*マイナージャンルの定義について
今回「マイナージャンル」について取り上げるが、当ブログでは「サークルの絶対数が少ないジャンル」という事で定義したい。具体的には、3日間開催のコミケで参加のサークルが20未満に留まるジャンルだろうか。
マイナージャンルのオンリーイベントを開催は、想像を絶する辛苦の世界である。
会場を借り、告知サイトを立ち上げ、告知チラシを作って撒くまでは良い。だが、サークル集めは想像を絶する苦しい世界である。
チラシを撒くにしても、メジャージャンルならば他にもオンリーが沢山あるから、そこで配布すれば一定の効果がある。コミケやシティ・サンクリ等の大規模イベントで該当ジャンルに撒くのも一定効果がある。
しかしながら、マイナージャンルは他にオンリーが無いので、オンリーで撒く、という効率的な告知方法が使えない。
今回「マイナージャンル」について取り上げるが、当ブログでは「サークルの絶対数が少ないジャンル」という事で定義したい。具体的には、3日間開催のコミケで参加のサークルが20未満に留まるジャンルだろうか。
マイナージャンルのオンリーイベントを開催は、想像を絶する辛苦の世界である。
会場を借り、告知サイトを立ち上げ、告知チラシを作って撒くまでは良い。だが、サークル集めは想像を絶する苦しい世界である。
チラシを撒くにしても、メジャージャンルならば他にもオンリーが沢山あるから、そこで配布すれば一定の効果がある。コミケやシティ・サンクリ等の大規模イベントで該当ジャンルに撒くのも一定効果がある。
しかしながら、マイナージャンルは他にオンリーが無いので、オンリーで撒く、という効率的な告知方法が使えない。
そのイベントがオンリーワンであるが故に、サークルのロイヤリティは高い傾向にあり、サークルの参加率も高いのだろうが、それ以前に、そもそも絶対数が少ない。
無論、大規模イベントで該当ジャンルの島にチラシを撒くのは当然の事だが、1つでも多くのサークルに参加して貰う為には、僅かな可能性をかけて親和性のありそうな周辺ジャンルにも告知を仕掛ける必要がある。だが、他ジャンルへのチラシ配布は明らかに効率が悪い。かと言って、それをやらなければサークル数が増える事は無い。辛苦とジレンマの世界である。メジャージャンルには分り辛い苦しみだろう。
僅かな可能性をかけてありとあらゆる箇所にチラシを撒く。
その労苦は、メジャージャンルの比ではない。そして、元の絶対数が少ない為、幾ら努力をしても見返りは少ない。
苦労して多くのイベントに足を運んで告知に精を出しても、サークル参加数は20に届くかどうか。苦労の割に実りは小さい。
金銭面でも大変だ。
20程度しか集まらないイベントでは、使える会場も数少ない。会場代も割高になり、サークル参加費用も(数が少ないから集まらず)大赤字確定である。
余程の金と労力と、そしてジャンルへの熱意が無い限りにおいては、マイナージャンルのオンリー開催は、高いハードルとなろう。
となると、こういったマイナージャンルは如何にしてオンリーを開くのか。
その答えになりそうな事例は、同人世界には数は少ないが確かに存在する。
今回はそういった事例を取り上げ、マイナージャンルのオンリー開催の一助としたい。
当ブログでも何度か取り上げさせて頂いている同人イベント主催の重鎮、ケットコムさんの事例を紹介したい。
ケットコムさんは、数多くのマニアックな意欲的なオンリーを開催されているが、本年11月3日に「2006年スキマフェスティバル」と称して8イベント合同の即売会を、蒲田PIO大ホールで開催する。
本年5月に8イベント共催として開催し大盛況、成功裏に終わった「都産祭」を小型化した物と言えようか。
●参考:4月17日付拙文「都産祭関係者の皆様の奮闘に敬意を表したい」
都産祭方式、言わば幾つかのイベントの集合体・連合体的な共催方式は案外上手く行くのかもしれない。
