この日は池袋で「サンシャインクリエイション」も開催され、当方もサークル申込みをさせていただいたが、奇跡的な確率にて見事落選!
ならば、前から気になっていた同日開催の別即売会に参加しようと思い立ち、高知市「つるかめざっか」への参加を決意した。
(そう言えばサンクリに送った質問、まだ回答が来てないのですが…まあこの件については、稿を改めてと言うことで)

この即売会、「ルールは殺人傷害放火窃盗の禁止とコスプレでの外出禁止。その他は皆様の胸の中。」という強烈なキャッチフレーズが示す通り、最小限のルールで、「自由」がキーワードとなり、かつ売りとなる即売会。
(もっとも、「自由」とは言え、「その他は皆様の胸の中」という言葉が示すように、個々の良心や自己責任に委ねられし部分も多いのだが)
果たしていかなる即売会なのか、気になった私は、高知に足を伸ばした。
主催は「黒潮カンパニー」さん。毎年夏に「黒潮雑貨」という即売会を開き好評を博しているが、普通の即売会だと制約が多い、決まり事の無い即売会を開いてみようという事で開催しているのがこの「つるかめざっか」である。
つまり、夏にはオーソドックスな即売会たる「黒潮雑貨」、冬にはフリーダムを極める「つるかめざっか」の二本立てで即売会を開催している、という事になる。

即売会の印象を例えて申し上げるならば、コミッククリエイションのごとき「文化祭」な雰囲気に、【酒】と【宴会】の要素を注ぎ込みまくった、というべきか。
以前「コスチュームカフェ」が開催した飲酒OKの即売会「夜のコスチュームカフェ(夜コスカ)」から更に酒の要素をエスカレートさせたというべきか。
いや、最早この「つるかめざっか」は、即売会の冠を着けるべき存在じゃないのかもしれないw
ぶっちゃけ、【「即売会」の皮を被った「宴会」】というべきなのかwww


この即売会の特徴は「自由」そして「酒」。
東京の「コミッククリエイション(コミクリ)」は、即売会の枠を超えた表現を可能な限り追求して実現に向けて努力している即売会だが、「自由」を旨とする「つるかめ」も、コミクリに通ずるものがありそうだ。
「つるかめ」も、「あくまでも同人誌メインで、その他の趣味の発表もOK!のアホで元気なお年寄りの集会」との事で、同人誌の枠を超えた表現を許容している。
今回は上映会を開いたサークルがいたし、過去には射撃大会を開いたサークルさんも居たとか。

ただ、コミクリとの違いは【お酒】の色が強い事w
コミクリのサークル参加者は、座敷スペースで【麻雀】おっ始める連中が印象的だ。
それに対し「つるかめ」参加者は、サークルスペースで日本酒の瓶置いてクビグビ飲っているのが特徴的だwww
【新刊購入したら地元の地酒の試飲OK】とかやってるサークルさんもいらっしゃった。私も、サークルさんより愛媛や広島の地酒を振る舞われたw

そもそも前日夜に地元の旅館で【合宿】なんてのが用意されているが、そこからして【宴会】である。
同人誌即売会の世界では、旅館を借り切っての合宿なんてのは昔に比べて随分少なくなったが、遠方からの来場者の宿泊的な受け皿として、かつ交流の場として、昔を知る年長者を中心に根強い人気がある。(鳥取や大阪のアイマスオンリー、2009年5月の「美空小同窓会」、福岡の「tenjin.be」などが代表例)
だが、「つるかめ」の合宿は、【酒】から入る。主催氏自らが用意した鍋料理におにぎりに高知名産カツオのタタキ…美味なもてなしに舌鼓を打ちつつ、全国各地から集う合宿参加者が持ち寄った地元の名酒を味わう。
酒好き宴会好きには堪らない、この世の桃源郷の到来だ。

…その代わり、翌日の即売会当日は【二日酔い】の危険があるのだがw
ただそうなったとしてもご安心を!そこに更にお酒を投入…所謂【迎え酒】でアルコールを摂取すればアルコールの作用で頭痛も治まる!
…不健康な即売会だなwww


幸いにも二日酔いとはならず翌日を迎える。朝は高知名物「日曜市」を散策し高知の食を堪能、10時過ぎに会場入り。

今回の参加サークルは80サークル弱。以前に比べサークル数は相当落ちているとの事。
主催者発表によると【サークル参加者平均年齢34歳】…あ、俺若いじゃんw
(サークル参加の統計を取っている即売会は少ないが、統計を取っている「杜の奇跡」は25-6歳。平均年齢高いはずの男性向け即売会を圧倒的に上回るこの平均年齢の高さは特筆に値するw)

