STRIKE HOLE

【ジャンル解説】同人評論→真面目系、政治評論・電波→アレなアイタタ評論。真面目系と電波評論の二本立てです。 基本的に同人イベント関連の評論は真面目、他の評論は不真面目な傾向があります。同人評論のカテゴリーの内容以外はアフォ評論という事で斜め読みをお願いしますw

2014年07月

7/21札幌市・東方クラブイベント「東方夢追戦」

7月20日に釧路の「彩宴〜ayautage〜」に参加した私は、道東フリーパスの元を取りたく根室に向かったw
根室から釧路に戻り、その日は釧路に1泊。
翌日は朝一番の列車で網走へ。車窓からだが釧路湿原の景色を堪能する。
網走からは、特急オホーツクで札幌に戻る。2日間列車に乗りっぱなしだが、鉄道の旅の楽しさも満喫させていただいた。

さて、札幌到着は14時過ぎ。帰りの飛行機には、まだ時間がある。
そこで私は、札幌市内で開催されている東方Projectオンリー「東方夢追戦」に足を運んだ。

「東方夢追戦」は、2009年からスタートした東方オンリーイベント。
年一回ベースの開催で、今回が5回目となる。
東方の「同人誌即売会」と「クラブイベント」とを合体させた「複合イベント」という触れ込みだ。
ただ、聞いた限りだと、サークル参加数も20以下とそんな多くなく、クラブイベントの色彩が強いのかな…?とも感じていた。
基本クラブイベントで、サークルの頒布活動もOK。そんなイメージだった。

私は、東方のクラブイベントにも興味はあったものの、なかなか踏み込めず…
この「東方夢追戦」なら、即売会の要素もあるし、普段の即売会訪問の感覚で立ち寄りやすいかな…とも考え、このイベントに足を運ぶ事にした。

会場は、すすきのど真ん中のイベントカフェ「Active one」…と言えば聞こえは良いが、歓楽街ど真ん中。
すすきの駅を降りてから、ソープランド立ち並ぶ街並みを通り抜け、「Active one」へ歩みを進める。
「Active one」も、水商売のお店が多数ひしめくビルの地下にお店を持つ。

入場料は、ワンドリンク付で1500円。この手のクラブイベントにしては安い方だろうか。
このワンドリンクの中には、酒類も含まれている。
そこで、入場時に身分証明書を提示。成人である事を確認の上、プラスチック製の紐を手首に巻き付ける。
都内即売会で成人認証用として用いられる、リストバンドのようなものだろうか。

場内は、東方アレンジ曲が大音響で流れる。
会場中央にDJブースが陣取り、その周囲が「メインフロア 」となる。
メインフロアでは、サイリウム振りながら、東方アレンジ曲に合わせ、20〜30人が踊っている。

サークルは、その両脇に配置されている。
あくまでメインがクラブイベントで、サークルはそれに付随する、おまけ的な色合いだ。

その代わり、サークル参加費は無料としているし、皆が踊る様子をまったり落ち着いて眺める事もできる。
また、開場を12時とし、DJが仕切りダンスが入る13時とに1時間のタイムラグを設け、頒布のしやすい時間帯をつくっている。
大音響という頒布しにくい環境ながらも、サークルには一定の配慮を行っていると言えよう。

そのせいか、今回の参加サークルは12。
皆、サークル頒布に厳しい環境たることを承知の上参加しているのだろうが、この環境にしてはよく集まったな…というのが正直な感想だ。
参加費無料等、サークルにも一定の配慮を行ったからこその賜物だろう。

サークルの頒布物も特徴的で、皆グッズ類ばかりである。
トートバッグやTシャツ等が多く目に付いた一方、同人誌を出すサークルは極めて少なかった。
普段同人誌を売っていても、この日は同人誌を引っ込めていた、というサークルさんもいらっしゃった。
まああの音響、あの薄暗い中、同人誌を立ち読みできる環境とは、とても思えない。
パッと見で購買行動に繋がるグッズ系なら、あの環境でも、同人誌ほど影響は受けない。
グッズ中心となるのも、自然な流れと言えよう。
(個人的には、サイリウムとか頒布するサークルが出てきても面白いと思っている。いや、即その場で使えるでしょw)

会場内では、常時20人ぐらい踊っているが、必ずしも皆が踊らなきゃいけない訳でも無い。
踊り疲れたら、会場内随所に椅子も用意してあるから、そこに腰掛けて休めばよい。
私のように、踊るには体が動かないぐらいには年取った奴は、椅子に座り、皆さんが踊ってるの眺めていれば良い。
サッポロクラシック片手に、皆さんの踊りを眺め、場内に流れる秀逸な東方アレンジ曲を聴くだけでも、充分楽しめる。

コスプレで踊る人も多いが、別にコス衣装無くても、非コスで踊れる。
コス組・非コス組は、半々ぐらいだろうか。

ちなみに、男女比は8:2ぐらいだろうか。
当然ながら、女装レイヤーも多数いらっしゃる。
女性参加者はコスプレイヤーが多く、非コス組は少なめの印象だ。

こうして見ると、「クラブイベント」とは言えども、思ったほど敷居は高くないな…と感じる。
踊れる人は踊って楽しみ、踊れない人は眺めて楽しむ。
コスして踊っても良いが、コス衣装無くても踊って楽しめる。
会場内に「何かをさせる」事を強制する雰囲気も無いから、参加者それぞれのスタイルで、楽しみ方も多種多様だ。

普段、同人誌即売会の世界に慣れている身からすれば、「クラブイベント」というイベント形態は、どうしても身構えてしまうだろう。
だが、いざ「東方夢追戦」の世界に入ると、自分のペースで、自分に合った楽しみ方ができるので、案外居心地も悪くない。
「東方夢追戦」は、東方好きなら、老若男女問わず楽しめる間口の広さと敷居の低さを持つ、楽しめるクラブイベントであったと思う。

