昨年2008年、自分の身の回りの同人界隈の出来事を「十大自分ニュース」として纏めた。
今年2009年も終わりに差し掛かってきた所で、今年も、2009年版「十大自分ニュース」を纏めてみた。

但し、自分の身の回りで起こった出来事、そして同人界隈の出来事に限っている。
例えば、某アイドルグループメンバーが全裸になり「シ●ゴォ〜シン●ォ〜」と叫んだ事や、某KO義塾生が全裸で日吉の街を集団疾走した事が自分的にはMVPだが、同人には関係しないので割愛。

という訳で、以下「十大ニュース」形式にて、今年一年を振り返ってみる。
【次点】10/11岡山で「聖闘士星矢」オンリーが復活開催

→いや…ホテルの玄関の看板に「ようこそ若きアテナの聖闘士たちよ」とか書いてあったのにはぶったまげましたよ、流石にw
かつて存在した伝説の星矢オンリー「みんなでエリシオンに行こう」が事実上の復活開催。参加者数は決して多くは無いが、参加者の満足度が高く、小規模ながらも行って良かった良即売会。

※参考リンク:10/11 岡山県倉敷市鷲羽山「瓢箪からロバロバ」



【第10位】 札幌の同人誌オンリー「Elysian」の異常なまでの快進撃

→去年から参加サークル数が謎の激増を遂げた、札幌の同人誌オンリー「Elysian」

 丁寧な運営。確固たる崇高な理念。その理念に沿った数多くの企画も、決して即売会本来の要素たる頒布を邪魔する事なく、参加者を楽しませてくれる。サークル目線に立ったこの即売会が、リピーターを獲得しサークルを増やすのは当然だが、それにしてもここ最近の激増は謎だw
 昨年時点では70前後だったが、今年3月は直接160+委託40で200サークルの大台突破。その後も規模拡大を続け、正直、この即売会どこまで突き進むのだろうか?な感もある。
 …まあ、せっかくサークルも順調に増えてるという事で、行き着く所まで頑張って欲しいと思う。

※参考リンク:3/1 札幌開催「Elysian」の躍進の秘密に迫る


【第9位】 金沢「北陸本専」2年ぶりの開催!

→「Elysian」の快進撃が目立つも、同人誌オンリーの老舗「北陸本専」も忘れてはなるまい。2年ぶりの開催も、安定感ある運営は変わらず。
変わった所は、何故か異様に遠征参加者(特に鉄道ジャンル系の方と即売会主催関係者)が多かった事かw
 まあ、全国各地から遠征組が来る、という事は、サークルにして見れば「遠征するに見合う価値のある即売会」と認められたという事。誇るべき事であろうが。
 来年は5月下旬開催。場所を富山県に移しての開催。次回にも期待したい。

※参考リンク:6/14 石川県金沢市「北陸本専」(前編)



【第8位】 東方オンリー「東方姫草紙」を徹底批判する

→いや、一応即売会としての体は成してるから褒める方向で書こうかな、とも思ったが…あれを「成功」と捉えると、彼(女)ら自身、間違った方向に進みそうなので、今回は徹底的に批判の論調で。余りにも、即売会のセオリーを逸脱し過ぎですし。
 しかしそれにしても、全5回に分けて批判する事になるとは思わなかった。それだけ目に余る問題点が多かった事の証なのだが、流石にここまでしつこくやったのは過去余り無い。
 主催達が、少しでも問題点に気付いてくれれば良いのだが。

※参考リンク:11/22 仙台市・東方オンリー「東方姫草紙」当日レポ編



【第7位】 地方主催の力と都内主催の力のハイブリッド「御射宮司祭」

→東方風神録の舞台・信州諏訪地方開催。聖地巡礼の要素を含んだ東方オンリー。
 しかし蓋を空けてみれば、遠征組も多少は居るものの、それ以上に多い地元人!地元同人の活性化にも貢献した良即売会。
 地元との連携を密にし、地域全体を巻き込んで盛り上がったのは地元主催の功績。経験豊富な東京の主催が当日運営を担い、即売会に安定感をもたらした。
 地元・東京両方の長所が活かされ、皆が楽しめる良即売会に仕上がったと言えよう。


