6/14開催「北陸本専3」の続きを記させて頂きたい。
前回は、本専の参加者層が以前に比べ顕著に変わった事を中心に、お話させて頂いた。
二年のブランクを経過し、時が経つと、同じ名前の即売会であってもこれ程までに変わる物なのか、些か驚きを隠せない。
今日もその続きから記したい。
【スタッフ人材の光明】

二年前、「北陸本専2」に参加の際、スタッフ数が不足し苦労しているという話をお聞きした。
スタッフ不足は何処の地方であっても、慢性的な課題である。地道な努力と、巡り合いに恵まれるか否かでしかなく、根本的な解決策は無いと言っても良い。難しい問題だ。
だが、今回の北陸本専を見る限り、僅かながら好転した、と見る事が出来る。

今回参加して、新顔も何人かお見かけした。若く元気なスタッフさんが多かった。
個人的に嬉しかった事としては、一昨年の当ブログの本専記事を読み本専の存在を知り、本専スタッフになった方がいらっしゃった事。私の記事が、本専運営に助けとなるならば、これに勝る嬉しい事は無い。

注目すべきは、コミケスタッフを務めて鍛えられた方もいらっしゃった事。
コミケスタッフ…という事は、混雑する状況、人の集まる状況における対応に、極めて秀でたスキルを持つ猛者である。
そしてそのスキルは、今後の本専に必要なものであると共に、現状の本専に欠けたパーツを補う存在でもある。
案外、重要なファクターである。

「Elysian」が過去「初動三人」だった時代が示すように、同人誌オンリーはサークル主導で始まるケースが多く、サークルは集まるも一般参加は割合に少ない傾向にある。
本専もそれは例外ではなく、待機列を形成し並べる…という都内の殺伐即売会で当然の事として求められしスキルとは、無縁の世界だった。
待機列を処理する必要性は、皆無だった。そんな事気にしなくとも、運営が成り立っ世界だった。

だが、今回の「北陸本専3」は違った。
私は中でサークル準備やって気付かなかったが、外で見ていた某男性向けオンリーの主催さんによると、初動100人程度との事。地方開催本オンリーにしては、異例の多さである。
その主催さんによると、入口で一冊ずつパンフレットを売っていたので、来場者を捌き切るに大変な時間を要したとの事。
これが男性向けのオンリーだったら、「弁当売り」…すなわち待機列に直接パンフを売りに来る…これをやっていた筈だ、との事。確かに先に売っておけば、入場口で手間取る必要も無い。待機者の多い即売会では常識的な話、この主催さんの目から見て非効率に映るのも当然の話だ。

しかしながら、本専スタッフは皆がサークル出身者である事をここで思い出したい。
その出自に基づく経験が生き、サークル目線に沿った対応が出来、それが丁寧な対応だと評価される。
しかし、普段はサークル者なので列整理等の経験は無い。申し訳無いが、そこが彼らの弱点となる。
今までは来場者数も少なく、問題として表に出なかったが、数が増えればそうも行かない。良即売会ゆえ、評判を聞きつけ人が増える…それが「北陸本専」だ。今後は来場者増加に対応した運営が求められる。

そこで、彼らの弱点を補い、今後の本専の課題に対応し得る存在が、新入りのコミケスタッフさんである。
コミケスタッフなら、列の捌き方等ノウハウに長けた方が多い。
コミケスタッフの経験を通じ培ったノウハウが、今後の本専に求められるノウハウと合致する。既存スタッフの弱点も補える、極めて重要な存在となろう。

既存のスタッフ諸氏は、このコミケスタッフの経験から列対応や混雑対応を学べる
また、このコミケスタッフにしても、本専の主催からサークル対応の大切さ、サークル目線に立った運営を学んでいただきたい。そうすれば、将来主催を自分でもやってみようと思い立った時なんかに生きるだろう。
互いの良いところを学び合える「巡り合い」であり、この機を是非大切にして欲しいものである。



【開催ペースについて】

「北陸本専」は、年一回の開催ペース、開催頻度は決して頻繁ではない…というか寧ろ開催頻度が低い部類に当たる。
長野県松本市の「Comic factory」も年一回ペースの開催で、彼らにはこう申し上げている。

あなた方のような良即売会が年一回しか開催されないのは勿体ない思いがある。地元活性化の観点からは年二回開催しても良いのではないかと…

ってな具合だ。
良即売会ならサークル数が集まる。サークル数が集まれば、地元の同人世界が活性化する。その活性化の機会が、多すぎても流石に困るが、年二回ぐらいはあった方がより活性化になるだろう。
てか、良即売会が年一回の開催なんぞ犯罪だ!w(ひでぇ)

北陸本専に対しても、「Comic factory」と同内容のコメントを申し上げたい。
実際今回の参加者からも、年二回の開催を求める声を聞いている。年一回よりも年二回開催の方が、サークルにも名前を覚えて貰いやすく、サークル数増にも繋がる。本専の繁栄を思えばこそ、年複数回開催を求めたい、との気持ちはある。

ただ、主催にも主催の事情がある。主催が無理をして即売会を頑張り、リアル生活に支障を来しては、元も子も無い
「Comic factory」にせよ「北陸本専」にせよ、年二回開催を…という願いは持つも、主催の都合付かなければ、無理にそれを求めようとは思わない。

また、「北陸本専」の特長でもある「サークル本位の運営」。これは、彼らがサークル活動も営んでいるが故の賜物である。
大雑把に申せば、一年の内半年は主催業務に充て、残り半年はサークル活動に充てる、といったスタンスだ。
年二回開催すれば多忙になり、サークル活動に充てる時間が無くなる。サークル活動が出来なければ、特長たる「サークル本位の運営」の源を失う事になり、主催業務に忙殺される中で、その特長をも失ってしまうのではないか。その辺りが懸念点である。
もっと簡単に言えば、今まで通りのペースでいてもらった方が、イベントの質を落とさず済むんじゃね?って話である。

もし年二回やるとしても、スタッフがもう少し増えスタッフ不足の問題が解消し、仕事を任せられる人材が育ち…それからの話で良いと思う。
彼らの本分たるサークル活動を犠牲にしてまで、即売会を開いて欲しいとは決して思わない。
先ずは、年一回ペースをきっちり守って頂く事(てか去年のような開催しない年を無くして欲しいかなと…)が肝要であろう。