7/20 北海道釧路市 オールジャンル同人誌即売会「彩宴〜ayautage〜」

7月の3連休という超の付くハイシーズンにも関わらず、LCC・バニラエアの安さは常軌を逸していたw
行きは6500円、帰りは3連休最後の日という事もあり高かったが、それでも8000円で済む。
往復14500円…2年前夕張行った時は、スカイマークだったが、片道で14500円だったような気もするのだがw
もちろんLCCならではの制約(キャンセル不可等)や成田発着の不便さなど、デメリットも少なくないが、それを差し引いても、これは充分安い。

そして更には、バニラエア搭乗者限定の企画きっぷ「バニラエア道東フリーパス」というのも存在する。15500円で道東の特急乗り放題とのこと。
私は、道東鉄道の旅を計画し始めたw

更に、7月20日には釧路で同人誌即売会が開催されているとのこと。
せっかくなので日本最東端の即売会も制覇しちゃる!
という事で、私は新千歳から特急で釧路に向かった。

途中の新得駅で駅前温泉に入ろうと降りたら、営業時間外で空振り。泣きながら名物の駅そばをすする。
気を取り直し後続の特急に乗り、一路釧路へ。

会場となる「釧路市生涯学習センター」は、駅から2km以上離れている。
タクシー使うしかないか…とも思ったが、この会場は市の中心部のロケーション。高速バス含め多くの系統の路線バスが通る。
休日とは言え、10分待てば会場行きのバスが来るので、アクセス的には困らず助かる。

建物の中には喫茶店も併設されているし、徒歩5分以内の距離にローソンもある。
参加者が食の面で困る事は無さそうで、少し安心する。

今回私が参加したオールジャンル同人誌即売会「彩宴〜ayautage〜」は、2007年からスタートした同人誌即売会だ。年2〜4回ぐらい開催している。
参加者に愛されている即売会のようで、リピーターとなるサークル参加者も少なくない模様だ。
実際、サークル規模は88sp。人口20万弱というこの町の市場性を考慮すると、人口以上にサークルが集い、相当健闘している即売会だと思う。
もっとも、サークルは2sp参加が多いので、サークル数ベースでは48サークルと数を落とすがw

会場の多目的ホール、本来土足禁止の模様。床にシートを敷いて、土足可能となるよう対応していた。

参加サークルのジャンル傾向は、相当バラけており、特定のジャンルが突出して多い、という事も無かった。
1ジャンルにつき1〜2サークル、といったあんばいだろうか。
目に付いたところでは、進撃/ボカロ/東方/ダンガンロンパ/黒バス/弱虫ペダル/艦これ/マギ…といったところか。
どこか特定のジャンルが、目について多い、というのは無かった。

頒布物傾向、これは非常に特徴的であった。
とにかく、ラミカのサークルが圧倒的に多い。
私も全国各地の即売会を行脚している身。地方の即売会はラミカが充実しているのは、百も承知だ。
その私をして、ここまでラミカの多い即売会は初めてだ。そう感じさせた。
同人誌は、皆無寸前のレベルだった。

しかも、ラミカ絵を描くサークルさん、イラストの上手い方が多かった。
ラミカ絵の作成を通じ、イラストの技量が向上している、という構図だ。

さらに特筆すべきは、単価がめちゃくちゃ安いところだ。
一般的に、即売会の世界は、会計の都合上、頒布価格は100円単位の設定だ。
私も過去150円という価格を設定したが、釣り銭に50円玉を大量に用意する必要があり、非常に面倒だった。

ところがこの即売会は、100円で頒布するサークルも少なくないが、50円が主流だ。
ラミカ以外では、アクセサリーなどの小物類が目立ったが、やはり50円からの頒布価格だ。
その価格設定にしないと、売りにくいのだろうが、珍しさを感じた。
そういえば、イベント内の企画でオークションが行われたが、これも下限価格50円。50円からスタートしている。
たぶん、長年この地で培われた同人誌即売会の歴史の中で、50円単位の頒布も慣習化されていったのだろう。

参加者層としては、やはり学生中心の来場者。
ただ、男性陣も多く、比率は4:6ぐらい。女性陣が多めの地方即売会においては珍しい傾向だ。
女性陣のみならず、男性陣にとっても貴重な交流の場となっている様子が伺える。
よく見てみると、意外に年配の方もいらっしゃるので、老若男女問わずに、地元の同人者が集う場になっているようだ。

企画としては、色紙などのオークションの他、シールラリー企画も。
2サークルから買い物をすれば、本部で1回くじ引きができるという企画で、景品は駄菓子が用意されていた。
サークルの頒布物購入を促す効果のある企画である。
サークルの殆どが50円で頒布してるから、お金の無い参加者でも、気軽に参加できるだろう。

今回「ファイナル」との事で、惜しむ声もちらほら見受けられた。
ファイナルの記念誌も発行されたので、せっかくの機会という事で購入。
皆に愛され惜しまれてる即売会なだけに、終了は残念だが、お疲れ様でしたと申し上げたい。
と同時に、最後に足を運べて良かったとも思う。

「彩宴〜ayautage〜」が無くなった今後だが、他にも「おでかけライブin釧路」も手堅いし、他にも個人主催イベントがちらほら興り、この町の同人界は活気がある。
他のイベンターさんにも頑張っていただき、今後のこの町の同人を、盛り立てていただきたいと願っている。

7/13 名古屋市・東方地霊殿オンリー「アンダーグラウンドカーニバル」

7月13日、私は名古屋市の「名古屋国際会議場」白鳥ホールにて開催された東方オンリー「アンダーグラウンドカーニバル」にサークル参加させていただいた。
かつて名古屋では、「東方名月祭」という240sp規模の東方オンリーが開催され、好評を博していた。
この東方オンリーは、毎年7月に開催されるが、2回開催した所で、惜しまれつつも打ち止めに。
そこで「名月祭」の日程や会場を踏襲し、毎年7月に開催するようになったオンリーが、この「アンダーグラウンドカーニバル」である。

