからだ。
実際、今回のイベントパンフには、「サークル参加者の平均年齢が過去最高」とあり、高齢化傾向が伺える。

常連のサークルは、リピーターとなり付いて来てくれるが、回を重ね年月が経つごとに、当然彼(女)らの年齢も上昇する。
だが、普通の即売会は、年齢がそんな上昇しない。いや、地方の即売会だと「低年齢化」なんて話すら聞く。
普通の即売会は、若い世代が新規に参入するから、常連が高齢化しても、若い世代が平均年齢を下げていく。
逆に言えば、高齢化が進む「コミックファクトリー」は、若い世代の参入や取込が弱い、という事になる。
(実はこれ、新潟のガタケットと同じ現象だ。常連サークルが多いからサークル数の減り具合は緩やかだが、若手少なく、平均年齢上昇という当たり。)
若い世代の参加をいかに促すか?明快な答えは見つからないが、とりあえずは、若い世代をターゲットにした宣伝の強化が必要では?と感じた。
先ずは、サークル募集が遅いので、これを何とかしたい。幾ら何でも、5月開催なのに、チラシ作成やサークル募集が2月スタートは遅いだろう。もう少し早めて、じっくり宣伝の時間を取るべきである。


さて、今回のカタログ末尾には、少しショッキングな事が書いてある。
コミックファクトリー主催氏が、代表を辞任するとの事だ。
即売会の主催やってる事を咎める電話が職場に来ただとか書いてあり、いささか面倒な話になってるが…まあそこら辺は詳しく話すと長くなるので割愛。
ご家庭では二児の父であり、自由に使える時間も少なくなってきた、とも書いてある。松本を離れてから宣伝力が弱くなったのには、そういう家庭の事情もあるのだろう。
正直、自分としては、離れた場所から松本に出向いて活動するのも、辛そうに映っていた。そろそろ新しい主催に移譲する頃合が来たのかもな…とは内心思っていた訳だが、実際そう明言されると寂しいものがある。
とりあえず先ずは、これまでの十数年の主催活動、お疲れ様でした。そう申し上げたい。

次回以降の「コミックファクトリー」は、より若い世代の方に主催を譲るそうな。
新主催は、松本在住の方と聞いている。松本を離れた前主催時代に比べ、より地元密着の告知活動ができるだろうと期待を寄せたい。
お若い方なので、若い感性が良い方向に発揮されれば良いな…とも思う。今後の「コミックファクトリー」は、若い世代の開拓が課題と書いたが、ターゲットにより近い世代の主催という事で、若い世代の発掘も、前主催時代より容易に進むのではないか。

その一方、常連サークルの「離反」が心配だ。
先述したように、前主催は、積極的にサークルと交流を深め、コミュニケーションを密に取ることで、多くのサークルを「コミックファクトリー」に引き寄せてきた。
ならば、【前の主催がいたからこそファクトリーにに参加した】というサークルが存在するであろう事も、容易に想像できる筈だ。
主催を交替するのは良いが、この手のサークルさんの離反が気がかりだ。

これを防ぐには、前主催にもしばらく働いていただくしかない。
今後新主催も、様々な即売会で挨拶回りをされるだろうが、しばらくは、前主催も一緒に同行するべきである。
これまでの前主催の努力の甲斐もあり、前主催と仲の良かったサークルも数多いだろう。彼(女)らを、新主催に紹介し「新しい主催も面倒みてくださいな」と頭を下げ続ける…そういう営業活動が、新体制のファクトリーには必要だろう。
常連サークルの離反を防ぐ為には、前主催から新主催に繋げる活動が欠かせない。

前主催はファクトリーに残るべきであるし、逆にファクトリーを離れるのならば、それこそが無責任だ(もっとも、ファクトリーを離れる意向は無いみたいだが)。
過去私は、「COMIC☆1」「東方椰麟祭」「科学世紀のカフェテラス」など幾つかの即売会で主催が交替する事例を見てきたが、前の主催が、主催を降りたからといってイベント運営までも離れた事例は、殆どお見かけしない。(「博麗神社例大祭」ぐらいかなあ)
通常、前の主催は「相談役」的なポジションに収まるケースが多く、幹部スタッフまたは「ご意見番」として、新しい主催を支えるケースが殆どだ。
「コミックファクトリー」においても、前主催は、新主催をサポートする…そういう役割が求められるのではないだろうか。
いずれにせよ、前主催は、新主催を上手くサポートしながら、新主催によるファクトリーを成功させるべく、豊富な経験を活かし導くべきであろう。
新体制の「コミックファクトリー」にも、今後は、逐一注目していきたいものである。

