日立市開催のオールジャンル同人誌即売会「コミックラブ」を後にした私は、東京開催の東方Projectオンリー「東方想七日」に足を運んだ。
日立駅12時01分発の特急に乗り、上野駅で地下鉄に乗換。13時45分頃には会場・綿商会館入りを果たせた。

「東方想七日」は、東方Project・ルーミアのキャラオンリーである。
ルーミアの口癖「そーなのかー」からイベント名を取り、開催日も7月の【7日】に合わせての開催とした。

当初は50sp募集。綿商会館5階を用意していたが、サークル参加希望者が多く、6階も用意、70sp規模に拡大して募集した。
最終的には、70サークル以上が集い、100sp近くの規模に膨れ上がった。

正直、例大祭等大規模な東方オンリーですらも、ルーミアメインのサークルは20〜30程度。
勢力はそんな大きく無さそう、という印象にお見受けしており、サークル集まるかな?と心配していた。
しかしながら、主催の熱心な告知や、ルーミアクラスタが私が見える以上に多かった事から、これだけのサークルを集められたのだろう。
主催が音頭を取りオンリーを立ち上げる事で、目に見えぬ隠れたルーミアクラスタが呼応。ルーミアサークルが掘り起こされた、という見方も出来るだろう。

今回が【初のルーミアオンリー】という事もあるのだろうが、サークルさん達の勢いは特筆すべきものがあった。
今回参加の大半…いや殆どのサークルが、何らかの形で新刊を刊行している。(目算で7〜8割ぐらいか?)
ここまで参加サークルの新刊率の高い東方オンリーも、余りお見かけしない。
サークルさんの、このオンリーに対する熱意の高さを思い知った。

一般参加者の熱意も相当だった。
カタログは、当然のごとく完売。
やたら多く刊行された新刊も、過半が売り切れ。完売の嵐であった。
注目はしていたが、流石にここまでパワーだとは正直思わず…ルーミアクラスタの勢いに舌を巻いた。

主催はサークル者で、余りイベント慣れしていない気がする。
脇を固めるスタッフも若く、経験の浅い方が多かった。
東方界隈の有力スタッフが皆同日開催の「東方鈴仙祭」に回った影響もあるだろう。

若い方中心ゆえ、その分ひたむきさ、一生懸命さが見えた点に好感は持てたが、有事を考えると、経験豊富なスタッフをもう少し揃えたい所。
有事の際には、経験の浅いスタッフでは対応しきれない。ベテランスタッフの経験こそが活きる筈だ。
ベテランの存在が、運営の安定感にも繋がる。
今回はそういうイレギュラーな事態も起こらず、普通にイベントをこなせたのは良かったが、何かあった時の事を考えると、もう少しベテランスタッフを増やす方向で考えると良いのではないか?と思う。
次回以降があるのならば、そこが課題となってくるだろう。