前回急遽新年会のレポを入れてしまったため中断してしまったが、九州の「同人活動をするNPO法人」こと「ProjectArbalest」について引き続き語りたい。

あるばれすとの今後の活動だが、主催氏は幾つかの構想をお持ちのようである。

一つは、やはり同人誌即売会の開催。
佐世保では地元同人層が乖離し挫折してしまった。
しかし、それでも全国各地から佐世保に遠征して参加するサークルさんや一般層が数十人単位でいらっしゃる。
最後の佐世保での同人誌即売会では、佐世保人は殆ど居ず県外からの遠征組がイベントの大半を占めていた位である。
残念ながら佐世保でののロイヤリティ(忠誠心)は低いが、逆に県外在住の住人(の一部)のロイヤリティは非常に高いものがある。奇妙な逆転現象ではあるが、これこそが「あるばれすと」の財産であり、この団体の潜在的な動員力の高さを示していると言えよう。

主催氏ご本人が現在福岡在住という事もあり、今後は福岡での開催を構想している。
オールジャンルでの即売会をお考えの模様だが、私個人としては、もし今後福岡で開催されるのであれば、男性向けに特化した即売会を期待したい。
何故なら、福岡及び九州は「男性向けオールジャンル即売会」が皆無、男性向け不毛の地である。しかしながら、メロンは小倉・福岡天神と2店舗あるし、とらのあなも1店舗ある。メイド喫茶も6〜7件以上あり、皆栄えている。男性向け系のヲタ諸君は、実は密かに多数生息しているはず。九州島内において、男性向けジャンルの潜在的需要は非常に大きい

また、東京を主催氏が非常に意識している点も大きい。
東京都内男性向けの動向を深く注視され、イベント主催とのコネクションも持っている。良くも悪くも、男性向けはどうしても東京を中心に動いている世界だ。東京以外の、所謂「地方」で男性向けを成功させたイベントは、皆東京との繋がりを持っている。
こういった東京との繋がりは、日々の活動、特にラグナロクオンリー「らぐけっと」における告知活動の中で培われたものであろうが、これも「あるばれすと」の大きな財産である。

佐世保で地元女子中高生との乖離が出てしまった以上、女性向けに対応するのは主催本人的にも辛い作業であるかのようにも思う。女性向けも取り込むのであれば、この乖離やギャップを取り除く努力をせねばなるまい
そういった点を考慮すると、「あるばれすと」は男性向けで一旗上げる事こそが最適である、と考える。女性向けはシティやネットワークに任せ、男性向けに特化する事が、主催にとっても一般・サークルにとっても良いと思う。



あるばれすと二つ目の構想は、同人誌即売会情報ペーパーの作成。
既に北海道では「DOJIN WALKER」というペーパーが定期的に発行されている。このペーパーは、道内各地の即売会開催情報を余す所無く記載、道内各地のヲタ店舗ならびに即売会会場で無料配布している。
このペーパーの九州版、と考えて良かろう。
これも非常に良い構想である。

何故なら、九州はケットコムみたいな同人誌即売会の情報サイトが存在していない。ケットコムは全国各地をカバーしているように見えるが、「自分の眼で確認した情報」を重視しているため(それが信頼性の高さに繋がるのだが)、逆に「自分の眼で確認する機会の少ない」地方の情報は不足しがちである。
幾つか市井の情報サイトはあったが、現時点では更新がされず、最新の即売会情報は入手しにくい状態である。
そして、九州最大の開催回数を誇る「コミックネットワーク」は、WEBが無い。不確かな開催情報がネット上で口コミにより知れ渡るだけである。

こういう感じで、九州は同人誌即売会の情報を得られるチャンネルが少ない地域である。
即売会情報ペーパーの発行は、九州同人者のニーズに即した企画である。
出来れば、WEB版の情報サイトも運営されれば尚素晴らしい。



三つ目の構想は、「同人イベントの後方支援」である。
あるばれすとの過去十年で得られたノウハウは、九州同人界において大きな「宝」である。
その宝を活かさない手は無い。
既に野外コスプレイベント「コスプレピクニックinうみなか1」の運営支援に乗り出している。他のイベントを支援する事もあるだろう。
あるばれすとの豊富なノウハウがこのような形で活かされる事は、九州のイベント活性化に大いに寄与する。他のイベントにも積極的にノウハウを提供し、運営を支援して頂きたいものである。

※個人的な提案としては、同人イベント主催を対象とした講習会「同人イベントセミナー」なんてのがあれば面白いかも。


他にも、独自の同人ソーシャルネットワークの立ち上げ等、色々と構想はあるようだが、大きな柱は上記3点に集約されよう。
最後に、少々意地悪な質問を2点程投げかけてみた。

花羅(以下「花」と表記)
「何故NPO法人を立ち上げたのですか?凄い面倒臭そうじゃないですか
 少なくとも俺だったらそんな道選ばないですよ 余りにも面倒なのでw」
あるばれすと主催(以下「あ」と表記)
「九州の即売会は”1回やって終わり”の即売会が多く、継続して開催する即売会が少ない。我々は1回だけではなく継続的に開催したいと考えているが、その為には財源の安定化が必要。新しい挑戦としての意味合いもあるし、理念に賛同して頂ける会員より出資を募る事によって、安定的な財源を得る事が出来る点が大きい。」

花「活動方針には賛同できる。イベントを開くのもまあ良いでしょう。
 じゃ、イベント開いてどうしたいの?何をしたいの?そういう理念的なものが見えて来ないのですが」
あ「九州の即売会は東京に比べてレベルが低く、高いレベルを求め東京や大阪に流れる傾向はある。地元のイベントに地元の人が参加してくれない傾向もある。
 売り手がクオリティの高いものを出し、買い手が求めるクオリティの高さを満たす。(東京のような)質の高い即売会を開き、都心に流れた地元の人の目を地元に向けて貰えるようにしたい

東京や大阪に流れるサークル・一般の目を地元にも向けて貰いたい。
金沢の本オンリー「北陸本専」もそうだが、地元のそう言った試みは個人的には賛同できる所が多く、応援して行きたいものである。

なお、NPO法人「あるばれすと」では現在会員を募集している。
会員になった所で大した見返りは無い。(というか皆無でしょうw)
NPO法人は皆そうだが、皆その法人の理念に賛同して会費を払う。見返りを期待してはいけない。
もし貴方が「あるばれすと」の理念に賛同し、見返りが無くてもいいから応援したい。そういう気持ちをお持ちであるならば、会員になって頂きたいと思う。