何故、イベントを開こうと思ったのか。
イベントを開いて何をしたいのか。


これを聞かれ、即座に答えられる主催さん、どれ位いるだろうか。
イベントの根幹に関わる大切なテーゼであり、常に主催さんはこれを繰り返し自問自答すべき事のように私は思う。

いや、極論言うと、サークルが集まり一般も集まり、皆楽しめ盛り上がるイベントを開ける力量のあるイベント主催さんは、別にこんな禅問答みたいな問い、答えられなくても構わないと思っている。
超暴論だが、動員力が大きく、サークル・一般の満足度がもたらされるイベントならば、理念が無くとも別に構わないんじゃねえか。
(尤も動員も満足度もしっかりしたイベントは、大抵の所はその手の理念的な事は答えられるし、それ以前に主催が語らなくとも自然に見えてくるものだと思うが)

ただ、イベントを開いても開いても、サークルも一般も集まらず、当日来た人間が充分楽しめない…。そんなイベントであれば、主催さんには上記のテーゼを問い直して欲しいと願う。

何故自分が、こんな糞偉そうな「貴様何様だ」的な事言い始めたか。
最近個人主催が行うイベントの中には、結構悲しい状況のイベントが多く目に付く。
数多くイベントを企画されているにも関わらず、せっかく企画されたイベントは、全て閑古鳥の討ち死に状態…。
参加したサークルは寂しく時を過ごさねばならない。一般も居心地が悪い。
主催だって惨めな気持ちになろう。大赤字確定だから財布の中身も寒い。
告知やら何やらでさんざん手間隙掛けた挙句、サークルも一般も集まらず惨めな気分、赤字出費でお財布も寒い。掲示板に文句も殺到する。楽しい事なんか一つも無い。厳しい事言うと、「主催やって何が楽しいの?」という疑問すら沸く。

この手のイベントに共通する事は、イベントに関する理念が見えて来ない事である。

イベントを開催して何をしたいのか。
イベントを開催して何を実現させたいのか。
何の為にイベントを開くのか。


本来、イベントを開く事は、これら「目的」の為の「手段」である。
しかし、これらの閑散イベントに共通する事は、イベントを開く事そのものが「目的」化している事である。
自分が手がけたイベントが全て閑散イベント…非常に寂しい話である。
何故そうなったのかを考えようにも、イベントを沢山抱えて業務飽和状態、アップアップでそれを考える暇も無い。自省したくとも自省できない。改善したくても改善できない。悪循環である。

それならばいっその事、抱えるイベントの数を減らしてはどうだろう。
半年とか1年とか、じっくりと準備期間を取って、1つのイベントに専念する。
自分の持てる力を、そのイベント1つに全力投球する。時間に余裕が出来るので、取り組むべきイベントの理念も、じっくり問い直す事ができる。自省し改善を図る事も出来よう。
それが出来れば、そのイベントは成功する確率が高まろう。

五兎も六兎も追ったところで、一兎も得られない。
数を打っても当らない時は当らない。
一つのイベントに専念し、一つ一つのイベントを大切にして取り組んで頂いた方が、主催もスタッフも、サークルも一般も、皆が幸せな時間を過ごす事が出来るのではないだろうか・・・。

今辛酸を舐めている主催氏が、色々と改善を図り、皆に愛される良きイベントを企画される時が来る事を、心の底より待ち望みたい。


※注:
今回のコラムの中で取り上げたイベント主催は、特定のイベント主催を指してはおりません(何人か複数主催を見てのお話である事は否定しませんが)。
コメント欄等で主催名を特定する行為はご遠慮頂きたく存じます。