7月4日付「6/24 北陸本専 サークル参加しました」でも触れた、北陸本専レポの続きを。

「北陸本専」は前回の課題を悉くクリア。しかも告知戦略、サークル受付方法、サークル目線の充実、当日企画、当日対応…ありとあらゆる場面で、前回を凌ぐパフォーマンスを見せた。
当日は会場内常に人で充満し、新設の「落書きコーナー」も、スタッフさん自身が「カオスだ」と驚きを見せるほどに盛り上がった。サークル参加した身としては、非常に楽しい即売会であった、と断言できる。

と同時に、運営に全くスキの無い即売会であった、とも言える。
【今後の課題】と称して、目に付いた反省点的な事を書こうと思ったのだが…

 悪 い 所 見 つ か り ま せ ん w

こんな気持ちになったのは、仙台開催のオールジャンル「杜の奇跡」以来である。
あの時も、さあ褒めるだけじゃアレだから何か悪い事でも書いてバランス取るべ、と思った所、何も悪い所が見つからなかった、と言うオチがあったw(参考:2006年6月30日付「「杜の奇跡」の快挙(後編)

…さあ、この先どう話をつなげて行こうかw
敢えて言えば、サークル入場の際、入口に列が出来過ぎな点が難点だったか。
入場口で(1)「サークルチケットの回収」(2)「パンフレットの購入」(3)「サークル参加受付」3つの作業を行ったが、そりゃその作業全てを入口でこなそうとすれば、1サークルあたりが入口を通過する時間は増え、牛歩列が形成されるのは当然だ。
今の規模なら何とかなるが、今以上に規模が増大した場合、ちょっと厄介な事になるし、サークルにも余計なストレスを与えかねない。(1)(2)の作業だけ入口で行わせ、(3)の作業は本部で行わせるとか、工夫が必要かもしれない…重箱の隅突付く感じだが、そこしか突っ込める所がないので突っ込みを入れさせていただいたw


本専パンフレットでも主催氏が漏らしているが(「近い将来人手不足でジリ貧」とのこと)スタッフの「人手不足」も気になる所である。
スタッフは皆サークル出身、それゆえサークルの身になっての「サークル目線」での運営ができる点は、大きな強みだ。しかし、スタッフ諸氏はサークル者でもある。即売会の開催は、自分達のサークル活動にも影響を及ぼしかねないし、それ以前に自分達だってサークルとして本専に出たかろう
という訳で、本専スタッフは、スタッフ続けると自分がサークルで本専に出たいけど出られない、というジレンマが…もっともこれは、サークルさんが主催するに当っての「宿命」みたいなものだと思うが。

スタッフ諸氏のメイン活動は、あくまで「サークル活動」である。
今後、回数を重ねれば重ねるほどに、メイン活動に戻りたい、とスタッフの数が減る恐れがあり。「ジリ貧」というのは、そういうことなのだろう。
スタッフの人材不足は、全国ほぼ何処でも共通の悩みである。コミケですら3日目の人手が不足気味との話。それ以外の地域(大阪や福岡等の大都市ですら)では遙かに問題は深刻で、6月10日インテックス大阪開催「comic communication(コミコミ)」では、来場者一人一人に「スタッフ募集」のチラシを配るほどだ(注1)

コミコミでは、「スタッフ募集」のチラシは、一般参加者に向けて配布されていた。サークルに配ってる形跡は見られなかった。
私が思うに、既にサークル活動されている人間が、スタッフの側に回る可能性は難しいと思う。スタッフ活動もエネルギーが要るもので、サークルがスタッフに回ると、今度はサークル活動の方が疎かになる。両立できる凄い方もいらっしゃるが、ごく一部、大半の方は難しかろう。

まだ、一般参加者の方がスタッフ業務に回りやすい側面もある。
買い手に千差万別多種多様、様々なタイプの方がいらっしゃる。
その中で、「同人誌を買うだけでは参加している実感に欠け、物足りない」「買う以外の所にも携わってみたい」「買い専→スタッフ、でステータスアップを」…そういう考えを内包する買い手さんも、多少はいらっしゃる(注2)。
サークルに比べて時間的制約が少なく、スタッフ業務に時間を割きやすい、と言う側面もある。

という訳で、コミコミが一般参加者に呼びかけたのもある意味当然の事である。
一般に呼びかけても中々人材確保は厳しいのだが、サークルに求めるよりは比較的結果が出やすい。

本専にしても他即売会にしてもそうだが、一般参加者から人材を求める事が、一番手っ取り早い事は間違いない。
しかし、そこで懸念されるのは、「サークル目線の欠如」という部分。
そりゃ、買い手の経験しかない、サークルやった事無い状態だ。サークル目線に立て、という以前の問題で、「サークル目線」という概念を理解していただく事すらも、中々難しいとは思う。サークル目線に立てず主催業に臨めば、サークルにそっぽを向かれて終了だ(注3)。

イベントの開き方をノウハウ化し、それを教育・継承することは出来るだろう。
だが、大本となる「心構え」「意識」の問題、すなわち「サークル目線に立つ」という部分、これは幾ら教育しても意味は無い。
誰から教えられる物でもなく、その人本人が気付き、実感しなければ、「サークル目線に立つ」という事は難しいと思う。

人材の問題は、本専やコミコミだけの問題ではない。全国共通の問題に思う。
この件については、機を改めて別途考察させて頂きたい。


(注1)コミコミも、かつては年2回開催を続けていたが、スタッフの人手不足から年1回開催に縮小して開催を続けている。

(注2)私花羅も、実はそういうタイプの買い手だった。買うだけじゃ面白くない、という事でスタッフに回り、某即売会の主催を務めた事もある。

(注3)実はこの花羅も、主催を務めたまでは良いが、とある大手サークルに睨まれたのを契機に、2ch某スレで3年余りに及ぶ長期の粘着を受け、即売会自身もサークルが集まらず失敗した経験がある。その大手サークルにも被害妄想が酷い等相当の問題はあるが、その大手サークルと友好関係を保てなかった結果は反省せねばならない。何より、そうなった理由として、やはり自分自身にも「サークル目線」が欠けていた部分に起因しており、この点は猛省せねばならない。過去の事だが、この件は「サークル目線」について自分が深く考える契機となっている。