※参考リンク:10/25 長野県岡谷市「御射宮司祭」



【第6位】これは即売会じゃない、宴会だ!高知が世界に誇るカオス即売会「つるかめざっか」に参加

→サンクリ落ちた腹いせに、同日開催の高知の老舗即売会に申し込むw
 …しかし、この即売会、色々な意味で終わっていたw
 つーか、何でサークルスペースで皆が皆一升瓶片手にグビグビ飲ってるんですかw
 即売会会場で座り込む方はよく居るが、この会場は座り込むどころか【酔い潰れて大の字】の方がいらっしゃるw助けて下さいwww
 終わってみて満足度は非常に高い即売会だったが、…それは旨い飯旨い酒をたらふく頂いたからだと思うw
 即売会としては明らかに異色だが、宴会として見るなら大満足、と言ったところか。コミケに参加しなくても「つるかめ」には参加するという熱狂的な方々もいらっしゃるこのカオス即売会。百聞は一見に如かず、皆様も是非「つるかめ」に足を運んで下さいw

※参考リンク:2/8 高知市「つるかめざっか」レポ



【第5位】 全国各地に波及する東方熱

→パワーのある東方ジャンルの力を通じ、地方同人が活性化される事は、地方同人を応援する私の立場から申せば、大変嬉しい事である。東方は地方の救世主である。
 地方即売会の動向が気になる身、全国各地の東方オンリーに積極的に足を運んだ。今年の後半の即売会レポは、東方が殆ど。私のブログに占める東方の比率は異様に大きくなったw
 単なる男性向けジャンルの域を超え、若い腐女子層にも浸透しているのが、地方でも東方熱が盛んな一つの理由。東方で同人を知った世代が、未来の同人界を支えて行く。同人界における、若いパワーの躍動に期待したい。

※参考リンク:地方に波及する東方ジャンル




【第4位】 夕張にハマりましたw

→ 昨年より、何故か夕張にご縁の深まった自分。3月「Elysian」参加時も、前日は夕張に滞在しておりました。
 ぶっちゃけ夕張は、めぼしい所は、スキー場併設のリゾートホテルと映画祭ぐらい、何も無い田舎町です。
 でも、歴史背景が興味深い事、市内各地区がそれぞれ個性豊かな街である事など・・・妙に惹かれる物を感じております。勉強すればするほどに興味の沸く町、といった所でしょうか。
 という訳で勉強した成果を、夕張評論「コーマニズム宣言special 夕張論」二まとめ、4月の「COMIC1」で刊行。読む人を選ぶ本かもしれませんが、自分的には、過去刊行した同人誌の中で一番の会心作だったり。
 
 で、問題はここから先。「夕張論」の中で、何処か夕張で即売会やる奇特な方がいねえかなあ、とか書いたら、本当にやる阿呆が出てきたよwww
…こりゃ、行くしかねえべw
って事で「STRIKE HOLE」は、「夕張まんがまつり」を激しく応援致しますw

※参考リンク:同人誌即売会「夕張まんがまつり」開催決定に寄せて



【第3位】サンシャインクリエイション 個人情報漏洩事件

→ 私も巻き添えを食った一人。
 折角申し込んだのに中止になって為替で返金されたは良いが、過去の落選の返金も相まって、為替の返金回数が多くなりすぎ、郵便局員に怪訝な顔をされたのも今は良き思い出でございますw
 逃げを打つ事も出来なくは無かったでしょうが、敢えて汚名を被ってでも継続の意思を見せた事は評価します。
 一方で、運営側の対応が後手後手で逃げ腰だったのは如何なものか。つーかこんな対応でサークルに来て貰えるの?と心配にすらなる程。幸いにも9月の復活開催時、サークルは2000サークル集まったのでまだ良いが、これからの先行きが少し心配。
 基本的にはサンクリを応援する立場ですが、だからこそ故に、サンクリの今後に影響を及ぼしかねない瑕疵があれば、遠慮なく問題提起をさせていただく所存です。

