「同人評論ブログ」としての立場から、今回のクリエイション情報漏洩問題について語る事の「続き」と言う事で。
今回は、楽観視出来ない要素を取り上げ、厳しい論評になってしまう。

しかしながら、同人評論ブログ「STRIKE HOLE」の根本には、理想論ゆえ笑われそうだが…「全ての即売会が盛り上がり成功を収めて欲しい」という考え方がある。
日々の即売会評論は、全てその考え方に沿っての評論である。サークルが集まり盛り上がれば「よく頑張った」「健闘した」と称える。
厳しい意見を放つ時も、(一部「見捨てた」厨房即売会を除き)それは全て「即売会が盛り上がってほしいから」という思いが根底にあってこそ。極力建設的な意見を心がけているつもりである。

今回のサンクリも、そういう観点からの論評となる。
すなわち、「サンクリ復活開催で、サークルをきっちり集め成功させる事ができるのか?」という観点からの論評たる事をご理解いただきたい。
【スピードの足りないクリエイション】

クリエイションについて私が危惧する最大の問題点の一つは、クリエイションに「スピード」が不足している事だ。

そもそも当方からの問い合わせについても、2月10日にメールをお送りしたにも拘らず、回答は3月中旬。約1か月の間を置いている
クリエイションにとって答え辛い、スタッフの「役職」に関する質問もあった事が影響しているのかもしれないが、ちょっとスピードが遅すぎる。

クリエイション側の言い分としては、3月中旬の文書
>今回ご迷惑をおかけした方からの、個別の個人情報に関するお問い合わせを第一優先にご対応させていただいております。その他のご質問に関しましては、ご返答内容の精査、および関係各位への確認を経てご返答させていただくおのが多く、お時間がかかってしまっております。なにとぞご理解の程お願いいたします。

そして2月中旬発表の文書
>【2月15日現在、個別の個人情報に関するお問い合わせ件数は約200件になります】

との事。
約200件の個人情報に関する問い合わせを優先して処理し、その上でそれ以外の問い合わせを取りまとめて回答したため遅くなった、というのが言い分だ。

…だが、それにしても回答が遅すぎる。
メール200件は確かに量が多いが、事務が気合入れて頑張れば、1日で片が付く。もちろん、1回メール返しただけで終わりじゃないだろうし、その後何度も何度も細かいやり取りが続くのであろうが、それにしても1カ月掛けるのは、ずいぶんのんびりしているように映る。
そもそも4月の開催を中止し、それに割くべきリソースを全て参加者対応に充てられる環境下。本来なら、もっとスピードを上げて処理が出来ると思うのだが…。

というか、当方のような態度の甘いサークルならまだしも、もっと厳しい態度のサークルだったら、質問1か月放置というだけで呆れてクリエイションを見限るかも知れない。
スピードの遅さが参加サークル数の減少に繋がる、とも言える。
やらかした事がやらかした事である以上、もっと危機感を持っても良いのでは無かろうか。

クリエイションのように優秀な事務スタッフを多く抱えている所なら、本来もっと速やかに回答が出来る、と私は見込んでいる。
しかし、(これは完全に私の想像だが)メール対応の事務方には、決定的な回答の権限は無く、その上に回答の権限を持つ責任者が存在するではないか。それも、そういう責任者が3人だの4人だの複数人存在するという状況、彼ら全員に稟議書を回し同意を得て、初めて回答が出来る…そういうまどろっこしいシステムになっていそうな予感がする。
内部の事は私も詳しくは存じ上げないのであくまで「想像」としてのお話となるが、そうでなければ、ここまでスピードが遅い事の説明が付かない。

明快な回答の出来る方に窓口の1本化を図り、迅速に回答できるシステムの構築が望まれる。
そしてそれが、サークルへの誠意の表れともなり、次回以降の復活開催でサークル参加数を上積みする事にも繋がると思う。


尚、3月にクリエイションは、6月14日予定の「サンクリ」開催中止を決定したが、私は2月末の段階で6月のサンクリは無理だろうと判断していた。
この程度の質問に何週間も掛けているようなスピードの遅さで、6月開催と打ち出した所で、果して準備間に合うのか?と考えるからだ。

サンクリは、「再発防止策を固めてから」秋の復活開催を目指しているとの事。

ただ、復活開催を発表するにしても、サークル募集で一定期間のスパンを取らねばならないだろうから、10月開催としても、逆算すると遅くとも6月頃までには発表しないといけない
いや、秋の開催を予定している中小オンリーイベントの主催も、サンクリが発表してくれないと、自分達も動けない。先行で日程を発表して、後からサンクリが同日に入ってきた日には、目も当てられない。今「遅くとも6月頃までには発表」すべきと申し上げたが、彼ら中小オンリーの主催達が動きやすくなる事を考えると、もっと早くの発表…ぶっちゃけ今発表しても良いぐらいだ。

サンクリが秋に復活開催を果たすなら、一刻も早い発表が望まれる。
しかし、このスピードで果たして大丈夫なのだろうか?
しかも、サンクリ開催発表の前に、再発防止策を構築し、更には実害を蒙ったサークルへの対応も怠れない。やる事山積みなのに、今の事務スピードで間に合うのだろうか?