5/18 大阪市・創作オンリー「関西コミティア」

昨今、オールジャンルの同人誌即売会が全般的に不調の中、創作オンリーの勢いが地道に強まっているように思う。
東京開催の創作オンリー「コミティア」も、一昔前は1000sp台で推移していたが、今は2000spは当たり前。規模の大きい時は5000sp近くに達する。
これは、東方オンリー「博麗神社例大祭」に匹敵する(或いはそれ以上)の規模である。

「コミティア」から「のれん分け」された形を取り、大阪で創作オンリーを開催する「関西コミティア」も、勢い付いている。
関西コミティアも、一昔前は500sp程度だった気もするが、申込サークルは回を重ねるごとに増加を見せ、ついに1000spの大台を突破した。
流石にこの活況は、気になる存在と言わざるを得ない。私は、関西コミティアにサークル参加を決めた。

会場は、OMMビル(大阪マーチャンダイズ・マート)2階のホールを利用。
以前は一部ホールのみを借りていたものの、今回は全ホールを貸切。
メインホールに1000spを無理やり詰め込み、通路を挟んで別室に、見本誌展示や出版社の持ち込み受付等の各種企画を配置した。

ただ、一般参加者は、サークルの増加に比べるとそれほどでもない。
とは言え、詰め込み配置で通路も狭くなっているので、結構混雑していた印象だ。

大阪の創作オンリーとしては、赤ブーブー通信社主催「そうさく畑」も有名だが、「そうさく畑」とは、微妙に客層が異なるようにも映った。
いや、私自身がサークルで参加して、同じような本を出しておきながら「そうさく畑」と「関西コミティア」で全く反応が違ったので…(正直、関西コミティアは余り相性が良くなかったようで、売り上げは今年ワーストだったw)
同じ創作オンリーであっても、参加者層が違うのかな?と気になった。

今振り返って鑑みるに、「そうさく畑」は、その歴史の古さもあってか、同人歴ウン十年のベテランが少なくない。
参加者の平均年齢も、その分押し上げられ、関西コミティアに比べて高めとなる。

また、関西コミティアは、一般参加者もサークルも、女性比率が比較的高めである(男女比半々ぐらいだろうか)。
というか、寧ろ女性陣の方が、若干多めだとも思う。
JUNE等女性向け文脈での創作サークルが多く、その反映として捉えられよう。
逆に言えば、女性陣にも居やすい創作オンリー、とも位置付けられる。

同人界隈は、地方のオールジャンルを見れば一目瞭然だが、女性サークルが活動の主力となる。私見だが、男女比1:2ぐらいかな?と見ている。
だからこそ、関西コミティアが今後も継続し続けるに当たっては、女性サークルに居心地の良いイベントであるという事は、有利に働くのではないか。

(そういえば、本家コミティアも、お子さんをお持ちの主婦の方にも参加しやすいよう、子連れサークル向けのスペースを用意したりなど、女性サークルへの配慮が行き届いているよなあ…)

運営的には、長年定期的に安定して開催しているだけに、特段瑕疵も無かったと思う。
今後も、永続的に開催されることを願ってやまない、良即売会であった。

5/10 横須賀市・艦これオンリー「横須賀鎮守府」

5月10日土曜日、私は、横須賀市で開催された艦これオンリー「横須賀鎮守府」に一般参加させていただいた。
主催は、同人誌即売会主催の「老舗」的な存在であるベテランイベンター・ケットコム。
全国各地で、数多くの即売会主催が艦これオンリーに参入する中、ケットコムも艦これオンリーに参入。昨年9月の段階で既に、都内・蒲田開催にて「蒲田鎮守府」を立ち上げており、これはSDF「砲雷撃戦!よーい!」に次ぐ動きの速さ。ケットコムの、機動力の高さを印象付けた。

ただ、ケットコム主催の即売会は、蒲田の大田区プラザPiOをはじめとし、東京都内を舞台とする。
都内を離れても、せいぜい横浜や川崎で開催するぐらいで、東京から近い所での開催だ。東京から離れたところで開催したケースは無い。
だが、艦これに関しては少し動きが違っており、昨年10月に、神奈川県は横須賀市にて、艦これオンリー「横須賀鎮守府」を立ち上げている。
横須賀も首都圏だが、品川から京急で1時間は掛かる。三浦半島の結構奥まったロケーションであり、電車代も品川から片道1000円近くはかかる。決して、川崎や横浜に比べ、気軽に来訪できるロケーションではないと思う。

