STRIKE HOLE

【ジャンル解説】同人評論→真面目系、政治評論・電波→アレなアイタタ評論。真面目系と電波評論の二本立てです。 基本的に同人イベント関連の評論は真面目、他の評論は不真面目な傾向があります。同人評論のカテゴリーの内容以外はアフォ評論という事で斜め読みをお願いしますw

2017年08月

「アニメ聖地88」 疑問視せざるを得ないその選出基準

2016年9月に立ち上がった「一般社団法人アニメツーリズム協会」は、いわゆる「舞台探訪」「聖地巡礼」の人気の高まりに呼応して立ち上がった組織。
「アニメ聖地88ケ所を選出する」という構想をひっさげたこと、また理事長に富野由悠季監督を擁したことが、オタク界隈でも話題になった。

訪日外国人観光客を強く意識している点も、この協会の特色として押さえておきたい。
立ち上げ時の声明における「設立の背景」として、真っ先に訪日外国人の急増を挙げ、これに対応する必要性を説いている。
設立時の理事会メンバーも、主導的役割を果たすKADOKAWAに加え、JTB・日本航空・成田空港から人を出しており、訪日外国人対応としての性質を裏付けている。
また、同年12月には、内閣府の「クールジャパン拠点連携実証プロジェクト」に同協会の事業が採用。国のお墨付きを得ると共に、訪日外国人対象のモニターツアーを実施している。

その一方、アニメ聖地88ケ所選出事業の前段階として、アニメ聖地投票を受け付けた。
国内ファンのみならず、中国語圏など海外ファンからの投票を広く受け付けた点が特徴だ。ここでも、同協会の訪日外国人に対する意識の強さが伺える。
この投票は、2016年10月・11月の2回「中間発表」を実施。翌2017年3月には、ファン投票の結果をベースとしつつも、協会側でアニメ関連施設を選定し加え、『訪れてみたい日本のアニメ聖地150』という題目にて発表された。続きを読む

今月下旬の「全国ふるさと甲子園」が意外に面白そうな予感

コンテンツツーリズム関連で、少し気になる展開のイベントについて述べたい。
一昨年(2015年)より開催されている「全国ふるさと甲子園」は、「“ロケ地”と“ご当地グルメ”でふるさと対抗! 行きたいまちNo,1決定戦!!」と銘打った地域振興のイベントだ。
テーマが「ロケ地×グルメ」ということで、「聖地巡礼」だとか、アニメ・マンガで町おこしいわゆる「コンテンツツーリズム」だとか。そのあたりに興味関心をお持ちの方々にも向いているイベントだろう。

ちなみに、昨年2016年は、静岡県沼津市がグランプリに輝いた。
もちろん「ラブライブ!サンシャイン!!」の舞台に起用されての参加であることは言うまでもない。内浦地区の老舗和菓子屋「松月」の西浦みかんどら焼きをひっさげてのグランプリ受賞である。

自治体としても、ロケ地としての観光資源と、特産品という地域資源とをPRできる貴重な機会
年を追うごとに参加地域は増え、今年は55地域が参戦している。
(「ロケ地」という括りでの参加なので、アニメ・マンガ以外にも、ドラマ等のロケ地が参加するケースも少なくない点はご注意いただきたい)

で、55地域も参加すると、興味深い地域も決して少なくない。
チケット代4000円は値が張るが、それをおしてでも行きたい、と感じさせるほどには。

アニメ・マンガ関係だけをピックアップしても、今回は以下の地域が参加する。

・山形県山形市・高畠町・新庄市「3月のライオン」
・千葉県いすみ市/新潟県十日町市「孤独のグルメ」
・埼玉県久喜市「らき☆すた」
・岐阜県大垣市「聲の形」
・岐阜県飛騨市「君の名は。」
・静岡県静岡市「ハルチカ」
・静岡県沼津市「ラブライブ!サンシャイン!!」


昨年グランプリの沼津は、今年は「ペッシュールサンド」の出品で勝負をかける。(個人的には、「沼津バーガー」がええんじゃないかと思うのですが…)
他にも、「らき☆すた」や「君の名は。」などの著名作品も登場。

この他、大河ドラマからは長野県上田市(「真田丸」)福島県会津若松市(「八重の桜」)が参戦。朝の連続テレビ小説からは岩手県久慈市(「あまちゃん」)や茨城県県北地域(「ひよっこ」)などが参戦。
人気・著名ドラマ舞台からの参戦も多く、昨年王者の「ラブライブ!サンシャイン!!」と言えども王座を守るのはなかなか大変そうな雰囲気。

この他、アニメ聖地ではあるものの、アニメではなく別作品のロケ地として出展する地域も。
「君のいる町」舞台の広島県庄原市高野地区は、今回は映画「雪女」ロケ地としての出展だし。「結城友奈は勇者である」派生作品「乃木若葉は勇者である」の舞台・香川県丸亀市は、今回は映画「HONETSUKIDORI」での出展。艦これ聖地・鹿児島県鹿屋市は、今回「永遠の0」での出展。
…ん、まあ。地域側だってタダで出店してるわけじゃないし、参加するならばよりPR効果の高い道を選ぶのは当然のこと。より知名度の高い作品で推すのは、これは仕方ないか(汗)

そういう「別作品を推すアニメ・マンガ聖地」を加えれば、アニメ関連の地域は結構な数になる。見どころは相当多いと思う。
というわけで、コンテンツツーリズム研究やってる人間の視点から、この「全国ふるさと甲子園」の面白みが案外高まっているのでは?と感じ、ご紹介申し上げた次第である。
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