場所が九州という(私から見て)遠隔地であった事もあり、今回は元々参加しない予定であった「tenjin.be」だが、開催前日の午後に突然現実逃避がしたくなり、寝台特急で九州に向かってしまった自分が居るw
という訳で寝台特急を博多で降りて「tenjin.be#02」に参加したので、簡単にレポートさせて頂きたい。


【前回のレポはこちらを参照の事】
2007年05月05日「tenjin.be#01雑感
2007年05月06日「tenjin.be 今後の課題と方向性


(いやあしかし寝台特急「はやぶさ」はひどい電車ですw
 18時に東京を出て、その後車内販売一切無いんで物資は調達できないし、駅停車時間も1分しかないから外に出られないし。1種のプチ軟禁電車ですよ(;´Д`)
 翌朝は車販があるんでそこで色々物資を調達できるから良いのですが、前夜に乗り込む際は、食料や物資をしっかり買い込まないと駄目ですね。個室寝台に電源が付いてたので、PCやったり携帯充電したりする分には助かってますが…)


という訳で、先ずは「良い所」から挙げてみましょう。
【奇跡の男女比/男女包含オールジャンルの実現】

さて私は、2007年05月06日「tenjin.be 今後の課題と方向性」において、tenjin.beの今後の方向性について論じた。
男性向けと女性向けの住み分けが進み、コミックマーケット以外で男女を包含した同人誌即売会は殆ど無い事。男性向け即売会の潜在的ニーズが高い事、主催者自身の素養が明らかに「男性向け」である事。これらを根拠に、tenjin.beは男性向けに特化すべし、とする論である。

一方で主催氏は、男性向け・女性向けの別にはこだわらず、男女包含のオールジャンルを目指している
私は「それは理想論、男女包含は難しい」と一刀両断したが、今回の結果を見ると、私の論より、主催氏の理想の方に軍配が上がった模様である
ええ、私は前回の論を撤回させていただくしかないですよw

今回のサークルは直接参加74sp、委託8sp、前回よりも20サークル増である。
私が実際に参加した限りにおいては、実際の参加サークルは68サークル。内男性向け系のジャンルが33、女性向け系ジャンルが35。数字の上からも、男女半々、奇跡の男女比が実現された。
一般参加者は若干男性の方が多かったような気もするが、それでも男女比は6:4ぐらい。

こう言った結果を当日に見せ付けられた以上、私は前回の論を撤回させて頂くしかない訳である。どちらの論が正しかったのか、それは結果が物語っている。


4月開催「tenjin.be#01」では、サークル数は約50超。男女比は8:2、明らかに男性向けはホーム、女性向けはアウェイであった。一般来場者も、大半は男性陣。明らかに男性向けの即売会であった。
(それを見たがゆえに、tenjin.beは男性向けに特化せよとの論を出した訳だが)

今回は、男性向けサークル数はほぼ現状維持。女性向けサークル数が圧倒的に躍進し、若干だが女性向けの方が多くなっている。
女性向けサークルの開拓に成功した事が、そのままサークル数の底上げに繋がっている。
北陸本専が男性向け開拓に成功した事で、参加者数を底上げした事の「逆パターン」と言えようか?

一般参加者数も大幅に増えたようだが、これは女性サークルが増えた事に伴う女性一般参加者層の増加。そして同時開催「コスプレピクニック on tbe」によるコスプレ参加者の増加。この2つが参加者数の増加に寄与している。
今回は、「tenjin.be」とコスプレイベント「コスプレピクニック on tbe」の同時開催だが、同じ部屋で両イベントを実施した訳ではない。会場のモルティ天神に行かれた方ならお分かりであろうが、エレベーターで8階に上がると、コスは右手側の部屋に、同人誌(=tenjin.be)は左側の部屋に誘導される。要は、同人誌・コスそれぞれが全く別の部屋での開催、という形式である。
別部屋での開催ならば、コスプレイヤーが多過ぎてサークルが居辛くなるような心配も無い。また、コスプレイヤー参加者はtenjin.be会場も自由に出入りOKとし、コスプレイヤーさんにも同人誌に興味を持っていただけるよう仕向けた。対立しがちなコスプレイヤー・サークルの両者を融合させる一つの工夫として評価したい。


総じて、前回よりも女性参加者の増加が顕著であった。その結果として、前回以上の盛り上がりを見せたと同時に、懸案だった男女バランスの問題も解決を見た
今回「tenjin.be」の告知先は、即売会ならば「コミックシティ福岡」のみ。事実上のシティ一発勝負であり、ここでサークルを集められなければtenjin.beは終了していたかもしれない。
だが、ここで地元の女性サークルに徹底告知を図れた事(+tenjin.be#01が無難に終了し「実績」を得た事も大きい)で、地元の女性サークルを開拓できた、と見るべきであろう。

尚、年齢的には20代前半〜後半が主力で、これは普段シティやコミケのような大規模即売会に参加する主力層とほぼ同一の年齢構成である。
中高生主体のコミックネットワーク他九州地場の即売会に比べると、やや年齢層は高い、とも言えよう。


【他即売会の紹介に積極的な姿勢】

今回tenjin.beで目立った取組は、九州島内・島外を問わず、様々な即売会のチラシが置いてあった事。20以上の即売会のチラシが置いてあったと思う。
主に九州島内の即売会が多かったが、「九州ってこんな即売会の開催多かったけ?」と不思議に思うほどに情報が豊富だった。

主催氏に話を伺った所、当日チラシを持ち込んだ即売会も勿論ある。だが、半数は「主催氏自ら他即売会にチラシ置くよ」と話を持ちかけた所である。

九州は、何処とは敢えて申す気は無いが、他即売会の紹介に消極的、下手すると排他的な即売会も多い。
コミックネットワークは来る物拒まずだが、それでもスペースへのチラシ配布までは許可いただけない。シティはスペースへのチラシ配布もOKだが、事前申請が必要など、ハードルが高い。
即売会間のチラシ交換・広告交換も余り活発ではない。

そんな状況下、自ら「チラシおいてあげるよ」と他主催に声をかける即売会が一つぐらいあっても面白い。
また、こうして声をかける事は、他即売会との関係構築の第一歩でもある。関係構築が出来れば、日程調整したり向こうの即売会で広告載せてもらったりできる等、自分達にもメリットがある。
即売会同士の交流の活発化は、ひいては地域同人世界全体の活発化にも繋がる。自ら積極的に他主催との交流を求めるtenjin.beの取組には、今後の動向含め注目して参りたい。


課題等は後半戦、後編で書きます。