まだまだ続く、「南九州の輝ける明星」こと夢彗星について。
そろそろ夢彗星はお腹いっぱいだ!とお考えの諸兄には申し訳無いが、もう少々書きたい事があるため、今しばらくのお付き合いをお願いしたい所である。

夢彗星への批判を毎日のように続けている当ブログだが、いささかの懸念点がある。
1月8日付「1月20日の夢彗星主催オンリー中止決定」ではこのように申し上げた。


>また、マトモに運営されている即売会にも関わらず、夢彗星との交流・関係が深いだけで、夢彗星が名義を変えて主催している即売会扱いされている、気の毒な即売会もあります。

>これらの即売会についても、じっくり精査し、夢彗星主催か、夢彗星とは人的交流こそあれ別人の主催か、そこを区別する必要があります
単に人的交流があるからと言うだけで、真面目に取り組みしっかり即売会を運営する心ある主催が、あの南九州の輝ける明星と同一視され叩かれるのも、居たたまれない物があります
>夢彗星主催即売会と、夢彗星以外主催のマトモな即売会は、分けて考えるべきです。ここは、今後項を改め語る予定です。


夢彗星は確かに叩かれて然るべき存在だ。
会場の中止・キャンセルは、会場の即売会に対するイメージの悪化(=「即売会はすぐキャンセルするんで信用できない」)を呼ぶ行為であり、最悪会場の即売会貸出禁止にもつながる。これを行った夢彗星は、同人界の敵と言っても過言では無い。

だが、夢彗星と関わりの深い他の主催達が、夢彗星同様に叩かれて然るべきか、と言えばそれはNOである
確かに、人的交流があり「お友達」な以上、夢彗星に対しては、我々一般人に比べ進言できる立場にある。そう言う意味で、夢彗星の悪行を「止め切れなかった」事の結果責任ぐらいは問われよう。
しかし実際、夢彗星のお粗末な運営とは異なり、しっかりとした対応でマトモな即売会を運営する主催もいらっしゃる。これらの主催が、夢彗星同様に叩かれるのは忍びない。

夢彗星を批判するのは結構だが、夢彗星と夢彗星以外の主催とは分けて考え、夢彗星以外に累が及ばないような配慮が必要である。

という訳で本日の「STRIKE HOLE」では、世間で「夢彗星関連イベント」として取り上げられている各イベントが、夢彗星と同一視され叩かれるべきか、それとも別個のものとするべきか、そこを検証して参りたい。
【スタッフが被るだけでは、夢彗星と同一視は出来ない】

夢彗星が名義を変えて行っているという疑いのある即売会は、東京都内開催のオンリーイベントを中心に、幾つか存在する。
だが、これらの即売会全てを、あの南九州の輝ける明星・夢彗星と同一の存在として扱って良いものか?

確かに、夢彗星主催の即売会・夢彗星以外の名義による即売会、スタッフメンバーが被るという話は聞く。
Get the world!(夢彗星)まとめ@wikiのトップには、「以上全て同団体、代表名は様々ですが構成メンバーは同一です」とあり、スタッフが被っている事を理由に、同一団体として扱う節もある。

ただ、即売会が違った所で、スタッフメンバーが被るのはよくある話である。
特に都内開催の男性向け同人誌即売会では、サンクリのスタッフやってる奴が翌週にはCOMIC1でスタッフやっているだとか。コスチュームカフェのスタッフがSDF主催のオンリーのスタッフやってるだとか。そんな例は列挙すればキリが無い。
同じスタッフが異なる即売会を手伝うケースなんぞ、日常茶飯事である。

関西はもっと凄い。(有)ケイコーポレーション主催の「コミックシティ」「こみっくトレジャー」と個人主催による「コミックコミュニケーション」。企業主催・個人主催の違いはあれど、各即売会とも中核を成すスタッフはほぼ不変不動である。
(余談だが、私はシティ・トレジャー・コミコミ、イベント名は違えど【同じスタッフ】から【青龍刀のボディチェック】を受け、毎回涙ながらに会場で無実を訴える羽目に陥っているw)
だが、これらの即売会を、「構成メンバーが同一である事」を理由に同一団体として見なす人間がこの世のどこに居ようか
(「(有)ケイ・コーポレーション」という会社が主催名義を変えただけのシティ・トレジャーを同一団体として見る人は居ても、シティ・コミコミないしトレジャー・コミコミを同一団体と見る人はこの世のどこにも居ない。)

構成メンバーが同じであるかは、さほど重要では無い。
構成メンバーは、あくまでそのイベントの「お手伝い」。一種の「部外者」でもあり、彼らに即売会の「色」を付ける力は無い。

大事なのは、「誰がトッブか」という部分である。
基本的に、代表(主催)が事務や事前運営をこなす。
代表(主催)が即売会のコンセプトを決める以上、代表こそが即売会に「色」を付けるべき存在である。
たとえ構成メンバーが同一でも、代表が違えば、即売会のクオリティもカラーも、全く別物になる。関西即売会の例(コミックコミュニケーション・こみっくトレジャー・コミックシティ)を見ればそれは一目瞭然であろう。


私は、夢彗星代表・橘あさり氏が代表ないし主導権を握っている即売会は、夢彗星以外の主催名義であっても、夢彗星と同一視し、厳しい態度で臨む方向で考えている。
例えば、サイバープロジェクト名義による初音ミクオンリーは、申込書送付先住所が夢彗星と同一住所(橘あさり氏自宅)であり、これは明らかに夢彗星と同一視すべき存在であろう。