「アンダーグラウンドカーニバル」は、東方地霊殿オンリーという作品オンリーとしてのくくりながら、上記の経緯から、「東方名月祭」の実質的後継イベントとして認知される。
その甲斐あり、初回から200サークル以上を集める。昨年・2回目も、前回並の水準で盛況を見せる。
個人的に気になる同人誌即売会であったが、昨年・一昨年ともに他の所用とかぶり足を運べず。今回3回目の開催にして、ようやく足を運べた次第である。

昨今の艦これブームなど、幾つかの要因で、東方オンリーのサークル数は、軒並み前年割れとなっている。
どこの東方オンリーも、去年と比べ平均2割減である。
一般参加者はそこまで減少しないから、逆に参加するサークルにとっては、動員係数(1サークル当たりの来場者数)は上がるので、売り上げも期待でき、決して悪い事ばかりではないのだろうが…
サークルが減り気味なのは、正直寂しい所。各イベントとも、これからが踏ん張りどころ、知恵の絞りどころだと思う。
「アンダーグラウンドカーニバル」も例外ではなく、サークル数としては、今回200サークルから162サークルに減少。
スペース数ベースでも、200sp強だ。

とは言え、減っても尚200spを維持できているのは凄いことなのだが…これも過去2回の蓄積の賜物だろうか。
そのせいか、減ってはいるものの、元の数が多い事もあり、寂しさは全く感じない。
一般来場者も、初動で400〜500人が到来。にわか雨が降るなど、天候にも決して恵まれたとは言い難いが、それでもこれだけ多くの一般来場者が集うのは、凄い事である。
そのせいか、当サークルも、多くの参加者にお越しいただき、手応えも充分。多くの方にお越しいただけたことに、心からの感謝を申し上げたい。

今回特徴的に感じたのは、「配置」であろうか。
前回と同じ会場ながらも、前回よりサークル参加数を落とし200sp規模。
こういう場合、スペースが余るから、そこを休憩スペースに当てたり、コスプレスペースに充てるケースが多い。
しかしこのイベントは、サークル島の幅を広めに取っている。そうすることで、スペースが減っても、会場の端から端まで机が配置され、余分なスペースが生まれない。

このような、余分なスペースをつくらない配置の仕方は、参加者にサークルスペースを巡回させ、サークルの売り買いを促進させたい時に使われる手法だ。
下手に休憩スペースやらコスプレスペースやらをつくると、参加者はそこにたまり、サークルスペースに立ち寄らなくなる。
そういうスペースが無ければ、どこかに落ち着いてのタムロもしづらくなり…じゃあサークルでも回ろうか、となるw

そういえば、主催氏は、以前当サークルにご挨拶にお見えに際には、自分のイベントは売り買いの部分を重視したい、とおっしゃっていた。
それも、一つのイベントの在り方だろう。
今回の配置の工夫も、主催氏が確固たるイベント像を持ち、それに則った、という事なのだろう。

とは言え、企画関係は、先月の「古明地こんぷれっくす」との連動企画ぐらいで、殆ど皆無に等しい。
企画を用意しない、というのも一つのイベントの在り方だとは思う。企画が、サークルの頒布活動の妨げになるケースもあるのだし。

ただ、これは私個人の考え方なのだが、東方ジャンルの昨今の規模縮小傾向は、艦これへの転向もあろうが、このジャンルに、またはこのジャンルのオンリーに、「飽き」が生じているからだと考えている。
いつかは辿るマンネリ化への道だが、東方ジャンルのオンリー全体が、そういう道にハマっているかのようにも思える。
そういう昨今の情勢を考えると、何かちょっとした企画でも用意して、イベントに変化やアクセントを付けてみても良いのではないか?とも思う。
一口に企画とは言っても、どこかの太めの人のイベントよろしく、ライブのような大掛かりなものをやらなくちゃいけない訳でも無い。
もっと気軽なもの…落書きコーナーだとかブロックノートだとか、そういうもっと気軽なものでも差し支えないと思う。
変化を付け、少しでも目新しいものを出す…そういう姿勢こそが、マンネリ化を避ける道標になるであろう。

次回開催はまだ未定の模様。続ける意向はお持ちのようなので、何とか会場との調整を付け、次回を決めていただきたい。
そしてその時には、私の戯れ言も心の片隅にでも留めていただければ幸いである。

STRIKE HOLE 夏コミ新刊のお知らせ

STRIKE HOLEは、夏のコミックマーケットにサークル参加いたします。

配置日…8月17日(日)・コミケ3日目
地区…東地区
配置スペース…O−42a

在庫が残っている既刊3冊は、当然置かせていただきます。

「日本の乗り物大集合!」…同人誌即売会で利用した乗り物のレビュー本
「同人誌即売会見聞録2013夏」…2013年に訪問した全国各地の同人誌即売会を、評論&レポート
「新・東方オンリー見聞録〜東方オンリー大全〜」…全国各地の東方オンリー開催事情を、都道府県単位で解説。日本中ほぼ全ての東方オンリーをご紹介

この3冊を持ち込む予定です。

加えて、夏コミ合わせで新刊もご用意いたしました。


【新刊第一弾】「同人誌即売会見聞録2014〜艦これオンリー特集〜」(B5・40ページ)

同人誌即売会見聞録2014_表紙

2013年より、急激にブームとして広がりを見せた「艦隊これくしょん〜艦これ〜」。
私も今年の1月に提督に着任、艦隊育成に勤しんでおります。
同人的にもブームは著しく、東方から艦これへの「転向者」が続出。艦これオンリーは全国的な広がりを見せ、多い所では1000spを超える規模で開催されるオンリーも!
このムーブメントは、STRIKE HOLEとしても当然注目に値します。

そこで今回は、「艦これオンリー特集」と題し、私が見聞した全国各地の艦これオンリーを、評論&レポートしつつまとめてみました。
都内の艦これオンリーは無論、江田島・呉・横須賀・夕張・大湊・名古屋…北は北海道から、西は広島瀬戸内まで。結構いろいろ回らせていただきました。

今回は、二部構成とさせていただきました。
第一部では、艦これオンリーの開催状況を、地域単位で解説。地域ごとの艦これオンリー開催事情をまとめました。
第二部では、私がこれまでお邪魔した10以上もの艦これオンリーを、実地見聞に基づいて評論・レポート!

