4月7日、私は名古屋市開催の東方Projectオンリー「東方名華祭」にサークル参加させていただいた。
名華祭の開催は、昨年3月以来実に一年ぶりである。
(参考リンク/昨年の名華祭レポート「3/18 名古屋市・東方オンリー「東方名華祭」」 http://blog.livedoor.jp/analstrike/archives/51871497.html)

これまでは、市内の「サンライフ名古屋」という比較的小規模な会場にて、100sp規模での開催だった。
和室や実験室といった部屋も有効活用し、ゲームコーナーや東方カラオケ企画等、やりたい放題感溢れる企画が、名物となり好評を博していた。
サークル参加希望者は募集数を超過しても、より広い会場に移る事を拒み、落選サークルを出してでも、「やりたい放題できる」サンライフ名古屋での開催にこだわり続けていた。

しかし、昨年2012年3月をもって、サンライフ名古屋は閉館。名華祭が今後開催し続けるには、新たな会場を探す必要に迫られた。
私は、名華祭の特長である「やりたい放題」の企画を実現できる会場が見つかるか?そこが注目すべきポイントだと感じていた。

やがて、名華祭の「ポートメッセ名古屋」開催が発表された。
募集は300sp規模と3倍増だが、元々多数の落選を出しつつ無理矢理100sp以内に抑えていたイベントだ。名古屋東方クラスタのポテンシャルも考慮すれば、3倍増は強気かもしれないが、たぶん満了するだろうとは踏んでいた。

問題は、これまでの名華祭の特長でもあった、ゲームコーナーやカラオケができるのか?という点。
確認してみたら、どちらも実施方向との事。
なるほど、それができる会場だからこそ、箱が大きくともポートメッセ名古屋を選んだという事か。
箱を大きくする事で落選を出さずに済ませたい、という狙いも当然あっただろうが、それはあくまで副次的なものだろう。
今までの企画が実行可能な会場である事こそが、ポートメッセを選んだ最大の理由と考えられる。

結果、「東方名華祭」は304サークルを集めた。併設の東方神霊廊オンリー「太子さま復活祭」も51サークルを集め、両イベント合わせ355ものサークル参加を呼んだ。
スペース数ベースでは、両イベント合わせて421sp。これは、東方オンリーとしては五指に入る大規模なものである。
名華祭の元々の実績や、会場を広くした事で落選リスクがなくなった安心感、加えて名古屋における東方クラスタの多さ…このあたりが、400sp突破の原動力として考えられるだろう。

会場のポートメッセ名古屋・3号館は、名古屋最大の同人誌即売会「コミックライブ名古屋」が常用している会場だ。
名古屋駅からあおなみ線で約30分と町外れのロケーション。いささか不便だが、コミックライブ名古屋で慣れている人も多いし、苦情には至らないだろう。
また、この会場は広い駐車場を有している。サークル等車での搬入が必要な所にとっては、寧ろ有利かもしれない。
ポートメッセ内の売店が営業していないため、物資の買い出しに駅前コンビニに赴かねばならず、そこが不便な点か。

来場者は、開場15分前での待機列が、300〜400人ぐらい。
地方開催の即売会は、来場者が初動に集中していない筈だが、それにしては多い。
名華祭の盛り上がりの強さを感じた。
開場後も来場者は絶えず、1000人の突破は間違いないだろう。2000人に届いたかどうかは分からないが。

サークルは、やはり地元名古屋からの参加が非常に多いが、他地域からの遠征組も多数。
頒布物は同人誌、グッズ、CDと多種多様だが、色紙を頒布するサークルの多さが、先日の「幻想郷サミット」同様、名古屋に目立つ特徴と言えよう。
今回は、色紙オークションを行うサークルも目に付いた。人だかりができがちなので、館内スタッフが目を光らせる必要もありそうだが、大きな話にはならずに済んだと思う。

スタッフは、東京/名古屋/関西を中心に、各地から経験豊富な人材を、幅広く集めた。
彼らの力もあり、慣れないポートメッセの開催にも関わらず、運営上の大きな瑕疵も無く、順調かつ平穏に即売会を運営できたと思う。

名華祭の名物企画は、会場が変わっても平常運行だった。
東方曲のカラオケができる「東方ラウンジ」は、会場奥にそこそこの広さの個室があり、そこで開催 された。
壁がコンクリートのため妙な響き方をするらしく、音響担当が調整に苦心していた模様。
また、即売会スペースに音が漏れないようチェック。音響がサークル頒布の妨げにならないよ気を配っていた。

また、非想天則のゲーム大会も開催。
当日飛び入り参加も可能、最大64名のトーナメント戦も行われた。
これまで名華祭で「名物」と化していたこれらの企画は、会場が変わっても、さほどの滞りもなく進んだ。

新規の企画としては、「サークルアピールコーナー」が用意された。
サークルアピールを貼れるシステムだが、利用のサークルは余り多くない。
私も当日会場を見回って初めて気付いたぐらい。周知徹底が課題になろう。
一方、落書きコーナーは盛況で、ホワイトボードは、落書きで埋め尽くされた。
新規企画は明暗分かれた、といったところか?


良かった点悪かった点両方ともあったとは思うが、慣れない新しい会場で、無事に即売会を完遂できたことを、先ずは喜びたいものである。
今回無事に終われば、次回以降に繋がる。
次回は来年3月、同じ会場・ポートメッセ名古屋での開催だ。
会場がポートメッセという広い会場なので、会場を埋められるだけのサークルを集められるかが課題となるが、告知を頑張れば今回の水準はクリアできると思う。
次回以降も継続開催が果たせるよう、頑張っていただきたいものである。