横須賀が艦これの舞台…所謂「聖地」だからこそ、ここで開催を決めたのだろうが、東京から離れた場所での開催は、少し珍しい動きだな、とも感じた。

昨年10月の第1回、並びに本年2月の第2回には、スケジュールの都合も付かず参加は叶わなず、今回第3回目にようやく参加させていただけることとなった。

会場は、京急線・横須賀中央駅から徒歩10分の「横須賀市文化会館」。
地場のオールジャンル同人誌即売会「Black Rose」「ZERO FESTA」等の会場として多用されている。
この会場は、敷地内の中庭でのコスプレも許可されており、「Black Rose」や「ZERO FESTA」同様、「横須賀鎮守府」においても、中庭をコスプレゾーンとして供用していた。
天気も良かったので、開放的な雰囲気の中、提督コスや島風等の艦娘コスが、撮影を楽しんでいたようだ。閉会直前には、モニュメントを背景に、コスプレイヤーによる集合写真も実施されたようだ。

庭園のコスプレイヤーを横目に会場内へ。
館内は入場チケット制を取っており、パンフレットは自由購入制・別売り。
パンフレット無しでももちろんOKだが、折角横須賀にまで来た記念に、パンフレットも購入し、中に入る。
サークル規模としては、以前よりも少なくなったとはいえ、53サークル・68sp。これは横須賀のオールジャンル同人誌即売会よりも多い数字であり、改めて艦これのパワーの強さを痛感させられる。

私が訪れたのは1時半過ぎなので、人出もだいぶ落ち着いてきた模様。
昨年10月は阿鼻叫喚とも聞いていたが、今回はそんなことも無く、ゆったりサークル回りができた。
ながやす提督(当ブログ記事「3/21 艦これオンリー「蒲田鎮守府」」参照)がステージ上で艦これのリプレイをさせられるという羞恥プレイ企画を堪能したり、知己サークルに挨拶したりというのはあったが、平穏な、普通のオンリーイベントであったと思う。


唯一の気がかりは、回を重ねるごとにサークル数が減っている点だろうか。
聖地開催としての特色を打ち出せていない、との指摘も聞く。横須賀開催とは言え、「聖地」である旧海軍関連施設から遠く、小高い丘の上というロケーションが聖地っぽくない、という指摘も聞く。
確かにそれが、サークル数の減少に繋がっているのかもしれない。

ただ、私は、このオンリーに関しては、サークル数が減っても「生きる道」は充分にあると思う。

そもそも横須賀で艦これオンリーを開催するのならば、私は、京急汐入駅近くの「横須賀産業交流プラザ」の方が相応しいと思っていた。
2012年に、この会場で、たまゆらオンリー「たまゆわ〜るど 1回目、なので。」も開催されており、即売会での運用実績のある会場である事。そして、何より旧海軍施設が間近のロケーションであり、より「聖地」感の強い会場だと考えるからだ。

だが、この会場はそんなキャパシティが広くない。せいぜい、30〜50spが限界であろう。
そこで「横須賀鎮守府」を開いてみたとしたらどうなるか。火を見るより明らかである。
「横須賀市文化会館」という会場を選定した事は、たとえ聖地から距離が離れていたとしても、艦これ人気を考えるならば、現実的な選択だったと思う。

逆に言えば、今から更にサークル数が減った時こそが、「横須賀鎮守府」にとっては「チャンス」であり「勝負所」であるとも言えよう。
その時は、より「聖地」に近い汐入の「横須賀産業交流プラザ」に会場を移せば良い。
聖地に近いという事で、オンリーイベントにも「聖地」らしさが生まれてくる。旧海軍施設への訪問も楽になるし、この会場の喫茶店では「海軍カレー」を提供しているから、皆で海軍カレーを賞味する事もできるだろう。
規模が小さくなる事で、小回りも利く。新しい事に取り組むチャンスも生まれる。

普通の即売会だと、規模が小さくなると寂しさが募りションボリするものだが、このオンリーに関しては、規模が小さくなったら、それはそれで新しいチャンスが生まれるのではないか?と考えている。
サークル数の減少は気がかりだが、それを逆手に取る事ができるのではないだろうか。
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