7月8日開催「tenjin.be#02」参加レポート(前編)の続きです。
tenjin.beの課題だとか10月books.tenjin.beに向けてだとか、そんなお話をさせて頂きたい。
【前回課題の改善は?】
前回tenjin.be#01開催後、私はtenjin.beの課題として、以下3点をご指摘申し上げた。

1.オンライン申し込みの充実に対する、オフラインのフォロー不足
2.サークル申込 受付体制の整備の遅れ
3.サークルの案内通知発送の遅れ 段取りの悪さ


1.については、紙の申込書を配布する等、一定のフォローが成された。この点は、相応に評価したい所である。

2.については、今回も受付体制の遅れは余り変わらなかった模様だ。
WEBでの申し込み受付は5月中旬以降、チラシ配布は5月下旬のコミックシティ福岡。7月上旬の開催たる事を考慮すると、受付開始は遅れている、と判断せざるを得ない。(頑張れば4月中旬〜ゴールデンウィーク頃には告知できたはず)
但し、次回10月開催「books.tenjin.be」においては、既に先週よりWEB上での申し込みを開始。tenjin.be#02でも簡単な告知チラシ(表面1枚のみなので暫定的なものだが)を配布、7月中旬の「コミックネットワーク ノア」「ジャンプ大血戦」等地元イベントでも配布の用意がある。
tenji.be#02では改善為らなかったものの、booksでは改善出来ている。

問題は3.である。
2007年06月27日付「5/27 コミックシティ福岡に参加しました」(のコメント欄)にも書いてあるが、3ヶ月前にならないと会場手配が出来ないだとか諸々理由はあろうが、いかんせん九州は、募集終了2週間前→サークル発送1週間前、という所謂「九州タイム」でのスケジュール進行の即売会が多い。
tenjin.beも残念ながら「九州タイム」での進行だった。今回も、出発1週間前発送、1週間を切ってからの到着。幾ら「サークルサポートページ」に搬入先が記載されフォローイングが図られているとは言え、荷物を多くかかえるサークルさんの搬入には不親切だ。
tenjin.be自体が、九州島外で活動しているサークルさんにも目を向け、島外での告知にも力を入れているだけに、九州の論理でサークルさんに当るのは、如何なものだろうか?
思うに、2.で即売会告知の開始時期が遅れた事が、募集締切の遅れ→サークル案内の遅れに繋がっているのではないか。2.と3.は、微妙にリンクしている。

※但し、この問題についても主催側は一定の理解を示している模様だ。tenjin.beサイトトップでは、10月初頭のboooks.tenjin.beまでは今のスケジュールで進むものの、翌年以降開催予定のtenjin.be#03以降では、締切を早めて対応するとの事。今後の改善に期待したい。

北陸本専のように綺麗さっぱり問題点が潰れた訳では無いが、今後改善予定の物もある。
今後の展開の中で、課題がしっかりと改善される事に期待したい。

#頑張っている即売会であり、今後も応援し続けたいのは変わりないのだが、「北陸本専」や「杜の奇跡」のような「手放しの称賛」に至らないのは、そこら辺の課題が改善され切っていない所にあろうか。




【12時開始の是非】

さて、今回参加されたサークルさんから、このようなお話を聞いた。

1・12時開始・15時終了のスケジュールは3時間しか販売時間が無く、本が売れない
2・事前合宿の撤収等もあるから12時開催にしているが、「遊び」の事前合宿で即売会が疎かになるのは本末転倒だ


実際に面と向かってお会いして、色々お話をさせて頂いた。
だが、私の説明不足だろうか。私の見解が上手く伝わっていないようなので、この場をお借りして説明させて頂きたい。

確かに普通の即売会は、11時開始・15時終了と4時間の販売時間を取っている。
それに比べれば1時間、販売時間が短い。ここまでは同意である。

だが、4時間の販売時間が3時間になった所で、本の売れる量は変わるであろうか?
例えば、コミケやシティのように、買い手が多数のサークルをチェックし、回る箇所の多い即売会。買い手も販売時間に回り切れない恐れも強く、販売時間を延ばすのも当然の措置である(例:コミケは10時〜16時、スパコミは10時〜15時等)。
こういう即売会は、販売時間が長くないと本が売れないのもよく分かる。

だが、tenjin.beはたかだが70spしかない小規模オールジャンル。回ろうと思えば30分で全サークルを回り切れる規模だ。
買い手心理で言えば、(サークルとの交流等他の目的が無い限りは)回り終わったら即撤収だ。販売時間を伸ばしたからといって、長く居続けるとも思えなければ、自分の本に立ち寄ってくれるとも思えない。1%ぐらいの可能性は、そりゃあるかもしれんですけど、その程度の可能性を期待するのも微妙な所。
買い手心理を考えると、小規模即売会における販売時間の延長は、販売量の増加に繋がらない、と断言できる

