年末進行の仕事がひと段落した昨日12月23日。
私は、山梨県甲府市のオールジャンル同人誌即売会「山梨コミックチャレンジ」にサークル参加させて頂いた。
以前記事にした事もあったが、山梨は昨年、県内唯一の同人誌即売会であった「コミックワールド」が撤退。
山梨県内から同人誌即売会の灯火が消えるのでは…とその将来を本気で憂いた。
(参考:2008年06月20日付「コミックワールド「休止」に思う」)
しかし、そこでポスト・コミックワールドに名乗りを上げた即売会団体。それが「コミックチャレンジ」である。

元々は、静岡県沼津市や富士市で同名の即売会を営んでいたが、コミックワールド撤退を受け、山梨で即売会を開く事を宣言。
昨年7月に開催された最後の「コミックワールド」にて告知を図り、コミックワールドの受け皿となる事をアピールした。
以後、おおよそ2-4ヶ月に1回ペースにて、安定しての定期開催を果たしている。
サークル数も、コミックワールド時代の100-150には及ばぬものの、平均60-80サークルを集めている。
今後運営が洗練されれば、より多くのサークルが集まり、コミックワールドの規模に回復することも期待出来よう。

しかし、山梨唯一の即売会「コミックワールド」が消え、そこに「コミックチャレンジ」が現れなければ、山梨はどうなっていた事か?
コミックチャレンジ以外にも新たな即売会が興ったが、どの即売会も中止ばかり。まともに続いた即売会は、コミックチャレンジのみ、これは間違いない事実である。
コミックチャレンジの登場が、山梨における同人の灯火を守った。
山梨の同人界において「コミックチャレンジ」は「救世主」であると言えよう。

そんな山梨コミックチャレンジの頑張りに敬意を表し、またコミックワールド撤退後の山梨の現状をこの目で確かめたいとの思いも持ち、機会あらば是非一度訪問してみようと考えるようになった。
そして、開催日は青春18きっぷの適用期間。安価に移動できるという計算も働き、コミケ前だが12月23日の来訪を決意するに至った。
会場は「アイメッセ山梨」。コミックワールド時代からの、お馴染みの会場である。
但し、甲府市の中心部から外れており、甲府駅からバス30分。少し不便な環境なのが残念だ。
地方は車社会。広大な駐車場が整備されており、参加者の大半は車で来場の模様だ。私はバスでの来場だが、バスの乗客も、そんな多くはなかった。

駐車場を見ると、痛車で来場される方もちらほら。
といっても5台程度、そんな多くない。なのは、To Heart2、生徒会の一存、クラナド、長門有希…というラインナップ。

10時30分にサークル入場開始。11時から一般入場開始なので、少し慌ただしい。
サークルを見ると、参加者の9割が女性。男性の自分としては、予想を裏切らないアウェイであるw まあ、これは全国各所に共通する特徴、仕方無いか。
サークル数は52サークル60スペース。以前と同じ位か微減かと言った所。
但し、当日飛び込み参加が10位来てる模様なので、実際には約60サークル参加と言えよう。

11時から一般入場開始。初動は20人位で少し寂しいが、時が経つにつれ尻上がりに来場者は増加。コスプレイヤーが場に華を添え、滞留者も増える。
最終的には、300人以上が訪れ、場も相応に賑わった。

ジャンルを見ると、最大勢力は東方の10サークル、それに次ぐはヘタリア8サークル。他、リボーン・ボカロ・BASARA等。
…何か最近、明らかに女性向けな即売会でも、東方が最大勢力な所、増えてきてるような。
どの地域でも3-5番手以上の勢力だし、地域によっては最大勢力の所もある。女性向けにおいても衰えぬ、東方のパワーには驚きである。

良い点を挙げるならば、即売会にとって「あると嬉しい」コーナーが諸々設けられている所。

供食施設として、屋台が用意されている所が嬉しい配慮。
周辺にコンビニも無い環境、屋台があると食料事情が大幅に改善する。
残念ながら、富士/沼津のコミックチャレンジで「名物」と化した山芋のタコ焼きは来ていなかったが、その代わり富士宮焼きそばの屋台が登場。少し太めの麺が美味だった。
休憩所も兼ねた飲食スペースも設置され、誰でも気軽に休めるよう配慮している。