年齢は高いが、地元高知の参加者比率は余り多くない。大阪・名古屋や四国各県からの来訪者が多い印象。更に言えば、もう同人の第一線を引退し、夏冬のコミケにすら参加しなくなった層も少なくない。
即ち、この「つるかめざっか」は、昔を知る人々が一同に集う【同窓会】としての側面が強いように思える。
ただ、「同窓会」であるならば、参加者は皆リピーター化しており、サークル数を落とす事も考えにくいのだが…?
遠征者の多い即売会、サークル参加者の交通費も馬鹿にはならない。頒布物売ってペイ出来る訳ではなく、サークル参加も負担は重い(主に交通費的な意味で)。この急速に深まる不況下で、財布の紐が固くなったのが原因だろうか。


サークル参加者は年寄りばかりな一方、一般参加者の若さが対照的だ。
一般の初動は60人位、ただしその全員が更衣室に消えて行きました…と主催氏がアナウンスしていたw そしてそれに場内爆笑と拍手の渦。
何でもありの即売会ゆえ、コスプレも「何でもあり」だ。長物持ち込みも女装コスも自由、レイヤーにとっても参加しやすい環境なのだろう。

お昼過ぎに、ステージ上でコスプレイヤーの出し物が始まる。岡山「ぶちすげぇコミックバトル」内の名物企画「コスプレバトル」に近い雰囲気か?
ステージイベントに関しては、一般の即売会だと「サークルの頒布の機会が失われる」事を理由に青龍刀振り回すところだが…まあここは許すw…ってか咎めるのは野暮と言うべきか。
そもそも「つるかめ」は本を売る事に必死になる場所じゃない。酒飲みに行く所だw
仮に本を売るのに必死だとしても、ステージイベントは30分足らずで終わるし、頒布可能な時間もロング(11時開始の17時終了)だし、サークルの頒布にはそんな影響は及ぶまい。

#以前「こみフェス」の「交流会」のあり方を批判した時とは全く話が別、という事である。こみフェスのようにサークルスペースの間近で何時間もイベントやったりしないし、イベントの特性も異なるし、という事で。

15時過ぎ、私のサークルスペースの左手に目をやると、大の字になって倒れてる人がいたwww…酔い潰れてマグロになったご様子だw
この頃になると、だいぶ時間も経過しており、流石に本の売買の流れも途絶えてくる。

コスプレスペースと喫煙所だけが賑い、歓談の場、交流の場になってきた印象。但し、随所で「ルネッサ〜〜ンス♪」などと掛け声が聞こえる当たり、明らかに異様な展開だw
ただ、私のサークルだけは15時を超えてから売り上げが上がる不思議w・・・どうしてだろうか?

終了は17時だが、私は帰りのバスや他の用事との兼ね合いがある為、15時30分過ぎに撤収させていただいた。
ただ、17時の即売会終了後、同じ会場で「打ち上げ宴会」があるとの事。
…あれだけお前らたらふく飲んだあげくに、また宴会かよ!!!w

打ち上げ宴会までご参加の方ならば、更に酒びたりの生活になりそうだw 合宿所の旅館は後泊も可能であり、人によってはそこでもお酒とのご縁が強まろうw

総じて見て、この即売会、「コミッククリエイション」のような即売会の枠を超えた表現・発表の出来る即売会であろうが、「宴会」「同窓会」の要素も多分に含まれている。
お酒が好きな方、変わった即売会に参加してみたい好奇心旺盛な方、高知で旨い物食べたい方にはお勧めである。
サークルさんならば、売り上げに余り貪欲で無い方なら充分お勧めできる良即売会…いや「良宴会」であろうw

但し、「同窓会」である以上昔なじみの方が多い。
参加者同士の人間関係も固まって、出来上がっている。
新参者がそこに入り込むのは中々難しい、という部分が欠点だろうか。

もっとも、皆良い人達ばかりなので、新たな人間関係・交友関係を築きたい、とする積極性や気力があれば、そこは充分カバーできると思う。

これまで私が見てきた即売会の中で、明らかに最も異質な即売会の一つだが、これはこれで充分「有り」だろう。機会あれば是非また参加したいものである。
…前夜祭の味噌味のお鍋と、カツオのタタキのお味が忘れられないしw(あれはマジで神域の旨さです)