(※実際、他の地方即売会に出席した時だって、11時開始でも、2時過ぎたら誰も買いに来なくなります。本専でも福岡シティでもそう。3時間経って退屈になってくるんで、自分の場合は2時〜2時半に撤収するケースが多いです。逆に、この規模の即売会は3時間の販売時間がサークル的には適切かもしれんです。3時間越えると「飽きちゃいます」しw)

「事前合宿の撤収等もあるから12時開催にしている」とも話を頂いたが、私はこれもtenjin.beに関しては当らない指摘と考えている。
事前合宿の撤収は9時〜9時30頃と聞いている。撤収後会場向かって10時、そこから設営やってサークル入場11時、そして開始12時。確かに、スケジュール的にはピッタリだ。
ただ私が思うに、撤収の9時〜9時30分は比較的「ゆっくりしている」。何が言いたいかというと、もし開始を11時にするのなら、合宿撤収以降のスケジュールを全て1時間繰り上げればそれで解決じゃないか。撤収は8時〜8時30分になるが、決して余裕の無いスケジュールではない。11時開始にしようとしても、充分合宿も楽しめる、決して無理なスケジュールとはならない。

私が思うに、12時開催だの開催時間の短縮だのは、「事前合宿」以外の理由があると思う。
ページを色々と漁ると、FAQのページ「なぜ、12時開始の3時間開催なのですか??」にその理由が説明されている。
12時開催なのは、要約すると「出来る限り多くのサークルさんに準備を完了した状態であって欲しい」(=遅め開催なのはサークルさんも準備に余裕が持てるため)と言う部分。他に「遠方の方や社会人の方の参加の負担をできるだけ減らしたいということや、事前の昼食が可能となるため会場内での飲食が減らせる」という狙いも説明されている。
また、3時間開催なのも、「できるだけ多くの参加者のみなさんとイベントの無事の終了を分かち合う」との事で、回りくどい表現だが、端的に言えば「販売時間長くしても皆早めに撤収するから意味が無い」という事か。

確かに、11時開催に慣れている一般のサークルさんから見れば、何故12時?と戸惑いを見せる事は間違いない。3時間の販売時間も、他即売会に比べれば確かに物足りないかもしれない。
だが、上記述べた理由により、それが即サークルの売り上げに影響するとは私は考えていない。
変わった開始時間である事は確かだが、それに目くじら立てるのほどの事も無かろう、と私は感じる。




【10月 books.tenjin.be開催に向けて】

10月のbooks.tenjin.beは、「北陸本専」同様の「同人誌オンリー」の即売会である。
ただ、ぶっちゃけ申し上げてtenjin.beは、サークルの殆どが、同人誌を頒布物としているサークル。一般参加者にしても、ラミカや便箋に手を出すには少し高めの年齢層だ。
同人誌オンリーと銘打った所で、参加サークルも一般参加者も変わらないと思う。
「同人誌オンリー」としての独自性を出しづらいのは辛い所だが、普段のtenjin.beと同じノリで考えれば良いので、参加者の心構えが普段と変わるわけではなく、安心して参加し易い、という見方も出来る。

この即売会、男性向けサークルの「濃ゆい」人達は、即売会との相性が良いらしくリピーターになりやすいと思う。
ぶっちゃけた話「放っておいても参加してくれる」人達。tenjin.beの基礎票・固定票的な存在だ。
問題は、比較的親和性の薄い女性向けの人達へのケアを如何にするか、それだけだと思う。告知に関しても、女性向け即売会への重点告知を図り、更なる女性サークルの開拓に努めるべきだと思うし、既存サークルのリピーター化についても熟慮頂きたいものである。
この即売会は、放っておけば男性向けの濃いメンツばっかが残る傾向にあるので、男女バランスの観点からすると、女性向けを重視するぐらいで丁度良いのかもしれない。

無論、男性向け即売会での告知も重要だが、この日は男性向け最大級規模の即売会「サンシャインクリエイション」が東京で開催される。
東京開催とは言え、大阪より東のサークルは軒並みサンクリ行きと考えて差し支えあるまい。
男性向けサークルを前回・今回以上に伸ばす事は難しいと思われる。

従って、サークル数を確保する意味でも、男女のバランスを取る意味でも、【女性向け重視】の告知が望ましいもの、と私は考える。

九州開催の夏以降の即売会スケジュールを見てみると、9月下旬に福岡ドームにて「コミックネットワーク」が開催される。
本来ならその後、11月頃に「コミックシティ福岡」が開催されるのが例年の流れなのだが、今回に関しては未だに開催発表が無い。プロ野球「クライマックスシリーズ」の絡みもあり日程が取り辛いのだろうが、もしかしたら11月開催を断念するかもしれない。そうなった場合、9月ネットワーク以後、九州北部の皆さんが参加出来る即売会となると、books.tenjin.be以外に存在しなくなる。
booksの次はもう冬コミだ。シティが中止になれば、booksの価値は相対的に高まろう
主催氏には、その点も頭に入れていただいて損は無いと思う。