表紙は、サークル「ねこ屋敷」の、翠様・さくら様にお描きいただけました。
毎週東方オンリーに遠征参加され、また他のお仕事等もありご多忙の中で有りながらも、お時間を割いてご協力をいただきました。
お二方のご協力にも、この場をお借りして御礼申し上げる所存です。

なお、この作品は店舗への委託を予定しております。いつものところにお願いしようと思いますが、これから交渉したいと思います(汗)
たぶん大丈夫だろうと思うのですが、決定次第、ブログでお知らせいたします。


【新刊第二弾】「嗚呼我が駄目主催時代」(B5・16ページ・コピー本)

偉そうに同人誌即売会評論などかましているSTRIKE HOLE・花羅は、実は、無能主催だった!
どんだけ無能だったかと申しますと、80sp規模で安定していたオンリーイベントの主催として、推挙されました。そこまではいいでしょう。
しかし、蓋を開けてみると、30sp規模に急落…誰がどう見ても、言い訳のしようの無い大惨敗です。

こんなのが偉そうに同人誌即売会評論なんぞやってもいいの?と自分のことながら思う訳ですが(汗)
逆に、あの時の失敗があったからこそ、同じ失敗を他の方に繰り返して欲しくない、との思いもあります。
その思いが高じて、即売会の良い所に着目しつつ、「同人誌即売会を応援する」というスタンスで同人誌即売会評論を行う「STRIKE HOLE」に繋がっているのだろうとも思ってます。
言わば、私の主催時代の失敗は、同人誌即売会評論ブログ「STRIKE HOLE」の「原点」とも言える出来事です。

今までは「黒歴史」として封印しておりましたが、色々考えが変わりまして、一度振り返ってみようと思い立ちました。
果たして、本当に「イベント妨害」だけがその原因なのか?
惨敗に至るまでの経緯を振り返ると共に、何が良くなかったかを自己分析する、反省と総括の本といたします。

自分語りの強い本となりますが、宜しければ是非お付き合いください。
主催・スタッフの皆さまには、反面教師としてお役立ていただければ幸いです(汗)





★なお、最新情報はコミケwebカタログにも掲載しております。宜しければ併せてご覧ください。
 → サークル「STRIKE HOLE」へのリンクです

7/6 キッチン完備の飲食系オンリーイベント「グルメコミックコンベンション」

7月6日は、食べ物や飲み物…所謂【グルメ】をテーマとしたオンリーイベント「グルメコミックコンベンション」(グルコミ)に顔を出した。

この即売会は、2013年5月のスタート。
当初は宣伝も不足気味で、サークル数も少なくこぢんまりとしたものだったが、テーマ・切り口の良さを感じ、今後に期待を持たせる即売会であった。
「食」は誰もが興味を持つ分野だ。老若男女誰でも入り込みやすく、間口の広いジャンルでもある。
評論・情報系中心に、「食」をテーマに本を出すサークルも少なくない。
彼(女)らがよく出店する「コミティア」とかでチラシを撒いて宣伝を強化すれば、このオンリーはきっと伸びる。そう見込んでいた。

ところが、このオンリーイベントは、私が予想し得ない、斜め向こうの方向に進化していった。
…いや【狂ってきた】というべきだろうかw
単に「食」を扱うテーマの即売会では飽きたらず、【サークルによる飲食物の提供】も可能とした。
その中には、アルコール類も含まれる。もちろん、会場内での飲酒もOKとなった。
さらに、会場内には【キッチン】も設置。これにより、サークルが会場内で調理を行い、できたての物を提供する事も可能に…
(保健関連等各種規制のハードルも、詳細は割愛するが、相当知恵を絞り努力を積み重ねクリアーしたようだ)
これが、このオンリーイベントの方向性を決定付けたと言えるだろう…いやはや、とんでもなく「これはひどい」なイベントに育ってしまったようだw

会場は、サンシャインシティ。サンクリ等でお馴染みの会場だが、今回はDホールを分割して利用。
3/4を着物の展示会が占め、残りの1/4がグルコミに充てられている。
見た感じでは、大田区産業プラザPiOの小ホールぐらいの広さであろう。

サークル数は60を超える。初回は20にも満たないサークル数だから、回を重ねる毎に話題を呼んで参加サークルも増えていったという構図だ。
PiO小ホールぐらいの広さに60サークルなら、配置も楽だろう。一見、そう思えるだろう。
ところが、このイベントには、サークルが調理をする為の【キッチン】がある。
キッチンが会場全体の1/3を占める。配置は、残り2/3で賄わねばならず、その結果、ぎゅうぎゅう詰めの配置に(汗)
全体の1/3が調理サークル、残り2/3が本中心のサークルだが、本サークルも地酒を持ち込んだりしており、過半数のサークルが有償/無償の別はあるが、何らかの形で飲食物を頒布している…

開場は11時だったが、キッチンの修羅場が酷いため、開場が5分ほど遅延するw

初動は200〜300人。
皆30代以上の訓練された強者共だ。…というか20代を余りお見かけしないw

この即売会は、飲食物に付随するゴミ処理費用やら、キッチンでの電気代やら、他の即売会に比べコストのかさむ即売会だ。
その分、参加者の負担も大きく、入場パンフが1000円、飲酒許可証ともなるリストバンドが500円と高額だ。
だからこそある程度経済力に余裕のある年長者じゃないと、金銭的なハードルの高いイベントなのだが…それにしてもよく訓練された参加者が揃っているw

列整理要員も殆どいないのに、整然とした列。入場も、軍隊なみに整然として、混乱は無い。
…皆さん訓練されすぎてて怖いですw

開場後、最初の30分はお酒の頒布を禁止している。
お酒が入ると、参加者は気も緩み、どうしても買い物しなくなる。
最初の30分だけでも、本の購入に注力して貰おう、との狙いが込められているようだ。
キッチンではサークルが絶賛調理中で、「食」の提供もまだまだこれからだ。
私も、最初の30分はサークルを回り、本の購入に専念する。

