11/3・川崎「スキマフェスティバル」内で開催されたエルシャダイオンリー「大丈夫だ、問題ない。」は、日本の同人ヲタどもが、暇人で頭の悪い人々の集まりだという事実を世に示した、極めて意義深い即売会であったw

また、真面目に考察するに、サークルの頭の悪さ…いやパワーの凄さを痛感した即売会でもあった。
ジャンルや即売会を動かすのは、主催やスタッフでもない。サークルのパワーである。この事実を思い知らされた即売会でもあった。

この即売会立ち上げの経緯は、以前の記事で述べたので詳細は割愛するが、おおよそこんな感じである。

10/11 ケットコム主催「裁きの庭」で、絵描きでもあるスタッフに、「エルシャダイオンリーやるから明日までにイラスト描いて!」と依頼
10/12 サイト立ち上げ・サークル募集開始
10/14 サークル募集締切(約90サークル参加・サイトは16万アクセス)
10/19 配置確定→サークル参加案内発送

一部筋から批判を受けるも、投げやりでネタ臭溢れ、私が「主催は病気」と認定したくなるほどに頭の痛いサイト上のQ&Aが、話題を集めた。
Twitterやpixivでも急速に広まり…僅か2日の募集期間という無茶な状況にも関わらず92サークルを集めた。

2日で90サークルを集め結果を出し、告知開始から僅かに一週間で全てを終えた。
余りにも鮮やかなその手並みは、芸術の域…いや神域に達しているとすら思う。
この鮮やかさを見た以上、原作が売り出される前、いや即売会が始まる前にも関わらず「伝説の即売会」と評する事に、私は全く抵抗を持たないw

私はこの日、蒲田PIO開催のサンホラオンリーでスタッフやろうかとも思ってたが、エルシャダイのこの状況を見て思いとどまった。
てか、このオンリー参加しなきゃSTRIKE HOLEじゃないでしょw


【阿鼻叫喚の会場】

既に各所でレポートされているが、当日の状況は極めて酷かったw
カタログは当然完売。当社推定で約2000人以上が、会場の川崎市産業振興会館に押し寄せ…てあの会場でその人数は無茶苦茶だw
とあるスタッフさん曰わく

「一番いいスタッフを頼む!」

だそうですwまあ、そりゃそうだよなあ…
しかし、日本人はこんなにも暇人が多いとは知らなかったw

会場は一階と四階を取っており、四階をエルシャダイ専用に隔離。エルシャダイ以外の各プチオンリーを一階に入れる事で、他オンリーの巻き込まれを最低限に抑えたが…結果としてまったり回れる一階、阿鼻叫喚の四階、落差が際立った。
カタログ完売後はフリー入場とするのが通例だが、エルシャダイ以外のプチオンリー陣取る一階のみフリー入場とした。
エルシャダイの四階は、フリー入場を13時以降に遅らせる事で、入場規制とした。
私が川崎に着いたのはちょうどその頃だったが、電車の車窓から見える数百人以上の待機列を見て、昼間にこの待機列とは何事か?とは思ったのだが、これは、カタログ無しのフリー入場希望者の待機列だったようだ。
…ええと、でもこれ800人ぐらいはいないか?
…勘弁してくれw
つーか、日本人ってこんな暇人いっぱい居たっけ?w

何とか会場に入った自分だが、私が見たものは、ただの「焼け野原」であったw
サークルの頒布物は、開始30分でおおよそ完売だったらしく、私が来た時には、最早「むしる草すらも残されていない」状況。
ペンペン草一本生えない焼け野原に群がる、数百人の人混み。余りにもシュールな光景だったw

面白かったのは、コスプレイヤーも居たこと。
数人ぐらいしか居なかったが、数が少ないせいか、皆さん軒並み人気者だった。
ダンボール鎧でやっつけ仕事の「レイヤー」も話題だったし、凝った衣装…すなわち「一番良い装備」のレイヤーには、数十人単位が群がりカメラを向けた。コスプレスペースで「1対50」なんて展開初めて見たよw


