日本同人誌印刷業組合_成人向けジャンルの方へ重要なお知らせ

>日本同人誌印刷業組合の加盟各社は成人向け同人誌を作製されるサークルの方々に次のことを要請します。
>
>1. 成人向マーク、18禁などのマークを表紙に必ず付けること
>2. 奥付にサークル名、発行者連絡先、発行日、印刷会社名を必ず明記すること
>
>上記の事項は厳守されなければならない社会的な義務です。これが欠けた印刷物は、お受けすることが出来ないとお考え下さい。


日本同人誌印刷業組合(以下、「印刷業組合」と表記)による一種の自主規制の動きである。
この動き、バーチャル社会(ry、同人誌と表現を考えるシンポジウムの開催等の一連の流れに沿ったものとお考え頂れば、話の流れが見えてくると思われる。
2006年冬「バーチャル社会のもたらす弊害から子どもを守る研究会」最終報告書
 →18歳未満をエロを見せないような対策取らんかいワレェ!
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5月19日「同人誌と表現を考えるシンポジウム
 →いや、ウチら同人業界の人たちは自主規制ちゃんとやってますよ
 →コミケでは、奥付表記・18禁表示等、製作者の責任を明確に表記してる所は少し基準が甘くなるかも…ですよ
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アピールした手前もある。じゃあ自主規制をもっときっちり徹底させるべ
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今回の奥付・18禁記載の要請


印刷業組合がこのような事を言い始めた背景として、バーチャル(ryから始まる一連の流れを押さえて頂きたい所である。。

結論申し上げると、この印刷業組合の姿勢に対し、私は諸手を挙げて支持・賛同したい。

拙文5月15日付「5月19日「同人誌と表現を考えるシンポジウム」」において、【表現の自由を守る、という事】と題し、表現の自由を守る為に何が必要かを説いた。
一定の自主規制を行い、警察の態度の硬化、実力行使・介入を防ぐ。それが表現の自由を守る事に繋がる、という論である。
単に「表現の自由を守れ」「官憲横暴」と叫んでも、何も変わらない。否、寧ろ警察の態度を硬化させ、何らかの摘発の恐れが出てくる。

また、「バーチャル社会のもたらす弊害から子どもを守る研究会」からの一連の流れに何も動きを見せず無為無策であれば、やはりそこで警察の態度も硬化しよう。
今回の印刷業組合の自主規制措置は、「バーチャル社会のもたらす弊害から子どもを守る研究会」に対する同人業界側の、格好のアピールでもある。警察の態度を軟化させ、無用の摘発を防ぎ、我々の表現の自由を守る一助になろう。

自主規制が強まる傾向に懸念を示す声も見られるが、冷静に考えて欲しい。
今回の規制内容は、「奥付書け」「18歳未満にエロ見せないよう18禁表示を入れろ」。この2点であり、作品内容そのものへの規制ではない。
責任の所在を明確化する事、未成年に見せないような配慮を行う事であり、表現そのものへの規制ではない。


我々同人業界に携わる人間も、社会の中で生きている。
社会との関わりを考え、社会と上手く共存していく必要がある。
その為には、最低限妥協すべき所は妥協し、社会との折り合いを付けていく必要がある

今回の規制は、【表現規制には当らない】。ぶっちゃけ申せば、作品内容そのものに規制が入らないから、サークル側も比較的受け入れ易い規制である。
警察・創作者双方で折り合いの付く妥協点ではないか。
これが守られなかったならば、警察は更に踏み込んだ規制に入る恐れがある。コミケだって開催できるかどうかの瀬戸際になろう。私はそれを大いに恐れる。
サークルさんには、この一連の流れをご理解頂き、今回の印刷業組合の要請を遵守される事をお願いしたい。