11時35分過ぎになると、お酒が解禁に。
持ち込みのお酒を、無償で振る舞うサークルも多い。
本を買ってくれたら持ち込みの地酒試飲OK、なんて光景も随所で…あれ、これ高知の同人誌即売会「つるかめざっか」と同じ景色だぞw

本部では、サークルさんから提供されたお酒やら、「主催がどや顔で持ち込んだお酒」やらが、無償で振る舞われる。
さらには、生ハムの振る舞いも始まる。豚の足1足を丸ごと持ち込み、これを薄く削りハムとして提供する、という本格的なものだ。
とは言え、削る作業は相当重労働だったらしく、スタッフが数人がかりで代わる代わる頑張っていたようだ。
さらにはかき氷まで振る舞われ、本部に連なる列は、酒列・ハム列・かき氷列に分かれ阿鼻叫喚の様相にw

サークルさんの料理も、少しずつ整い始める。
汁無し坦々麺やら、マグロやら唐揚げやら味噌汁やら。それぞれのサークルさんが、趣向を凝らしたグルメを提供する。
とは言え、料理が出来上がるまでに手間取るサークルさんも、やはりいらっしゃる。
その場で調理してつくるだけに、そして慣れない調理環境だけに…期せずして「時限」となったサークルさんも少なくないw

本部で酒をたかり、サークルで料理を賞味…旨い料理と旨い酒で舌を肥やす展開。
さあ、いよいよ本格的に「宴会」っぽくなってきましたw
スタッフも、お皿やコップなど、ゴミの処分をマメに行い、裏方として「宴席」を支えてくれる。

とは言え、会場が狭く、余分なスペースの無い事が幸いし、飲み過ぎは防げたか。
変にスペースがあるとそこに座り込む。立ち呑みに比べて、座っての酒宴は、酒の消費量を上昇させる。
狭いスペースで、立食形式にならざるを得ず、それが飲み過ぎの防止策となっていよう。
加えて、参加者が年長者で、バカ飲みしない年代というのもあろう。

中盤から終盤に入ると、至る所で団らんが始まる。
サークルの提供料理も底を尽き始め、皆お酒に走る。
年長者が多いせいか泥酔者は出ずに済むが、皆出来上がってくる…。

もはやこれは、即売会ではない。即売会の皮を被った「宴会」である!w
…この言葉、私は2009年の初春に、高知の同人誌即売会「つるかめざっか」に対し呟いた覚えが。
まさにこの「グルコミ」は、高知「つるかめざっか」と同じ臭いのする同人誌即売会即売会…というか「宴会」であろう。
どちらの即売会も、「大人の文化祭」といった趣を持ち、相通じるものがある。

もし宜しければ、「つるかめざっか」を知る皆様には「グルコミ」に足を運んでいただきたい。
「グルコミ」を知る皆様には、「つるかめざっか」に足を運んでいただきたい。
個人的には、そんな風にも感じた。

即売会終了後は、漫画「孤独のグルメ」の原作者・久住昌之氏のトークショーも開催。最後の最後まで熱気溢れるイベントであった。
(イベント中には、久住氏のサイン会も実施された)

この日の様子は、ヤフーニュースでも報じられた。
来場者は、計1000人とか。
(参考リンク/キッチン完備の“飲食系”同人誌即売会に行ってみた!『孤独のグルメ』久住先生も登場(クランクイン!) - Y!ニュース http://t.co/ciPm0PDR9s)
この盛況、久住氏の登場が後押ししたのは間違いないが、それだけでは、ここまではいかない。
ハードルが高いはずの飲食提供を頑張って可能とし、和気藹々とした「宴会」「文化祭」的な雰囲気をつくりあげた事が大きい。
それが口コミで評判を呼んだ。だからこそ、初回とは比較にならぬサークル数・来場者なのだ。
そしてそこに久住氏の存在が後押しし、輪をかけた、と考えられよう。
今後も、スケジュールに都合の付く限り足を運びたい即売会である。

6/29 広島県江田島市・艦これオンリー「砲雷撃戦!よーい!」

「東方椰麟祭」にサークル参加させていただいた自分だが、サークルとしては、13時30分と、少し早目に撤収させていただいた。
理由は、同日、江田島市で開催されている艦隊これくしょんオンリーイベント「砲雷撃戦!よーい!」にある。

そもそも、人口3万足らずの瀬戸内海の島・江田島で同人誌即売会が開催されるなんぞ、前代未聞だ。
艦これが登場し、江田島も艦これの「聖地」として見做されるようになったからこそ、ここで同人誌即売会が開催される。
この町で同人誌即売会が開催されるなんてのは、今後はほぼ有り得ないだろう。
「東方椰麟祭」にサークル参加している身ではあるが、この機を逃したくはない。そんな思いもあった。

あと、こんな事もあった。
3月下旬に、艦これオンリー「蒲田鎮守府」で、「砲雷撃戦」主催氏とお会いした。
これから福岡の艦これオンリーに向かうとか、そんな話を伺った。
その時に、椰麟祭と同じ日に江田島は選択に悩みますよー勘弁してくださいよーみたいな話を振ってみた。

「えーハシゴすりゃいいじゃないですか!ハッハッハッ!」

てめぇ気楽に抜かしやがって…俺はその為に、その日のスケジュールに悩んで、椰麟祭のサークル参加も迷ってたんだが…

一応私も、ハシゴしやすいようにイベントの終了時間も伸ばして貰いたい、的な要望もさせていただいたが、それは撤収やその後スタッフが帰京する事も考えると難しそうとの事だった。
帰京スケジュールの話をされると、私も何も言えない。
(もっとも、結果的に頒布時間が伸びて、ハシゴしやすくはなったのだが…詳細は後述する)

