ここ最近急増するメイド喫茶。特に地方での勃興が目立つ。
九州ではこの半年で10以上の店舗がオープン。岡山でもこの半年で8店舗くらいオープン。大阪に至ってはこの半年で、確認できるだけで10以上の店舗がオープン、既存店舗を合わせると20以上のお店が跋扈している。
「急増」等というありふれた言葉では言い表せない位の、メイド産業の膨張ぶりが窺える。

しかしこのような急激な膨張は、反動も生む。
急激な新規開店の裏では、閉店の憂き目を見るお店も当然ある訳だが、今年に入り閉店する店舗が目立つようになった。明らかに店舗数が過剰である以上、競争原理が激しく働く。経営状態が悪く、淘汰されるお店が出てくるのは当然の事であろう。

例えば、大阪のメイド喫茶「愛・桜館」。
昨年6月のコミコミカタログに「日本橋のメイド喫茶紹介」なんて記事があり、私はこの記事でこの店舗の存在を知った。名前からして気にはなっていたお店だったが、機会なく逝きそびれていた。
今年に入って大阪を訪問する機会に恵まれ、「愛・桜館」のHPにアクセスを試みた。しかし、接続したらサイトはあぼーん…。色々と検索して調べてみたが、どうやら閉店したと見るのが妥当であろうか。(参考:おまけ的_様内「元 メイド喫茶『愛・桜館』を眺めてきました」より)
※現在、愛・桜館の跡地にはメイド喫茶「Cantabile」が営業を始めている。

新潟のフィギュア系店舗兼同人誌店舗兼メイド喫茶「ファンシード」も、新潟県民に愛されてきた濃ゆいお店であったが、このお店も、今年2月をもって閉店となった。

そしてもう一つ、取り上げたいお店がある。
以前このブログで取り上げた事もある浜松のメイド喫茶「HarmonyDolls」。
かつて自分もブログ内でこのお店の事を取り上げ、好意的に紹介してしていた過去もある。
(参考:12月2日付「メイド喫茶乱立と今後の展望を考える」、12月11日付「パタリロメイド喫茶」)

このお店が2月中旬に突然の休業となった訳だが、色々とぐぐってみたり、閉店後の顛末を記した「にゃーこ」様のサイトを拝見したりすると、とんでもない事実が明らかになっている。
ぐぐった先を色々と確認しての花羅なりの解釈だが、

・開店してから2月に至るまで1,300万以上の負債を抱えオーナー夜逃げ
家賃もメイドさんへの給金も未払い
・メイドさんもそれに嫌気がさして何人も卒業(というか退職)
・店長もやる気がなくなっていたようで、メニューは皆「品切れ」(と称したの料理給仕の拒否)

と言った所で、経営の内情は非常に杜撰極まり無いものであったようだ。
呆れるしかない展開である。

しかし現場スタッフ、メイドさんは非常に良く頑張っていたようで。
私がこの店舗に足を運んだ時は、私が感覚鈍かっただけなのかもしれないが、そのような内情のズタズタぶりは微塵も見せなかった。内情を露にせず、メイド喫茶として守るべきである「雰囲気」を維持した事、現場のメイドさんの頑張りには敬意を表したい。

非常に残念な出来事ではあるが、これは恐らく氷山の一角であろう。
現状、メイド喫茶は過剰乱立状態であり、第二、第三のHarmonyDollsがいつ何処に出てきてもおかしくない。
やはり他メイド喫茶との差別化、お客様のリピーター化。このあたりがメイド喫茶を維持できるかどうかの鍵になると思われるが、その為には確固たるビジョンを打ち立て、生き残りを賭け真剣に取り組んで頂きたいもの。憩いの場の維持を目指し努力して欲しいと願う。出来ればヲタに特化するんじゃなくて、一般人が入っても寛げるようなお店の方が、生き残り易いような気はするが…。
いずれにせよ、過剰乱立時代を生き残る方策を打ち立てられないメイド喫茶は、早晩上記店舗と同様の運命を辿るものと思われる。
各メイド喫茶の今後の奮闘に期待を寄せたい。