5月6日、私は、鉄道・バス関連オンリー「レールの窓口&バスけっと」にサークル参加させていただいた。

私のサークル活動としてのメインは、東方Projectならびに評論・情報系だが、最近は即売会遠征をテーマに本を出している。
特に2013年夏コミで刊行した「日本の乗り物大集合!」は、旧ツアーバス系の某バス会社の全車種を網羅し紹介するなど、遠征参加者向けに数多くの夜行バスを紹介している。
バスと鉄道とをメインに据えたオンリーイベントということで、当サークル作品との親和性も高いと判断。
普段参加するオンリーイベントと趣は異なるが、サークルとして参加させていただいた。

この手の鉄道関係同人者が集う同人誌即売会としては、古くは、公共交通系&旅行系のオンリーイベントとして、「東京のりもの学会」が毎年ゴールデンウイークに開催、2008年まで継続されていた。
直接的な繋がりは無いが、「東京のりもの学会」の日程を踏襲した形で、2009年より「Little“T”Star!」が立ち上がる。これが、「東京のりもの学会」の実質的な後継イベントとなる。
「Little“T”Star!」は、鉄道擬人化ブームの追い風もありサークル数を伸長させるも、主催者の一身上の都合により、惜しまれつつも2012年をもって一旦「運休」となった。
「東京のりもの学会」から「Little“T”Star!」に続く流れの中、鉄道系サークル的には、【5月が鉄道系オンリー開催の月】という事でインプットされてしまうのであった。ここを、先ずは押さえておきたい。


これとは別に、「鉄娘準備会」という団体が、毎年秋口に、鉄道系のオンリーイベントを開催している。
正確には、「鉄道擬人化・鉄道関連総合同人誌即売会」という事で、鉄道がらみの女の子をメインに、鉄道全般を扱うオンリーイベントと言えよう。
この団体のイベントとしては、【毎回イベント名が異なる】という点が、他のイベントに無い特徴だ。
開催初期は、「鉄娘ファン」とか「鉄娘ジャーナル」とか…んまあ、鉄道ヲタなら明らかに「どこかで聞いたような雑誌」っぽいイベント名だ。今回は「レールの窓口」だし、次回は「名物!てつっこ友の会」という昔ヤングアニマルで連載されていた漫画っぽいイベント名であるw
…そろそろネタ尽きるんじゃね?と余計なお節介はさておき、この一連の【鉄娘シリーズ】のオンリーが、毎年秋に開催されている点も、押さえておきたい。

この鉄娘シリーズのオンリーは、例年秋口開催だったが、2012年春を最後に「Little“T”Star!」が休止した事を受け、空気を読み始めた。
すなわち、「Little“T”Star!」休止により穴の開いたゴールデンウイークの穴を埋めるべく、2013年より、ゴールデンウイークにも開催を志すようになった。鉄道クラスタにとっては、毎年恒例だった5月の頒布機会が保証される結果となり、歓迎すべき動きであろう。
2013年5月には「鉄娘リレー号」を開催、次いで2014年5月に開催されたのが、今回の「レールの窓口&バスけっと」である。今回「レールの窓口&バスけっと」は74サークルを集め、会場は満杯に。
ただ、「バスけっと」側が私含め4サークルだったのは、少し残念で寂しかった。まあ、元々鉄娘オンリーとして始まったイベントだし、ルーツを鑑みると、鉄道が圧倒的に多いのは仕方ないという気もするが…


やはり鉄道・乗り物系オンリーは、サークルの出す頒布物の内容の濃さが、最大の魅力のポイントとなろうか。
各サークルともオンリー合わせで、クオリティが高く、密度の濃い作品を仕上げてくる。
手間暇掛けて、カラーの写真や図表もふんだんに用いつつ、手の込んだ作品が多かったと思う。
正直、買いたい本が非常に多く、どこかで歯止めを掛けないと破産しそうな勢いであったw

と同時に思った事としては、それだけサークルも、オンリーイベントに「賭けている」のではないか?とも感じた。
「Little“T”Star!」休止に伴い、鉄道系のサークルは、頒布の機会を失っている。その穴を埋める貴重な存在として、(少なくとも「Little“T”Star!」復活までは)頑張っていただき、貴重な場を提供し続けていただきたい、と願う次第である。

★「Little“T”Star!」復活後は日程調整が必要だろうなあ。

次回は、9月開催。「名物!てつっこ友の会」名義での開催だ。
私は、中京地区への遠征予定を入れてしまったので、サークル参加こそは難しいが、次回も成功を期待したいものである。