とりあえず主催氏が「ハシゴしろ」と言い出すもんだから、自分も「やってやろうじゃねーかこの野郎」という気になり、椰麟祭に即サークル参加を申込。
江田島行きの高速船の時間も確認し、広島・宇品港発13時10分頃発の高速船に乗れば間に合うと判明。
それが駄目でも、到着時間ギリギリだが、14時20分頃発の高速船に乗れば間に合うと判断した。
椰麟祭会場〜宇品間と、江田島・小用港〜砲雷撃戦会場間は、タクシーを利用して時間を節約する。
これで何とかハシゴできるかな?そういう算段を立てた。

とは言え、椰麟祭で当サークルにお立ち寄りの方もそこそこいらっしゃって、撤収のタイミングを掴めず。
13時10分宇品発の高速船は諦めることに。
何とか13時30分に撤収を終え、椰麟祭を離脱。
タクシーを拾おうと試みるも、全然捕まらず、仕方なく市電で宇品へ。まあ、タクシー使うのに比べれば、交通費節約できるからいいか…

宇品の高速船切符売場に貼ってあった、重巡・利根のドヤ顔が彩る「砲雷撃戦!」告知ポスター(こんな所に貼ってあるとは…少し驚き)を横目に、江田島・小用港行きの切符を買う。
宇品14時20分頃発の高速艇は、小用14時45分着予定。


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果たして会場に間に合うのか?
そして、100人以上×5回の入れ替え制を敷いたと聞く会場に、無事に入れるのか?
不安と期待を交えながら、江田島に向かう。


【集合場所は、江田島の玄関口「小用港」】

江田島自体は、橋で本土と陸続きではあるものの、陸路でのアクセスは、呉や広島といった都市部からだと、音戸の瀬戸経由で結構遠回り。
そこで、広島(宇品港)や呉からの船…すなわち海路が最短ルートであり、重宝される。
そして、広島や呉からの船は、小用港を発着地としている。
小用港は、江田島の「玄関口」とも言えるスポットであり、今回のイベントにおいては、ここが参加者にとって非常に重要なスポットとなる。
(ちなみに小用は、戦艦榛名・終焉の地という「聖地」でもある)

会場近辺は、田舎町とは言え町中の住宅地で、空き地も無い。多くの参加者を集め待機させられるスペースがない。
そこで今回は、江田島の玄関口としての機能を持つ小用港をイベントの「集合場所」と定め、そこに来場者を待機させる戦略を取った。
小用港は、広い駐車場が完備され、待機列を置きやすい環境。江田島の玄関口の機能として、皆が集まりやすいスポットという事もあり、ここを集合場所と定めたのだろう。

「参加者は、小用港に集合してほしい。会場に直接に足を運ばないで欲しい」
主催側は、そう呼びかけた。

イベントパンフレットも、小用港で販売。同時に、島内スタンプラリー企画の台紙や、入場整理券も配った。
今回は、狭い会場で対応する為、数回の入れ替え制を取った。この入場整理券を基に入場時間を定め、入場時間直前に、会場近くの武道館に集合。そこから会場に向かうという方式だ。

入場時間までは、小用港で地元業者がこのイベント合わせに「朝市」を開いてくれる。今回のイベント用に登場した「提督弁当」などの、地元名産品に舌鼓を打っても良いだろう。
島内スタンプラリーの企画も、入場時間までの時間潰しとしての狙いもあるだろう。
これらの企画は、参加者の時間潰し対策でもあるが、イベント目当てに来島した参加者を、島内の名所に目を向けさせるから、観光振興としての「まちおこし」効果も、生まれたと思う。


【第二の拠点・武道館】

広島・宇品港発の高速船は、14時45分に、小用に到着。既に朝市は撤収したが、「砲雷撃戦!」スタッフが駐屯するテントは残っている。
戦艦榛名の聖地らしく榛名コスのスタッフさんから、パンフレットを購入。スタンプラリーの台紙はいただけたが、入場整理券は全部捌けたらしく貰えず。
…果たして会場に入れるのだろうか俺。

とりあえず、会場近くまで足を運んで様子を見る。
目指すは、会場近くの集合場所となる「武道館」である。
会場入りの時間になったら、この武道館に集まり、そこから団体で会場に向かうという方式だ。

武道館へは、小用から徒歩で約25分と距離があるので、できれば車で移動したい。
ちょうど小用港から路線バスが出るのでそれに飛び乗り、一路武道館へ。
…というか、会場から徒歩25分もかかる場所が集合場所とは…こんな即売会、さすがに初めてだw
なんか俺、ものすごいエクストリームスポーツをしに来てるんじゃないだろうかw

小用から武道館へ向かうバスの車窓からは、道を歩く提督たちの姿が見える。
小用港へ帰途に着く人もいれば、私のようにこれから向かう人も。
術科学校前バス停で下車し、武道館に向かう。つくりは体育館なので、靴を脱いで中に入る。
指定時間になったらここに集い、会場に歩いて向かうが、今し方15時入場組が出て行ったとの事。今は買い物を済ませた提督たちが、戦利品を仕分ける休憩場所と化していた。

武道館常駐スタッフに、入場整理券は貰えなかったものの今到着した旨を話し、今から入れるのか聞いてみる。
本来15時閉会だが、「15時入場」という集団が存在すると言うことは…閉会時間が伸びてるという事。
その当たりも尋ねたが、会場と離れたスポットなせいか、会場側の意向が上手く伝わっていないようで、「たぶん大丈夫じゃないか」という曖昧なお答え(汗)
…自分も、たぶん入れてくれるだろうとは思ってるが、万が一入れなくても構わない。ここまで来たんだし…と駄目元で会場に向かう。

だが、そこに至る道は、明らかに【裏路地】である。人や二輪がすれ違う事はできても、車の進入は不可能な幅。
会場と武道館とを結ぶスタッフの「伝令」も、自転車(原付もだが)を使っていた。

