※参考リンク
2/12広島市開催・東方オンリー「東方椰麟祭 第三幕」
http://blog.livedoor.jp/analstrike/archives/51869440.html(昨年2012年の即売会レポートです)

「東方椰麟祭」は、例年300sp規模でサークルの集う、東方Projectオンリー。
既存のオールジャンル即売会等を含めてみても、中四国においては最大規模級だろう。
単体のオンリーとしては、日本全体で見ても五番目に大きい規模である。
元々は第四位だったが、まあこれは「東方名華祭」が350sp規模に躍進したが故の話。椰麟祭が規模を落とした訳でもない。
いや、今回300spが330spに増えてるから…今も尚規模拡大傾向が続いている、とも言えよう。

椰麟祭の特徴の一つとしては、痛車展示の充実が挙げられる。
岡山・広島・愛媛と中四国各地から参集し、趣向を凝らした痛車が多数。
今回は四輪の乗用車のみならず、二輪の「痛バイク」も陳列されていた。

物販の充実も、この即売会の特色だ。
昨年より、広島駅近くのカープロードにて、ご当地B級グルメのお店を構える「KOUBOUICHIスタジアム広島」が出店。
昨年は給仕の遅さが長蛇の列を生み、椰麟祭における大きな反省点となったが、今年は体制を大幅に改善。
メニューを4種に絞った上(焼き鳥丼、海鮮焼きそば、天ぷらもみじまんじゅう、しゃもじ焼き)、一部その場で大量調理のできる体制として、作り置きも増やすことで、給仕にかける時間を大幅に短縮した。

今回は、受入サークル数を増やし、屋台近くまでサークルや企業を配置していた。
長蛇の列ができたら大変な事になるのでは?との心配もあったが、ピークとなるお昼時も含め、大した列にならず済んだ。
屋台の運営は、大幅に改善が図られていたと思う。
その場で調理していたので、料理の匂いが近隣サークルに充満するアクシデントはあったが、待機列が伸びサークルスペースに押し寄せる事態にならなかっただけまだマシ、と見るべきか。

もう一つの椰麟祭名物…というか定番となったが、「東方椛饅頭」「おとなのもみじ」も健在だ。
広島銘菓もみじまんじゅうに、犬走椛のイラストをあしらったものだが、相変わらずの人気。
人気が高すぎるため、買い手が皆もみじまんじゅうに殺到し、サークルの頒布に及ぼす影響も懸念されるが、このもみじまんじゅうが県外からのサークルを呼び込み、椰麟祭の参加サークルを増加させているという効果もある。
デメリットもあるが、トータルで見れば場の盛り上げにはプラスとなっているだろう。

人気があるため、12時からの時限頒布とし、会場外のロビーに列を並べて対応。
ロビーを見に行ったところ、300〜400人の列…!
30分もしない内に、「椛饅頭」「おとなのもみじ」共に完売となった。

尚、12時の頒布開始とした事で、お昼時に長蛇の列となる事を懸念した、先述の「KOUBOUICHIスタジアム広島」ともみじまんじゅうとで人の流れを分散させた点は、上手い運営のやり方だったと思う。
また、参加サークル限定にて、開場前の10時から「もみじまんじゅう」は先行販売。昼間サークルスペース張り付きとなる、サークルさんへの心配りも。

今回は、来訪者も非常に多かった。
開場90分前の時点で、屋内ロビー形成の一般参加者待機列は、MAXの300寸前。
屋内がいっぱいになったら屋外の待機場所にも誘導。
開場直前時点で、屋外にも200〜300人ぐらい居たので、初動は500〜600人ぐらいだろうか。
カタログの売れ残りも殆ど無かったようで、恐らく2000人は来ていたのではないか?とのお話も聞いた。
一年半ぶりの開催で間が空いている。地元の人たちにも、飢餓感があったのではなかろうか?

その分、会場内は全般的に混雑。
サークルと痛車展示の距離が短かった事に加え、人気サークルが痛車と近接した配置だった事もあり、サークルの待機列が痛車展示に侵食する事態も。
スタッフが2名体制でケアする事て対応したが、痛車とサークルの距離が2m程度で短かったので、そこは次回改善すべき箇所となろう。

前回に引き続き、今回もイラストコンテストが登場。
存在が浸透したせいか、応募数は前回より増えていた気がする。
14時過ぎには、コスプレイヤー向けに集合写真の企画も。対コスプレイヤーにも配慮が見られる。

全般的に見て、今回の椰麟祭は前回の路線を引き継ぎつつも、前回の宜しくなかった点を改善するなど、随所でパワーアップした印象だ。
主催が今回再度交替、1〜2回目の主催氏に戻ったが、カラーに変わりは無い。
今のままのイベントが、今後も続いていくのが望ましいと思う。

かと言って、これは前回記事で触れた事の焼き直しにもなるが、変化が無いのもマンネリに繋がり飽きが来る。
飽きられれば、規模縮小等の憂き目に。今のままのイベントの「継続」も、ままならない。
多少の変化を付け、マンネリを防ぐ事が、継続開催を踏まえての将来的な課題になると思う。

最後に、一つだけ触れておきたい事がある。
今回、椰麟祭は、前日開催の三江線コスプレ列車「卑弥呼蔵2号」と「コラボ」という形で協力した。
具体的には、三江線コスプレ列車参加者のコス登録料を、椰麟祭では無料にする、という取り組みだ。
正直、椰麟祭側にメリットは殆ど無さそうなのだが、同じ広島県内のイベントを応援したい、とのお気持ちから、この条件にも関わらずを受けていただいたのだろう。
同人の世界は、「無償の善意」で成り立っている部分は少なくないとは言え、このような形でご厚情を頂けたことは、コスプレ列車も椰麟祭も共に参加し応援の意を表明している身としては、大変嬉しく思う。
将来的には、コスプレ列車が椰麟祭に「ご恩返し」する時が来るかもしれないし、折角築けた「横の繋がり」を、今後も大切にしていただけることを願っている。