2005年9月、福岡の「コミックネットワーク」というイベントに参加させて頂いたので、そのご報告を少々。

現在、九州で実施されている同人誌即売会は多数あるが、最大規模のものは福岡ヤフードームで実施されている「コミックネットワーク」及び「コミックシティ」の2つであろう。
コミックネットワークは8月下旬〜9月上旬、1月とコミケ後の日程をキープ、シティは夏・冬のコミケの合間、5月・11月の開催となっている。
どちらも、規模的には実数で1,400〜1,600spといったところか。

「地域最大手のイベント」はどちらなのか?という話で言えば、コミケ後の開催という地方イベントにおいては有利な日程を維持しているネットワークの方が少々優位ではある。
しかし、大阪・東京で大規模イベントの運営ノウハウを積み重ねたコミックシティも追い上げてきており、現時点では一番手争い伯仲、と言ったところであろうか。
ネットワークは、福岡ドームでのイベント以外にも、長崎・佐賀・熊本等周辺地域でも展開を図り、九州西・北部にその地位を築き上げている。
また中高生向けにsp費用を安くした「COMIC KIDS」というイベントも実施し、中高生の同人への取り込みも図っている。
こう言った点が、昔から地元で足場を固めているコミックネットワークの強みと言えよう。

しかし、2003年夏のネットワークにおいて、サークルチケット類の到着がイベント開催1〜3日前という今春のキャラコミのごとき不手際を起こし(搬入どうすんだよヲイ)、サークルの信頼を損ねた事件があった。
尤も、ネットワーク指定の締切(開催の1ヶ月前)を守り早めに申込を済ませた人間には実害はなく、締切後に申込を済ませたサークルがそういう目にあったようだ。全部のサークルから総スカンを食った訳ではない。
ネットワークの名誉の為に申し上げるが、自分も今夏のネットワークにサークル参加したが、開催2週間前には書類一式が届いている事は強調しておきたい。

恐らく開催1〜2週間前の申込がそういう目に遭ったように思うが、まあそれでもサークル参加受付けるのなら発送迄責任持つべきであり、その点ネットワークの責任は免れない。
この点も当然ネットワークは反省し改善をしているであろうが、同人世界、一回過失を犯すと信頼回復までには時間を要する。シティに流れるサークルも増え、ネットワークの対シティ優位性は相当薄まっているように思う。


また、コミックネットワークの問題点の一つとして、WEBサイトが未だ開設されていない事が挙げられる。(※)
WEBの開設は、開催概要等重要な情報の発信・告知、ダウンロードで申し込み用紙を入手等、サークル参加・一般参加を促す上で大きなメリットがある。当然、参加者から(一般、サークル、スタッフ全てから)も同様の要望が上がっているが、主催者が何故か首を縦に振らない。
自分はサークル申込をするに当たって先ず困ったのが申込書がない事。幸いにも九州に友人がいたから申込書を送ってもらい事なきを得たが、それが出来なかったサークルは参加を諦める事になるのでは。
もっと言うと、島外から、九州シティに遠征する人間はそれなりにはいるが、ネットワークに遠征する人間は余りいない
九州島内でさえも、アニメイトなどごく一部の店舗でしか申込書が置いておらず、サークル参加をしたいものの申込書の入手に困っている、という話をよく聞く。
となると申込書を入手するためには、他のネットワークイベント(先に挙げたCOMIC KIDSなど)に参加せざるを得ないが、これらのイベントも開催情報が充分伝わっているとは言い難い。
情報発信力を高め、かつサークル参加を促す為にはWEBの開設は必須だと思う。というか今の告知力で1,000sp集めている事の方が不思議なくらいだ。


もう一つの問題が、コミックネットワークの申込形式である。
申込の際ジャンルを記入するのは当然だが、カップリングを一切考慮していない点が気がかりである。

女性向けジャンルは、カップリングが違えば別ジャンル、これが鉄則である。特にカップリングのリバースしているところは、非常に相性が悪い傾向がある。
(例えばA×Bのカップリング推奨者は、B×Aのカップリング者とは仲が悪い傾向にある。一般論だから例外もあろうが)
以前、KOFジャンルで京×庵派と庵×京派で喧騒が起こり流血沙汰になったとか言う話を聞いた事がある。本当かどうかは確認取れないが、いずれにせよカップリングが違えば別ジャンル、特に逆カプは要注意、という事でご理解頂ければ幸いである。

ネットワークの申込形式は、テニプリや鋼、おお振り、SEED等メジャージャンルであっても、テニプリならテニプリの欄に丸を付け、それで終わりである。
ジャンル補足の記入欄が無く、カップリングも書けないため、逆カプのサークルと隣り合わせになる可能性がある。人によっては、せっかくの即売会が非常に居心地の悪いものとなろう。