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昔ながらの住宅街で、路地も三差路五差路と入り組んでいる。
会場から更衣室のある武道館まで戻るコスプレイヤーの歩く方向や、交差点の地面に養生テープで貼り付けた方角案内で、どちらに向かうべきか、かろうじて判るレベルだ。
…誰だこんなとこで数百人規模の即売会を開く馬鹿野郎はw
私にエクストリームスポーツを強いる主催への憎悪をたぎらせつつ歩くこと10分。ようやく会場の「海友舎」に到着する。

【会場「海友舎」は昔ながらの建物】

「海友舎」は、旧日本海軍・下士兵向けの交流所・集会所的施設だ。
2階建ての木造建築で、今では老朽化して使われなくなった建物だが、有志(ぐるぐる海友舎プロジェクト)が保存活動を行い、こうして現存し、日の目を見ている。
…と言えば聞こえはいいが、ここちょっと大きめの「お屋敷」レベルの広さじゃねえかよ!どうしてここで即売会ができるんだw

腹は減ってはいなかったが、せっかく来たんだから、と先ずは地元の味覚を味わいたい。
海友舎の庭では、スタッフが、かき氷やカレーを振る舞う。本当なら名物「提督弁当」なども置いてあったらしいが、流石に売り切れ。
私は、最後の1食となった「潜水艦カレー」を賞味。
また、地場の業者さんの振る舞う、江田島名物「大豆うどん」も平らげた。

入場整理券を持ってないので、通りすがりのスタッフに、中に入って良いか聞く。まあいいんじゃないか的な回答。とりあえずお許しをいただけた…のかなあ(汗)
ここまで来たんだし…と言うことで、とりあえず中に入る。

中に入ると、少し古い学校の実験室にありそうな木製の机があり、それをサークル机に充てて頒布。
サークルによっては、【タンス】が配置机代わりに割り当てられたケースもw
人の熱気がすごく、古い建物で冷房もない。扇風機をフル稼働させてはいるが、皆汗だくだ。
サークルを一巡し、適当に買い物したところで、15時30分を超え、主催から閉会の挨拶。

「15:00からの入場組がいたので、何となーく頒布時間延長しましたが…これで終了となりまーす」

こうして、前代未聞の同人誌即売会「砲雷撃戦!よーい!」は無事幕を閉じた。
江田島での開催が前代未聞なら、個人の邸宅の延長な「海友舎」での開催も、そしてそこに数百人来場するのも前代未聞だw
会場から離れた武道館も活用し、更に離れた小用港までも活用。住宅街の裏路地をも導線に活用し、大きな混乱無く数百人の来場者を受け入れた…ベテランイベント主催・SDFならではの、素晴らしく高い技量である。
帰りの小用港で、バスの運転手と話したが、バスの運転手もその統率を絶賛していた。

…だが待って欲しい。本当にそれで片付けて良いのだろうか。
運転手は、こうもおっしゃっていた。

「海友舎なんて狭いでしょ?なんであんなとこで」

確かに、江田島なら他にも施設は多数ある。公民館やコミュニティーセンター等も多数ある。皆、海友舎より広い施設だ。
中には、金銭のやり取り不可という即売会には不向きな施設もあろうが、探せば、絶対に「海友舎」より広い施設は出てくる。
武道館にシート敷いて、そこで開催するという手もあろう。

江田島に人が来るのは分かりきっている。
たぶん、他の主催だったら、海友舎よりもずっと広い施設を探しただろう。
運転手にも語ったが、やはりこれは、「主催のこだわり」故だと思う。
主催が、海軍縁の施設での開催を志向。その結果として、あんな狭い会場で、という話になるわけだw
そういう会場での開催を面白がるから、参加者がより集まる、という側面もある。

つまり我々参加者は、SDF主催氏の、「(本来即売会では開催が困難な筈の)会場へのこだわり」という「酔狂」…それに、喜んでお付き合いしている、という訳であるw

SDFは、各地での「砲雷撃戦!よーい!」開催を通じ、「聖地」での開催ノウハウを培っている。
地元商工会に協力を仰ぎ名産品の屋台を出店してもらったり、前日からの史跡探索ツアーを充実させたり…と「遠征参加者目線」で遠征者が楽しめる施策を増やしている。
これは、主催の活動地盤が都内で、開催地を地盤としていない、という本来不利な筈の要素が奏功していそうだ。

…加えて、SDFは、およそ即売会開催には適さない変な会場での開催ノウハウも、着実に身に付けつつあるのではなかろうかw
6/8開催の「砲雷撃戦!よーい!例のプール海域SP」(これは「例のプール」と呼ばれる都内のプール付マンションでの開催)といい、今回といい。

来年には、「宿毛湾泊地」という「聖地」を擁する、高知県宿毛市での開催も構想中らしい。(アフターイベントで漏らしていた)
今後も、SDFに振りまわされながらも、彼らの挙動からは目が離せないだろうw

6/29 広島市・東方オンリー「東方椰麟祭 第五幕」

6月29日、私は広島開催の東方オンリー「東方椰麟祭」に足を運んだ。
折しもこの日、広島から高速船で20分、瀬戸内海の島・江田島にて艦隊これくしょんオンリー「砲雷撃戦!よーい!」がバッティング。
別ジャンルとは言え、親和性の高いジャンル同士のバッティングであり、動員に与える影響が懸念された。
これ以外にも、新潟や都内で東方オンリーが開催され、競合イベントの多い日程だ。

ただ、江田島の艦これオンリーは20数サークル規模で、サークル参加に与える影響は限定的なはず。
都内東方オンリーとのバッティングもあるが、これは毎年バッティングしているw
地域別の「住み分け」ができているので、これも、余り影響はないだろう。
私が、今回一番椰麟祭のサークル参加数に影響したと考えているのは、大阪の艦これオンリー「我、夜戦ニ突入ス!」である。
これは300サークル以上を集める一大勢力。数も椰麟祭以上だし、西日本各地から「夜戦」に遠征する参加者も少なくないので、実はこれとのバッティングが一番大きかったのではないか?とも見ている。

