2012年5月20日(日) 、私は北陸・金沢で開催されし同人誌販売オンリーイベント「北陸本専6」http://book-only.sakura.ne.jp/にサークル参加させていただいた。
昨年はスケジュールの都合上、委託でのサークル参加であったが、今年はスケジュールに都合が付いたので、直接足を運んでのサークル参加。直接参加は2年ぶりである。

会場は、おなじみの「ITビジネスプラザ武蔵」。金沢駅から繁華街・香林坊を結ぶバス路線の途上にある「武蔵が辻」バス停下車。
バスも3〜4分に1本ペースの運行であり、アクセス面で不便を感じる事はない。
とは言え、2年前にお邪魔した時は富山での開催だから、ITビジネスプラザ武蔵に顔を出したのは、実に3年ぶりという事になろうか…おなじみの会場のはずが、私にとっては久々という不思議な展開であるw

過去何度も参加したこの即売会だが、今回気づいた点を中心に、新たにレポートをさせていただきたい。


【参考リンク・過去の北陸本専レポート】
2007年07月05日「北陸本専 今後の課題」
http://blog.livedoor.jp/analstrike/archives/50881572.html

2007年07月04日「6/24 北陸本専 サークル参加しました」
http://blog.livedoor.jp/analstrike/archives/50877184.html

2009年06月20日「6/14 石川県金沢市「北陸本専」(前編)」
http://blog.livedoor.jp/analstrike/archives/51513869.html

2009年06月21日「6/14 石川県金沢市「北陸本専」(後編)」
http://blog.livedoor.jp/analstrike/archives/51514300.html


今回の参加サークル数は、直接参加76サークル88sp・委託参加27サークル。
前回の直接参加70サークル78sp・委託24サークル24spに比べると、ほぼ横ばいと言えようか。
直接参加は若干減っているものの、これは誤差の範囲内だろう。
一見減ったようにも見えるが、博麗神社例大祭前週の開催で東方サークルが参加しにくい環境(事実10サークル近くが2サークルに激減)、地元の同人誌即売会「金コミ」の翌週開催というスケジュールの近接。これらサークル数減少に繋がる要素を抱えており、それも考慮すると、思った以上に健闘していよう。

もっとも、2007〜2010年までの開催においては、常時100sp超。
あの頃に比べると見劣りするのは事実であり、もう少し参加サークルが回復してほしいよなあ、というのは正直な気持ちだがw

ジャンル構成は、過去の本専に比べ大幅に変動している。
かつて過去3割近くを占め最大勢力であった情報・評論は、今回5サークルに留まる。
情報・評論から何故か独立した鉄道ジャンルも7サークルなので、計12サークル。
かつて「情報・評論」(当時は「鉄道」含む)で3割を占めたこのジャンルも、少し落ち着いてきたのだろうか。
その代わり、最大勢力に躍り出たのは、創作ジャンル。21サークルと全体の約3割を占めている。

ジャンル構成を見ると、サークルを集めたいのなら、コミティアを始めとした【創作オンリー】での告知を強化するべき、という結論になる。
創作オンリーは、東方ほどではないが、地域問わずサークル数増加傾向。サークル数を減らす即売会の多い中、堅調なジャンルと言える。
サークル向けの告知媒体としても、創作オンリーの価値は高まりつつある。
また、創作以外では「鉄道」「情報・評論」両ジャンルのサークルも、創作オンリーには参加している。これらのジャンルからの、更なる参戦も期待できる。
言わば、北陸本専の「強み」をより一層伸ばす、という考え方である。

このやり方を取れば、サークル数は伸びるだろう。
だが、それは特定ジャンルだけが伸びる事になるから、ジャンル間のバランスが歪になる危険も。
特定ジャンルが増え過ぎて、他ジャンルサークルが居辛くなるのもまた、考えものである。
女性陣が多く参加するコミックシティや、金沢の金コミをはじめとした北陸3県のオールジャンルイベントでの告知も併せて強化し、他ジャンルからの参加も促しバランスを取りたいところである。