一方、シティは女性向けに特化しているだけにその辺りは気を遣っている。
シティはジャンル補足欄に必ずカップリング、特に受が誰かを明記するよう奨励している。サークル配置の際、受けキャラを基準にサークルを固めるからだ。(無論、攻キャラも一致するサークルが複数あればそれも固める)
そうする事によって、KOFの話じゃないが無用のトラブルを回避する事も出来るし、同一カップリング同士が隣り合わせになる可能性が高いので、居心地が良いと感じるサークルも増える。

イメージとしてはこんな感じ(自分のサークルをA×Bカプとする)

シティ : A×B、A×B(自サークル)、C×B
ネットワーク
    : C×A、A×B(自サークル)、B×A


地方のオールジャンルイベントは、参加者の8〜9割が女性である。
女性サークルに気を遣う必要性は非常に大きいと考えるが、カップリングへの配慮と言う観点ではシティに大きく水を空けられている。
カップリング問題は、男性が考えている以上に女性には大きな問題である。この点をネットワーク側がもう少し真剣に受け止めない限り、ネットワークからシティへのサークル流出は止まらない。地域一番手の座をシティに明け渡すのは時間の問題であろう。


というわけで9月11日、自分はヤフードームの「コミックネットワーク」にサークル参加。評論ジャンル「EAT THE FUN」で参加した。
ドームでの同人誌即売会は初めての経験で、少々戸惑ったものの、何とか無事にサークル入場口より会場へ。ドームの人工芝の上に机椅子が置いてあり、芝の上に椅子を置いて座る感触が変わった感触で面白かった。
所詮評論ジャンル、最初の1〜2時間は大手ジャンルに皆足を運んでいるのだろう、誰も人は来なかったが、大手での買い物がひと段落ついた12時30分過ぎから、ちょくちょく足を止めて来てくれる方が増えてきた。
愛痴万博旅行記の本も、電波評論の方も売り上げ好調。名古屋のライブの時は無論、6月の大阪コミコミの約2倍売れた。モリゾーがキッコロを激しく犯すポップにハアハアする女の子居たり、電波評論に大ウケの野郎がいたり、と本を出した甲斐があったと思わせる程の手応えだった。
これには、コスプレ禁止とする事で一般の注目がコスプレに向かない事もプラス材料として働いてるのだろうとは思うが、久々に参加して良かった、と思ったイベントであった。


イベントの運営自体もさほどの滞りや問題点もなく、無難に終わったと思う。
サークル参加しての感想は、また「参加したい」である。
しかしながら、先に申し上げたように.ップリングへの配慮 ■廝釘造任両霾麋信の強化 この2点が今後の課題になっている。この課題をクリアしない限りにおいては、シティに一番手の座を明け渡すのは時間の問題であろう。
しかし、この2点がクリアできさえすれば、地元で小規模イベントを運営して地域密着が図れているし、昔からの実績で九州島内での知名度も高いわけだから、プラス材料は大きい。シティに対しても圧倒的優位に立てるであろうし、サークル数も増加するかもしれない。

最後に、私がコミックネットワークにお願いしたい事としては、コミックネットワークが地域一番手のイベントとして、また地域に密着した同人イベントとして、九州全体の同人活動の底上げ、という部分にも取り組んで頂きたいと考える。
と言ってもそんな大げさな事をする必要性は無い。

ネットワークは、自分達以外のイベントが開催し告知する事に対しては、余り協力的ではなかったように思う。イベントチラシはチラシ置き場のみ、スペースへの配布は広告掲載企業以外一切認めていない。(これは赤ブー=シティも同様だが)
他のイベントがチラシをサークルsp上に置く事、これに許可を与えては如何であろうか。

欠席サークルのゴミを処分しなくちゃいけない、ゴミ処理費用が過大に掛かる、など運営上の理由もあるかもしれない。福岡ヤフードーム開催のイベントでは、リスクが大きく現実難しいのかもしれない。
しかし「ももちパレス」での「COMIC KIDS」等、小規模イベントならばチラシを撒かせたところで、ネットワーク側には負担にはならない筈である。
チラシを主催に撒かせる代わりに、交換条件でネットワークのチラシを撒いてもらえば、ネットワーク側にも告知面でプラス材料だ。九州でも小規模イベントが栄えれば、それは九州同人の底上げにも繋がり、ネットワークへのサークル参加と言う形でも見返りが来ると思うのだが…。
是非ネットワークには、九州同人の牽引役として自覚を持って頂き、これらの諸課題に対してご一考頂きたいものである。



(※追記) ネットワークのWEBについて

 ネットワークは公式のWEBサイトは無いが、非公式に有志が作成したWEBサイトがいくつか存在する。今年春頃は、有志サイト「COMIC NETWORK」が情報収集、申込書入手に大きく役立ったが、残念ながらこのサイトは今年7月で更新を停止している。
 現在役立つサイトは、やはり有志が提供している「イベント情報」サイト。来年1月福岡ドーム開催のネットワークに参加する際には役立ちそうだ。
 いずれにせよ、有志による情報公開には限界があり、主催側からの責任ある情報発信の場として、公式サイトの開設が待ち望まれるところである。