※参考リンク:サンシャインクリエイション情報漏洩事件〜絶対に復活せよクリエイション〜



【第2位】コミックマーケット76 巻末コラムに寄稿

→ 「頑張れ!地方の即売会」と題し、地方即売会の存在意義や窮状、その原因を簡潔に述べる。地方主催の奮起を期待し、サークルや一般参加者にも、地元の即売会にも注目するよう呼びかける。そんな感じのコラムだった。
 「STRIKE HOLE」で日々長々論じている事を1200字で要約したらあのコラムになったと言っても良いぐらいの、日々の主張の焼き直しに過ぎないが、私が地方の即売会を応援し、大事にする理由。少しでもご理解いただければ嬉しい限り。

 まあ、こんな経験滅多に無い。貴重な経験をさせていただき、関係者の皆様にはこの場をお借りして御礼申し上げる次第である。
 余談だが、現在発売中、冬コミのコラムは中々の読み応え。同人は隠すべきものなのかという命題が有り、表現の自由を守る在り方、世間との接点についても考えさせられる。
 …やっぱり俺だけが浮いてるなあ明らかに(汗)。だって、コラム書いてる方の中で、俺だけが明らかに変態じゃないですかwww

※参考リンク:コミケカタログにコラムを執筆しました




【第1位】光明の見える九州即売会

→コミックネットワークが、僅か1年の間にサークル数を4桁→2桁に落とす前代未聞の快挙を成し遂げ、挙句の果てにサークルが集まらず中止。また、鹿児島が世界に誇る厨房主催「夢彗星」がオンリーをドタキャンするなど、トホホな話題に事欠かない九州。
 だが、九州も決して捨てたものではない。これらの厨房主催が淘汰される一方、新しい息吹も聞こえてくる。
 福岡ドームのコミックシティは年3回開催で安定してきたし、tenjin.beも男性向け中心だが手堅くサークルを集める。サンホラオンリーを都内で成功させた主催が、九州でサンホラオンリーを集めたら100サークル近くを集める快挙を成し遂げる。来年2月に国際センターで開催されるオールジャンル即売会「seekers」も告知宣伝がマメなので期待したい。
 極めつけは、ヘタリアオンリー「博多ばんぱく」と東方オンリー「大(9)州東方祭」である。「博多ばんぱく」は、九州のオンリーレベルでは未曾有の1500人動員。経験豊富な東京人の力を借りず、九州人の力だけで来場者を捌き切り、九州主催の底力を見せた。
東方オンリー「博多東方祭」は2000人の動員、場所を小倉に移し開催した「大(9)州東方祭」は3700人を動員。動員数もさる事ながら、スタッフの人材不足が叫ばれる九州で、数十人ものスタッフ志願者を掘り起こした功績は大きい。初心者が多いので、彼らを如何に成長させるかという課題は残るが、彼らの若さは、今後の活躍と成長を期待させる。九州の今後が楽しみである。 

※参考リンク:
最近元気な九州即売会に注目したい(前編/3/29 ヘタリアオンリー「博多ばんぱく」 5/6修正あり)

11/15 北九州市小倉・東方オンリー「大(9)州東方祭」(前編)


まとめてみると、今年は色々な意味で東方づくしだったような気がする。
参加して見て、殆どのオンリーが良即売会。地方における東方のパワーを強く感じました。
ここで見聞きした事を基に、「コーマニズム宣言 東方論」の執筆に挑む所存だ。早ければ1月の「こみっく☆トレジャー」での発刊を目標に頑張りたい。