特に、地元での告知は重要である。
今年は過去の北陸本専に比べ、一般参加者が明らかに減っている。
今年のデータが公開されていないので、昨年のアンケート結果http://book-only.sakura.ne.jp/enquate_result_5.htmlを引き合いに出すが、これによると、来場者は北陸3県からの来場が、全体の8割を占めている。

元々北陸本専は、地元の同人誌即売会やら地元の有力店舗やらを相当精力的に回り、充実した告知活動を営んできたイベントではある。
今でも尚、相当充実した告知活動に臨まれているイベントだと思う。
ただ、それも石川・富山両県に限定されている。

福井にだって、石川・富山ほどではないが、同人誌即売会も店舗も存在する。
福井から金沢に足を延ばす人も、それなりにいるのだから、不足している福井での告知も強化するべきだろう。

石川・富山両県にしても、長くやっていれば、どうしても「中だるみ」は出てくるもの。本専初期の時代に比べ、告知にかけるパワーがいささか薄まっているかのように感じる。
これに機に初心に戻り、「地元での告知の更なる強化」を意識すべきと思う。


地元での告知強化は、一般参加者の増加だけに留まらず、将来的なサークル参加者の増加も期待できる。
元々地元の即売会は、中高生中心、若い世代が多い。若い世代が多いという事は、年を取ってくれば「卒業」するという事でもある。
そして本専は、参加者に年長者の多い即売会だから、地元イベントを卒業する年長者の「受け皿」としての役割も期待される。
地元イベントで若い世代のサークルに告知する事は、彼(女)らが地元イベントを卒業した後の「居場所」をアピールする事でもある。2〜3年先を見据えた「青田刈り」としての効果もある。
本専の今後を考えるならば、地元での告知を、是非とも今以上に強化させ、そして充実させて欲しいものである。


運営面においては、相変わらずの丁寧な対応で、これといった問題も不満も無かった。
一時期懸念されたスタッフの人材不足についても、若い世代を中心にスタッフに名乗りを上げる方が増え、大幅に改善された。

ただ、本専の古参スタッフと、最近加入した若手スタッフとの間で、ちょっとした溝を感じる。
別に喧嘩して仲悪いって訳じゃないんだろうけど、多分今まで生きてきた世界が違いすぎるから、余り交流が無いんだろうなあ、と思った。
前者は、女性向けで活動されるサークル出身。後者は、男性向けジャンルでの買い手or他イベントでのスタッフ活動が中心。確かに、生きてきた世界は違う。交流が無さげなのも、仕方ないだろうw

しかしながら、後者・若手スタッフの今後の成長を考えるならば、本専の古参スタッフと話す機会を増やした方が、彼らの益になるだろうな、とは思った。
本専の古参スタッフは、元々女性向けジャンルでサークル活動を営んでおり、その事は、サークル目線での運営に繋げられるという北陸本専ならではの「強み」となっている。
こういう人たちと交流を持つことで、サークルとしての視点、特に女性サークルのマインドを学ぶ事ができる。スタッフである以上、サークルと接する事も少なくない。「サークルを知る」ことで、スタッフとしての更なる成長が期待できる。

★蛇足ですが、自分でイベント立ち上げ主催をやるんなら、尚の事役に立つと思います。主催に「サークル目線」が無ければ、サークルが離反するから、サークルを集めるに苦労するでしょうし。


以上、大変長くなったが、久々に「北陸本専」に出ての感想を申し上げた次第である。
運営的には全くといって良いほど問題は無かったと思うが、一般・サークルともに参加者数が減っているので、もう少し気合を入れて告知活動に臨む事が望まれる。
また、スタッフ間の交流が薄い印象もあり、折角様々な世界から人が集まってるのだから、違う世界から学べば成長に繋がるのに勿体無い。そんな思いも抱いた。
少し細かい所を突いた気もするが、今後の改善に繋げられそうな点を、取り上げさせていただいた次第である。