同人誌オンリーイベントって変な響きに思われるかもしれません。
普通オンリーイベントって逝ったら同人誌売るのが当たり前じゃないの?そういう違和感をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、それは率直に申しまして都会連中の論理に過ぎません

地方イベントの現状を簡単に申し上げますと、
・コスプレイヤー率の異常なまでの増加
・出し物は主にラミカと便箋、年齢層の低下(主に女子中高生)
・本を売り買いしたい層は付いて来れず、東京のイベントに流出


都心のおっきいお友達ぞろぞろなオンリーイベントだとか、コミックシティのやうな女性向けオールジャンルとか、そういう都心のイベントとは全く様相は異なります。
これは、貴方系のイベントだけでなく、新潟ガタケを除くほぼ全ての地方イベントに関して一般論として言える事です。

金沢では、KACさん主催の「金コミ」が定期的に開催されております。
ここも例に漏れず、上記地方イベントの傾向に見事に沿った現状です。
本サークルが少なくラミカや便箋ばっかだよウワアアアン、ってな具合に、まともな本を作ってるサークルさんが参加するには厳しいイベントです。皆、東京(ないし大阪)に流出しているようです。
(大阪なら女性向けはシティ、男性向けはコミコミやトレジャーがあります)


そこで登場した新しいイベントが、北陸同人誌販売オンリーイベント「北陸本専」
非常に熱意のこもった主催挨拶が心を打ちます。以下一部抜粋。


> かつて、北陸の同人誌即売会は同人誌にあふれ、オリジナル、パロディを問わず同人誌を通して書き手と読み手が直に交流し活気に満ちていたように思います。
>ほとんどのサークルに「同人誌」があり、全部見て回ろうとすると、時間が足りなくなる程でした。
> 近年の北陸イベントは本よりグッズが中心となり、同人誌を通しての書き手と読み手の交流もなくなってきていると聞いています。
> 同人誌をメインに作られているサークルさんが地元イベントから離れ、大都市圏のイベントに流れているという話も耳にするようになりました。
>
> グッズも表現の一つの形であると思います。コスプレやWEBでの活動と言ったものも、表現手法の一つとして重要なものだと思います。
>
> ですが我々はあくまでも「同人誌」というものにこだわりたいと思うのです。
>
> 同人誌にあふれる北陸イベントに参加したい。自分の本に直接感想をもらうあの嬉しさを味わいたい。
>大都市に流れたサークルの方々が、もう一度地元に目を向けるようになってもらいたい。
>そして何よりも、自分の思いの詰まった本を、手に取って読んでもらいたい。
>同人誌オンリーイベントとは、そういう想いから出発したものです。


地方ではびこるグッズやコスプレ、WEB活動を表現手法の一つとして尊重しながら、でも同人誌売り買いしたい人の為の受け皿を!という事でしょう。
また、東京や大阪に流れたサークルさんにも、地元にもう一回目を向けて頂きたい。流れたサークルさんを地元に呼び寄せたい。
そういう意気込みに溢れた骨太の理念として私は受け止めております。

地方から都心への流出が続く昨今の地方同人イベント。
北陸本専は、地元のサークルを繋ぎ止めることができるのか。
地元の同人誌文化を再興させる事ができるのか。
地元を捨てたサークルを、地元に復活させる事ができるのか。

北陸本専の意気込み、挑戦がどういう結果をもたらすのか。
このイベントの動向が、将来の地方イベントを考える上で一石を投じる事になるのではないか、私はそう期待しつつ、また有形無形の形で応援できれば、と考えております。
(時間が許せばサークル参加も予定しております)