前回記事「「こみフェス」を真に盛り上げる方法とは」の続きです。

いや、後編で考えた最終結論を@++さんにあっさり言われてしまいまして。逆に書き辛くなっちゃいましたよw
@++さんには激しく謝罪と賠償を要求するニダ。

しかも急に諸々多忙になり、執筆に時間を割けない状況。
…という訳でこんな間が空いてしまいましたorz
お待ちの皆様にはお詫び申し上げたく。

サークル目線を養え、じゃあ今のこみフェスはどーよ。交流会やったみたいだけど、その在り方自体が既にサークル目線に立ってないよな?
そこで前回は話を区切らせて頂いた。今回はその続きから。
【サークルの頒布活動を邪魔するこみフェス主催】

そもそもこの手の、一般参加者を巻き込む企画、頒布時間中に行うのは余り好ましく無い。
参加者の目が企画の方に移ってしまい、サークルの頒布活動の妨げになるからだ。ステージイベントを即売会内で行う事に関し、サークルからの反発が出るのと同様の理由である。

「こみっく☆トレジャー」のように、会場の隅っこでやってくれれば、サークルにも影響は出ないだろうが、今回は「サークルの意見を聞きたいから」という理由で、サークルスペースのそばで「交流会」を実施した

サークルは、交流会参加目的で参加しているのではない。自己の作品を頒布する目的で参加しているのだ。
サークルの中には「交流会」に参加したくない、頒布に集中したい人も居るだろうに、これでは事実上の「強制参加」だ。
一般参加者がサークルを回ろうとすれば、嫌でもすぐそばで開催されている「交流会」に目が移る。…サークルの頒布活動は、交流会開催開始と共に、事実上不可能になった。

そもそも主催というもの、サークル及び一般参加の為に、頒布の「場」を用意する役割を担う。その主催が、頒布活動を妨害してどうするのか。本末転倒の極みである。
そしてこの活動を、「サークル目線に立っている」とは絶対に言えない。

(蛇足だが、東北の同人誌即売会「杜の奇跡」はサークル向けの企画が豊富だが、その全てが「サークルを飽きさせず、かつ頒布の邪魔にならない」という方向を向いている。サークル目線に立った企画であるのみならず、主催のサークルに対する「おもてなし」の心意気を感じる。こみフェス主催氏は、杜の奇跡主催氏に弟子入りし、サークル目線やサークルに対するおもてなしの心を学んではいかがか。)

今回の「交流会」は13時開催、その後も半永久的に議論が続けられたと聞く。
11時開場との事ゆえ、サークルの頒布時間は、実質2時間程度に縮められた。それも主催の手によりw

交流会するな、とは言わない。建設的な議論が出来るなら大いに結構だ。
だが、するのなら頒布時間終了後にやってくれ。或いは、隅っこでやってくれ。
サークルの頒布の邪魔はしないで欲しい。

以前私はサンホラオンリーについて取り上げたことがある。(参考:2008年06月26日付「5/6 サンホラオンリー参加レポ&人手不足の現状を憂う」)
あのオンリーも、ステージイベントを行った。だが、それを始めたのは14時過ぎと遅めだし、時間も30分程度、極めて短い時間で済ませた。
更に「サークルさんの貴重な頒布の時間を頂戴しまして申し訳ございませんが…」とサークルに対しての「気配り」も見せた。
「こみフェス」の主催氏に、彼女のような「気配り」は、果たしてあったのだろうか?


【列挙すればキリが無い、サークル目線に立たない運営】

「一事が万事」とはよく言ったものである。
交流会以外でも、サークル目線に立たない、サークルの反発や不信感を生み出すような行動は、枚挙に暇が無い。

・チラシにコート紙を使用
過去にも触れたが、サークルカットどーやって書けってんだ。オンラインがあれば充分?オンラインで申込むか否かを決めるのはサークル、お前ら主催が勝手に決めてどうするよ
 黙っててもサークルが集まるイベントなら、主催が申し込み方法を決めても良いが、こみフェスはそうじゃないべ。サークルが集まらなくて苦しいんだろ?なら、紙でもネットでも申し込みの門戸を広げて、少しでもサークルが参加申し込みしやすいよう考えようよ

・サークル参加案内の発送の遅さ
→サークルには頒布物ってものがある。本は重くてかさ張る。会場に本を持ち込むのは辛い人が多い。じゃあ宅配便で会場への直送となるわね。
 …送り先が分からなければ、サークルも困るぞ。二〜三日前にサークル参加案内が届いて、当日会場搬入、間に合わない人も居るでしょう。そういうサークルさんの事情に配慮すれば、最悪でも1週間前のサークル案内到着は死守しようと言う気になるはずだが。

・サークルリスト非公開
→サークルリスト公開は、買い手にとって親切だが、サークルにとっても親切だ
 サークルとしては、自分の申し込みが受理されている事の確認にもなるし、お隣のサークルが何処かといった当日に役立つ情報も入手出来る。(サークルが頒布を行うに当たっては、お隣さんとの付き合いも大事だ)
 それに、買い手がサークルチェックするからこそ、買い手はそのサークルを尋ねてくれる。サークルリストは、サークルの売上アップの効果ももたらす。

