3月の都議会にて審議された都条例の改定案。
ここで、私自身の立場を整理して語る事としたい。

その前に、先ずは物事の流れを今一度確認したい。
昨年6月に、国会にて、児童ポルノの単純所持禁止規定を柱とする、児ポ法見直し(改定)の議論が行われた(児ポ法自体は会期切れで廃案、以後政権交代もあり優先順位も低まったようで余り議論されていない模様)。
児ポ法の影に隠れ見えにくかったが、それとほぼ同じ時期に、東京都では「東京都青少年育成条例」の改定を視野に、「東京都青少年問題協議会」(議事録URL=http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/seisyounen/09_seisyokyo.html)が開催された。

前回2010年03月25日付「粗悪なネガティブキャンペーンに嫌悪を抱く」http://blog.livedoor.jp/analstrike/archives/51627266.htmlにおいて、コメント欄にて、今回の都条例において、同人関係が今回の規制強化で狙われているのでは?とのご指摘を受けた。また、(場合によっては)同人関係者が規制派に売り渡されるかも、との懸念のコメントもあった。
それに対する私の見解は次回に譲るが、このご指摘を機に、私は、規制派と同人界との「関わり方」「関係性」について思索した。

色々と考えた中で、私が思った事としては、同人というもの、大半は「二次創作」の世界である。
同人の世界は、サークルが創作するから一見クリエイターの世界にも思える。しかし、元となる「原作」があってこそ成立する、という側面もある(一部原作無しで成立する例外もある)。
同人の世界は、買い手は勿論、サークルにだって「消費者」としての要素が含まれていると思う。

同人というもの、原作があって初めて成立する(ものが多い)。
【原作あってこその同人】である。故に、同人者は原作に対する感謝の気持ちを常に持つべきである。
私は、そこを先ず第一に考えたい。

原作側が反対の立場を貫けば、当然、同人者だって反対の立場で追随するべきだろうと考える。原作あっての同人なんだから。
一時は一部反対側の論理(というか寧ろ強硬な態度かな?)に対する反発心の強かった自分だが、反対側の論理や態度に、多少の無理や無茶があっても、基本的に彼らに追随し反対する立場を取りたい。
ただし、限度を超えると流石にどーよ?と疑問を呈する事もあるだろう。前回2010年03月25日付「粗悪なネガティブキャンペーンに嫌悪を抱く」http://blog.livedoor.jp/analstrike/archives/51627266.htmlで私が疑問を呈したように。

「全国同人誌即売会連絡会」http://sokubaikairenrakukai.com/では、3月10日付で「東京都青少年健全育成条例」の改定案についての反対声明http://sokubaikairenrakukai.com/news1003.htmlを出した。
この少し後になり、出版労連http://www.syuppan.net/modules/news/article.php?storyid=93等版権元たる各種団体も反対声明を出しており、結果的に、同人誌の世界も、反対派他団体に足並みを揃えている。
「原作側が反対の立場を取れば同人側も反対するべき」と考える身としては、同人界のこの対応は歓迎したい。

#蛇足だが、日本図書館協会http://www.jla.or.jp/kenkai/20100317.pdfの反対声明は理路整然としており素晴らしかった。相応のステータスを有する団体からの声明文という事で充分な効果が期待された事もさる事ながら、フォーマルな文体・論理の明快さ等、文章を書く時のお手本にも出来そうな名文だと思うので、併せてご紹介。


同人は、原作あって成り立っている活動。原作者への感謝と崇敬の念が欠かせないと思う。
だからこそ、私は、同人が規制のターゲットになるならないに関わらず、原作者側が反対を唱えれば、同人側も同調し反対するべき、と主張させていただきたい。
また、反対派側に力添えができるよう努めて参りたいと考えている。