8イベントそれぞれが告知に動くので、単純計算で8倍の告知力となる。
仮に8つの内1つがサークル数でこけても、他のイベントでサークルが集まれば、余る筈のスペースを補える。潰しが利き易く、リスクヘッジになろう。
都産祭が成功したのなら他でも成功するかも、と都産祭方式を取るのは自然な流れか。実際、SDFさんが10月8日に開催する「SDF1008(SDF祭)」は、同じPIO大ホール利用・8イベ合同共催で500sp超の快挙を果たしている。
SDF祭はメジャーなジャンルも多いので、マイナージャンル揃いのスキマフェスはそこまでサークルを集められないだろうが、都産祭やSDF祭の快挙を見ると、多少期待できそうな気がする。都産祭のように成功に持ち込めれば、マイナージャンルにとっては希望の道筋になる。そういう意味でも、スキマフェスには大きく期待したい。
もう一つの取り組みは、イベント内イベント方式である。
コミックシティは、従来「ヤドカリイベント」と称したミニオンリーが時々開催されている。同ジャンル内のサークルに参加を呼びかけ、申し込みは元イベントに申し込む。同じジャンル・同じジャンル傾向(カップリング)ならば固めて配置されるので、一種のミニオンリー的な様相になる。
元イベント側にしても、サークル参加数の増加に貢献出来る点がメリットとなる。
イベント内イベント側も、(言い方悪いが)元イベントにおんぶにだっこであり、主催の(特に金銭的な)リスクも少ない。お手軽に開けるのは大きな利点では。
両者間の相乗効果も期待できる。
実際、シティ主催側も、ヤドカリイベントを奨励しているフシもある。10月29日のコミックシティ大阪では、これが制度化され「ONLY PLAZA」として本日現在15のイベント内イベントが予定されている。
比較的お手軽に開催できるので、今後この動きが加速されるのではないかと期待できる。
尚、イベント内イベントとしては、他に「こ〜みっく」内で開催された森岡浩之オンリー「ソビーク」も挙げられる。
無論、これらの取組には、当然短所がある。
都産祭/スキマフェス方式は、各主催間の調整が氏ぬ程面倒であろう。カタログ共通化による一般参加費用の減収も懸念される。そして何より、そんなマイナージャンルが7つも8つも集約できるのか?という問題がある。これらの課題を如何にクリアするかがポイントであろう。
イベント内イベントは、元イベントあってのイベントである。元イベントのルール・の方針に従わなくては逝けない為、独自性が出しにくくなる欠点がある。
これらの点が短所になる点も、念のために申し上げておきたい。
マイナージャンルのオンリー開催は、メジャージャンルでは決して考えられない苦しみを伴う。現実問題、開催は難しい。
スキマフェスやコミックシティの取組が、マイナージャンルのオンリー開催に道筋をつける一つの試みになる事を期待しつつ、今後注視して参りたい。
無論、大規模イベントで該当ジャンルの島にチラシを撒くのは当然の事だが、1つでも多くのサークルに参加して貰う為には、僅かな可能性をかけて親和性のありそうな周辺ジャンルにも告知を仕掛ける必要がある。だが、他ジャンルへのチラシ配布は明らかに効率が悪い。かと言って、それをやらなければサークル数が増える事は無い。辛苦とジレンマの世界である。メジャージャンルには分り辛い苦しみだろう。
僅かな可能性をかけてありとあらゆる箇所にチラシを撒く。
その労苦は、メジャージャンルの比ではない。そして、元の絶対数が少ない為、幾ら努力をしても見返りは少ない。
苦労して多くのイベントに足を運んで告知に精を出しても、サークル参加数は20に届くかどうか。苦労の割に実りは小さい。
金銭面でも大変だ。
20程度しか集まらないイベントでは、使える会場も数少ない。会場代も割高になり、サークル参加費用も(数が少ないから集まらず)大赤字確定である。
