9月15日は、長野県岡谷市開催の東方Projectオンリーイベント「諏訪風神祭」に一般参加させていただいた。

この地で開催される東方オンリーは、JR中央線・岡谷駅前の商業施設「ララ岡谷」の2階空きテナントを会場とし、「東方風神録」の「聖地」諏訪での開催たる事がアピールポイントとなっている。
特に、2009年・2010年と2回開催された「御射宮司祭」は、主催が地元在住ゆえ、地元関係者との協調関係が築きやすく、イベント運営や物販企画に活かせた事。それを手伝う都内即売会の関係者が経験豊富で、彼らの経験が生きた事。

双方の強みが上手く噛み合った即売会として、高く評価していた。

今回私が参加させていただいた「諏訪風神祭」は、2012年新たに立ち上がった東方オンリー。
地元在住の東方好きが集い、新たに興ったオンリーイベントである。
背景としては、「御射宮司祭」が2010年を最後に開催が途絶えていたことから、それに代わるものを設けたい、という思いもあったのだろう。
「御射宮司祭」でも好評だった萌酒販売の企画に加え、地元総菜屋と提携して萌弁当を販売するなど、積極的に動いた。
全般的に、好評を博したと言えよう。
そして、皆からの好評があってこその、今回第2回目の開催である。

しかし、これは「諏訪風神祭」のみの責にあらず、「御射宮司祭」にも言えるのだが…というか、諏訪の東方オンリー全てに言える事なのだが…
過去の当記事「 2/16長野県岡谷市「御射宮司祭」参加レポート」http://blog.livedoor.jp/analstrike/archives/51935644.htmlでも申し上げたが、【諏訪での開催そのもの】に、マンネリ化の疑いがある。
その時にも指摘したが、サークル参加数を、sp数ベースで見ると…

2009年・御射宮司祭235→2010年・御射宮司祭222→2012年秋・諏訪風神祭194→2013年冬・御射宮司祭174→2013年秋・諏訪風神祭154

となり、回を重ねるごとに、右肩下がりに数字を落としている。
以前の記事においては、「マンネリ化の疑い」という控えめな表現にとどめておいたが、今回も減少傾向が進んでいる以上、これはもう、飽きが来てマンネリ化に陥った。そう断言しても良いだろう。
たとえ聖地・諏訪での開催だからといって、それだけでは、最早人が集まらなくなりつつあるのではないか。

「御射宮司祭」も「東方風神祭」も勉強熱心なイベントだ。互いの良い所を盗み合って、運営に活かしている。
本来これは肯定的に捉えるべき話だが、その結果、似たよう企画、似たようなイベントとなり、両者間の差はほとんどなくなっている。
両イベントの勉強熱心さが、皮肉にも、両イベントの差別化を損なう結果となっている。

また、今年は早春に「御射宮司祭」が復活。秋の「東方風神祭」と共に、年2回の諏訪開催となり、開催頻度が上がっている。
似たような企画・似たようなイベントが半年に1回の頻度で開催されれば、流石に、食傷気味に感じる方も増えるのは間違いない。
両イベントの並立と開催頻度の上昇が、諏訪開催東方オンリー全般のマンネリ化に、拍車を掛けたといえるだろう。

対策としては、両イベント間で一度話し合いの機会を持つ事が必要、と考えられる。
例えば、両イベント間で開催頻度について調整を図ることも必要だろう。
今の頻度では、聖地開催のありがたみが薄れる。
協議を通じ、両イベントトータルで、年1回程度に開催を抑えては如何か。
そうすることで、飢餓感を煽る作戦を検討いただきたい。

また、両イベントの内容が似通っていることも、マンネリ化の一因だ。
両イベントの方向性や特色・企画内容等について、どう違いを出すか、という部分に踏み込んでの協議を図っても良いだろう。
見習うべき対象を、互いのイベントだけにとどまらず、他のイベントにも求めたい。


上記に関連しての話となるが、「諏訪風神祭」が、他のあまたある東方オンリーに対し、いかに差別化を図るかも検討したいものだ。

今回、イベント参加者の初動は約200人。トータルでは1000人近くが参加しただろうか。
サークル数を減らした割には、多くの方が訪れた。
東方オンリーにおける一般来場者の構成を見ると、遠征組も決して少なくはないが、地元の来場者が大半だ。
一般来場者を増やすためには、地元へのアピールが欠かせない。

この【地元へのアピール】は、「御射宮司祭」も積極的に取り組んでいる。
だが、「諏訪風神祭」はそれ以上に熱心だったと思う。

「諏訪風神祭」は、一般来場者開拓の為のチラシ設置目的で、岡谷・諏訪で回った店舗数は、半端じゃない多さ。
相当マメに取り組んでいた事が伺える。
更に、地元の即売会にも熱心に顔を出し、地元同人者へのアピールも欠かさなかった。
岡谷・諏訪には東方以外の同人誌即売会は存在しないが、近隣地域となる松本には、「COMIC FACTORY」など有力即売会が少なくない。これらの即売会でも積極的に告知を図った。
こういう地元密着の努力が群を抜いて優れていた事が、来場者の多さにも繋がっていると思う。
この「強み」を大切にし、伸ばしていく事も、差別化に繋がる。

サークルも現金だ。一般来場者が多く手応えのあるイベントならば、多少マンネリだろうと継続し参加するものだw
こういう一般来場者を増やす努力を積み重ね、サークルのリピーター化に繋げていきたいものだ。
(少し話は脱線するが、企画を後の方に持って行く等、参加者を閉会まで滞留させるテクニックも併用すればより効果的だろうか)

また、昨年の「諏訪風神祭」は、サークル・一般・スタッフ交えての合同打ち上げの場を用意。加えて、宿泊プランの紹介等も行っていた。
立場の違いを越えての合同打ち上げは、「こみっく☆トレジャー」などに見られるが、東方オンリーにおいては、他には見られない。
色々事情はあろうが、今年はこの企画は無くなってしまったようだ。
だが、東方好きが立場を超えて集い語れる貴重な場であり、他にこの種の企画を営む東方オンリーも存在しない。
「諏訪風神祭」ならではの独自性を発揮できる貴重な企画であり、余所との差別化の観点からも、復活を検討されては如何であろうか。
打ち上げ会場徒歩圏内には安めの旅館も多々あり、旅館で参加者向けの「合宿企画」を行えば、相乗効果を発揮しよう。

「諏訪風神祭」は、即売会としては最低限の基本線を押さえており、普通の好即売会であったと思う。
萌酒・萌弁当等の企画等も、毎回続けている、と言うことは、それだけ好評だからこその話だ。
今回も日本酒は早々に完売したし、買い物に行きづらいサークルに対しても取り置くなど便宜を図り、サークルに配慮する等の改善も見られる。

しかし、その好評な企画を、2つの即売会両方が取り入れた。
もちろん、両イベントとも良かれと思い取り入れたのだろうし、それ自体は否定するつもりもない。
だが、その結果両イベント共似通ったものになり、マンネリ化を助長している側面は否めない。
2月に「御射宮司祭」、9月に「諏訪風神祭」。両イベントに足を運び、諏訪開催イベント全体のマンネリ化を感じると共に、これが今後の両イベントの、最大の「敵」になるだろうと感じた次第である。