前回よりだいぶ間が空いてしまったが、コミックトレジャーレポートの続きを。
コミックトレジャーの運営上の工夫を幾つか列挙させて頂く。


メイド隊ドリンクサービス。
 毎年恒例だが、ドリンクサービスは喉の乾いた一般参加者には有難い。

サークル掲示板
 会場内に設置。オンラインの掲示板ではなくオフライン。
 サークルは自らのアピールが出来るし、一般はそれを眺めて楽しんだりサークルを探したり。コミコミにもあったような気がするが、サークル・一般の交流創出の足しにはなるか。

らくがき板
 これも会場内に設置。サンクリにも(ry
 

#↓はどちらも板を用意するだけ、運営的にも人手を取られずに済む企画であり、人手の足りないイベントには使える企画だろうか。


ぅタログ内 サークルリストの工夫
 規模の大きいイベントであれば、索引的な用途でサークルリストは必須である。
 コミケではサークル名五十音順の索引を用意、(サンクリなど)気の利いたところならサークル名五十音順に加え、ペンネーム五十音順も用意している。
 トレジャーは更に進化している。この2つに加え、ジャンル別サークルリストも用意している。サークルリストの活用方法は人それぞれであり、ジャンル別リストは不要と感じる方もいらっしゃるであろうが、少なくとも自分は相当に重宝した。
新人サークルへのフォローイング
 CADDY雑記帳様が指摘されているが、トレジャーはサークル初心者が目立つ
 これほど新人の目立つイベントも中々無い。
 サークルへのアンケート内で「サークル初心者へのメッセージ」を書いて貰いカタログ内で発表しているし、同人活動を始める人へのアドバイス集みたいなものも掲載されている。初心者に優しい企画が多い
 初心者フォローにどの程度の効力があるかは量りかねるが(カタログの企画ページ読まない方もいるし)、少なくとも、主催側が初心者サークルを応援する、愛情的なものは充分に感じられた。


#完全に自分の主観だが、そういった主催者の気持ちは自然にイベント運営に出てくる。それを感じ取った一般参加者が「トレジャーならサークル参加しやすいかなあ」とか感じてトレジャーでサークルレビュー、という流れになってるのかも。
 なお、自分としては、サークル参加数の増加は同人文化の裾野の広がりに繋がるという観点から、サークル参加の定着→サークル増加の流れをつくるトレジャーの対初心者フォロー策は、非常に高く評価したい


イベント終了後の打ち上げ飲み会
 大体毎回40〜50名参加。一般・サークル・スタッフの垣根を越えた合同打ち上げ。
 一部オンリーやコミッククリエイション等で同様の企画はあるが、この規模での打ち上げ企画は中々無い。
 会場はインテックスから徒歩3分の居酒屋。普通の居酒屋で打ち上げってのも妙に新鮮である。
 17時開始・19時終了と少し早い時間設定だが、それゆえに遠方からの参加者も顔を出しやすい。
 自分も顔を出したが、最初は皆見知らぬ人同士緊張しているが、少し酒が入ると打ち解けあってそれなりに楽しめた。自分はトレジャーデビューの某サークルさんや、関西イベントの某偉い方と色々とお話させて頂いた。男性向けアフターイベントの定番・じゃんけん大会も行われ、会場は結構盛り上がった。てゆーか一番盛り上がって出来上がってたのは主催の武(ry


他のイベントの企画立案の参考になるかどうかは判りかねるが、トレジャーの主なる工夫はこんなところか。


とは言え、トレジャーはまだまだ発展途上のイベント。反省点・課題もそれなりにあると思う。

先ず一つは、開催日程。シティの翌日に設定したのは意図的か、会場が取れずに止むなくか。それは判りかねる。
(連続開催は設営日の会場使用料軽減の効果はあるが、シティ終了15:00から会場撤退17:00までの間の再設営作業は現実問題恐ろしいまでにタイトなスケジュールであり、赤豚・青豚がそれを望んだとも思えない。設営にかける時間は実質1時間位しかなさそうだし
詳細はCADDY雑記帳様のご指摘の通りだが、日程的にコミケとのタイムラグが無さ過ぎ、新刊どころか冬コミ新刊の再販も無理。
女性向けならば、サークル数の割に買い専数が少ないから完売サークルも少なく、各サークルはコミケの在庫をそのままシティ会場に宅急便で送れば事足りる。しかし、男性向けは買い専率が高い。完売サークルも女性向けジャンルのそれに比べ数は多い。
女性向けならばその日程で事足りても、男性向けでは障害が生じてくる事を、今回のトレジャーの日程は示唆している。


二点目は、サークル数の増加傾向、それに伴う主催側の慢心傾向。
今までの努力が結果がsp数を呼んでおり、主催がsp数の増加を誇るのも当然と言える。
しかし、今回のサークル数増加は以下2点の「追い風」に助けられており、トレジャー本来の実力による集客とは言えない部分もある。
一つは、先のシティ同様コミケ2日間開催効果(コミケで落ちたサークルがトレジャーに流れる)。もう一つは、シティ・トレジャー2日連続開催効果(シティのサークルがトレジャーにも流れる)。この2つの要因に助けられての「バブル」の可能性もある。
トレジャーがサークルspの増加をはしゃぐのも結構だが、周辺要因があっての結果である。トレジャーがここで慢心するようならば、今後その反動が来る可能性も有り得る。そうならないよう、兜の緒を締め、(コミコミと並び)大阪の男性向け市場の牽引役であるとの自覚を持ち、今後の運営に望まれる事を願いたい。

後、気になる事としては、以前に比べ有名サークルが減っている事。
有名サークルが全てじゃない、と突っ込みを入れたいところだが、有名どころの参加可否がイベントへの参加・不参加を決める鍵になる買い専が多いのもまた現実。中これに対策を打つかどうか。
招待戦略でテコ入れを図る手もあるが、敢えてそれを放置し「来たい人に来て頂く」というスタンスを取るか。
前者は現実的だが手段を選ばない。後者は理想論だが現実に即していない。
どちらが正しいかは判りかねるが、最終的には主催氏が己の理念に則り判断するのであろうか。