東方オンリーを辞した私は、板橋に向かう。
板橋ではBabyPrincessオンリー「True my Family」が開催されていた。
私も、コミティアでサークル参加したら隣接配置だったりとかでお世話になっている「Stylish Private Note.」園衛真治氏が主催を務める、BabyPrincessオンリーである。

「True my Family」は、今回で6回目の開催だが、私は過去他のイベントと被ったりなんだりで参加できず。
今回ようやく顔を出すことができた。
即売会自体は、参加60サークル。一時期は100サークル近く集まった事もあったようだが、昨今は人気も落ち着き、60サークル前後で、増えもしないが減りもせず、安定的に推移しているようにお見受けする。
人出もさほど多くはなく、まったりムードのオンリーである。
園衛氏も、過去にオンリーイベントを手掛け経験も豊富。危なげな所無く、安定感ある運営だったように映った。

…ただ、このジャンルの皆様は…あれだ。極めて濃い方が多い。
参加者数は少ないかもしれないが、その代わり熱心な方々が実に多い。
そして、このジャンルの参加者の「熱心さ」を汲み取り盛り上がりに繋げる仕組みづくり、園衛氏は極めて上手である。

パンフレットを開くと、とじこみで「読者ハガキ」が用意されている。
サークル参加者も一般参加者も、誰でも参加できる企画である。
今回は、登場キャラに因んだ「クイズ」を提示し、参加者がそれに「読者ハガキ」で回答し、本部に提出する。但し、そのハガキの下半分はフリースペースになっており、「貴方の十九人姉妹への熱い思いの丈を自由に描き込んでください」との事。
そこで吐き出された、参加者の十九人姉妹への熱い思いは、会場内の展示コーナーがあり、展示コーナーのボードに貼られ、悲しくも晒されるw

注目すべきは、その投稿数。その数、実に100近くに達する。
60サークル規模の小規模オンリーだから、一般参加者も決して多くない。推定300〜400程度だろう。
そのうちの100人が、ハガキに熱い思いをぶちまける…投稿者の比率、結構高くね?w やっぱりこのジャンル、熱くて濃い方々が多いわーw

クイズの正解発表は2時。それまでは、展示コーナに晒されたハガキを見て、時間を潰せる。2時までは参加者を滞留させる効果もあり、一石二鳥の施策であろう。

また、その投稿は、次回の「True my Family」にて収録される予定である。
パンフレットの後ろの方、4ページにわたりその投稿を収録しており、読み物としても面白い。一石三鳥と言えようか。

「読者ハガキ」という形態を用い、誰でも気軽に参加できるようにする。
そして、フリースペースを設け、皆の熱い思いを吐き出す場を用意する。
それを貼り出す場を設ける事で、会場で過ごす「楽しみ」も一つ増える。
また、クイズ形式とする事で、クイズ発表まで参加者の滞留を促し、常に会場内に人のいる状態をつくり上げる。


実に巧妙に、参加者の熱意を汲み取り、イベントの盛り上げに繋げる仕組みを作りあげているのではないか。
一つのハガキで、これだけの効果を上げるというのも、また面白い。
地味な取り組みかもしれないが、よく考え込まれ、そしてつくり込まれた仕組みである、とも思う。

園衛氏は、べびプリ以前にも、オンリーイベントの主催を経験している。
今のべびプリ同様、【ジャンル人口は少ないが、ジャンル内は「熱い」】ジャンルである。
もしかしたら、その時の経験が生かされ、今回べびプリのような、参加者の「熱さ」を汲み上げる仕組みを生み出せているのかもしれない。

いずれにしても、ハガキ一つに工夫するだけで、幾重にも効果をもたらし、イベントの盛り上げに寄与する。それは、紛れも無い事実である。
「True my Family」は、熟考し工夫する事こそが、即売会の「盛り上げ」に繋げられることを教えてくれる即売会、と位置付けられるのかもしれない。