12月1日、私は創作オンリーの同人誌即売会「Sa・Ga創」にサークル参加させていただいた。
この即売会は、「男の娘☆」シリーズ名義で男の娘オンリーを手掛けたり、或いは北海道夕張市で「夕張まんがまつり」を開催したり。積極的に即売会開催を手掛けているイベント主催団体「モノリス」の手による新しい同人誌即売会である。

今回は、創作オンリー「Sa・Ga☆創」に加え、男の娘オンリー「男の娘☆Sa・Ga」、そしてアイマスオンリー「秋月涼ファンクラブ4」の3イベントを併催している。なお、秋月涼オンリーはモノリスとの友好度は高いものの、別団体の主催たる所も申し上げたい。

このイベント、私に言わせると、ここ最近の記事で話題にする事の多い同人誌即売会主催団体「SDF」に近い頭の悪さ、馬鹿さかげんを感じる。
もちろんSDFとモノリスではイベントの方向性は違うが、互い相通ずる所もあるのかな?とも感じている。
先ずネーミングである。
創作オンリーは「Sa・Ga☆創」、男の娘オンリーは「男の娘☆Sa・Ga」。
ちょw何このベタなネーミングwww
しかもタイトルロごが、某スクエニ社の名作ゲームから取ってませんこと…明らかに…
SDFも「サンライズクリエイション」というしょーもないネーミングの即売会を開いたが、モノリスの佐賀即売会も、それに勝るとも劣らぬしょーもないネーミングであるw
こういうネーミングのしょーもない即売会は、STRIKE HOLEとしては、是非参加したくなる。…主催を締め上げる為になwww


開催動機についても、SDFと共通する所を感じる。
SDFは、昨今全国各地で、積極的な同人誌即売会の開催が目立つ。
かつては「蒼月祭」「RAG−FES」等の人気イベントを全国各地で開催するケースが多く、その頃には、「あれはスタッフの慰安旅行を兼ねた即売会だ」と囁かれていた。
主催やスタッフが当地の観光を楽しみつつ、イベントも開く事で地方即売会の活性化にも寄与する。変わった形ではあるが、これも一つのイベント開催のかたちだと考える。
最近になり、SDFは、広島県竹原市でたまゆらオンリーや岐阜県高山市で氷菓オンリーを開催する等、所謂作品舞台となる「聖地」での開催が目立っている。これも、聖地巡礼観光を兼ねた即売会開催と考えられよう。
広島県呉市や京都府舞鶴市、青森県むつ市大湊…と矢継ぎ早に開催される艦これオンリーも、この流れである事は言うまでもない。

モノリスはもっと露骨に、「旅行がてらイベントをやってみよう」と公言している。勿論佐賀が好きだからこそなのだろうが、これも、観光旅行を兼ねたイベント開催と言えるだろう。
北海道夕張市で開催の「夕張まんがまつり」への参画も、観光旅行を兼ねたイベント開催としての性質もあるだろう。
北海道のイベント主催団体「カオスフェスティバル」が近い将来礼文島での即売会開催するとの意向をお持ちだが、モノリスもこれを支援する方向性である(Sa・Ga☆創カタログより)。これも、上記と同じ路線であろう。

この手の即売会開催形態を、個人的には「慰安旅行型即売会」と名付けたいw

地方の即売会は、元々開催件数が少ない。「開催するだけでもありがたい」のレベルである。
「慰安旅行型即売会」は、動機としては変わっていると思うし、「よそ者が自分の地元に乗り込んでくる」という観点から、地元衆に拒否感を持たれる可能性も否定できない。

だが、どんな動機で即売会が開催されようとも、無いよりはあった方がマシだし、その地域の同人界活性化に寄与できるとも思う。
地元衆も、よそ者の進出に不満抜かすぐらいなら、ご自身の手で即売会を開催された方が有益であろう。


モノリス側は、終了の挨拶の中でこう語っている。

>これをきっかけに少しでも多くの方々が、趣味と交流の輪を広げて
> より良い趣味生活をお送り頂ける事を願っております。

モノリスの開催に触発され、地元人が他の即売会の開催を志せば、面白い展開となってくるだろう。
ましてや佐賀は、オールジャンル同人誌即売会「COMIC NETWORK LAMBDAX」ぐらいしかなく、即売会不毛の地である。モノリスの慰安旅行型即売会も、佐賀の人たちにとっては貴重な即売会である。
モノリスの「Sa・Ga☆創」に続けとばかりに、新たな即売会が立ち上がっていただきたいとも願っている。


