過去記事にて、名古屋「おお振り」オンリー中止について取り上げさせて頂いた。
その中で私がちらっと申し上げた懸念が、「この主催達は今後「おお振り」ジャンルの世界で生きていけるのか?」という事だ。
これは、前々回取り上げた、「おお振り」キャラオンリーをドタキャンした主催にも通じる話だし、前回取り上げた【コミックシティ内のプチオンリーの主催が当日バックレて行方不明】の話にも通じる。
何れも、「中止」という形で、それを期待したサークルに不義理を働く事となっている。

男性向けの世界はともかく、女性向けのジャンルは、そのジャンル内で「一つの世界」を築き上げている傾向にある。
言葉を変えれば、同じ萌えを共有するサークル同士の連帯した世界、とでも言うべきか?
サークルの横の繋がり…連帯感が強い一方で、そのジャンルの外への関心は薄い。(最大関心事はキャラ萌えカップリング萌えだから仕方ない)

だから、オンリーを立ち上げるにしても、そのジャンル内のサークルが立ち上げる。
男性向けで有りがちな「●●準備会」「●●実行委員会」名義で主催が立っても、「オメー誰だ」から始まるだろう。
主催がジャンル内の人間かどうかを精査。もし仮にジャンル外の人間が主催だったとしたら、(ケットコム・赤ブーブー通信社・ユウメディアのように実績を上げている一部例外を除き)「余所者は引っ込んどれや!」となる事もあろう。…結果、ジャンル内の支持を得られずサークルも集まらないケースも少なくない。
一方、サークル主導のオンリーなら、サークルもきっちり集まる傾向にある。サークル同士の繋がりから、芋づる式にサークルが参加、結果的に多数のサークルが集う、なんて事も多い。

そんな感じでサークル間の横の繋がりの強い世界。
そこで中止だドタキャンだで不義理を働いたら、その主催は、そのジャンルの中で生きていけるのか?
「中止」「ドタキャン」は、ジャンル内周辺サークルの信頼を損ねる。
仮にそのジャンルでその後サークル参加したとしても、どの面下げてサークル活動しとるんじゃ、と白い目で見られるのが関の山だ。
そのジャンル内での同人生命は、事実上絶たれたも同然だ。ジャンルを追い出される、と言っても良い
私が「中止」「ドタキャン」を行う主催に対し問いたい事が一つある。貴女方は、「中止」「ドタキャン」の決断を下すに当たって、ジャンルを追い出されるリスクを承知しているのか?と。

そのジャンルが好きな人間にとって、ジャンルを追い出される事程辛い事は無い。それは、ジャンルを事実上追い出された経験を持つこの私が、一番よく理解している
私が昔、とあるマイナージャンルでオンリーの主催を務めた時の話。
…いや、「中止」や「ドタキャン」の不義理を働いた訳では無いのだが。(即売会自体は何とか開催したが)
私の不徳の致す所だが、ジャンル内大手で発言力あるサークルに不興を買った模様で、2chで叩かれたり、周辺サークルにデマが吹聴されたり…まあ、そのジャンル内に居づらくなってしまった事は間違いない。
(その後、過去記事「他人の主張を鵜呑みにするなかれ」でも触れたが、そのジャンル内大手サークルから無実の罪で告発される等、足掛け三年以上も断続的に粘着され続けるに至るw…まあ、当人は私をそのジャンルから意地でも追い出したかったのだろうか)

そのジャンルが好きであっても、そのジャンルに居られない。
例えそのジャンルに愛着が深く、一般で買い物に行っても、その姿を目撃されれば、「何でお前このジャンルに居るのか」とか抗議のメールや電話が来るw
好きなジャンルなのに、そのジャンルに居られない。筆舌に尽くしがたい苦痛である。

…「中止」「ドタキャン」を決めた主催に対しては、周囲の風当たりも強くなる。
ジャンルを追い出され、苦痛にあえいだ身としては、同じ末路を辿るであろうこれらの主催に対しては、自業自得とはいえ同情の念を禁じ得ない。


さて、ここまで「中止」「ドタキャン」は信頼を損ね、ジャンルに居づらくなる事を申し上げた。
これは、逆に言えば、そのジャンル内で活動の盛んなサークル、ジャンル大手のサークル程、「中止」「ドタキャン」は失うものが多く、そのようなリスクを犯しにくい、とも考えられる。

女性向けジャンルのオンリーで、サークルが参加を決めるに当たっては、主催の当該ジャンル内での活動度合いが信頼性を図る指標となりがち。ジャンル大手の主催なら、求心力高くより多くのサークルも集まる。
率直申し上げて、当初私は、ジャンルでの活動実績と即売会の信頼性は一致しないのでは?主催の持つ能力で即売会の信頼性を図るべきでは?と考え、その風潮に疑問を持っていた。
だが、活動の盛んなサークル、ジャンル大手のサークル程、失うものも多く、失敗は許されない。そこに思いを馳せると、この風潮も理に叶っているのではないかという気がする。ジャンルでの実績が、信頼性を図るバロメーターとなるのも、頷ける話である。