ゴールデンウイーク4連休の初日。
この日は、東京ビッグサイトにて「SUPER COMIC CITY」が開催され、他にも都産業貿易センターでは恒例の「都産祭」、蒲田ではふたばちゃんねるオンリー「ふたば★学園祭」と、有力オンリーが目白押しの日であった。
しかしながら私は、これらのイベントを敢えて全て回避。飲食総合同人オンリーイベントと銘打つ、「グルメコミックコンベンション」に参加させていただいた。
「飲食系オンリー」という新しい切り口に興味を持っての決断だ。

会場は、都産業貿易センターの浅草館。オンリーイベント等で、時折利用される会場だ。
ただ、サークルの規模と会場の規模とがいささか不釣り合いだったようだ。
会場は200spは収容できる広さだが、今回集まったサークルは18サークル。
イベント自体はホールの1/4程度の広さを占有し開催したが、残り3/4は空きスペースだったw
元々会場を借りていた別団体から、一部を拝借する形で開催する、という形式だったようで、その名残でこういう構成になったのだろう。

その親イベントに当たる所は、ちょっとミリタリー関係の展示品を置いてただけで、実質がらんどう。一体どうしたのだろうか…?

一般参加は初動で50〜60人程度。サークルの規模を考えると多い方だろう。
著名な有力サークルが複数参加しており、それが参加者の押し上げに寄与した模様。
開場と共に、私含め殆どの買い手が、有力サークルに吸い寄せられていった。

しかしながら他のサークルも、軒並み力作揃いな点は、重要なポイントだ。
ビールの評論本、讃岐うどんの食べある記、牛乳レビュー本にスイーツレビュー…レパートリーも様々だ。
本の中身も、サークル自身が自らの舌で味わった飲食物のレビューが多く、内容ギッシリ、充実した本が多い。
サークル数は少ないが、買って損しないレベルの力作が揃い、「少数精鋭」の印象だ。
「飲食系オンリー」という新しいコンセプトに、サークルも熱意のこもった作品にて応えた。そう捉えられよう。
サークルさん達の良作に恵まれ、参加して良かったと感じさせられる即売会であった。

課題としては、「参加サークルの少なさ」が挙げられよう。
コミケや創作オンリー等で、この手の本を刊行するサークルがそこそこ多い事を考えると、18サークルは、少し物足りない数字だ。
このジャンルなら、もっと多くのサークルを集められる筈だ。

考えられる事としては、先ず【宣伝不足気味】な点が挙げられる。
チラシも余り見かけなかった。
実際、3月15日付のサイト公開、4月3日サークル受付締切…と告知に割ける時間は、相当限定されていた。
コミケやコミティアで、評論ジャンル中心(飲食物レビューはこのジャンルに含まれる傾向が強い)にチラシを撒くなどして、ターゲットにすべきサークルへの浸透を図りたい。

また、もう一つの問題は、「日程」であろう。
2日後に、創作オンリー「コミティア」が控えている。しかも4700サークル参加と、何かおかしな展開になっているw(ティアってこんなデカい規模だったっけ?w)
コミティア2日前という直近の開催日程は、このイベントにとっては、サークル数を減らす展開だ。
本来ターゲットとなるべきサークルが、皆コミティアに流れる。一方、コミティア合わせで原稿の追い込みをするから、その直前のイベントは回避する傾向になる。
昨年この時期に開催されたガタケットが、当初異様にサークルが集まらなかった理由として、スパコミやティアのような巨大イベントの直前開催、皆巨大イベントを優先しガタケットを回避するから、と指摘したが、「グルメコミックコンベンション」も同じ理屈である。
開催時期も、巨大イベントととの同日バッティングだとか直前開催だとか、影響の出そうな日程を回避する必要がありそうだ。

もっとも、サークルの集まりの弱さを、小回りが利くという利点に変えた。そんな取り組みも見られた。
今回は、主に参加サークル向けに、浅草名物ともなっている【鰻弁当】や【鯛焼き】の買い出し/出前のサービスを実施した。
地元名物の提供という企画は、飲食物オンリーというこのイベント「らしい」企画である。
サークル的には、スペース張り付きで、離席して食事をとる事も難しく、こういうサービスはありがたいもの。
しかしながら、このサービスは、20サークル弱という規模の小ささ故の賜物だ。もっとサークルが増え、大きいイベントになったら、そんな事はできない。
この小回りの良さは、小規模だからこそ成し得たもの。小規模さを利点に転化した企画と言えよう。

総じて見て、この「グルメコミックコンベンション」は、サークルを集めきれず、サークルを如何に集めるか?という課題は残った。
だが、コンセプトの新しさ、そしてサークル頒布物の充実ぶりを考慮すると、「行って良かった」同人誌即売会であり、今後に期待し応援したいイベントであった。
次回は9月下旬開催とのこと。準備期間も長い。その間に、サークルに存在を浸透させ、より多くのサークルを集めていただきたいと思う。
次回の「グルメコミックコンベンション」にも、期待を寄せたいものである。