2月11日、私は蒲田・大田区民センターアプリコ開催、おじゃ魔女どれみオンリー「10マジ plus one 青春へのマジカルステージ」に一般参加させていただいた。

このオンリーは、昨年に「おじゃ魔女どれみ10周年」を記念し開催されたオンリーがルーツ。
昨年の成功を受け、「アンコール」的に今年も開催された、と考えて良いだろう。

流石に一般参加者は決して多くはない。
サークルも30サークル強。前回から上積みしたものの、往時に比べれば遥かに少ない。
だが、旬を過ぎてもオンリーに集うという事は、それだけジャンルが好きな事の証でもある。
来場者こそ少ないもの、本当にその作品を好きな方々が集まっており、人数以上の熱気を感じた
以前、岡山の「聖闘士星矢」オンリー「瓢箪からロバロバ」に参加した時も感じたのだが、一旦全盛期を過ぎたジャンルは、多くの参加者は望めない。
だが、歴史の長いジャンルならば、同窓会的な機能での存在意義がある。
事実、「瓢箪からロバロバ」を例に取るなら、一般来場者ほぼ皆無でありながらも、昔話に花が咲き、参加者の満足度の高さは一目瞭然だった。
今回の「10マジ plus one 青春へのマジカルステージ」も同様だ。同窓会的な雰囲気が強く、会場内随所で話に花が咲いていた。会場内の「雰囲気の良さ」を感じた。
おじゃ魔女ジャンル好きの方ならば、間違いなく楽しめた良即売会だろう。

圧巻は、おじゃ魔女関連展示
過去販売されたおじゃ魔女関連の書籍やグッズを、休憩所に展示。その数は数十点に及ぶ。
この物量は凄い。おじゃ魔女好きの方なら、1日ここで過ごしても足りないぐらいだろう。
前回開催時に受けた参加者からの要望を取り入れ、今回の企画となった模様だが、その大半は、主催氏が四方八方に手を尽くして収集した物とか。
主催氏に熱意…というか作品に対する愛情があるからこそなし得た芸当であろう。

率直申し上げて、チラシはモノクロの簡素な物だし、パンフレットもコピーの折り本。見映えは良くない。
また、主催氏も、主催業務に慣れていないものとお見受けする。
都内他イベンターの熟練の運営に慣れ、立派な装丁のカタログに慣れた身には、時としてそれは「貧弱」に映るかもしれない。

しかしながら、それをカバーし得る程の作品愛、ジャンル愛が、主催氏に備わっている事も、また事実だ。
見栄えの悪さは…まあ今後研究しより良いものを目指していただきたいとは思うが、これはこれで、手作り感や主催の「気持ち」「心」がこもっており、決して否定するものでは無い。これはこれで「有り」だと思う。
参加者対応(特に参加者対応)に齟齬が生じない限りは、私がこのイベントを批判する事は無いだろう。

次回の開催は未定だが、この手の歴史の古いジャンルは、同窓会的な要素が強い。
また、このジャンルは、(言葉は悪いが)一旦衰退してしまったジャンルだ。オンリーを開く事が、ジャンルの衰退を食い止める効果も期待されよう
ジャンルの維持、そして同窓会的な場の提供という観点からも、年一回位で良いので、今後も開催し続けて頂ける事を願いたい。