やはり事務作業のスピードを必死に上げ、再発防止策を一刻も早く固め、サークル募集が出来るような体制を一日でも早く構築できるよう、今以上の奮起をお願いしたい所である。


【逃げ腰の印象が強いクリエイション】

今回の情報漏洩の件、全体的に見てクリエイションに「逃げ腰」の姿勢が目立つ。
そもそも、これだけの不祥事を起こしておきながら、サークルへの説明は書簡のみ。直にサークルとの応対が出来る「説明会」的な場を一切設けていない。誠意が無い、とサークルに捉えられても仕方無い。
(2月サンクリ後の「反省会」が「説明会」に相当する、とのご意見もあろうが、クリエイション自体がこれを「反省会」と位置付けて強調し、「説明会」である事を認めていない事実は、押さえておきたい)

私は、「反省会」とは別に「説明会」を設けるべきとかねてから主張していた。
サークルに誠意を見せる意味でも、またサークルの不満をガス抜きする意味でも、「説明会」は必要だとの主張だ。
実際に直に語り合う事で、サークルの不安や不満の緩和に繋がる。サークルの不満なり不安なりが消えれば、今後のサンクリ参加をボイコットするサークルも減る。サークル数を維持する一助になる。そういう観点からの主張であった。
だが、それが取り入れられる事は無かった。

2月の「反省会」は、議事録の内容を確認する限りにおいては、曖昧な回答が多かった。確実に回答しにくい内容もあろうし、多少曖昧になるのは仕方無い。曖昧回答それ自体は否定はしない。
私が気になったのは、曖昧な回答が多い割には、「説明会の場を設けてほしい」との意見に対しては明確に否定を示していた事
申し訳無いが、サークル等参加者と直に語る事を、徹底的に拒んでいる印象を受ける。


4月12日、サンシャインクリエイション開催予定の会場にお邪魔した。この時、会場前の通路に机椅子を並べ、本部席が設けられていた。
しかし、この本部席…ポスターもPOPも貼られておらず、一見してどういう人たちの集まりか全く理解できない。
私なんぞは、「これはサンクリの皆さんっぽいな」と直感して近づいたから良いが、何の集団だか分からず不審に思って通報する人が出てくるかもしれないとも感じた。
まあ、どこかの九州即売会のように、中止しても人も張り紙も出さないよりは、ちゃんと人を出してる分遥かにマシだと思うのが…でも何か、参加者と直に語るのを出来る限り避けたい、という思惑が見えてくる。
POPもポスターも無かったのは、そういう思惑の反映ではないか。

申し訳無いが、そういう姿勢が見えてくると、サークルのサンクリに対する好感度も下がる。そしてそれは、サークル数の減少という形で目に見えて現れてくる。
この不祥事を乗り越え、復活開催を果たしたい。サンクリが、本当にそれを欲するならば、今の逃げの姿勢は明らかなるマイナスである。
スピードの遅さに加え、この姿勢も、サンクリ復活開催に当たってのマイナス要因、懸念材料として指摘させて頂きたい。



【最後、誰が責任を取るのか?】

最後に、最も厳しい事を申し上げたい。
今回の一件で、大勢の皆さんに迷惑を掛けている。

情報漏洩の対象サークルは、個人情報の流出という形で影響を蒙った。
情報が漏洩した事なぞ屁とも思わないサークル、あるいは情報漏洩に当たらないサークルでも、4月・6月という貴重なサークル参加の場を2回も失った。
一般参加者も、サークルの作品を購入する機会を失った。
印刷業者や企業は、サンクリを通じてのビジネスチャンスを逸した。
他の即売会主催は、サンクリという貴重な告知のビッグチャンスを逸した。
スタッフも、「ボランティア」で一連の苦情に対応せねばならない。心労も大きかろう。

余りにも多くの人々に迷惑をかけた一方、今回の一件で得をした人間は、ぶっちゃけ誰もいない。せいぜいアンチサンクリの連中がメシウマやってる程度に過ぎない。

クリエイション事務局は、多くの参加者に−これはサークル・一般・スタッフ全ての立場の参加者に、であるが−大きな迷惑を掛けてしまった。
これは、紛れも無い事実である。

で、そこまで多くの人に迷惑を掛けて、誰も責任を取らないとしたら、果たして参加者はどう思うのか?そこに想像を巡らせていただきたい。
元スタッフへの処分は下されたが、サンクリスタッフ禁止というだけで大した処分ではない。不満の残る向きも多かろう…実際にそれ以上の処分が難しいとは言え。

そして、幹部スタッフ全員そのまま留任…となれば、参加者から見てどう映るだろうか。「馬鹿にしてるのか!」と取る参加者も少なくないのでは。
何度も申し上げるが、サンクリに対する好感度が下がれば、サークル数の減少という形で目に見えて現れてくる。

今は情報漏洩対応に専心すべき時であり、現体制のままでも良いと思うが、ひと段落着いて、いざザークル募集の段になった時には、目に見える形での、何らかの決断が必要なのではないか。
その決断が成されるか否かにより、参加者のクリエイションに対する印象も、サークルの参加者数も、変わってくるはずだ。

最後に、「Stylish Private Note.」園衛真治氏の、サンクリ反省会後の感想レポにあった言葉を引用し、締めくくりとさせて頂きたい。

>このままでサンクリ復活なんてなったら、「ああ、即売会ってでっかくなったら何してもOKなんだ」と思う。
>なのでもうちょっとちゃんとした『見える』対応を。
>しぶしぶでもいいから納得させてくれる材料が欲しい、と思いました。