【原作が発売前なのに、漲るサークルの創作意欲】

今回のエルシャダイオンリー参加の90サークルだが、その9割以上が女性向け…所謂「腐女子」である。
キャラクターが男性キャラという事で、女性に人気を博したのだろうが。
(ちなみに、一般参加者は男女比半々。元々スキマフェスは男性向け文脈が強く、男性陣の参加者が大半。この層が一般参加で入り込んだから、女性向け色強いエルシャダイにも関わらず、半々に中和されたのだろう)

彼女ら女性陣の創作意欲の旺盛さが、このオンリー、このジャンルのパワーの源だ。
サークルはこぞって新刊を出し、既にアニメイト等主要店舗への委託を始めた方もいらっしゃるようだ。…後で買いに行こうw

エルシャダイの同人ゲームも登場した。
「エルシャダッシュ」とか言う名だが…原作発売前なのに同人ゲームが頒布…世の中間違ってるw

人気イラストレーター・みさくらなんこつ先生も参戦した。
みさくら氏は、アフター用にエルシャダイの色紙を提供。
あの方、BLも描けるという話は聞いていたが…本当だったんだ。

しかしながら、肝心のゲームの発売がまだなのに、これだけ多種多様の二次創作ができるとは。
参加サークルの創作意欲の高さに驚くと共に、即売会というものは、参加サークルの創作パワーにより成り立っている。その事実を、改めて痛感した次第である。

「主催(スタッフ)」「サークル」「一般買い手」…即売会はこの三者による鼎立。一つ欠けても成立しない。
時折、私はそう申し上げる事がある。
しかしながら、その3つの中で、何が一番大切なのか?を考えるに、それはやはり「サークル」なのだろう。
今日のエルシャダイオンリー最大の収穫は、サークルの創作力を目の当たりにし、サークル無くして即売会は立ち行かない、という当たり前の事実を再認識した事なのかもしれない。

まあ、今回は主催・ケットコムのプロモーション力や運営の手際の良さが神がかってたので、主催の力量も大きいだろうとは思うが。


【スキマフェスティバル 今後の課題】

今回はエルシャダイの登板により、サークル数の帳尻を、前回と同規模に合わせる事が出来たが、エルシャダイを除けば60サークル程度。ちょい苦戦している。
今回の即売会自体については、エルシャダイ目当てで参加した一般買い手が、一階の他プチオンリーに顔を出す事も多く、意外と滞留者も多かった。一階の人出も、まあまあの「成功」だと思う。
ただ、サークル数は減ってる傾向にあるので、その点が気になる。
「スキマフェスティバル」自体は、単体ではオンリーを開きづらいマイナージャンルの受け皿になるし、主催達が少ないリスクで己のやりたいマニアックなジャンルのオンリーが実現可能。私はその意義を高く評価している。今後も継続を望む身なので、サークル数も減らないように頑張っていただきたいとは思うのだが…
今回のラインナップは、エルシャダイ以外は前回からの継続組が多い。定番の面子で安心感のある一方、新鮮味に欠けたように思う。

かつてのスキマフェスは、「だんめんずこみっく」(断面図描写オンリー)とか「π/」(肩掛けカバンで胸が強調される女の子オンリー)とか、ちょwこれでオンリーやるのかお前は!と突っ込みたくなるようなオンリーが開催されていた。今ではその存在に慣れてしまったが、登場当初のインパクトは強かった。
そして、その発想の豊かさは、他の主催がどう足掻いても勝てない、ケットコムの最大の「武器」だと思う。

今回はエルシャダイで、そのケットコムらしさが見られたが、それ以外のラインナップには無かったと思う。
少なくとも、「だんめんずこみっく」「π/」登場時の強烈なインパクトは無かった。
やはりここは、「この発想は無かった」的な、インパクトの強いマニアックなジャンルのオンリーを、どんどん提唱して欲しい。
それがケットコムの強みであり、スキマフェスティバルの良さであるのだから。
来年のスキマフェスのマニアックなラインナップに、今から期待を寄せたい。