先週末より、関西中心に蔓延する「新型インフルエンザ」。
その影響が、ついに即売会にも出てしまった。

5月24日開催のコスプレイベント「COSJOY」、並びに和歌山開催のオールジャンル同人誌即売会「Comic ex-L」が、共に開催中止を決定した。
中止は残念な話だが、会場から要請を受けたとの事情もある。
催行するも中止するも、全て責任は主催に被さる主催が真剣に検討した結果の決定ならば、当方はこれを尊重したい

私が心配するは、新型インフルエンザの蔓延で、イベント中止を当然としてしまう風潮の出現。幸いにも、野球やサッカー等は通常通り開催されているし、まだそこまで至っては居ないとは思うが、そういう風潮が出てくる前に、先に危惧の念を申し上げておきたい。

(これより先、2009年5月21日朝現在での状況を基とした論述となる。今後の状況の変化により、当方の主張も変化する可能性がある事を、予め申し上げておきたい)
そもそも、今回の中止は「COSJOY」「Comic ex-L」各々の事情に基づく物であり、他の即売会・イベントに通ずるものではない

先ず、両即売会に共通の事として、一回中止しても影響は少ない、と言う点が挙げられる。
「Comic ex-L」は月一回ペース、「COSJOY」に至っては毎週開催。開催回数が頻繁で、今回中止しても次回以降の参加を誘導案内する事で、ある程度の救済措置となる。
年に一回開催だとか、開催は今回一回限りだとか、そういうイベントに比べれば中止の判断が下しやすいのではないか。

次に、会場側からの要請内容の「本質」について考える。
COSJOY公式サイトに、会場側からの要請内容が記載されているので一部引用。

「24日まで休校を実施されている生徒様のご使用をご遠慮いただきたい」

現在、小・中・高問わず、感染拡大防止の観点から、関西多くの学校が休校となっている。
…学校が休みになって暇な学生がカラオケに行き、カラオケボックス側が「休校生徒の来店お断り」を打ち出した、なんて話もあるが、今回の会場からの要請も、それと根っこは一緒である。

感染可能性の高い休校学校の生徒達の、イベント参加を自粛させするだめの措置」という事で考えるべきで、けっして会場からの中止要請ではない、という点を押さえておきたい。
現に、COSJOYの中止対象は、【休校期間に当たる】今回5/24のみで、5/31以降は(今後の情勢に伴う変動に含みを残すものの)本日現在では中止せず、通常開催の予定だ

エクセルについては、詳細は書かれていないので断言はしかねる。
ただ、私はCOSJOYと同じ文脈で捉えるのが妥当だと考える。
(詳細は調査中なので、分かり次第追記したい)

すなわち、会場からの要請内容は、「中止勧告」ではなく、休校期間中の中高生が参加しないような措置を取って欲しい、との要請と推測する。
見逃せない事としては、地場の即売会は、地元の女子中高生が参加の主体だ。中高生の参加が多いイベントたる事を加味し、大事を取って、自主的に中止を判断したのかも知れない。

両即売会共、感染度合の高い中高生が多く参加するからこそ、また頻度の高い開催ゆえに代替が効きやすいからこそ、中止したのではなかろうか。
そして、それを他の即売会に一律に当てはめる事もあってはならない。

例えば年齢層が高く、中高生の参加可能性の低い「コミティア大阪」(5/24)などは普通に開催を決めている。
流石に、休校学生の入場をご遠慮いただくような配慮は必要かもしれないが(それも主催が判断する事で、我々が口を出す問題でもない)、開催を取りやめる必要も無い。

中止するも開催するも、主催の責任。「COSJOY」「Comic ex-L」の中止決定は、休校学生の入場をご遠慮いただく措置を行うよう要請されている事も踏まえ、それはそれで尊重したい。
しかし、本来なら皆が楽しみにしているイベントだ。中止決定を安易に下してはならない。他のイベントに、「COSJOY」「Comic ex-L」の事例を安易に当てはめるのも如何なものかと考える。
(今回の件だって、休校学生の入場をご遠慮いただくような配慮すれば済むだけの話だ)

主催者は、参加者に対し予防や体調管理を促す啓蒙にとどめ、可能な限り開催する方向で動く方が、過剰反応にならず良いのではないか。