2009年04月12日付「今更だがサンシャインクリエイション情報漏洩問題〜サークル「STRIKE HOLE」としての見解〜」の続きとして、今度は「同人評論ブログ」としての立場から、今回のクリエイション情報漏洩問題について語ることとしたい。

取り敢えず、厳しい系の内容は後回しににて、今回は、この問題に関する自分なりの見方をアットランダムに記して行きたい。
【情報漏洩問題の本質】

「公開質問状」形式の質問メールにて、漏洩の張本人たる「元スタッフ」の経歴や役職を執拗に尋ねたのは理由がある。
「元スタッフ」がどの程度の役職かによって、情報漏洩の「本質」…何処に問題点があったのかが全く違ってくるからである。
例えば、末端のスタッフの漏洩とするならば、「何末端スタッフにんな重要な情報握らせとんじゃ!」と叫ぶだろう。上層部スタッフの漏洩ならば「上に立つ人間が何ヘマ晒しとんじゃ!」と叫ぶだろう。一言で言えば「ツッコミどこ」が変わってくる、と言うべきか。

「元スタッフ」の素性を知る事で、この情報漏洩問題の本質が見えてくると考え、私はそこに拘った。素性が分かるまで…質問の回答が得られるまで論評を留保したのもそれが理由である。

前回も触れたが、先方からは「元スタッフ」の素性について以下の回答を得られた。

・当日スタッフとして…2002〜07年のサンクリ、2002〜08年のコミクリ
・事前作業スタッフとして…2002〜07年頃、カタログ編集作業


結構年季の入ったスタッフ、ベテランスタッフである。

役職については回答を頂けなかったが、大体見当は付く。
先ず、事務作業をやっているというだけで、それなりに優秀なスタッフである事は察せる。
事務方は、優秀な人間で無いと勤まらない。事務方の働きが悪ければ、サークルへの回答が遅くなる、サークル案内の発送が遅くなる…などサークルの不信や不満の種となる。事務方が優秀な即売会は大抵良即売会だし、逆に所謂厨房即売会は皆事務方に問題を抱える。即売会の成否を占うに当たっては当日スタッフの働きも重要だが、それ以上に事務方の働きも大切だ。

特に、当該スタッフの扱った「カタログ編集」という業務は、サークルカットと言った重要なデータを取り扱い、配置にも絡んでくる重要な職務だ。そういう職務は、信頼に足る人物でないと任せられない

従って、このスタッフは、クリエイション事務局にとって、【優秀かつ信頼出来るスタッフ】であったという事実が浮かび上がる。
そういう有能な人材が、足掛け約7年と長期に渡りスタッフを務めた。優秀な人材ゆえ、出世するのは火を見るより明らかで、最低でも部隊長以上の地位には上り詰めているはずだ。

4月12日にスタッフさんとお話の際、スルーされた当該スタッフの「役職」については再度お尋ねした。明確な回答はいただけないものの、個人情報閲覧可能な「アカウントを持った人間」という言葉はいただいた。
アカウントを許された身である以上、クリエイション事務局より相当の信頼を得ていた事を意味する。高位の人間と考えて差し支えない。「責任者」クラス迄行かないにせよ、それに順ずる次席クラスの人間かもしれない。

これらの根拠より、当該スタッフ氏は相当高位に付ける優秀な人材(最低でも部隊長クラス、責任者ないしそれに準じる地位の人物の可能性も有り)である事が推定できる。
職務の重要性から、クリエイション事務局の中枢に位置する人間であったとも言えよう。

「元スタッフの情報漏洩」。確かに今はスタッフ業務を行っていない。その表現に、嘘は無い。ただ、「末端スタッフの粗相」とイメージしてしまう。
しかし実際は、「中枢スタッフの粗相」と捉えるべきでは無かろうか。
信頼出来る優秀な人材が粗相を犯した。これが今回の「情報漏洩事件」の本質であろう。


【情報漏洩・再発防止策の困難】

信頼出来る優秀な人材が、そして7年以上に渡って付き合いを続けたスタッフ仲間が、取り返しの付かない粗相を犯してしまった…。
この事が、運営側にもたらす心理的なダメージは大きい。深刻な話だ。
だが、同時に「再発防止策がより困難になる」という意味でも、この事は深刻だ。
末端スタッフが粗相したというならまだ話は早い。末端スタッフに端末を触らせないようにすれば良いだけだ。再発防止策の立案も、比較的容易だろう。

だが、中枢部の人間の粗相となると事はそう簡単に進まない。
「信頼出来る人間が粗相を犯す」事を前提とし、それに耐え得る物を構築せねばならない。相当に厳格かつ厳密な統制が必要である。
そしてそれを構築するに、相当の手間暇が掛かる事は、想像に難くない。再発防止策の立案は、相当の難産であろう。

先日スタッフさんとお話した際、「再発防止策を固めてからサンクリを再開したい」とおっしゃっていた。確かに、再発防止策を固めずにサンクリ復活、とした所で、サークルの支持は得られまい。この考えには賛成だ。
大変な作業だろうが、復活を果たす為にも、是非【再発防止策の構築】を果たしていただきたいものである。
もしそれが果たせれば、それは他の即売会にとっても良きお手本となる。即売会の未来の為にも、クリエイションによる再発防止システムの確立に期待したい。


【当該スタッフのこれ以上の処分は不可能】

当該スタッフへの、クリエイションからの処分としては「以後のスタッフ業務の一切をお断りする」との事。
事実上の「出入り禁止」の措置であり、妥当な判断だが、「これだけでは処分が甘い」という向きもいらっしゃろう。
ただ、当該スタッフにこれ以上の処分を下すのもまた難しい。
即売会組織を会社組織に比すると、この処分は「免職」に相当する。これ以上いかなる処分を課すのか?となると答えが出づらい。

法律に基づく処罰も困難だ。この件に関する刑事罰は存在しないのだろう、情報漏洩者が処罰された例は無い。民事にしても、幾ら賠償を勝ち得た所で、支払能力が無ければ絵に描いた餅だ。

当日の質疑応答の様子を、ざれぶろ様より引用するが…

>Q: 「元スタッフ」に法律の範疇で責任を取ってもらう予定はあるのか?
>A: 弁護士によれば刑事事件としては難しく、民事も本人の資産状況次第だがやはり困難。形としてそうしたことをすべきかどうか・・・

とある。
民事裁判起こしても、どこまで取れるか微妙な雰囲気。
率直言って、弁護士費用すらペイ出来ないなら見合わせた方がマシだろう


また、訴える相手は、長年一緒にやって来た「スタッフ仲間」だ。
仲間を訴える事への抵抗感もあろうし、当該スタッフが長年の業務を通じ「裏」の部分を知り得たなら、知られたく無い部分を公にされる危険もある。
下手に当該スタッフを訴えても、リスクは大きい。
そういう意味合いで考えると、「形式上だけでも」当該スタッフを訴える事は無いと思う。

納得出来ない向きもいらっしゃろうが…現状の処分以上の物を課すのは、極めて難しいだろう。

尚、某大規模即売会で当該「元スタッフ」が即売会スタッフを務めている、との噂があり、それに対する批判も聞く。
ただ、私はそれを特に問題とは思わない。
当該「元スタッフ」は、サンクリの経歴を見る限り有能なスタッフだ。流石にサンクリでスタッフするのはケジメが無いから如何なものかとは思うが…サンクリ以外の即売会ならば、有能な人材が活用されるので、喜ばしい事として捉えたい
…ただ、事務スタッフに任用するのだけはやめとけ、前科あるし、とは思うが。