参議院議員選挙が、本年秋に実施される。
自民党は小泉総裁が降板して新総裁に代わり、民主党も今春に代表が交代した。
自民vs民主の二大政党の闘いを軸に推移するのは間違いないだろうが、両政党共に、新体制に入って初めての本格的・全国的な国政選挙である。両政党とも、「緒戦を飾る」意味でも負けられない戦いである。

勝つ為には、どの政党であれ、一票でも多くの支持票を得たいものである。
各候補者は、一人でも多くの支持を得ようと、団体の推薦を取り付け、個別訪問や辻説法に精を出す。より多くの支持を得る為、各政党、各候補者とも必死である。

そんな中、同人ブログである当ブログでは、【同人】的な観点からこの選挙について語りたい。

コミックマーケットの参加者は1日あたり15万人以上。3日間で40〜50万になろう(人数はあくまで「のべ人数」だが)。
この人数は、各政党の有力支持団体の構成員数に相当する、大規模な人員数である(まあ、支持団体との大きな違いは「まとまってない」所だろうが)。
以前も申し上げたかもしれないが、同人人口は一大勢力である。各政党とも、この一大勢力を自政党に取り込む術を、もう少し真剣に研究しても良いのではなかろうか

そこで今回、当ブログでは、各政党別に、同人ヲタを自政党に取り込む革命的方策を以下記して行きたい。

…まあ、自分が「革命的方法」とかほざく時の「革命的」ってのは、「電波的」とほぼ同意な訳だがw
【民主党】
前回衆議院選挙で大惨敗を喫した以上、今回も負ける訳にはいかない。
小沢代表の元、選挙に勝つ為なら手段を選ばず、なりふり構わず、どんな事でもやってのけるであろう。
そんな民主党の究極戦略は、やはりサプライズな候補者の擁立である。

擁立のポイントは、細分化され尽くしたヲタ世界の趣味嗜好、これを横断して知名度の高い人材である。
どんなヲタ属性の人であろうと、この人を知らない筈はない。
そういう知名度の高い人材を擁立しなければ、得票には結びつかない筈である。

となると考えられるのは、有名同人イベンター、有名サークルと言った所であろうか。
米澤代表の擁立が本来ベターであろうが、それやったらコミケの運営関連で色々とややこしくなりそうなので却下。
他にイベント主催で有名な人といったらケットコムの中の人ぐらいか。
個人的にイベント主催で政界に擁立させたい方は何人かいらっしゃいますが、属性横断的に知名度のある方となると疑問でしょうし。

では有名サークルとなると如何か。
女性向け・腐女子票の取り込み役としては、やはり蔵王大志(つだみきよ)先生の擁立がベストであろう。
同氏がつだみきよ名義で連載中の「プリンセスプリンセス」がメディア化され、同人誌制作のフィールドでも新刊を多数刊行し好調である。
今一番脂の乗っている作家さんであり、女性への知名度は非常に高いように思う。

男性向け票の取り込み役としては、やはりみつみ美里先生を推したい。
みつみ美里先生に群がるトレサー諸氏は多く、今回もスタッフジャンパーで強烈な皮肉をかましていらっしゃる訳だが、私に言わせれば、そのワンフレーズで強烈なインパクトを与える手法は政治家向きである。小泉も菅も、そのワンフレーズの巧さで選挙を勝ち上がってきた。
みつみ先生には、「トレスしないでよっ」を公約に政界に進出頂きたいものであります!!!!ww


【自由民主党】
昨年衆議院選挙で大勝した自民党だが、参議院でも勝てるかどうかとなると甚だ疑問である。前回大勝の反動バネで民主に票が流れる事も懸念される。抜本的な対策を練らないと勝利には厳しい。
民主党の同人サークル・イベンター擁立戦略に対抗するには、七尾奈留を擁立して男性同人票の分散化を図るのも一つの手だろう。また、堀江由衣や能登麻美子を擁立し、声優ヲタの取り込みに特化させるのも一案だ。

しかし、民主党がサプライズ候補の擁立に乗り出すというのに、それと同じフィールドで戦っても面白くない。そこで当ブログでは、自民党のイメージを画期的に変革する革命的方策を献じたい。

サークル「魔導鉄道」が主催する「アキバエクスプレス」は、普段、ビッグサイト会場〜秋葉原間を結ぶ有志運行の貸切バスとして多くのコミケ参加者が利用している。
今回、会場や管轄役所との打ち合わせの結果運行断念を決意したとの事だが、その代わり昼間は自身所有のバスを実走させて所要時間の実測を行っていた模様。
まあ、それはそれでいいのだが、問題は「晴れハレユカイ」を流しながら走っていたことだ。…おまいらどこの街宣車ですか。
アキバの自家用バス(ボディは白色です)のお陰で、街宣車=黒塗りという固定概念を思いっきり崩された次第であるw

しかし、あのバスを見て私は思った。
あのバス、選挙用に使えないか?と。
あの自家用バスを、自民党は選挙中にアキバからレンタル。選挙公約をバスにラッピングし、コミケの時と同様「晴れハレユカイ」を流して秋葉原や日本橋・大須を練り歩いては如何であろうか?
そうすればアキバblogさんfirstronさんなどの情報サイトが話題にし始めるのは無論だし、マスコミでも報道されよう。

無論、演説は秋葉原駅ロータリーにラッピングバスを停め、バスの上によじ登って行う。
小泉総理が、安倍官房長官が、アキババスの上から大演説会の開始である。
これで自民党は、ヲタどものハートをがっちりGETであろう!!!


【おまけ/社会民主党】
実は、この政党がヲタとの距離が一番近い政党かもしれない。ヲタの心をつかめるかどうかは別として。
同党所属の衆議院議員・保坂展人先生(wikipedia参照)は、表現の自由に敏感で、同人にも多少の理解のある方である。

保坂先生のブログ「保坂展人のどこどこ日記」は、保坂先生の人となりが表れる日記だが、注目すべきはこの2エントリー。

・2005年8月エントリー「オタクバッシングを考える」
 その1 その2

・2006年1月エントリー「冬コミ探訪記

前者では衆議院選挙前の大切な時期であるにも拘らず、2回にわたってエロマンガ規制反対論(擁護論?)をぶちまけた。
後者は2006年1月1日エントリー。「コミケ訪問記」を2006年の冒頭に飾る漢っぷりである。

全般的に表現の自由に理解のある方なので、ヲタ世界にも理解を示してくれる方なのかもしれない。
余談だが、2003年の選挙では、米澤嘉博氏個人の立場であるが(コミケット代表の立場に非ず)、米澤氏は保坂氏の推薦人に名を連ねている。表現の自由を守る、と言う部分で両者に一致があったのだろう。
保坂氏もコミケに参加された事だし、これを機にヲタ諸君への理解をより深めていただいたいものである。