相変わらずメールの応対が遅いor返事がない
 …「遅い」ならまだマシか、返事が来るだけw

氏は、同人誌即売会を生業とする企業で長期に渡り勤めたと聞く。この企業での業務を通じ、一体何を学んだのだろうか?
私は、「コミックメモリーズ」(2004-05年)の頃より、氏の即売会を長年追っかけ、時には大いに応援もした。だが、残念ながら改善の兆しすら見られない。もう、氏に期待する事は、諦めるしか無いのだろう…極めて残念な結論だが。
(同様に「諦めた」即売会主催に、「コミックネットワーク」「夢彗星・代表橘あさり氏」の二者がある。これにこみフェスの主催氏=プラステの主催氏を合わせ、「御三家」とでも呼ばせて頂こうか。)


【主催が「こみフェス」最大のネック】

結局、主催の対応が酷い、無為無策、改善も見られない。
こんな状況じゃ、誰も参加したいとは思わない。せいぜい、地元を盛り上げたい思いを持つ常連さんが、我慢して参加するのが関の山だ。
前回の記事で「告知が足りない」と申したが、今の状況なら、告知しても変わらないかも知れない。
…サークルもシビアに主催を見ている。この主催氏のイベントってだけで拒否反応を起こしている。
実際、知り合いのサークルでも、氏の主催即売会というだけで拒否反応を起こす人は何人も居る。

「こみフェス」が盛り上がらないのは、主催が酷いから。これが最大の原因だ。

@++さんには結論を先に言われてしまったが、結局、こみフェスを盛り上げる為には、こみフェスから主催氏を「取り除く」しか無いのである。

弟分イベント「るなフェス」は、サークルを「こみフェス」の倍集めている。
折からの東方人気もあろうが、元々はこの即売会、主催がこみフェスとは別の方だった。こみフェスのスタッフさんが東方好きで始めたオンリーで、サークルへの営業活動も、こみフェスの比じゃないぐらい頑張った。だから結果もついてきた。

この例から見ると、主催を代えた方が、「こみフェス」も盛り上がれるんじゃないか?と思いたくなる。
やはり、主催交代こそが、「こみフェス」盛り上げへの最強の特効薬だ。


【今後の体制構築】

主催を代えると言っても、後釜が居なければ絵に描いた餅である。
ぶっちゃけ誰が主催になっても良い、誰がなっても【今よりは遥かにマシ】だろうが、手を挙げてくれる方が出てこなければ話は進まない。
私は、今の「こみフェス」のスタッフか、或いは常連サークル・企業の中から手を挙げる人が出てきて欲しいと思う。
彼らスタッフ・サークル・企業で「こみフェス活性化委員会」みたいなのを立ち上げ、共同で集団指導体制を取る、という手もある。その時は、不肖この私も協力を惜しまないつもりだ。

今の主催氏にどう話を持って行くかについても、自分なりに案を持っているが、それは実際に動きが出てからお話したい。

何れにしても、「こみフェス」を、北陸の男性向けを何とかしたいのならば、当地の関係者は、今こそ立ち上がるべき時である、と考える。


【「こみフェス」現主催氏の身の振り方】

氏は、即売会を生業とする企業に勤め、退職後は自ら即売会を興し、主催・スタッフ経験は他の追随を許さぬ豊富さ。
にも関わらず、氏の主催する即売会は、サークルが集まらず上手く行かない。
これは、氏にサークル目線が備わっていないことが根本要因だ。長く主催・スタッフをやりすぎて、スタッフ的思考に絡め取られ、サークルの気持ちが見えなくなっているのだろうか。

氏にサークル目線を養っていただかない事には、「こみフェス」に限らず今後如何なる即売会を開いた所で、同じ失敗を繰り返すのみだ。

そこで当方からの氏への提案になるが、思い切って主催活動の全てを辞してはどうか。こみフェスは無論、プリンセスフェスタ等の地方開催即売会を地元の関係者に譲る。

そして余った時間をサークル活動に費やし、私と一緒に地方即売会行脚の旅に出ようではないか?

サークル始めて見えてくる事は沢山ある。
私も、主催の時には決して見えなかった事が、サークル始めて色々見えてきた。自分の過ちにも気付く事が出来た。
サークル活動は、経験則的に、サークル目線を養うに最も効果的な活動だ。
そうしてサークル目線を養えば、また主催業に復活した時にきっと役に立つ。


別に地方行脚しなくとも、都会の即売会でも良いのだが、取り敢えずは様々な即売会にサークルで出てみよう。
即売会は十人十色。出たイベントそれぞれに良い所もあり悪い所もある。
例えば「杜の奇跡」はサークルへのおもてなしが非常に上手いだとか、「北陸本専」はサークルの頒布物をアピール出来る企画が充実しているとか、「tenjin.be」はコスとサークルとのバランスの取り方が上手だとか…参加した各即売会の長所を盗めば、それも自身主催の即売会に活かせよう

自分自身の修行の機会と割り切って、向こう一年ぐらいサークル活動に専念してはいかがであろうか。
氏が今後も即売会で主催を続けたいのなら、今のままでは決して好転しない。ここは思い切って、サークル転向をお勧めしたいものである。