前回記事でも述べた久留米開催「春夏秋冬」を11時ちょい過ぎに発ち、その足で福岡天神開催「tenjin.be」に急行した。
天神行きの特急は所要時間こそ短いが、列車の運転頻度が高くなく…久留米で20分の電車待ち。余り時間が無いのになあ。
結局、天神到着は12時10分頃。10分近くの遅刻、流石に開場には間に合わなかったか。
サークル受付を経て、慌てて設営を済ませる。
【参加しての雑感諸々】

サークルスペースに入って気付いた事としては、サークルスペースが異常に狭い事。
即売会の世界、サークル机は幅180cmのものが殆んどだ。しかし、会場の都久志会館の備品机は幅150cm。普通、1spの幅は机一脚の半分だから幅75cm。確かに通常即売会よりも一回り小さい。
だが、これはそこまで目につく程のレベルではない。
問題は、後ろのサークルさんとの距離が近すぎる所か。いや、後のサークルの椅子とくっついちゃうのだがw

…まあ100sp以上を無理矢理詰め込み、かつ混雑を想定して通路幅をきっちり取った以上、こうなるのは正直仕方無いとの思いもある。
これは、サークルを集めようと主催が頑張った副産物でもある。
確かにサークル的には不便かもしれないが、こういう「不便」なら我慢出来る…というか寧ろここまで頑張ってサークルを集められた事を称賛したいw

サークルの全体配置を俯瞰すると、A列は男性向けの有力サークル中心。18禁もここに含まれている。流石にどのサークルさんもレベルが高い。
目の肥えてる買い手でも、この列を一通りさらっておけば相応に満足するレベルだと思う。
B列は東方、C・D列はそれ以外の男性向け、E列が女性向けの印象。

男女比は8:2位、やはり男性向け中心の即売会になりつつあるのか。
それとも、女性向けが皆久留米に流れたのだろうか
後者であれば、やはり久留米とのバッティングは残念と言わざるを得ない。

ちなみに、当方の売れ行きはまあまあ良かった。年齢層高めゆえ、評論ジャンルとの相性は良いのかも。

特徴的なのは、2時過ぎても参加者が残って賑わいが保たれている所
今までも閉会直前まで賑わいはあったが、今回はその傾向が今まで以上。
今回は企画物で、コスプレイヤーさんによる「リボーンカフェ」という企画があった。そこで暇潰しが出来る、という部分もあろう。

気がかりな点としては、一般来場者数が少なめに見えた事。目算だが、前回4月の一般来場者数と同じぐらいor微増と言った所。
今回はサークル数も増え、有力サークルも多く、質量共に過去最高の充実ぶり。それを考えると、買い手数が前回と同じ位というのは、いささか物足りないものがある。一般を如何に引き寄せるかが今後の課題だろう。


【一般参加者=買い手へのアピールと、店舗との関係構築が今後の課題】

tenjin.beは、まだ「買い手」を充分取り込めているとは言えず、いかにアピールを図り買い手を取り込めるか。そこが今後の課題となろう。

福岡にも買い手は大勢居る。
同人誌を扱う店舗は一通り揃い、東京・名古屋・大阪に次ぐ充実ぶりなのが、九州福岡の需要の高さを裏付けている。
だが、良即売会が本当に少なく、幅を利かせていたのが九州が世界に誇る厨房即売会「コミックネットワーク」という部分で推して知るべし。

買い手が本を求めるならば、地元の即売会には期待出来ない。店舗にそれを求めるしかない。即売会に求めるとしても、それは東京・大阪の即売会だろう。
(もっともそういう状況だからこそ、地場で良サークルを抱えるtenjin.beは貴重で稀有な存在であり、その存在意義は大きいとも言える)

となると、買い手にアピールするには、買い手が多い【店舗】しか無い
ただ、地元店舗が地元主催に好意的じゃないのもまた現状。
都内即売会なら、店舗でのポスター告知も有効な告知だが、tenjin.be関係者によると「断られた」との事。
都内に比べ明らかに恵まれない環境、都内のような展開が出来ないのが苦しい所。
…そりゃあコミックネットワークみたいなのを間近に見たら、協力に消極的にもなりたくなろうがw