とは言え、それでも「東方椰麟祭」は過去の蓄積がある。常連サークルも多い。
前回から2割減でバッティングの影響は少なからず出たものの、それでも270spと一昨年(前々回)の規模はキープ。(去年が少し増えすぎただけなのかも…?)
昨今の艦これへのシフトが顕著な情勢や、多くの有力イベントとのバッティングにも関わらず、サークル数の減り方も例年並み/最小限に抑えきった、という印象だ。

この即売会は、サークル参加と並行して、痛車の展示も募集している。
今回も、多くの痛車が、イベントに彩りを添えた。
ただ、今回は痛車12台。プラス痛バイクが3台。以前よりも若干減り気味か。
痛車の盛んな土地柄故に、以前は最大勢力を占めていた岡山ナンバーが今回は少なく(今回は広島/愛媛ナンバーが多い)、これが影響していそう。

今回の「椰麟祭」の特徴としては、何回も参加してるイベントの割には、特筆すべき取り組みが目立った所だろうか。
企画にしても、好評なもの、定番となるものは残しつつ、新たな取り組みを増やして、変化を付けようと試みている。
少し前より、私は各地の東方オンリーにおける「マンネリ化」を気にしていた。飽きが来て参加者が減り、尻すぼみになることを恐れるからだ。
今回「椰麟祭」での新たな取組は、マンネリ化を防ぐという命題に対する、椰麟祭なりの「挑戦」とも捉えられるだろう。

会場の隅っこに、カメラと背景を備えた簡易なものだが、撮影セットが設置されている。
これは一体何かとスタッフさんに聞いてみたら、写真を撮ってもらい、椰麟祭特製の記念台紙に組み込み進呈する、という企画だ。今回からの、新規の企画のようだ。
プロのカメラマンがスタンバイ。画質の調整や効果の追加も施した上で被写体となった方にお渡ししている、という本格的なもの。
椰麟祭参加の記念に是非、と盛んに売り込んでいた。
会場の隅というロケーションだが、コスプレ登録用紙の記入台のそばなので、コスプレイヤーさんにアピールしやすいロケーションでもある。
こういうちょっとした企画も、オンリーイベントの楽しみに華を添える。

また、今回は「博麗神社例大祭」を招聘し、例大祭の見本誌読書会を併催。多くの参加者が熱心に読みふけっていた。
例大祭は、秋開催の「秋季博麗神社例大祭」の直接受付を行ったり、参加形態に関する相談にも乗ったり(秋季例大祭は参加の仕方に融通が利くらしく、既存の即売会にない参加方法もケースバイケースながら不可能ではない)、公式グッズを頒布したり、そして動画サイトでの生放送を始めたり…椰麟祭という場を存分に活用されていた。

この他、東方同人アニメ制作サークル「満福神社」等のアニメ上映もあるし、東方ダーツで遊べる企画も登場した。
ダーツに関しては、東方ダーツに携わるサークルさんの協力を得たようだ。

アフターイベントにも、新機軸を導入した。
最後まで多くの参加者に楽しんで貰おうとする意図があるのだろう。
これまでのじゃんけん大会やオークションに加え、それらが終わった18時から、アフターライブも開催した。
(今回は前夜祭的に開催された「東方埜麟祭」が開催されないので、その穴埋め的要素もありそう)

この会場「広島産業会館」は、2階にステージ付の音楽ホールを持っている。
場所をそこに移し、大手サークル「幽閉サテライト」等が出演してのライブである。
即売会会場近接の音楽イベント対応ホールの使用、出演サークル等、2週間前の「夕張まんがメロン祭り」に通ずるものがありそう。
私はスケジュールの都合上参加し得なかったが、あの人口1万足らずの夕張ですら盛況だったのだ。広島の盛況は、疑う余地も無い。

この手のアフターライブにおいて私が気にしている事としては、スタッフの拘束時間が長くなり、負担が増しているのではないか?という点だ。
過去他の東方オンリーで、私は、何度かその事を指摘している。
この点についても、椰麟祭は工夫を図っている。即売会スタッフは従来通りの拘束時間とし、これとは別にライブ対応のスタッフをスタンバイさせる、ライブスタッフは、15時以降からお仕事に入ってもらったそうな。
即売会とアフターライブのそれぞれにスタッフを用意したため、相当の大所帯となったが(よくスタッフ集めたなあ…)、その分、個々のスタッフにかかる負担が少なくなるように取り組んでいる。
アフターライブの欠点を、工夫で上手く補っていると感じた。


とこんな感じで、今回の「椰麟祭」は、新しい要素を盛り込み、変化を付けようと頑張っている。
その一方、椰麟祭の「定番企画」「名物企画」は、形を変えながら継続している。

恒例の「東方椛饅頭」は今回も健在で安心。
私も、江田島のあの野郎へのお土産用にとかで購入したが、相変わらず1人1限と厳しく、余り多く買えなかったのは残念。

屋台は昨年同様「KOUBOUICHIスタジアム広島」さんの出店。
今回は、豚しょうが丼・焼き鳥・焼きそばの3種に提供品を絞り、短時間で大量に給仕できる体制を整えていた。
この他、飲み物の提供も行った。
ここのB級グルメも評判は良いので、今回も起用していただけたことは嬉しく思う。
私も、昼食はここで調達したw


最後に、人出について申し上げたい。
初動数百人規模のこのイベントだが、今年は、例年と様相が異なっていた。
入場制限が僅か5分足らずで解除。…うーん、例年に比べ早いような?
スタッフが慣れて、参加者の誘導に掛ける時間が短縮された、というのはあるにしても、それにしても例年より短めだ。
とは言え一般来場者がそんな減ってる訳でも無く…お昼を超えても、混雑が絶え間なく続いている。
初動が弱い代わりに、後半になって訪問した方も、少なくなかったように思える。

今回は、混乱が予想される江田島を先に攻略して、椰麟祭を後回しとする方も少なくない。そういう影響もあったのだろう。
また、音楽ライブというキラーコンテンツが後ろにやって来た事も、遅めの訪問を促したのではないか。
江田島とのバッティングは、サークル参加数への影響こそ皆無同然だろうが、一般来場者の動向には影響を及ぼしていそうな気がする。


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