今後の即売会情報を得ようと、先日ケットコムを検索した所、このような情報を発見した。

▼2009/11/01(日)開催中止東海:名古屋市中小企業福祉会館
おおきく振りかぶってオンリーイベント「おお振りの星」[コス可 事前登録制]


当方9月頃よりこのオンリーは捕捉。また開催予定日の11月1日に予定が入っていなかった事から、実は私の訪問予定即売会の候補の一つとしてノミネートしていた。
だが、まさか開催中止になってしまうとは。少々驚きである。
サイト上に、理由が書いてあるが、率直申し上げて首を傾げる理由である。
>この度主催2人で話し合った結果、サークルの参加申し込み数が4割にも満たなかったため、中止することとなりました。

先ず気になった事だが、「サークルの参加申込数が4割にも満たなかった」事を開催中止の理由として上げている。
だが、待って欲しい。それは果たして開催を中止するに足る理由なのか?

それを言えば、コミックライブなどは、2000sp募集と銘打って参加数200前後、そんな即売会はザラだ。コミックシティだって、8000sp募集で実際参加が2000に満たない事例もある。(もっとも、ライブやシティは、募集spを大目に取る傾向があるが)
募集の4割に満たないから中止ならば、ライブやシティを始め、全国各地のオールジャンルやオンリーイベントは軒並み中止せねばなるまい。
だが、他のイベント主催は、募集spに対する充足率なんぞ関係なく、即売会を開催している。
何故なら、それが即売会を開催すると決め、発表した人間の最低限の責任だからだ。申し込んでくれたサークルさんに対する責任、とも言える。

このオンリーの募集spが何spか。正確な数字は存じ上げない。
ただ、会場の「名古屋市中小企業福祉会館」の広さを考慮すると、またこの会場開催の即売会における殆どの募集spが50spたる事を考慮すると、このオンリーも募集50spと想定すべきであろう。
「サークルの参加申し込み数が4割にも満たなかった」との事なので、50sp×4割=20sp。「サークルの参加申し込み数が20spにも満たなかった」との置き換えられる。
「20sp弱」との言い方ならば、それでも15spは集まっているはずである。

おお振りにしては、サークル数は少ないと思う。同日にコミックシティスパークが開催され、おお振りサークルがスパークに吸収されたと分析する。
そもそも、スパークにぶつかる日程が無理筋だったのではないかと思うが、それは別の話なのでここでは割愛したい。
今回取り上げる問題は、そこではない。

確かに15spは少ない。だが、15spは最低限即売会として成立し得る数、即売会を中止する理由とはなり得ないのではないか?という疑問もある。
決して即売会を開催できない数でもないのに、安易に中止を決めてしまったように映る。そこを私は問題視している。

主催者お詫びのコメント曰く、「悩み抜いて出した結論故、何卒ご理解の程宜しくお願い致します」との事だが、私は悩みぬいた末の結論とは、どうしても受け止められない。

締切は8月末だったようだが、締切を延ばし、地元のコミックライブなり東京のおお振りオンリーなりでサークルに営業を掛ければ、もう少しサークル数を上積みできたのではないか。
今年6月、名古屋で開催されしBaby Princessオンリー「Princess Diary」も、確か締切時点では今回のおお振りオンリーのレベルでしか、サークルが集まっていなかった筈だ。
だが、彼らは決して諦めなかった。締切を延長し、5月に東京で開催されたBaby Princesオンリーの場を最大限活用しサークルに営業を仕掛け、最後には30サークルまで上積みした
同じ名古屋の地、それも「おお振り」よりも遥かにサークル数少なくジャンル規模の小さい「Baby Princes」ですらも、努力してサークルを集められた。ジャンル規模の大きい「おお振り」なら、もっと結果を出せたはずだ。

そういった努力の末にサークルが集まらなかったというなら、中止の選択にも、理解を示さない訳では無い。
だが、おお振り主催は、9月17日付であっさり中止を決めた。11月1日開催ならば、10月上旬までなら努力の余地が残っていた筈なのだが。
「私達の力が至らなかった為に」との事だが、私はこの主催に「力」がなかったとは思わない。単に、「やる気」がなかっただけだ。


>何よりこのまま開催をしても果たして参加者様方、スタッフ共全員が楽しめるイベントになるのだろうかと考えた末の結論でございます。

との事だが、私には、サークルが集まらないからアテクシツマラナイ!とばかりに放り投げたようにしか映らない。

過去様々な即売会を私は見てきたが、その中にはサークルが一桁台しか集まらない即売会も数多い。1サークルしか集まらない即売会もあった。
主催にとって見れば、サークルが集まらない事は、口では言い表せない程の例えようもなく惨めな話だ。(そういう意味では、このおお振り主催が逃げ出したくなる気持ちも分からない訳ではないが…)

だが、他の主催は決して逃げなかった。
サークルには「余りサークルを集められずごめんなさい」と謝り、配置や企画を工夫して来場者が楽しめるよう努め、辛い気持ちを抑え、歯を食いしばって当日運営を頑張った。そして、即売会を無事に完遂させた。

一桁しか集まらなくとも、頑張って最後までやり遂げた。
それに比べれば、15も集まってりゃ上等だ。少しサークルは少ないかもしれないが、小ぢんまりアットホームなオンリーが出来たかもしれないじゃないか。

即売会における「開催中止」は、原則タブーである。
主催が一旦開催を発表した以上、道義的責任として最後まで完遂するのが当然の責務だ。
また、期待を寄せる参加者を裏切る事にも繋がる。(そういう意味においては、今後この主催達に対しては、おお振りジャンルの世界で生きていけるの?という心配もある)

流石に、余程の例外的特殊事情により、已む無く中止を決めた即売会もあり(例・会場とか警察とかからの要請で中止を決めた南海方面の即売会)、それについては私も批判する気は無い…というか寧ろ同情する。
だが、サークルが集まらないから、なんてのは、中止を許容すべき事情には当たらない。15以上は集まっているし、最後まで諦めずにサークル集めに臨んだ訳でも無いのだから、尚の事だ。
単に「投げ出した」だけに過ぎない。

主催には、サークルが集まらなかった事を反省するのも良いが(それも大切だが)、寧ろ申込サークルの期待を無下にし、主催の責務を投げ出した事こそを、猛省頂きたいものである。
そして他の主催各位には、この事を反面教師として頂くようお願いしたいものである。