また、飲み物に関しては、フリードリンクサービス(本部で対応)が嬉しい。
「こみっく☆トレジャー」等でもお馴染みのサービスだが、参加者への心配りを感じ、好感が持てる。

主催氏は「アニメ倶楽部甲府」という無店舗型のアニメショップを営んでおり、アニメグッズ各種を販売。
今回は、同人誌の取り扱いも「らしんばん」からの委託販売で実施していた。
同人誌即売会会場における同人誌の委託販売は、直参サークルの頒布活動を妨げる(=競争になる)とする見方も出来るので賛否両論だが、私は、地方の即売会はラミカや便箋中心、同人誌の存在自体が不足しているという現状がある以上、それを補完する役割があるので一応は「有り」だと思う。同人誌を求める買い手の不満の解消にもなるだろう。
ただ、直参サークルの頒布への影響は心配なので、直参の頒布の邪魔にならない程度、という条件は付くが。

他、コスプレイヤー向けにウィッグ店「MAPLE」が出店し、サークル向けには画材屋も出店。
無くても何とかなるとは言え、「あれば嬉しい」お店のラインナップである。


もう一つ特筆すべきコミックチャレンジの特徴は、マナー啓蒙に積極的な所である。
私が会場に行ってまず最初に驚いたのは、黄色地の紙が目立つマナー啓蒙ポスター。

「山梨はマナー最悪!」

等と書いてある。
そしてその下に、こんな事も箇条書きで、書いてある。

・コスプレ指定区域以外の出歩き
・駐車場での騒音、障害者スペース利用!
・会場内を走る行為
・ゴミを散らかしてそのまま(特にサークル)
・通行妨害(特にコスプレイヤー)
・スペースのはみ出し(特に追加椅子のあるサークル)
・そこら辺に物を置く(特にコスプレイヤー)
・盗撮行為

・パンフの熟読(読まないからトラブル多い)


確かに、山梨のマナーは宜しくない、と私も感じる。
詳細は改めて触れたいが、今回のイベントではこんな連中を見かけた。

・自家用車の車内でコスに着替えて会場入り(その時点で、会場外の駐車場をコスで闊歩している事になる)
・トイレ内で着替えやお化粧
・コスプレゾーン以外での写真撮影


…取り敢えず、誰か青龍刀持ってきてくれませんか。

そう言えば、山梨のイベンターには、自身のサイト上に版権物、商業物キャラの画像をを許可無く掲載(多分。どう見ても許可取ってる形跡無し)した糞厨房な主催も、過去にはいらっしゃった模様だ。(著作権を堂々侵犯する主催カコイイwww)
そう言う事例も併せ考えると、「山梨のマナーは最悪」とまで断じる「コミックチャレンジ」の言い分には、共感できる物がある。
少し居丈高な物言いが気になるものの、「コミックチャレンジ」のマナー啓蒙の取り組みは応援したいものである。

総じて見て、「コミックチャレンジ」は中々の賑わいを見せ、個人的には楽しめた即売会であったと思う。
地域に根差した即売会として、今後の隆盛を願いたい。


さて、ここで勘の良い方はお気づきかも知れないが…
大抵の即売会に対し私が用いる表現…「良即売会」という表現を、この「コミックチャレンジ」に対しては、用いていない事にご注目頂きたい。
私はこの即売会を、「良即売会」とは決して認める事が出来ない。
それだけ、この即売会には、大きな課題や問題が多い。

実際考えて頂きたい。
昨年までの「コミックワールド」は、100サークル超のサークル数を、維持していた。
その役目を「コミックチャレンジ」が引き継いだ今、「コミックチャレンジ」は60サークルだ。
チャレンジになって、40サークル以上が離反している

コミックチャレンジの即売会運営にサークルの支持が集まっていない事を、離反したサークルの数が、如実に示している。
そしてその原因は、私が今回参加して見い出した、コミックチャレンジの運営面の課題や問題点とも、密接にリンクするだろう。

次回以降、コミックチャレンジの運営の問題点を取り上げ、その改善方法をご提案申し上げたい。
それが実現し、コミックチャレンジの運営が洗練されれば、参加サークル数も、コミックワールドのそれに回復すると思う。

次回以降の提言は、コミックチャレンジ関係者は勿論、山梨で即売会の開催を目指す他主催にも、是非お聴き頂きたい内容になるであろう。