NPO法人 Project Arbalestが2005年に創設されてから今年で四年目。
そろそろこのNPO法人の「成果」について総括しても良い頃だろう。

まだ課題は残るも、とりあえず即売会「tenjin.be」の開催には成功した。
また、九州開催の同人誌即売会情報サイト「doujin.be」も立ち上げた。九州特化というだけあって、情報の正確さと細かさでは「ケットコム」や「同人誌即売会検索しすてむ」の上を行く。私も夢彗星関連の記事を記した際には、随分お世話になった。

この当たりが、NPO法人としての成果として挙げられようが、皆さんはどうお感じであろうか?

私は、成果としては決して悪くは無い、と考えている。
だが、この法人にしては物足りない、という思いもある。果たして、NPO法人化せねば実現できないものであったのか。個人主催でも出来るレベルの事ではないか。そういう疑問も沸いてくる。
以下、この団体の成果について検証させていただきたい。
【NPO法人としての必然性】
今回、この法人の「成果」を検証するに当たって、「NPO法人としての必然性」という観点から検証させていただきたい。

NPO法人と言うもの、設立や認証に多大な労力を要する。NPO法人設立後、監督官庁への報告義務があり、会計報告他各種報告の書類作成等、手間暇がかかる。
会計的には、一般法人同様に納税の義務を持つ(法人税を一つ取っても、固定分だけで約7万円。他にも色々と)。
業務面・金銭面双方において、NPO法人であり続けるには、相当の負担を要する。

そういう負担を負ってまで、NPO法人である必要があるのか。
個人レベルでも出来る範囲の事業ではないか?それをNPO化する事によるメリットは、果たして上記デメリットを上回るものなのか?
そういう観点から、各事業について検証させていただきたい。



【doujin.be事業について】

前述の通り、doujin.beの(九州圏内における)情報量・精度は、ケットコム等が捕捉仕切れない情報(特にwebが無くケットコムに掲載される事の無い「コミックネットワーク」のイベントなど)もカバー。右に出る者は居ない。
九州の即売会開催情報を入手するなら、先ずは「doujin.be」にアクセスすべし、とまで断言できる。

だが、これがどこまで九州界隈の同人関係者に浸透しているかとなると、甚だ疑問だ。

例えば、mixiや2ch九州同人スレといった、九州の同人者が多く集う掲示板を確認しても、「doujin.be」は殆ど取り上げられない。
ケットコムとは異なり、携帯電話からの利用が出来ない所は不便な点だ。だが、それを差し引いても、世間に取り上げられるに値するだけの情報量を持っている。これが取り上げられない事には、強い違和感を感じる。ニコニコ動画だったら「もっと評価されるべき」のタグを貼っている所である。
知名度があれば、もっと評価され浸透するはずである。やはり、doujin.beの知名度自体が低い、と見るべきである。

改善策としては、「doujin.be」そのものの告知を強化する事に尽きよう。
例えば、doujin.beそのものの告知チラシを作成し随所に配布する…これが理想だが、コストもかかるので、より現実的な策としては「tenjin.be」告知チラシの隅っこにdoujin.beの紹介文を入れる、といった所か。tenjin.beが九州開催の他即売会と交換広告を行う際にも同様に、doujin.be紹介文も入れれば良い。
tenjin.beの「ついで」でも良いから、doujin.beの告知にも意識を強めるべきであろう。


doujin.beの事業自体は、同人誌即売会の情報を集約・紹介するという行為を通じて、九州の同人文化に貢献している。胸を張って誇るべき立派な事業である。
doujin.beの認知度が上がれば、tenjin.be及びNPO法人Project Arbalestのイメージアップ・宣伝にもなるだろう
そういう意味においても、是非、doujin.be自体の知名度UPも目指して欲しいものである。

【NPO法人としての必然性】という観点から見るとどうか。
率直申し上げて、個人レベルでも出来るレベルの業務であり、NPO法人である必然性は感じられない。
ただ、この事業自体、同人文化への貢献としての性質を持つ。この法人の設立趣旨たる「同人活動への支援」に、実に忠実な事業である。この事業を行う事は、NPO法人としての活動の継続が図りやすくなる、という点でプラスの効果があると思う。
採算性においては、残念ながらメリットは感じられない。採算性まで追求できれば理想だが、そこまでは難しいのではないか。ケットコムのようにアクセス数が増えれば商品価値も高まり、バナー広告で収入を得る事もできようが… まだそれ以前の段階。アクセス数を増やし九州の皆さんに浸透を図るべき段階、と考える。

doujin.beに対する評価・検証としてはこんな所であろうか。
次回はいよいよ本丸、メイン事業である即売会「tenjin.be」開催事業について見ていきたい。