余程の金と労力と、そしてジャンルへの熱意が無い限りにおいては、マイナージャンルのオンリー開催は、高いハードルとなろう。
となると、こういったマイナージャンルは如何にしてオンリーを開くのか。
その答えになりそうな事例は、同人世界には数は少ないが確かに存在する。
今回はそういった事例を取り上げ、マイナージャンルのオンリー開催の一助としたい。
当ブログでも何度か取り上げさせて頂いている同人イベント主催の重鎮、ケットコムさんの事例を紹介したい。
ケットコムさんは、数多くの
本年5月に8イベント共催として開催し大盛況、成功裏に終わった「都産祭」を小型化した物と言えようか。
●参考:4月17日付拙文「都産祭関係者の皆様の奮闘に敬意を表したい」
都産祭方式、言わば幾つかのイベントの集合体・連合体的な共催方式は案外上手く行くのかもしれない。
8イベントそれぞれが告知に動くので、単純計算で8倍の告知力となる。
仮に8つの内1つがサークル数でこけても、他のイベントでサークルが集まれば、余る筈のスペースを補える。潰しが利き易く、リスクヘッジになろう。
都産祭が成功したのなら他でも成功するかも、と都産祭方式を取るのは自然な流れか。実際、SDFさんが10月8日に開催する「SDF1008(SDF祭)」は、同じPIO大ホール利用・8イベ合同共催で500sp超の快挙を果たしている。
SDF祭はメジャーなジャンルも多いので、マイナージャンル揃いのスキマフェスはそこまでサークルを集められないだろうが、都産祭やSDF祭の快挙を見ると、多少期待できそうな気がする。都産祭のように成功に持ち込めれば、マイナージャンルにとっては希望の道筋になる。そういう意味でも、スキマフェスには大きく期待したい。
もう一つの取り組みは、イベント内イベント方式である。
コミックシティは、従来「ヤドカリイベント」と称したミニオンリーが時々開催されている。同ジャンル内のサークルに参加を呼びかけ、申し込みは元イベントに申し込む。同じジャンル・同じジャンル傾向(カップリング)ならば固めて配置されるので、一種のミニオンリー的な様相になる。
元イベント側にしても、サークル参加数の増加に貢献出来る点がメリットとなる。
イベント内イベント側も、(言い方悪いが)元イベントにおんぶにだっこであり、主催の(特に金銭的な)リスクも少ない。お手軽に開けるのは大きな利点では。
両者間の相乗効果も期待できる。
実際、シティ主催側も、ヤドカリイベントを奨励しているフシもある。10月29日のコミックシティ大阪では、これが制度化され「ONLY PLAZA」として本日現在15のイベント内イベントが予定されている。
比較的お手軽に開催できるので、今後この動きが加速されるのではないかと期待できる。
尚、イベント内イベントとしては、他に「こ〜みっく」内で開催された森岡浩之オンリー「ソビーク」も挙げられる。
無論、これらの取組には、当然短所がある。
都産祭/スキマフェス方式は、各主催間の調整が氏ぬ程面倒であろう。カタログ共通化による一般参加費用の減収も懸念される。そして何より、そんなマイナージャンルが7つも8つも集約できるのか?という問題がある。これらの課題を如何にクリアするかがポイントであろう。
イベント内イベントは、元イベントあってのイベントである。元イベントのルール・の方針に従わなくては逝けない為、独自性が出しにくくなる欠点がある。
これらの点が短所になる点も、念のために申し上げておきたい。
マイナージャンルのオンリー開催は、メジャージャンルでは決して考えられない苦しみを伴う。現実問題、開催は難しい。
スキマフェスやコミックシティの取組が、マイナージャンルのオンリー開催に道筋をつける一つの試みになる事を期待しつつ、今後注視して参りたい。