南九州…というか鹿児島は、独自の同人誌即売会文化が発展している土地柄ではないかと思う。
地理的にも、本州の南の端。東京は無論、福岡に遠征するのも難儀な地域だ。
他地域に同人者が流れにくく、その分、地元の即売会に集う同人者が多いのではないか。
鹿児島の同人誌即売会は、殆どが成功し、皆盛況だ。

かつては「Dream Market」という即売会が、全盛期は350sp以上の規模。南九州最大規模の即売会として名を馳せていた。
残念ながら「Dream Market」はいつの間にか無くなってしまったが、その代わり、年数回開催される「Drink Bar」が安定している。
募集120spとの事だが、毎回一次締切時点で満了…どころか申込超過の盛況!
今回は180サークルの申込みを受け、144spまでは拡張するものの、数十サークルが落選の涙を飲んだ。
150sp近い規模で安定する即売会は、九州でもそんな多く無い。南九州に限ればこれに比肩するものも無く、現在においては、「Drink Bar」が南九州最大規模の即売会と言えるだろう。

私も、これだけの活気を見せる即売会には是非一度は参加したいと思っていた。
何とか一次締切に滑り込み、抽選もくぐり抜けスペースをいただけた。

会場の「かごしま県民交流センター」は、市の中心部のロケーション。市電【水族館口】電停から徒歩3分、繁華街「天文館」も徒歩圏内だ。
会場の一階は図書館になっており、エスカレーターで二階に上がる。
二階は展示ホールが備わっており、二階全フロアを貸し切っての開催だ。
大ホールにはサークルを収容し、中ホールはコスプレ広場として運用を図る事で、サークルとコスプレイヤーの両立に努めている。


開場前には、100〜200人の参加者が、会場前のロビーにたむろする。
コスプレ参加者も相当居るようで、コスプレ参加者を先行して更衣室に入場させるなどの工夫も見られた。

会場内を見渡すと、やはり女の子が圧倒的に多いw
男女比で言えば、1:9ぐらいだろうか。
年齢層で言えば、最初のうちは女子高生等の若い世代が多かったが、時間の経過と共に、社会人等少し上の年齢層が増えていった印象だ。

ジャンル傾向を申し上げると、最大手は黒●スで25近くに上る。
次いで、ヘタリア・創作が10ちょいぐらいか。
他に5〜6サークルぐらいが参加し目立つ所としては…ポケモン、イナイレ、ボカロ、忍たま、うたプリ、薩摩剣士隼人といった当たりが挙げられよう。

特に注目すべきは、最後の「薩摩剣士隼人」である。
「薩摩剣士隼人」は、県内限定のご当地ヒーロー。県内限定とは言えアニメ化も果たし、静かなブーム。
6月にはオンリーイベントも開催予定であり、他プチオンリーも企画されている。
この「薩摩剣士隼人」が有力ジャンルとして存在するあたりが、「鹿児島ならでは」のジャンル傾向と言えるだろう。

また、地方即売会に余り参加しないであろう、男性向け系統が多いのも今回の特徴だった。
各ジャンルとも1サークル程度の参加に過ぎないが、「バカとテストと召還獣」「ゆるゆり」「まどか☆マギカ」など、地域単位の即売会では余りお見かけしないジャンルが目立った。
一方、東方Projectの参加サークルは1サークルに止まり、意外と少なかった。(でも東方コスはやたら多かったんだよな…?)

頒布物の傾向を見ると、やはりアクセサリーやラミカ等の小物類を頒布するサークルが多かったものの、「本」を売るサークルも、相当数存在。
本を求める買い手としての立場から申せば、サークルを回って見て戦利品多数、と言い切れるレベル。
「少なくない」ではなく、寧ろ「多い」。地域単位の即売会においては、異例の多さとも言える。

以上を踏まえると、男性比率がやや少なめではあるものの、その地域を代表する同人誌即売会として、その地域の同人者が老若男女問わず集っているイベントだった、と思う。
本州最南端の地にて、これだけ多くの同人者が集い、本なり小物類なり、多種多様な作品が頒布されている。
鹿児島同人の活況、そして元気さに圧倒される思いも抱いたw

鹿児島は他にも、多くの即売会が開催され、どれも50〜100spは堅い。
個人的な注目は、来年1月4日に開催される即売会「SMGR」http://smgr.x0.to/である。「Drink Bar」主催と、同じく鹿児島地盤の同人誌即売会「イベント名未定(仮)」の主催が手を組んだ、との触れ込み。両者の共同開催という事か。
正月休みの開催なので、冬コミの在庫を持ち込んで参加できそうな予感。こちらにも、日程が合えば参加を検討したい。
今後の鹿児島の動向にも、是非注目したいものである。