一方、橘氏以外の人が主催を務める即売会については、夢彗星と同一視して責め立てる事に対して反対する
Get the world!(夢彗星)まとめ@wikiの情報は比較的正確で、夢彗星の問題点も結構分かり易くまとまっている。「まとめサイト」を批判する事の多い当ブログも、珍しく高評価である。

だが、橘氏以外が主催の即売会も夢彗星と同一視し、「以上全て同団体」と評する事は如何なものであろうか。その点に関しては、まとめwikiに対し疑問を呈したい。
代表が違えば、即売会のカラー・クオリティも違ってくる事を、決して忘れてはならない。



【夢彗星系と目される即売会】

先述したGet the world!(夢彗星)まとめ@wikiによれば、以下の各主催を夢彗星系として扱っている。

1.ネオ・ヴェネツィア観光協会
2.超・健康家族
3.お願いっ!Pio魔人
4.ショタスクラッチ実行委員会
5.サイバーアイドルプロジェクト


尚、このwikiには掲載されていないが、鹿児島開催のオールジャンル「Dream Market」についても、夢彗星との関連を指摘する声もある。

5.のサイバーアイドルプロジェクトを夢彗星と同一視すべき事に、異論は無いだろう。
申込先が、夢彗星主催のらきすたオンリーと一緒である上、らきすたの中止告知も、このブログ上で行っているからだ。


それでは、他の即売会はどうか。

「お願いっ!Pio魔人」名義にて、Sound Horizonオンリー「サンホラオンリーでようこそ」が開催されている。このオンリーは参加者にも概ね好評であり、本年5月に第4回目のオンリーの開催が予定されている。
代表・小町ありす氏が主催を務め、同氏がサンホラオンリーのWEB更新や実務を行っているようだが、特に運営上でこれと言った不評は聞かない。WEBの更新も頻繁だし、掲示板へのレスも早い。

WEBの更新が滞る、対応が遅い、それが夢彗星クオリティでは無かったかw
WEBの更新が頻繁で、対応も素早いオンリーを、夢彗星と同一視する方が無理があるwww

サンホラオンリーの頑張りは、代表が異なれば運営クオリティも異なる事を証明しているし、夢彗星とは別個の存在である事を証明している。

この即売会は、夢彗星や橘あさり氏とは分けて考えねばならない。夢彗星同様に批判されるのなら、それは明らかに不当な批判であろう。


ショタスクラッチ」も同様である。
まとめwikiやショタスクラッチ公式サイトを拝見するに、(本名のようなのでここでの掲載は自粛するが)夢彗星の橘あさり氏とは別の方が主催を務めている模様だ。

この即売会も、2006年10月の第1回目開催を皮切りに順調に継続開催を続け、今年2月には第5回目の開催が、次いで6月には第6回目の開催が決定している。
100前後のサークルを安定して集め、ここもこれと言った不評は聞かない。ブログも定期的に更新しており、都産業貿易センターを舞台とした表現問題に関する騒動にも関心を払っているようだ。
普通に安定運営されている男性向け同人誌即売会であり、サークルにそっぽを向かれ3サークルしか集まらないどっかのオンリーとは大違いであるw

ショタスクラッチも、夢彗星とは別個の存在として考えるべきであろう。
ショタスクラッチが夢彗星と同じ批判を受けるのであれば、それは不当な批判と断言したい。



鹿児島のオールジャンル「Dream Market」(通称:ドリマ)も、九州では夢彗星との関連性が疑われている。
確かに、ドリマ2代目代表は夢彗星・橘あさり氏であり、3代目代表も、橘氏とも縁が深い「ネオ・ヴェネツィア観光協会」の11(ニノマエハジメ)氏という話は聞いている(ソースの提示が難しい情報だが、3人以上の信頼できる筋から聞いており、確度の高い情報という事で取り上げる)。

橘氏が代表だった頃、Dream Marketは隆盛を極め、一時期は300〜500spまで規模を拡大した。「ドリマ中興の祖」とも言える存在だったのに今はなあ…orz

だが、あれから代表が2代替わり、現在の代表は橘氏との縁も薄い。橘氏も、この一年ドリマに顔を出さず疎遠の模様だ。
少なくとも、(昔はともかく)今のドリマは、橘氏・夢彗星とは無関係である
運営面で色々雑な面が目立っており、そこは批判すべき点かもしれないが、今回の騒動とは別問題である。


以上、関連性のある各即売会について論じてきたが、サンホラ・ショタスクラッチ・ドリマの3即売会に関しては、夢彗星とは別個の存在として扱い論じるべきである、とするのが私の立場である。
これらの即売会は、今回の「戦犯」である夢彗星・橘氏が主催業務に関っていない即売会である(当日スタッフとして関わっている可能性はあるが)。夢彗星と同一視して叩くことには疑問を感じるし、これらの即売会が夢彗星をネタに叩かれるような事があれば、断固擁護する所存である。
サークルにも支持されている即売会であり、今後も継続して安定運営に励んでいただきたいものである。


※老婆心ながら申し上げるが、今後これらの即売会は、例え当日のみのお手伝いスタッフであっても、橘氏をスタッフとして起用する事は避けるべきである。橘氏や夢彗星との関連性を疑われる事が予想され、即売会運営にマイナスとなるであろうからだ。人手が足りないのなら、他からお手伝いスタッフを調達するべきであろう。


問題は、ここでは触れなかった「ネオ・ヴェネツィア観光協会」(及び「超・健康家族」)・11(ニノマエハジメ)氏である。
ネオ・ヴェネツィア観光協会に関しては、色々物申したい事があるので、項を改めて別途申し上げたいと考える。