ただ、この「Sa・Ga☆創」、サークル参加数としては物足りないものがあった。
サークル参加数は10サークルに留まった。うち3〜4サークルは、主催氏知己のサークルであるから、地元人のサークル参加数は、もっと少ない。
隣県福岡県では、11月16日の土曜日開催ながらも、創作オンリー「まんがQ」が38サークルを集め、結果を出している。これに比べれば物足りなさは感じる。
また、このオンリーを最後の書き入れ場として、サークル集めに力を入れていれば、もう少し違った結果がもたらされただろう。
「慰安旅行型即売会」の、地元に地盤を持たず、地元での活動が制限される、という弱点が現れた形である。

「男の娘☆Sa・Ga」も5サークル、「秋月涼ファンクラブ」も3サークルに留まり、参加数としてはいささか物足りない。
ただ、3イベント合わせ18サークルは集まったので、最低限、即売会の「形」にはなったと思う。


今回は、帰りの交通手段の事情(JR長崎本線の事故不通など)もあり、開始1時間で撤収となったため、当日のレポートも、充分なものとは言い難い
最初の1時間の中で、目についた点を中心に、レポートさせていただきたい。

会場は、佐賀市内の「佐賀市文化会館」。JR佐賀駅から徒歩20分、バスで5分と比較的アクセスも良い。
また、天神バスセンターからも佐賀行きの高速バスが出ており、文化会館前に停留所もある。福岡市内からのアクセスも良好だ。

折からの雨天に加え、朝10時過ぎに佐賀〜鳥栖間で踏切事故が発生するというアクシデントが発生。復旧に時間を要した為、来場者にも影響を及ぼしたであろう。
幸いにも、私は「アニメイト佐賀店でも視察すっぺ」と、少し早目、朝10時に佐賀入りしていたので難を逃れたが、一歩間違っていたら佐賀の会場入りすらできなかっただろう…危ない危ない。(もっとも、帰りの交通手段を高速バスに切り替えざるを得ず、時間に間に合わせる為、撤収を13時に早めざるを得なかったのだが…)

事故の難を逃れ無事に会場入りして、設営を開始。
以前来訪した「COMIC NETWORK LAMBDAX佐賀」の時同様、これはこの地域の即売会の風習なのだろうが、1spに付机1本を割り当てられるのが特徴的だった。
お蔭で、スペースに余裕を持っての配置ができた。

開場は12時。初動は10人とそんな多くないが、12時30分ぐらいから人出が増え、会場内を常に誰かしらが行ったり来たりのレベルにはなった。
会場内のBGMは、何故か某スクエニ社のゲームミュージックばかりで頭痛がひどくはなったがw
決して来場者は多いとは言えないが、地元の方や、福岡からバスや車で来訪された方を中心に、当サークルにも足を運んでいただけた。
短い時間ながらも、当サークルに足をお運びいただけた皆様方に、感謝を申し上げたい。

コスプレイヤーの数は、コスプレ大国九州の割には、そんな多くなかった。
同日にコスプレイベントが重なっていた事も影響していよう。
(余談だが、そのコスプレイベントの主催さんは、今年の早い段階でモノリス側に同日に開催する旨を告げていたそうだ。律儀な主催さんである。)

企画としては、サークル購入を促すための「シールラリー企画」や「ブロックノート」の他、「コミティア見本誌展示」も実施された。
3000サークル以上が集う一大創作イベントの「コミティア」で提出された、膨大な見本誌の展示…!これだけで会場の2割を埋め尽くす勢い。圧巻である。
これだけの作品群、流石に九州では中々お目に掛かれないと思う。
告知サイト等で、コミティアの見本誌展示をアピールすれば、来場者も違ってきたのでは?とも感じた。そこがちょっと残念。


流石に「慰安旅行型即売会」である以上、二度三度開催という事は余り考えられない。「Sa・Ga☆創」も、今回限りだと思う。
ただ私は、この即売会に刺激を受ける形で、この即売会が、地元の方が何かしらの新しい動きを起こすきっかけになって欲しい、とも願っている。
「Sa・Ga☆創」には、光る点、改善すべき点、両方混在している。
光る点を他のイベントで生かしても良いだろうし、悪い点を取り上げ「俺だったらもっと上手くやるぜ」と新イベント決起に向かっても面白い。
「Sa・Ga☆創」の開催を契機に、新しい動きが出れば、「Sa・Ga☆創」の開催はより有意義なものとなるだろう。