正直、名案が思い浮かばず苦しい所ではあるが、地道に開催を続け実績を重ねるしかないだろう。実績を積めば、店舗の態度が氷解し好意的に転じるだろうし、買い手の目にも止まりやすくなろう。
今は、それを待つ「我慢の時」だと思う。
先ずは今回のように地道に告知を図り、安定してサークルを集める。この状態を継続させる事こそが肝要ではないかと思う。

店舗との関係強化策として申し上げるとすれば、店舗でその日に買い物した人はパンフ代値引きする…なんて施策も面白いかも。
同人誌を買おう!」みたいなキャッチフレーズで、提携店舗の同人誌を購入した参加者(当日付のレシートを呈示させる)は100円パンフ代を値引きし、tenjin.be参加者の店舗訪問を促す。
その代わり、お店には、会計時の袋詰めの際にtenjin.beのチラシを一緒に入れて貰う。そうする事でtenjin.beの告知力も更に高まる。
少し遅めの開場時間(12時開場)たることを逆利用しつつ、会場から徒歩5-10分圏内に同人ショップが多数存在するという立地の良さを活かせる提携策だ。

他、パンフに無料でお店の広告を載せるとか、店のチラシ・フリーペーパーを会場で配布する等の手もある。
今回は諸々の事情で断念したようだが、やはりパンフの前売り委託販売も取り入れたい。地元のお店で販売する事で、一般来場者への事前のアピールにもなるし、店舗との関係強化も図れる。そういう観点からも前向きに検討いただきたい。

これらの手法は、全てギブアンドテイク。相手にもメリットのある方法だ。
一方的に先方の好意に甘えるだけではなく、相手に乗っていただける方法を考え提案し、関係構築に繋げて欲しい
関係強化が図れれば図れる程に、店舗側も協力的になり、無理も利きやすくなる。


【もう一つの課題「人手不足」】

サークル案内のweb掲載は2-3週間前、昔1週間切って発送していたことを思うと、相当改善されたと言えよう。サークルリスト掲載も早く、全体的に早め早めの動きにシフトしている。(tenjin.beは案内を発送する形を取らず、webに掲載する方式)

ただ、事務方が少ないのが悩みの種。もっと人手があれば、様々なプロモーションも図れようが、現状、残念ながらそこには至れない。

そもそもスタッフやってくれる人自体が少ない。
当日スタッフは、他の九州主催・スタッフからも応援を得て、15-6人以上確保出来ている(これは他の主催達との関係構築を精力的に図った成果でもある)。だが、スタッフ陣は流動的で、固定メンバーは4-5人、と少々不安定さが残る。

ここに来てようやく軌道に乗った「tenjin.be」。今の調子で安定運営を続ければ続ける程に、サークル数も増加し規模の拡大も予想される。
…やっぱりもう少しスタッフが欲しい所だ。

人手不足は何処の地域でも共通の悩みである。九州各地、大阪、北陸…様々な地域で人手不足の悩みを目の当たりにする。
だが、抜本的な妙案が思い浮かばず、無念の思いだ。パンフやweb等で地道にスタッフ募集の告知を行う事位しか思い浮かばない

私も、人手不足を克服した即売会があれば是非ご紹介したいところだが、まだそういう即売会には出逢っていない。
敢えて言えば、関西陣営だけでは人手が足りず、東京から大量に人材を引っ張り込んだ東方紅楼夢」しか思い浮かばないが、同じ手法が他の即売会で取れるかどうかとなると微妙だ。
紅楼夢であれだけ東京からスタッフが来たのも、5月の阿鼻叫喚即売会「博麗神社例大祭」でスタッフとして東方の勢いを目の当たりにし、東方オンリーの大変さを肌で感じたからこそだと思うし。

スタッフの人手不足は、永遠の課題かもしれない。皆さんの中で、人手不足を克服した即売会をご存知の方がいらっしゃれば、是非当方にご紹介いただきたい所である。


【追記】
「一般来場者が少なめ」と申し上げたが、実際の来場者数は375名。前回「tenjin.be#03」の約2倍らしい
この来場者数、サークル参加者も含んでるとは言え…そんな来てましたっけ?w

#01/190名→#02/250名→books.tenjin.be/110名→#03/195名→#04/375名

これまでの最高記録(tenjin.be#02)を軽く凌駕している。
この調子で、人もサークルも集まり、皆が楽しめる良即売会を継続いただきたいものである。