一部の方のmixi・ブログ等で取り上げられているこの記事。
りきおの雑記・ブログ」様9月12日付「[同人]男性向け系のエロなし中小サークルに、コミケの受け皿イベントは存在しない」について、自分なりの雑感を申し上げたい。
この記事のエントリー後、りきお氏のブログは炎上。ご本人も相当参っている事だろう。そこに自分が追い打ちをかけるような形となり、少々心苦しい思いもある。

だが、これはりきお氏にのみ付いてくる問題では無い。
サークルを営む全ての方々に言える話なのではないか、と考え、敢えて記事にさせて頂きたい。
9月12日付のこの記事、「[同人]男性向け系のエロなし中小サークルに、コミケの受け皿イベントは存在しない」だけが注目されがちだが、その前から続く以下の記事を拝読すると、りきお氏が何故このような記事を書くに至ったか、その背景が見えてくる。

2008-09-07「こみトレにはもう出ない…?
 →余程「こみっく☆トレジャー」での売上が宜しく無かったのだろう。相当参っていらっしゃるご様子である。まあ、売上が悪かった時に、「もう出ねえよ!」と思いたくなる時にあるよなあ、サークル活動やってると。

まあ、ここまでなら気持ちも分かるし同情もできる。
だが、その後リリースした彼の記事を追ってみると、一つの流れが浮かび上がってくる。

2008-09-08「[同人]こみっくトレジャーに見る、鍵ジャンルの衰退ぶり
 →keyジャンルの衰退ぶりを強調。書店やネット通販等での同人誌流通の話から、同人誌即売会のウェイトが低くなっているという部分にも触れる。

2008-09-10「[同人]ギャルゲージャンルは、もはや男性向け主要ジャンルでは無い現実
 →ギャルゲージャンルはもう駄目だ衰退してるよ

この2つの記事は、単体で見る限り、考察としては面白い。多くの人の注目を集めた良記事である、とも言える。
だが、次の記事、今回取り上げた記事「[同人]男性向け系のエロなし中小サークルに、コミケの受け皿イベントは存在しない」を拝見すると、別の流れが見えてくる。

9月7日〜9月12日の記事は、一つの連綿たる流れの中で捉える事ができる。

トレジャーの売上良くなかった!
 ↓
鍵ジャンル駄目だ!
 ↓
ギャルゲジャンル駄目だ!
 ↓
コミケ以外のオールジャンル即売会は駄目だ!



りきお氏には大変酷な言い草となるが、結局自分の作品が売れなかった理由を、ジャンルやら即売会やらの所為にしてるだけじゃないか、と。

ただ、自分もサークル活動やってる中で、りきお氏同様に考えてしまう事もある。私は、決してりきお氏の事を笑えない。

イベントで自分の本が売れなかった時、

「評論・情報ジャンルだから売れないんだ」とか
「このイベントだから売れないんだ」とか

そう考えてしまう事もあった。

自分の本が売れない理由が、自分の力不足にある事を認めたくない人間心理。
それゆえに、他に責任を求め、自己正当化を図りたくなる心理。
人間やってれば、そういう心理が働く事もあろう。

多分、売上が悪かった体験を持つ全てのサークルが、りきお氏のように口に出すには至らないものの、イベントやジャンルの所為にした事があると思う。

だが、他者の所為にした所で、そこから何が生まれるのだろう?
りきお氏がトレジャーを見限るのは構わない。それはサークルとしての判断であり、その判断を尊重しよう。
だが、彼がトレジャー以外の、他のイベントに参加したとしよう。サンクリでも、都内のオンリーでもCOMIC1でも良い。だが、そこでもトレジャーと同じような結果が出ると思う。そして、トレジャーに参加した時と同じ愚痴を吐くだろう事は目に見えている。結局、同じ愚痴を繰り返すだけで終わる。
(トレジャーは、コミケを除く男性向け即売会では、COMIC1・サンクリに次ぐ日本でも有数の規模を誇る即売会。関西では最大規模の即売会だ。その即売会を見限った所で、他の即売会で結果が好転するとは思えない)

それならば、寧ろ「コミケは実力以上の成果を上げたに過ぎない。トレジャーの売り上げこそが自分の本来の実力」と捉え、自分の実力の研鑽に勤しむ方が遥かに前向きでは無かろうか?
トレジャーの結果は、氏にとって不本意な結果だろう。
だが、その不本意な成果を自分の実力として受け止める勇気を持ち、自らを磨くべきではないか。その方が見ていて清々しい。そして、そうやって努力を重ね自らを高めれば、それは売上の増加上昇という結果になって跳ね返ってくる筈だ。
トレジャーで悔しい思いを抱いた事も理解するが、ならば敢えて次のトレジャーにも参加して、前回以上に良い作品を創出し、今回のリベンジを図る、という前向きさがあっても良いのではないか

自分の話になるが、私は池袋開催の「サンシャインクリエイション」という即売会に過去3回申込を行っている。
毎回抽選が行われる人気即売会だが、当選率9割とコミケに比べても遥かに高確率の当選率であるにも関わらず、3回中2回も落選している。残り1回は当選するものの、それは無抽選だったが故。抽選のある時は2戦2敗、当選率9割で、有り得ない落選率だw

だが、自分はそれに愚痴をこぼす事は決してない。
落選回数が多いのも、自分に力が無いからだと解釈している。
自分の力を高め、良き作品を創り上げる事を、先ずは考える。良き作品が出来れば、それは売上に比例する。売上が上がれば、運営側も落としにくくなるだろうから、当選率の上昇に繋がる。
イベントやジャンルやらの所為にするより、そっちの方が遥かに前向きだ。


りきお氏は、「オールジャンルは大手しか売れない」ともおっしゃるが、それは違う。
オールジャンルだから大手に人が集まるのではなく、人が集まるから「大手」になるのだ。
りきお氏が力を身に付け、売上を伸ばせば、りきお氏も「大手」になれる。

他人の所為にしても、自分にはプラスとなる事は無い。自分にプラスになる方向で、もう少し前向きに考えてみては如何であろうか。
そしてそれは、りきお氏に限った話では無い。売上の低調に悩む全ての中小サークルに言える事だとも思う。


【追記】
りきお氏は、コミケとサンクリとCOMIC1を同じイベントと考えているようだが…それは勘違いも甚だしいべ。主催が違うし。同じオンライン予約システムを使ってるから同じってんなら、コミティア=コミケ=サンクリ=COMIC1になりますが。
…論より証拠という言葉がある、とりあえず各イベントに一般でもサークルでも良いから参加して、違いを体験されては如何であろうか。
あと、そこは素直に間違いを認めた方が、楽になれるような気がする。